目次
「恋愛感情がわからない」と思うのはなぜ?
  • 恋愛に慣れていないから
  • 恋愛以外の「好き」と区別が難しいから
  • 恋愛以外で取り組むべきことがあるから
  • 傷つくのが怖いから
  • 恋愛を禁止してきたから
  • 恋愛に似た体験ができるから
相手を「好き」か見極める方法
  • 気付くと相手のことばかり考えている
  • つい目で追いかけてしまったり、注意を向けたりする
  • どんなことでもかわいいと感じる
  • 相手が他の異性と仲良くしていると不快に感じる
  • 明確な理由がないのに相手を避けてしまう
  • 相手をからかいたくなる
  • 冷たい態度になってしまう
恋愛感情や人を好きになる気持ちがわからないときは?
  • 気持ちを緩めること
  • 映画など恋愛がテーマの作品に触れる
  • 恋愛対象に会う機会を得る
  • 身近な人の恋愛話を聞く
瞬間瞬間の感覚を大切にすれば、気持ちを理解していける

「気になる人はいるけど、その人へ向ける気持ちが恋愛感情かどうかわからない……」「なかなか異性を好きになれない」。そんな悩みを持つ人のために、心理カウンセラーの桑野量さんに「恋愛感情」を感じる心理やその見極めポイントをお聞きしました。「そういえば、誰かを恋愛として好きと感じたことがあまりない」「最近恋愛をしていないけど、これでいいのかな……」とちょっと心配な人は、「恋愛感情」を感じるために心がけたいアドバイスも要チェックです。

「恋愛感情がわからない」と思うのはなぜ?

「恋愛感情がわかない」って?恋愛として好きなのか自分の気持ちを見極める方法

恋愛感情がわかるかどうかは、それまでの恋愛経験が影響することもありますが、意識的、または無意識的にかかわらず、感じないようにしているケースも多いようです。人は恋愛すると喜びや幸福感はもちろん、哀しみや不安といったものまで、いつも以上に感情が揺れ動きます。感情的になることに抵抗して、恋愛を感じにくくなっている場合もあるようです。

恋愛に慣れていないから

「恋愛感情」とは文字通り「感情」です。「感情」は捉えどころがないようなもので、言葉にしたり、頭で理解したりするのは至難の業。たとえ、恋愛の定義について説明されていたとしても、自分の中にある感情がその定義に当てはまるかどうか判断することがそもそも難しいのです。

特に、恋愛経験が少なかったり、初恋だったりした場合、自分の中に芽生えた気持ちを「これは恋愛だ」と実感するには時間がかかります。

恋愛以外の「好き」と区別が難しいから

「好き」という気持ちには、友情としての好きもあれば、家族へ向ける好き、憧れとしての好きなどさまざまな種類があります。感情は明確に区別ができる性質のものではありません。例えば友達としての好意が恋愛感情に変わるときも、突然変化するよりもグラデーションのようにあいまいに変化していくことの方が多いもの。

「こう感じたら恋愛」と自分なりの基準を決めてしまってもいいのですが、恋愛に対して苦手意識や恥ずかしさがある場合は、「この感情は恋愛である」ということを自覚するのを先延ばしする傾向があります。

恋愛以外で取り組むべきことがあるから

恋愛すると感情は大きく揺れ動き、嬉しいことも、悲しいこともジェットコースターのようにアップダウンすることがあります。「仕事に集中したい」、「試験に合格しなければ……」、「親の介護をしなければいけない」といった、優先的に取り組むべき事由があった場合は、感情のアップダウンが支障をきたす可能性も。

そのため、人によっては「今の自分は恋愛をしている場合ではない」と、まるでダメ出しをするように恋愛感情を禁止したり、無意識に恋愛感情を感じないようにすることがあります。

傷つくのが怖いから

過去に恋愛で傷ついた経験があると、新たに誰かを好きになるハードルは高くなるもの。「こんなに傷つくくらいなら、人を好きにならない方がいい」と、悲しみが深いほど自分の心を守るために恋愛を遠ざけてしまいます。

また、家族や友人といった関係性が近い人との間で傷ついた経験も、恋愛に影響します。なぜなら、相手が親しい人や好きな人ほど傷の度合いは深く、人との関係を築くことに抵抗を感じてしまうからです。こういった心の防衛反応は、無意識に作用することが多く、自覚できないこともあります。

恋愛を禁止してきたから

子どもの頃から長い間、恋愛を禁止されるような環境にあった場合、その感覚がいつまでも残ることがあります。

例えば、家庭の中で恋愛ドラマやアニメを観るのを制限されていたり、勉強やスポーツなどに打ち込んで「今は恋愛をしている暇はない」といったように言われ続けていたりするケースです。すると、恋愛感情をいけないものとして抑え込んでしまいます。

恋愛に似た体験ができるから

恋愛は感情を刺激してくれるものです。しかし現代は、恋愛をしなくても感情を刺激する楽しいコンテンツがたくさん揃っています。それに慣れてしまうと恋愛による感情の刺激を感じにくくなってしまう可能性があります。

また、最近は、レンタル彼氏・彼女といった恋愛に近い体験ができるサービスがあったり、SNSを通して有名人を身近に感じる体験ができたり、疑似的な恋愛を楽しむことも容易です。すると、あえて傷つく可能性のあるリアルな恋愛へ踏み込む必要を感じないという人もいます。

相手を「好き」か見極める方法

「恋愛感情がわかない」って?恋愛として好きなのか自分の気持ちを見極める方法

恋愛としての「好き」は、思わぬ感情で現れることがあるようです。恋愛感情を持つときに起こりがちな感情の動きや行動をご紹介します。まさかこれが恋愛感情によるものだったなんて……と意外な思いもするかもしれませんが、認識することで、自分の感情に気付くきっかけにしてくださいね。

気付くと相手のことばかり考えている

自然と相手のことばかり考えてしまう、ふとした瞬間に相手の顔が浮かんでしまうといったときは、特別な感情を抱いている可能性があります。

相手のことを考えているとき感じているのは、必ずしも「ドキドキ」といったようなポジティブなものばかりではりません。例えば何も感じない場合もあれば、イライラするようなネガティブな感情を感じる場合もあります。

つい目で追いかけてしまったり、注意を向けたりする

好きな人の行動や発言はつい気になってしまうもの。相手の情報を得たいと思うのは、本能的なものと言えるかもしれません。

気付いたらその人のことを見ていたり、その人が言っていることはなぜか覚えていたりする場合、恋愛として意識している可能性があります。

どんなことでもかわいいと感じる

普段なら腹立たしいと感じたり、不快に思ったりしてしまうことも、恋愛感情を持つ相手だと、なぜか「かわいい」と許せてしまうことがあります。

例えば、洗濯をしていないシャツを着ていると知った場合も、「忙しくて大変なのかな」などと、つい好意的に受け取ってしまうようです。

相手が他の異性と仲良くしていると不快に感じる

気になる相手に異性が近づいて、仲良く話している姿を見たときに、イライラしてしまったら、それは、いわゆる嫉妬です。一般的には好きな気持ちを抑えようとしているときに感じやすい感情です。イライラが強いほど、その人が好きと考えてよいでしょう。

また、嫉妬はわかりにくい形で感じることもあります。例えば、好きな男性社員が若くてかわいらしい新入社員の女性と親しげに話をしているのを見たとき、「最近の若い子は敬意が足りない」「服装が派手!」といったように、彼と仲良くしているという事実ではないことを不快に感じてしまうこともあるようです。

ちなみに、嫉妬は「好き」を自覚すると表立った感情としては現れにくくなるようです。

明確な理由がないのに相手を避けてしまう

「好き避け」という言葉がありますが、好きな相手と近付いたときに感じてしまう感情のアップダウンを避けるため、相手から物理的な距離を取ってしまうことがあります。

明確な理由がないのに、なぜか急に相手がイヤになったり、批判的な気持ちになったりした場合も、「好き避け」に該当していることがあるようです。

相手をからかいたくなる

人はおのずと好きな人の感情に触れたくなるもの。相手にプレゼントを贈って喜ばせるといった行動ならわかりやすいのですが、それと同じように、相手をからかうのも、反応を見て相手の感情に触れるためです。

つい、この人をいじってしまうという相手には、恋愛感情を抱いているかもしれません。

冷たい態度になってしまう

自分の気持ちが相手にわかってしまうことを恐れて、相手に理由もないのについ冷たい態度を取ってしまう場合もあります。これは、前述の「好き避け」の心理に近いと考えられます。

また、別の理由として、たとえそれがマイナスなものであったとしても、冷たい態度を取ることで相手に自分の印象を残したいという無意識の行動の場合もあります。

恋愛感情や人を好きになる気持ちがわからないときは?

「恋愛感情がわかない」って?恋愛として好きなのか自分の気持ちを見極める方法

ここまで恋愛感情とは何か、どんな気持ちを感じるのか、説明してきました。それでもなかなかピンとこない、という方は、まずは自分の心が気持ちを感じやすい状態に整えてみるのも良いかもしれません。そこで心の感度を上げるためにおすすめの4つの方法をご紹介します。

気持ちを緩めること

恋愛感情は「感情」です。心に余裕がなければ感情を感じることはできません。緊張すると体がこわばってしまうように、体と心は深く結びついています。そのため、仕事で毎日忙しくて疲れ果てていると、心に余裕がなくなってしまいます。大前提として、お風呂にゆっくり浸かったり、アロマを炊いてくつろいだり、リラックスして気持ちを緩めておきましょう。

映画など恋愛がテーマの作品に触れる

ドラマチックなシーンが描かれる恋愛作品に触れると、自分の中にある恋愛感情が刺激されて、はっきりと認識できるようになることも。

また、作品を通して「こんな感情を抱くと恋愛なんだ」「恋愛するとこんな反応をするんだ」と、客観的に恋愛について知るきっかけにもなります。男性の場合は、ヒーロー映画を観ると好きな人を守ってあげたいというヒーロー願望が刺激されて、恋愛への意欲が湧くということもあるようです。

恋愛対象に会う機会を得る

まずは好きな人に出会わなければ恋愛は始まりません。特に女子校・男子校で学んだ人や部活や習い事に専念してきた人など、異性に接触する機会がないと、恋愛感情を感じるための体験そのものがありません。まずは、異性と会う機会を多く持つことで、これまで感じたことのない感覚に気付くこともあるかもしれません。

身近な人の恋愛話を聞く

映画などで恋愛の作品に触れ、感情を刺激される一方で、直接友人や家族といった身近な人の恋愛話を聞くのもおすすめです。

身近な人の話なら、「朝一緒にいるだけで嬉しい」「何げない会話に幸せを感じる」といった、リアルな恋愛感情を感じることができます。すると、自分のこととして恋愛へのハードルが低くなる可能性も高まります。

瞬間瞬間の感覚を大切にすれば、気持ちを理解していける

「恋愛感情がわかない」って?恋愛として好きなのか自分の気持ちを見極める方法

そもそも恋愛感情ははっきりわからない性質のものです。「恋人がいても、結婚していても、本当に好きかわからなくなってしまうことも当たり前のようによくありますからね」と桑野さんは言います。「大好きな相手なのに怒ってしまったり、離れたくなったりすることもあるかもしれませんし、そうかと思えばすごく愛情が溢れてくることもあります」。

自分の気持ちは定規で線を引くようにはっきりと分けることはできないもの。だから、「恋愛感情がわからない」という状態であっても大丈夫!なんだかわからないけど、胸の中にある気持ちに気付いたら、映画を観たり、誰かに話したりしながら、「もしかしたらこれは恋愛感情かもしれない」と、少しずつ輪郭をはっきりさせていくとよいでしょう。

「大切なのは、どんな感覚も否定しないことです。よくわからない感覚に居心地の悪さを感じることがあるかもしれませんし、あれこれ考えている中で面倒になってしまうかもしれません。でも、その一つ一つの感覚を大切してみてください」と桑野さん。瞬間瞬間の感覚に目を向けることで、自分の中に芽生えた気持ちを徐々に理解していけるはずです。

“恋愛感情を感じやすい環境”に身を置いてみたいという気持ちになったら、恋活や婚活を始めてみるのも手。ゼクシィ縁結びエージェントなら、多くの男女の出会いをサポートしてきたマッチングコーディネーターに相談しながら婚活を進めていくことができます。無料相談も行っているので、婚活を始めたい人は、ぜひ気軽に問い合わせてみてくださいね。

取材・文/小松ななえ

【監修】
桑野 量さん
カウンセリングサービス所属の心理カウンセラー。心理学ワークショップの講師も務める。自身も18歳のときにカウンセリングに出会い、カウンセリングサービスの母体である神戸メンタルサービスで学び、2018年から心理カウンセラーとして活動。『楽にシンプルに自分らしく生きる』をテーマに、現在抱えている問題や不安に対し、その人の魅力や才能が輝き出すような提案やサポートを行う。恋愛やビジネスにおける心理学的なアプローチと実践的なアドバイスには定評があり、その人柄を生かした温かく優しいカウンセリングが好評。
オフィシャルブログ:http://blog.livedoor.jp/cs_ryokuwano/

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