失恋を引きずる理由や期間は？失恋の傷を癒やし立ち直る方法も紹介

失恋を引きずってしまう理由や原因、失恋の痛手から立ち直るための方法を心理カウンセラーの竹内えつこさんに聞きました。いつまでこのつらい期間が続くのか、立ち直るために何をすればいいのか、気持ちの整理をするための方法を詳しく解説します。

失恋してとても落ち込んでいて、自分でもどうしてここまで引きずってしまうのか分からない……そんなふうに心が辛いときがあります。失恋を引きずってしまうのには5つの原因や理由が考えられます。

１.最後にちゃんと話ができなかった

相手からの一方的なメッセージだけで別れることになったり、音信不通になってしまったり、相手と直接話ができずに失恋してしまった場合は、失恋を引きずることが多くなります。

自分の気持ちを突然切られてしまったような、急に自分という存在を切り捨てられてしまった感覚になるからです。

２.後悔していることがある

「あの時こうしていれば」「もっとできることがあったのに！」と、後悔していることがあると、失恋を引きずりやすくなります。

もしあの時に戻れたら、本当は今も幸せだったかもしれない……と、ついありもしない未来を考えてしまいます。

３.これ以上の相手には出会えないと思ってしまった

別れた恋人以上の人にこれから出会えないと思ってしまうと、失恋を引きずりやすくなります。

別れた恋人に似た人がいたとしても、「やっぱりここが違う」と元恋人と異なる点を探してしまい、いつまでも過去の恋人の影を引きずってしまいます。

４.失ってから相手の大切さに気付いた

別れた後に相手の大切さに気付いたり、相手がいかに自分のことを愛してくれていたかに気付いたりすると、別れた恋人のことを忘れ難くなります。別れた恋人に対する罪悪感もあり、失恋を引きずってしまいます。

５.恋愛する自信がなくなった

失恋した理由によっては次に恋愛する自信を失ってしまうこともあります。

別れた恋人から別れ際に言われた言葉に傷つけられたり、失恋によって自分に自信を失ってしまったりすると、失恋をいつまでも引きずってしまうこともあるでしょう。

失恋してもケロッとして見えたり、すぐ次の恋へ向かったり、あまり引きずらないタイプの人もいます。失恋を引きずってしまう人に多くみられる6つの特徴を紹介します。

１.恋愛経験が少ない

恋愛経験が少ない人が失恋すると、次に恋人ができるのか、また恋愛ができるのか不安を感じます。

失恋がきっかけで次の恋に進むのが怖くなってしまうと、さらに失恋を引きずりやすくなります。

２.自己肯定感が低い

自己肯定感が低く、「こんな自分と付き合ってくれる人は他にいないかもしれない」と考えてしまう人も失恋を引きずりやすいでしょう。

自己肯定感が低い人は自分に自信が持てず、恋愛に対して臆病になりがちです。そのため、過去の恋愛の思い出を引きずってしまうことがあります。

３.出会いが少ない

異性との出会いが少ない人は、恋人ができたこと自体が貴重だと感じていることが多いようです。

職場など身の周りで出会いが少なく、「今のままでは次の恋人はできないかもしれない」と思ってしまうと、別れた恋人に執着してしまうこともあるでしょう。

４.依存しやすい

何かに依存しやすい人は、過去の恋人に執着してしまい別れを受け入れられないことがあります。

恋人だけでなく、「恋人がいるということ」「ふたりの関係」に執着してしまうこともあります。

５.後悔しやすく過去を振り返りがち

過去を振り返って、「◯◯だったら」「◯◯していれば」と、つい「たられば」を考えてしまう人は失恋を引きずりやすい傾向があります。

過去の恋愛を振り返り続けることで、次の恋愛に進むことができません。

６.気持ちを切り替えるのが苦手

気持ちの切り替えが苦手な人は失恋を引きずりやすいでしょう。

いつかは前を向かなければいけませんが、過去ばかりに気持ちが向いてしまうと、なかなか次の恋愛に進むことができません。

どのくらいの期間失恋を引きずるか、103人の男女を対象にアンケート調査を行いました。

Q.失恋を引きずる期間はどれくらいありましたか？

※データ出典：マクロミルアンケート

アンケート調査では、比較的男性の方が失恋を引きずる人が多く、女性は1カ月以内に気持ちを切り替えている人が多い結果となりました。

よく、女性は「上書き保存」、男性は「フォルダ保存」と言われることもあるように、男性の方が過去の恋愛を忘れにくいようです。

もちろん個人差はあるものの、男性は過去の恋愛を美化していつまでも思い続け、女性は「失恋を癒やすには次の恋愛！」と考える人が多いのかもしれません。

「いつまでも終わった恋を引きずっていたくない、立ち直りたい」。そんな時に立ち直るための方法を5つ紹介します。

１.思い出の品を処分する

過去の恋人との思い出の品を処分するとよいでしょう。

ただし、失恋した直後に衝動的に捨ててしまうと、二度と元に戻すことはできません。自分の心が落ち着いて、次の恋愛に進む前向きな気持ちになった時に処分するようにしましょう。

２.他のことに没頭する時間をつくる

失恋した直後は、別れた恋人のことばかり考えてしまう人も多くいます。

失恋を乗り越えるためには自分の気持ちに寄り添うこと、悲しみを感じることも大切ですが、それだけでは心が消耗してしまうかもしれません。

気を紛らわすために、趣味や仕事など何か他のことに没頭できる時間を作ることもおすすめです。

３.別れた原因を考える

なぜ別れることになったのか、その原因を考えてみましょう。別れるに至ったのはどちらか一方だけが悪いということではなく、お互いに問題があったのかもしれません。

別れた原因を考えることで心の整理になります。また、原因が分かったらそれを次の恋愛に生かすこともできるでしょう。

４.自分の変化、成長を見つける

この恋愛を通して、自分はどんな変化をしたのか？どんなことができるようになったのか？自分が成長できた点を考えてみましょう。

「恋愛を通して自分が何を得ることができたのか？」を考えることで、失恋が悲しいだけの思い出になることはなくなります。

５.相手に感謝する

誰かと出会って思いが通じ、愛し合えたということは素晴らしいことです。

悲しみから抜け出した後、相手がしてくれたことや、相手と出会えたこと、相手の存在に感謝することで、前向きな気持ちで次の恋愛に進むことができるでしょう。

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失恋は悲しいことですが、恋愛できたこと自体は素晴らしいことです。自分の気持ちに寄り添って悲しさを十分に感じた後は、その恋愛を通じて自分が得られたもの、自分の魅力や才能に目を向けていきましょう。

自分自身にはたくさんの魅力があり、過去ばかり見ているのはもったいないことです。失恋という経験を前向きに捉えて、次の恋愛に進んでいきましょう！

もし、失恋から立ち直って新しい恋を始めてみたいと思ったなら、恋活や婚活をきっかけにするのもおすすめです。

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取材・文／竹本紗梨

【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異例の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦問題・パートナーシップ。東京・恵比寿にカウンセリングルームを持ち、対面、オンラインでのカウンセリングを行っている。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。
公式ブログ：https://counseling-sou.com/blog/

【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間：2023/8/16～2023/8/18
有効回答数：103人
（インターネットによる20～40代向け男女アンケート調査　調査機関：マクロミル）