気になる人を初デートに誘うのは緊張するものですが、合コンで知り合ったお相手となると、ワンランク上の気遣いやテクニックが必要になります。合コン後、気になったお相手をデートに誘うタイミングやポイント、メールでお誘いする際の具体的な例文を、心理カウンセラーの竹内えつこさんに伺いました。また、お誘いするにあたっての注意点や、初デートを成功させるポイントも解説します。

合コンで気になるお相手をデートに誘うタイミングは？

合コンで「いいな」と思う人がいたら、どのタイミングでデートに誘えばよいのでしょうか。合コン中から合コン後まで、気になるお相手をデートに誘うベストなタイミングを紹介します。

合コン中の会話

合コン中に気になるお相手と話をしているときに、「ここに行ってみたい」「このお店が気になっている」などの話題が出た場合、そのときに誘うのがベストタイミングです。デートの日程まで決める必要はないので、「今度一緒に行きませんか？」と誘い、お相手から了承を得ておくことで今後デートに誘いやすくなります。

合コンの帰りがけ

合コンの帰りがけ、気になるお相手と話すチャンスがあった場合は、今日の合コンの感想を伝えつつ、「次はふたりで出かけませんか？」と誘うのがベストです。お相手の反応を見ることができるので、そこで脈あり脈なしの判断もできるでしょう。

合コンから帰宅後のメッセージ

合コンからの帰りがけに誘うタイミングがなかった場合は、帰宅後に個人的にメッセージを送り、お誘いしてみましょう。合コンで盛り上がった話題を取り上げてもいいですし、お相手への印象を伝えたりするのもおすすめです。今日のお礼や感想とともに、デートのお誘いに繋げられるとよいでしょう。

メッセージを送るには連絡先を交換する必要があるので、できれば合コン中に連絡先を聞いておきましょう。話が盛り上がっているときに「ゆっくり話したいので連絡先を教えてもらってもいいですか？」と聞いたり、みんなで連絡先を交換する時間を設けたりと、自然な形で交換できるとよいでしょう。

合コン翌日のメッセージ

合コンの翌日、「昨日はありがとうございました」「昨日は楽しかったです」とメッセージを送るタイミングでデートに誘ってみましょう。合コンから日がたってしまうと記憶が薄れてしまうので、記憶が鮮明なうちにデートを打診しておくのがよいでしょう。

お誘いするタイミングは合コン翌日までが理想ですが、お相手とのやりとりから脈ありかどうかを確認してから誘いたいという人は、遅くても合コン後３日までには誘うようにしましょう。

気になるお相手をデートに誘うまでのポイント

気になる相手を誘うには、自然な形でできるのがベターです。相手が構えすぎることなくデートに誘うためのポイントを紹介します。

お相手にどんな印象を持ったかを伝える

合コンのときに自分がお相手にどんな印象を持ったのかを伝えるのもおすすめです。人には「返報性の法則」という、好意を伝えられた相手には好意を返したくなる心理があります。「周りの人に気を使える素敵な人だと思った」「笑顔が印象的だった」など、お相手に感じた良い印象を伝えることで、お相手からも好意的に思ってもらえるかもしれません。

共通点をアピールしておく

「◯◯の話で盛り上がって楽しかった」「◯◯が同じでびっくりした」など、お互いの共通点を伝えるのもよいでしょう。人は共通点が多ければ多いほど、「この人とは気が合う」と思う傾向があるので、お相手から好感を抱いてもらいやすくなります。また、趣味や好きなことなどの共通点があると、デートのお誘いに繋げやすくなるので、興味のあることなどの話はしておいた方がよいでしょう。

誘うときは「デートしたい」とストレートな言葉を選ぶ

連絡先の交換をしてメッセージのやりとりを続けるだけでは、自分がどう思っているのかお相手はくみ取ることができません。また、遠回しに誘うよりも、デートしたいとはっきり伝える方が好意的に受け止めてもらえることがあります。「今度はふたりで会いませんか？」「今度デートしましょう」などとストレートに誘いましょう。

行き先を具体的に提案する

デートの行き先を具体的に提案しましょう。例えば食事なら、お相手が選択できるようにジャンルだけでなく、お店まで具体的に決めてから誘うとスムーズです。合コン中に興味がある場所や食べ物をお相手が話していた場合は、それを提案することで「自分が話していたことを覚えてくれていた」と感じて好感を得ることができるでしょう。

日程は1週間以内にする

デートの日程はできれば1週間以内が理想です。合コンから日がたってしまうと、お相手のテンションが下がってしまったり、別の出会いがあったりする可能性もあります。平日は職場が近ければランチに誘えますし、遠ければ仕事の後に食事に誘うことができます。週末ならデートスポットにお誘いするのもありです。出会ったときの熱を逃さないうちに、早めにデートを実現させましょう。

メールやメッセージでお誘いする際の具体的な例文

それでは、具体的にどのように誘えばよいのか、メッセージの例文を紹介します。「好意を伝える」「共通点からデートに誘う」などのケース別に、男性からの誘う場合と、女性から誘う場合に分けて見ていきましょう。

男性からのお誘いメッセージ

好意を伝える
昨日はありがとうございました。とっても楽しかったです。◯◯さんは気遣いができる素敵な女性だなあと思いました。よければまたふたりで会いませんか？

「気遣いができる」「素敵な女性」などとお相手を褒めることで好意を伝えることができます。好意的に思っていることを伝えた上でデートに誘うことで、お相手から断られる可能性も低くなるでしょう。

具体的に提案する
昨日はありがとうございました。とっても楽しかったです。◯◯さん、△△に行ってみたいって言っていたけど、今度一緒に行きませんか？おすすめの△△があるんです。

お店や場所を調べておくことが大切です。合コンでお相手が話していた内容に繋がるところを具体的に提案しましょう。具体的に誘われた方がお相手も快諾しやすいでしょう。

共通点からデートに誘う
昨日はありがとうございました。とっても楽しかったです。◯◯さんも△△が好きだと知ってびっくりしました。今度、一緒に△△を見に行きませんか？もし来週の土日のどちらかが空いていたら、いかがですか？

共通点からデートに誘う場合は、合コン中もその話題で会話が盛り上がっていた可能性が高いので、その場で予定を決めてしまうとスムーズです。恋愛ではタイミングやスピード感がカギになることもあるので、可能ならその場で予定を決めることをおすすめします。

女性からのお誘いメッセージ

好意を伝える
昨日はありがとうございました！とっても楽しかったです。◯◯さんともっとお話ししたいと思ったので、また今度お会いできると嬉しいです。

「もっと話したい」という言葉も好意を伝えることができます。もちろん、「素敵な人だと思った」「ムードを盛り上げてくれて楽しかった」などの褒め言葉で好意を伝えてもよいです。好意を伝えることで、デートまでのハードルがぐっと下がるはずです。

相談を装ってデートに誘う
昨日はありがとうございました！とっても楽しかったです。◯◯さん、△△が詳しいのですね。今度、△△の相談に乗ってもらえませんか？

女性に頼られると嬉しい男性は少なくないですし、「相談したいことがある」と言われると誘われた側も必要以上に構えることもないでしょう。また、相談を理由に誘われると断りづらいということもあります。

共通点からデートに誘う
昨日はありがとうございました！とっても楽しかったです。◯◯さん、△△が好きって言っていましたよね？今度、一緒に行きませんか？

共通点といっても、少し知っている程度や、これから知りたいことでも十分です。理由があるとデートは誘いやすくなるので、「最近興味があって」「行ってみたいと思っていた」などと言って、デートのお誘いに繋げられるとよいでしょう。

お誘いするにあたっての注意点

デートに誘うにあたって、注意するべきことはあるのでしょうか。デートの提案や誘い方で避けるべきポイントや注意したいことを解説します。

曖昧な言い方をしない

断られるのが怖くて、「いつか」「今度」「タイミングが合ったら」などの曖昧な誘い方をするのは避けましょう。曖昧な言葉を使うと、お相手は誘われているのか、ただの社交辞令なのか判別できずにモヤモヤしてしまう可能性があります。

ノープランでは誘わない

「デートをしたいです。あなたの好きなところに行きましょう」と、誘う側がお相手任せにするのは失礼です。誘う側はある程度の主導権を握り、迷う場合はお相手に選択肢を与える程度にするのがベターです。

長時間拘束されたり待ち時間が発生したりするデートは避ける

遠出などの長時間が予想されるデートを提案するのは避けた方が無難です。初デートは誰でも緊張するものなので、長時間のデートは負担になる可能性が高いです。また、テーマパークや人気のカフェ、観光地など、混雑による待ち時間が発生する場所に行くには、深い関係性や高いトークスキルが求められます。最初は、お茶や食事など短時間のデートにするようにプランを考えましょう。

密室を感じさせる場所は避ける

例えば“映画を見る”ことを提案するときに、お互いの家やネットカフェなどの閉鎖的な場所へ誘うとお相手を警戒させてしまう可能性があります。また、いくら雰囲気が良くても初デートで個室のお店を提案するのは、お相手に緊張感を与えてしまいます。お互いの家はもちろん、カラオケやドライブ、個室居酒屋など、密室を想像させるような誘い方は避けましょう。

お相手に選ばせる

「来週の土日のどちらか」「◯日か◯日」など、具体的な日程を提案しましょう。また、「何が食べたい？」と聞くよりは、「イタリアンか和食だったらどっちがいい？」のように、具体的に提示してお相手に選んでもらうとよいでしょう。お相手は「自分が選んだ」と感じ、満足感を得ることができます。

合コン後の初デートを成功させるポイント

お誘いにOKがもらえたら、次はいよいよ初デートです。初デートを成功に導くための、お誘い後からデート当日までの注意点を紹介します。

デートまでメッセージのやりとりを続ける

デートの日程が決まったらメッセージのやりとりを止めるのではなく、デート当日までやりとりを続けましょう。デートまでやりとりを続けることで、お互いのことを知り合うことができたり、コミュニケーションを深めることができたりするので、デート当日も緊張せずに過ごせるでしょう。

デートプランをしっかり考えておく

当日のデートプランはしっかり考えておきましょう。お相手が好きだと言っていたことや、食べたいと言っていたものをデートに盛り込むとよいでしょう。ただ、あれやこれやと詰め込みすぎてしまうと、お相手も疲れてしまう可能性があります。食事がメインだったら食事と軽い散歩程度、美術館や水族館などがメインならそれに食事かお茶をプラスするだけなどと、デートプランは1～2個程度考えておけば問題ないです。

デートの支度を整える

「公園デートならカジュアルな雰囲気」「レストランで食事ならきちんと感のある着こなし」などと、服装は行き先に合わせて選ぶようにしましょう。また、お相手に好印象を与えるには清潔感が大切です。服装だけでなく、身だしなみにも気を使い、デート当日に準備するのではなく、数日前から整えるようにしましょう。

清潔感について詳しく知りたいなら、こちらの記事もチェックしてみてください！
【男女共通】清潔感って何？婚活シーンで好感を高める3つの身だしなみポイント

デートはお互いを知る時間と考える

初デートはお互いを知る時間と考えましょう。自分をよく見せようと自分語りをしたり自己アピールをしたりしがちですが、自分だけが盛り上がってしまうとお相手に引かれてしまいます。お相手のことを知る時間として、質問したり、共感したりすることを意識すると、初デートをきっかけにゆっくり関係を深めていけるでしょう。

初デートを楽しむ心得や聞き上手になるコツは、こちらの記事も参考にしてください！
初デートにドキドキ！緊張を和らげる方法とデートを楽しむための心得
 聞き上手になるには？質問や表情など相手に好印象を与える会話のコツ！

デート中はお相手への配慮を欠かさない

初デートで舞い上がっていたり緊張していたりすると、お相手への配慮がおろそかになってしまうこともあるかもしれません。いかに気配りできるかがデートの成功の秘訣（ひけつ）ともいえます。お相手の表情を見ながら、「疲れていないか」「寒かったり暑かったりしていないか」「楽しめているか」など、お相手を思いやる気持ちとその時々に必要な配慮が大切です。

お相手に踏み込みすぎない

お相手のことをもっと知りたいと思うあまり、相手に踏み込んだ質問をするのは避けた方が無難です。また。初デートでこちらからスキンシップを取ることはおすすめできません。程よい距離感を保ちつつ、お相手の様子をうかがいながら徐々に親しくなることを目標にしましょう。

合コン後のデートのお誘いはタイミングや誘い方が大切！

合コンで気になるお相手をデートに誘うには、タイミングや誘い方などが重要なことがわかりました。初デートを成功させるには、デートの日程が決まってからもやることがあります。初デートの誘い方からデートを成功させるポイントまで、ぜひ参考にしてみてください。

婚活で「いいな」と思ったお相手をデートに誘うときも、どうしていいかわからなかったり、相手の反応が見えなかったりすることがあるかもしれません。ゼクシィ縁結びエージェントは、婚活中の不安や悩みを相談できるマッチングコーディネーターが付くプランもあります。アドバイスを受けながら婚活を頑張りたい、誰かと相談しながら婚活を進めていきたいという人は、無料カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

取材・文／坂田圭永

【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異例の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦問題・パートナーシップ。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。東京・恵比寿にカウンセリングルームを持ち、対面、オンラインでのカウンセリングを行っている。
公式ブログ：https://counseling-sou.com/blog/