目次
【DATA】日本の離婚に関するデータ
  • 全婚姻件数に対する夫・妻の再婚件数の割合
【DATA】婚活カップルの離婚率は?
  • 婚活サービスを利用して結婚したその後
婚活での結婚と恋愛結婚の違い
  • 婚活での結婚
  • 恋愛結婚
婚活・お見合い結婚の離婚率が低いといわれる理由
  • 信頼性のある条件が確保されているから
  • 現実的な判断ができるから
  • 結婚前に考え方や価値観のすり合わせができているから
  • 今の恋人とのすり合わせ状況
婚活で離婚するケースは何が原因?
  • 事前の話し合いが足りなかった
  • 焦って結婚を決めた
  • コミュニケーション不足
離婚しないためにはお互いの価値観をすり合わせることが大切!

婚活で結婚したカップルの離婚率はどれくらい?結婚相談所で出会ったカップルは離婚が少ないって本当?昨今の日本の離婚に関するデータ、離婚の理由、婚活からの結婚が恋愛結婚などと比べて離婚率が低い理由、そして将来についてのすり合わせの大切さなどについて、婚活事情に詳しいブライダルコンサルタントの江頭美鈴さんに教えてもらいました。

【DATA】日本の離婚に関するデータ

最初に、離婚件数を見ていきましょう。厚生労働省の調査(※1)によると、2023年の日本の離婚件数は18万3808組で、前年の17万9099組より4709組増加しており、離婚率(人口千対)は1.52と、前年の1.47より上昇しています。

また、2023年の全婚姻件数に対する夫婦の再婚件数は、夫18.5%、妻16.0%。2020年以降では、大きく数字が動くことはなく、夫は18.5~19.4%の間、妻16.0~16.8%の間をやや減少傾向で推移しています。

●全婚姻件数に対する夫・妻の再婚件数の割合

●全婚姻件数に対する夫・妻の再婚件数の割合

※1:データ出典「令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況」(厚生労働省)

このように、離婚数・再婚数ともに一定数があり、昨今では決して珍しいことではないと言えるでしょう。では、一度は結婚を決めた夫婦が離婚に至るのは、どのような理由が多いのでしょうか。

最高裁判所事務総局の調査(※2)によると、離婚の理由は、夫・妻とも「性格が合わない」がダントツで多い結果となっていました。
※2:参考「令和5年 司法統計年報」(最高裁判所事務総局)

【DATA】婚活カップルの離婚率は?

●婚活サービスを利用して結婚したその後

●婚活サービスを利用して結婚したその後

※3:データ出典「マクロミルアンケート」

恋活・婚活サイト、婚活パーティ・イベントといった「婚活サービス」を通じて結婚した経験のある男女104人を対象にしたアンケート調査(※3)では、離婚したカップルはわずか3.8%。96.2%のカップルは、今も結婚生活を続けているという結果になりました。

近年では、婚活サービスを介した結婚は増加傾向にあります。婚活サービスを利用していない人を対象としたイメージ調査(※4)でも、「婚活サービスでは、理想の人に出会えると思う」「婚活サービスで出会うと幸せになれる気がする」と良いイメージを持つ人が増えてきていることから、今後も増加傾向は続くと考えられるでしょう。
※4:参考「婚活実態調査2024」(リクルートブライダル総研調べ)

婚活での結婚と恋愛結婚の違い

婚活での結婚と恋愛結婚の違い

婚活での結婚と恋愛結婚には、どのような違いがあるのでしょうか。「基本的には、出会いのプロセスに違いがあります」とブライダルコンサルタントの江頭さん。その違いについて詳しく解説します。

婚活での結婚

結婚相談所ではプロのコーディネーターを介して出会います。

結婚を前提とした出会いが目的です。相手の年齢や経歴、収入や趣味など、あらかじめプロフィールを知った上で、お互いに会ってみたい気持ちになればお見合いへと進みます。

返事も直接ではなく、間を取り持ってくれるコーディネーターに伝えます。お互いにお付き合いしてみたいという気持ちになれば、デートを重ねながら相互理解を深め、信頼関係を築いていき結婚に至ります。

交際から結婚までのステップも、段階を踏んでいくので明確です。恋愛結婚に比べると、条件や目的がはっきりしているので、比較的短期間で結婚する傾向にあるでしょう。

恋愛結婚

出会いは人それぞれで、職場やサークル、仲間同士の集まりや同窓会など、日常生活の中で自然に出会います。

最初は恋愛を意識していなかったのに、恋愛感情が芽生えてお付き合いを始め、愛情を育んで結婚に至る場合も多いでしょう。「一緒にいたい」「好き」というフィーリングや感覚・感情的な面から入り、その結果として結婚があるといえます。

お付き合いを始めてからどのタイミングで結婚を意識するのか、それぞれのカップルによって違いがあります。愛情優先で結婚が目的ではないので、長い恋愛が続く場合もあるでしょう。

婚活・お見合い結婚の離婚率が低いといわれる理由

婚活・お見合い結婚の離婚率が低いといわれる理由

婚活・お見合い結婚をした夫婦は、そうでない夫婦と比べて離婚率が低いといわれています。その理由としてどんなことが考えられるでしょうか。

信頼性のある条件が確保されているから

お見合いの場合は、年収、経歴・学歴、家族に関することなど、結婚前に開示しています。恋愛結婚だとほぼ見せ合うことのない卒業証書や収入の証明も、結婚相談所などでは、入会時に提出をしているので信頼性があります。

条件が事前に確認されているので、経済的な面も含め、安定したベースが整った中で結婚生活を営むことができます。

現実的な判断ができるから

恋愛結婚は、感情のアップダウンや、なんとなく流されて、逆に勢いで……など、本人たちの感覚的なものに動かされることもあるでしょう。

一方、お見合いは、条件が明確なことと、コーディネーターなどの第三者の視点が大きく影響しています。将来を俯瞰(ふかん)しながら冷静にお互いの相性を見るので、現実的な判断の上で結婚に至っていることも、理由の一つと考えられます。

結婚前に考え方や価値観のすり合わせができているから

結婚が目的で知り合うお見合いは、お付き合いをしている間に、どのような結婚生活を送りたいのか、どのような人生を過ごしたいのか、お互いの具体的な人生観や未来像について話し合う機会が多くなります。

どこにどのように住むのか、休日の過ごし方やお金の使い方、子どものことや親の将来など、結婚に照準を当てたお互いの考え方や価値観をすり合わせているので、結婚後も比較的安定した関係性が続きやすいでしょう。

以下のデータは、今の恋人との間で何についてすり合わせができているのかについて、婚活サービス利用者と、それ以外のカップルで比較したもの。すべての項目において、婚活サービス利用者の方が、それ以外のカップルよりもすり合わせができていることがわかります。

●今の恋人とのすり合わせ状況

●今の恋人とのすり合わせ状況

※4:データ出典「婚活実態調査2024」(リクルートブライダル総研調べ)

婚活で離婚するケースは何が原因?

婚活で離婚するケースは何が原因?

婚活で離婚するケースは、何が原因として考えられるのでしょうか。

事前の話し合いが足りなかった

結婚生活で、「家事の分担」「金銭感覚」「休みの日の過ごし方」「将来へのビジョン」など、より具体的な話し合いが少なかった場合、実際に一緒に暮らしてみると、価値観やライフスタイルが想像とは大きく違っていたということがありえます。結婚生活に対する具体的な話し合いが足りなかったことが考えられます。

焦って結婚を決めた

結婚への焦りがあり、深く考えずに結婚してしまった場合、結婚生活に入り現実に直面してからいろいろ感じることが多くなりがちです。「この結婚生活で良いのか」「自分に合っているのだろうか」など、ふと立ち止まって考えてしまう場面があるでしょう。

また、期待と憧れが強すぎて、「とにかく結婚したい」と気持ちばかりが先行し焦った場合も、理想と現実のギャップに結婚生活が難しいと悩むようになる可能性があります。

コミュニケーション不足

婚活中の会話の不足だけではなく、結婚後のコミュニケーション不足も離婚の原因になります。

結婚生活の中で生じる小さな不満や価値観の違いをそのまま放置していると、積もり積もっていきます。例えば「見ていないテレビは消してほしい」「食べた後の食器はキッチンへ持っていってほしい」などたわいのない不満も出てくることがあります。

「休日はどこかに出かけたいのに、相手は家でゆっくりしたがる」などのライフスタイルの違いや価値観の違いは、度重なると憂鬱(ゆううつ)になってくることがあります。ほとんどの場合、コミュニケーションを取りつつ、お互いに譲歩しつつ調和が取れてきますが、コミュニケーションをおざなりにしていると、蓄積されて大きな爆発になりかねません。

離婚しないためにはお互いの価値観をすり合わせることが大切!

離婚しないためにはお互いの価値観をすり合わせることが大切!

どんな出会い方をして結婚するとしても、離婚しないためには、お互いの価値観をすり合わせることが大切。結婚前には、将来についてしっかりと話し合いましょう。さらに、結婚相談所を利用する場合、第三者からのアドバイスを生かすことができます。

結婚相談所での婚活について詳しく知りたい方は、入会前にまず無料カウンセリングを活用するのがおすすめ。ゼクシィ縁結びエージェントでは無料カウンセリングを実施中。気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

取材・文/前川ミチコ

【監修】
江頭美鈴さん
M.E.プロダクション 代表
一般社団法人 エグゼクティブ・イメージコンサルタント 代表理事
東映株式会社の専属女優を経て、アナウンサー・司会等の話す仕事へ転向。NPO法人日本サービスマナー協会認定マナー講師、一般社団法人全日本ブライダル協会ブライダルコンサルタント、全日本ブライダルMCアライアンス所属。ICBインターナショナル認定イメージコンサルタント、NPO法人日本交流分析士協会心理カウンセラーなど。「話し方」「ファッション」「マナー」「心理」の4つの専門スキルを統合した独自カリキュラム、メソッドを開発。現在は、婚活講師、マナー講師、話し方講師をはじめ、企業・団体の人材育成に携わる。
公式サイト:https://me-pro.biz/index.php

【データ出典】
※1:「令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況」(厚生労働省)
※2:「令和5年 司法統計年報」(最高裁判所事務総局)
※3:「マクロミルアンケート」
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2024/10/17~2024/10/18
有効回答数:312人(男性156人、女性156人)
(インターネットによる20~30代男女向けアンケート調査 調査機関:マクロミル)
※4:「婚活実態調査2024」(リクルートブライダル総研調べ)

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