恋愛嫌いの人の特徴は？苦手を克服して前向きに恋愛するための意識や行動

恋人がいない人の中には、「恋愛しなきゃ」と思いつつも苦手意識が拭えない、恋愛嫌いを克服したいという人もいるかもしれません。なぜ恋愛に苦手意識を持ってしまうのでしょうか。恋愛嫌いな人の特徴から、恋愛嫌いを克服するために変えていきたい意識や行動まで、心理カウンセラーの服部希美さんに伺いました。

恋愛が嫌いだったり、苦手意識があったりする人には、どんな特徴があるのでしょうか。考えられる理由と一緒に特徴を挙げてみました。

自分の時間を邪魔されたくない

やりたいことがはっきりしている人や、自分の時間を大切にしたい人は、恋愛によって自分の時間を相手の都合で振り回されることを面倒に感じてしまいやすいです。恋愛は自分の自由を奪い制限するものだと感じて、苦手意識を持つことがあります。

理想が高い

過去の恋愛やドラマ・漫画などの影響で、相手に高すぎる理想を求めてしまうと、「現実的な恋愛は無理」と思い込んだり、無意識的に異性を減点方式で評価したりしてしまいがちです。たとえ交際に発展したとしても、相手のアラばかりが目に付き、恋愛自体が嫌になってしまうこともあります。

自己肯定感が低い

自分を認めることができないと、「こんな自分を好きになってくれる人なんていない」と感じやすくなります。「こんな私が人を好きになっても振られるに違いない」と思ってしまい、失恋するつらさから身を守るために、恋愛自体を遠ざけてしまうことも少なくありません。

また、自己肯定感が低いと、相手の顔色をうかがうことも多くなります。恋愛となると相手に嫌われたくない気持ちが強く働きやすく、コントロールできない自分の感情に疲れてしまうこともよくあります。

過去の失恋で恋愛が怖くなっている

過去に浮気をされたことがあったり、異性から嫌なことをされたりといったつらい経験があると、恋愛をすることが嫌になることがあります。また、両親が離婚していたり、周囲の恋愛事情から恋愛にネガティブなイメージがあったりすると、「恋愛をしたところで結局うまくいかない」という信念を持ってしまうこともあります。

好きになった人と付き合えたことがない

「好きになった人には振り向いてもらえないから、好かれた人と付き合うしかない」と、妥協する恋愛しかしていない人もいます。その場合、愛し愛される満足感が得られないことが多いです。好きになった人と付き合えたことがないと、「しょせん、恋愛なんてこんなものだよね」と、恋愛に興味を持てなくなってしまうことがあります。

恋する自分が恥ずかしい

四六時中好きな人のことを考えたり、好きな人の言動で一喜一憂してしまったりする自分を知られることを、恥ずかしいと感じる人もいます。恋に舞い上がってしまう自分を隠すために、恋愛自体を遠ざけてしまうのです。

恋愛が苦手だからとそのままでいては、いつになっても恋愛の楽しさを知ることは難しいです。恋愛への苦手意識を克服したい人は、意識としてどんな取り組みをすればよいのでしょうか。

自分が幸せを感じられる恋愛について考える

相手の恋愛観に合わせてしまう人もいますが、無理をして相手に合わせるよりも、自分の恋愛観に合う人を探した方が恋愛はうまくいきやすいです。

恋人とどんなことがしたいか、恋人といるときにどんな自分でありたいかなど、恋愛をするにあたって自分は何を大切にしたいかを整理しましょう。

意識的に相手の良い面を見つける

素敵な異性がいないと感じていたり、付き合っている相手のアラばかり探してしまったりする場合は、「相手にしてもらったこと」や「相手なりの優しさや長所」などの良い面を、意識をして見つけてみましょう。思っている以上に相手からの愛を感じたり、見逃していた良いところを見つけたりして、相手を見直すきっかけになることも多いです。

また、日ごろから友人や家族など、周囲の人に対しても良いところを見つけて、口に出して褒めるようにするとよいでしょう。ポジティブな思考が身に付くと、自分自身も前向きになりやすくなります。

過去のトラウマを癒やして自信を取り戻す

過去に失恋したり裏切られたりと、傷ついたことが恋愛嫌いの原因になっている人は、少し立ち止まり、過去のトラウマの傷を癒やす時間を取るのも効果的です。恋愛に前向きになれない原因を突き止め、友人に話を聞いてもらったり、自分磨きをして自信を付けたりして、傷ついた心を癒やしてあげましょう。

失恋から立ち直り、一回りも二回りも成長した自分に気付くことができたとき、新たな恋愛に意欲的になれることも多いです。

出会い＝恋愛としない

出会う人すべての異性を恋愛対象として見る必要はありません。出会った相手を恋愛対象で見てしまうと、必要以上に肩に力が入ってしまい、その人本来の魅力に気付けなかったり、視野が狭くなってしまったりする可能性があります。新しい出会いがあっても、恋愛を意識せずに人を見るようにしましょう。「気付いたら好きになっていた」というように、自然と恋愛モードになっていくこともあります。

ここからは、恋愛への苦手意識を克服するための行動も見ていきましょう。

幸せな恋愛をしている人に話を聞いてみる

自分が理想とする恋愛をしているカップルに話を聞いてみるのも一つの方法です。幸せそうなエピソードや楽しそうな出来事などを聞き、「恋愛って良いものだな」と思えるようになると、恋愛に対して前向きになれることも多いです。

恋愛を意識せずに出会いの場に行く

趣味で繋がりのあるメンバーとのオフ会や、同じ趣味を持つ人同士が交流のできるイベント、友達づくりができるマッチングアプリなど、友達をつくるつもりで出会いの場へ出向くのもありです。異性に慣れるだけでなく、好印象を持ってもらえる経験が増えると自分の自信にも繋がります。また、「異性にもいろいろな人がいる」という、学びになることも多いです。

自分磨きをする

「こんな自分になりたい」という理想像があるならば、自分磨きをしてみるのもおすすめです。メイクやファッションを勉強したり趣味を始めてみたりと、美容でも資格や成長に繋がる学びでも、できそうなことから始めてみましょう。行動に移すことで自信が付き、恋愛に前向きになれることもあります。

自分磨きについて知りたいなら、こちらの記事をチェック！
自分磨きで自分を好きになる！メリットから方法やポイント、やりがちな間違いまで紹介

自分のことを話す時間を積極的につくる

恋愛している自分が恥ずかしいと感じる人は、普段から自分を隠しがちで、自分のことを人に話す機会が少ない傾向にあります。友人と話していても、いつも聞き役に回ってばかりという人は、信頼している人に、自分の気持ちや状況を話す機会を積極的につくってみてください。自分のことを話す経験は、恋人をつくる際の自己開示の練習にもなります。

恋愛を考えない時間もつくる

「恋愛への苦手意識を克服しなければ」と四六時中恋愛のことばかり考えていると、余計に恋愛が嫌になってしまいます。時には恋愛のことは忘れて趣味を楽しんだり、旅行を楽しんだり、自分が幸せを感じられるひと時も日常に取り入れましょう。心に余裕ができることで、自然と恋愛にも気持ちが向くようになります。

人と接する機会を増やす

異性に限らず、人と過ごす機会を増やすことで人間関係力やコミュニケーション力を高めましょう。週末もなるべく人を誘って会うようにしたり、仲の良い人とだけでつるまないようにしたりと、友人の輪を広げていくことで、「いいな」と思う人に出会えたり、恋愛に気持ちが向いていくことがあるかもしれません。

恋愛に苦手意識があったとしても、意識を変えていったり、行動を起こしたりすることで克服できるということがわかりました。ただし、いきなり克服しようとしたり恋人をつくったりと、無理は禁物です。まずは異性に慣れることから始めたり、良い恋愛をしている人に話を聞いてみたりと、徐々に慣らしていくことも大切です。

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取材・文／坂田圭永

【監修】
服部希美さん
「カウンセリングサービス」所属心理カウンセラー。セミナー講師。“さびしさを笑顔に変えるカウンセリング”をテーマに高い共感力で親身に寄り添い、婚活や 30 代女性の恋愛をサポート。「対人関係の改善」「自分の望む人生へのシフトチェンジ」といった相談でも高い支持を得ている。
公式サイト：https://www.hattori-nozomi.jp