【20～40代】年代別の未婚率は？結婚したい人の割合は？現代の結婚観を考察

周りの同年代が結婚していく中、「結婚の予定がない」ことに漠然とした不安を抱いている人もいるのではないでしょうか。近年、独身を貫く人が増加傾向にあると聞きますが、実際はどのぐらい存在しているのでしょうか。本記事では、さまざまな調査結果から20代～40代の未婚率と、結婚したい人の割合についてのデータを紹介。「本気で結婚したい」という場合にどう行動すべきかについて、心理カウンセラーの竹内えつこさんと共に考えていきます。

まず2010年から2020年の10年間で、20代から40代の未婚率がどう変化してきたかを見てみましょう。

年齢階級別未婚割合の推移

※データ出典：「令和５年版　厚生労働白書－つながり・支え合いのある地域共生社会－」図表１-１-９ 年齢階級別未婚割合の推移

男女ともどの年代も等しく上昇傾向にあり、この先も未婚率の上昇が続くであろうことがうかがえます。

次に未婚の人たちが、結婚に対しどう考えているのか、調査結果を見ていきましょう。

【男女別】結婚したい人の割合

※データ出典：「恋愛・結婚調査2023」（リクルートブライダル総研調べ）

男女ともに「いずれは結婚したい」が減少傾向、「どちらとも言えない」「今後も結婚したくない」が増加傾向にあります。先の未婚率を併せて考えると「独身のままでいい」という人が、この先も増加していくことが予想されます。

ではなぜ結婚をしない人が増えているのでしょうか。考えられる理由を以下に挙げていきます。

「結婚にメリットを感じない人」の顕在化

「人はある年齢になったら結婚するもの」という従来の常識も、多様化の時代を迎え変化しました。それに伴い、結婚にメリットを感じない人が、結婚しない選択肢を取りやすくなったといえます。

例えば収入を自分のためだけに使い、余暇のスケジュールを自分の裁量で決定できる今が、快適で心地よいと感じている人が「生活スタイルを変えたくないから未婚を貫く」ことはおおいにあり得るでしょう。

「理想の結婚相手」との出会い待ち

一方、結婚自体に前向きではあるものの「出会いがなく結婚できない」という人もいます。

現代ではマッチングアプリや結婚相談所といった出会いの機会を創出するサービスも増えてきました。しかし年齢を重ねるに従い「ここまで待ったのだから、妥協はできない」と、相手選びの目がどんどん厳しくなるケースも多いようです。

結婚相手の理想が高くなってしまい、なかなか結婚に踏み出せない人が増えている傾向も見えます。

事実婚を選択する人の増加

「多様化の時代」と言われて久しくたちます。結婚への考え方も同様に多様化し、中にはパートナーシップを結びながら婚姻届けを提出しない「事実婚」を選択する人たちが増えてきました。

理由も「元の姓を名乗り続けたい」「パートナーシップを解消するときも離婚手続きをしなくていい」など、ケースによってそれぞれです。

もし結婚を前向きに考えているにもかかわらず相手がいない、という場合はぜひ婚活を始めましょう。ここでは結婚に意欲的な人と出会うことができる、おすすめの婚活方法を挙げてみます。

結婚相談所

結婚を前提とした出会いの場を提供し、お見合いから交際、結婚に至るまでのカウンセリングやフォローなども含めたサービスを提供しています。

豊富な知識を持ったコーディネーターから、プロフィール作成やデート、相手とのやりとりなど、婚活のさまざまなシーンでサポートがもらえる点がメリットです。

婚活パーティ

結婚に意欲を持った男女の参加者を募り、プログラムを通じて意中の相手を探します。

イベント構成により異なりますが、参加者全員と交流をする「自己紹介タイム」、気に入った相手と交流を深める「フリータイム」、マッチングが成立したペアを発表する「マッチングタイム」の３部構成となっているケースが多いです。

イベントによって「〇〇在住者限定」「〇歳から●歳限定」など参加条件が課せられている場合もあります。

婚活アプリ

オンライン上で結婚相手を探すためのアプリです。

基本はプロフィールを見て気になった相手に「いいね」を送り、相手からもOKをもらえればマッチング成立。アプリ内でメッセージやチャット、デートの約束をすることができます。

スマホ一つで簡単に利用でき、同じ年代や趣味・目的に合わせて好みの相手と数多く出会うことができるため近年特に利用が増えています。

独身証明書の提出を義務付けているアプリであれば、より安心でしょう。

知人からの紹介

「紹介される側」の人となりを知る第三者が、客観的な視点から「おそらく相性がよいだろう」と判断した相手と引き合わせてくれます。

身元も明らかで、交際後も紹介者に相談できる点もメリットでしょう。

現在、結婚は「必ずするもの」ではなくなってきています。大切なのは、自分にとって一番良いと思う選択をすること。「将来、こんなふうにいることができたら幸せ」というイメージを指針に、今必要なものを選び取れるようにしましょう。

「結婚したい」と考えるのであれば、結婚相談所を利用するなど婚活を始めるのも一案です。ゼクシィ縁結びエージェントでは、婚活のプロであるコーディネーターが相談に乗ってくれる無料カウンセリングを実施中。気になる人は足を運んでみてはいかがでしょうか。

取材・文／吉田美奈子

【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異色の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦問題・パートナーシップ。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。
公式ブログ：https://counseling-sou.com/blog/