失恋した友達や好きな人の上手な慰め方！かける言葉や注意したいポイントを解説

友人が失恋したとき、どんな言葉をかけて慰めればいいのでしょうか？「失恋した友達に元気になってほしいけれど、どんなふうに接するといいの？」という疑問について、恋愛問題に強い心理カウンセラーの竹内えつこさんにお話を伺いました。失恋した友人にかけるといい言葉や慰め方のポイント、避けたいNG行動などを解説します。また自分の好きな人が失恋した場合の慰め方として注意すべき点も紹介しますので、参考にしてください。

友達が失恋したとき、どんなふうに声をかけて慰めるのがよいのでしょうか？おすすめの言葉を紹介します。

「つらかったね」

友達から「失恋した」と言われたら、まずは「それはつらかったね」「悲しかったね」と友達の気持ちに寄り添うような言葉をかけましょう。そうした言葉をかけてもらうと、相手は「自分の気持ちを分かってもらえたんだ。話をして良かった」とほっとするはずです。

「大丈夫？」「無理してるんじゃない？」

「大丈夫？」と友達の気持ちを気遣う言葉をかけてあげましょう。そうすることで、相手は自分の気持ちをもっと話しやすくなります。

我慢強い人は「大丈夫？」と聞かれるとつい「大丈夫」と返しがちですが、その場合は、「大丈夫じゃないよね。無理してるんじゃない？」などと重ねて聞いてあげると良いでしょう。

「私は味方だよ」

失恋すると、急に自分が独りぼっちになってしまったように感じて落ち込むこともあります。そんなとき、そばにいる友人に「私は味方だよ」と言ってもらえると、孤独感が和らいで気持ちが落ち着くはずです。

「頑張ったね」

告白したけれど失恋してしまった場合、友達にとってはとても勇気が必要だったかもしれません。また恋人と別れた場合も、一生懸命に恋愛に打ち込む時間があったことでしょう。いずれの場合にしても、「本当によく頑張ったね」とねぎらいの言葉をかけてあげましょう。

「いつでも連絡してね」「いつでも話聞くよ」

失恋すると急に寂しくなったり、急にネガティブな感情が溢れてきたりすることがあります。そんなときに「いつでも連絡してね」「いつでも話を聞くよ」と言ってもらえると安心できます。

失恋した友達を慰める場合、どんなふうに接するのがベストでしょうか？慰め方のポイントを紹介します。

ただ話を聞く／そばにいる

友達の話の聞き役に回ることが大切です。友達は失恋後のネガティブな感情を話すことで、感情を解放することができるでしょう。

その際に「そうだったんだね」「つらかったんだね」など、共感の言葉や相づちを入れてあげると話しやすくなるはずです。できるだけたくさん話を聞いてあげてください。また友達が話せない状況の場合は、そばにいてあげるだけでもOKです。

自分責めをさせない

失恋すると「自分が悪かったのではないか」「もう少し何かできたのではないか」と自分責めをしてしまうものです。

友人がそんな話をしていたら「◯◯さんは悪くないと思うよ」「そんなに自分のことを責めなくていいと思うよ」などと言って、自分を責めるのを止めるような言葉をかけてあげてください。

頑張りを褒める

友人がその恋愛で何を頑張ったのかを見つけて、友人を褒めてあげるといいでしょう。「◯◯を頑張ったよね」「◯◯できたのはすごいと思うよ」など、友人の言動を肯定することがポイントです。失ったものだけでなく、恋愛によって得たものに気づくきっかけになるかもしれません。

気分転換を提案する

話をたくさん聞いた後は「おいしいものでも食べに行こう！」「パーっと◯◯に遊びに行こう！」など、気分転換できることを提案してみましょう。

失恋するとどうしても気持ちが後ろ向きになってしまいます。気分転換をすることで、気持ちが少し前向きになる可能性があります。

「もっと良い出会いがある」などと励ます

「もっと良い出会いがあるよ」「またすぐ恋人ができると思う」など、友達がポジティブな明るい未来を想像できるような言葉をかけることも大切です。すぐには受け入れがたかったとしても、心の片隅に励ましの言葉が希望として残るはずです。

友人が失恋したときに、やってはいけない慰め方を紹介します。

説教をする

友達は話を聞いてもらって慰めてほしいだけで、アドバイスを求めているわけではないことを覚えておいてください。「これが悪かったと思う」「◯◯していたら良かったのに」など、説教や分析をするのは逆効果です。

自分の話にすり替える

友人の話を聞きながら、「自分が失恋したときは……」などと言って自分の例を持ち出して話をすり替えることは避けるべきです。友人はただ自分の話を聞いてもらいたいだけで、誰かほかの人の話を聞きたいと思っているわけではないはずです。

相手を攻撃する/悪者にする

友達にとって、失恋した相手は今でも大切な存在です。友達が傷ついているからといって、その相手を攻撃したり、悪者と決めつけたりするのはやめましょう。たとえ失恋した友達が相手のことを愚痴ったとしても、同調しすぎるのも避けた方が無難です。

一般論を語る

失恋で傷ついている友達に寄り添う気持ちが大切です。「普通だと◯◯だから」「○カ月くらいで落ち着くよ」「みんな同じだから」などのように、一般論を持ち出して慰めようとすることはおすすめできません。

上から目線でアドバイスする

たとえ失恋した原因が友達にあったとしても「次は◯◯した方がいいよ」「私だったら◯◯するけどね」など、上から目線でアドバイスをするのは避けてください。失恋直後の心ないアドバイスは二重に友達を傷つけてしまう可能性があるからです。

好きな人が失恋したら、どんな慰め方がいいでしょうか？ここでは好きな人が失恋した場合の慰め方の注意点を紹介します。

失恋を喜ばない

自分の好きな人が失恋したということは、「自分にチャンスが巡ってくるかもしれない！」と浮き足立ってしまうかもしれませんが、その気持ちが相手に伝わらないように気をつけましょう。相手から「気持ちを分かってくれない」と思われてしまいます。あくまでも相手の気持ちに寄り添うよう心がけてください。

弱みにつけ込まない

失恋した後は誰でも精神的に弱ってしまうものです。そんな気持ちに付け入るようなことはやめましょう。

強引に「自分と付き合ったら前の恋人のことを忘れられる」などとにおわせて交際に持ち込もうとしても、逆効果になる可能性があります。代わりに「いつでも話を聞くからつらいときは連絡してね」などと言って、気にかけていることを伝えましょう。

自分の好意を伝えない

失恋した直後の弱っている相手に自分の好意を伝えるのはおすすめできません。失恋後はショックで冷静に判断できなくなっている状態です。失恋した相手の気持ちに共感して寄り添ってあげる方が、好感度はアップします。

当事者じゃなくても、失恋の痛みを想像することはできるはずです。相手の気持ちになって、自分だったらどんなふうに接してもらいたいのかを感じたり、考えたりしてみましょう。

友達や自分の好きな人が失恋してしまったときは、とことん話を聞いてあげましょう。そのために聞き手にとって大切なのは、相手の話を否定せずに受け入れること、そして共感することです。

話を聞くときは、「自分はあなたの味方だよ」ということを言葉や態度で伝えられるといいですね。寄り添ってくれる味方がいると思えると、失恋の傷も徐々に癒やされていくでしょう。「新しい恋を始めよう！」という気になったら、恋活や婚活を始めるのもおすすめです。

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取材・文／Jun

【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異色の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦関係・パートナーシップ。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。東京・恵比寿にカウンセリングルームを持ち、対面、オンラインでのカウンセリングを行っている。
公式ブログ：https://counseling-sou.com/blog/