目次
失恋した心の傷の癒やし方
  • 状況を受け入れる時間をつくる
  • 感情をしっかり感じる
  • 自分の欲求を満たし、いたわる
失恋した後にやってはいけないこと
  • 感情を相手にぶつける
  • 自分を痛めつける
  • 次の恋人を早く見つけようとする
  • 周囲の意見に流される
失恋から立ち直る方法
  • 恋愛のやり残しがないか振り返る
  • 自分の幸せの定義を確認する
  • 失恋後に幸せになった人の話を聞く
  • 物を新調する、新しいことを始める
  • 体を動かす
  • 空を見上げる
誰かを好きになった自分を認めて、失恋を乗り越えよう

失恋をすると、この世の終わりと思うほどのつらさを味わうものです。失恋をした直後は、日常の生活を送ることさえままならないということもあるでしょう。そんなつらい気持ちから、早く抜け出したいものですよね。でも焦りは禁物です。まずは、心が少しでも余裕を取り戻すために、寄り添って癒やすのが先決です。この記事では、心理カウンセラー服部希美さんの監修により、失恋で傷ついた心の癒やし方から立ち直る方法までご紹介します。自分のペースを大切に、少しずつトライしてみてくださいね。

失恋した心の傷の癒やし方

失恋した心の傷の癒やし方

大好きな人に振られたり、交際していたパートナーとの別れが訪れた時、私たちはかつてないほどのショックに見舞われます。それは、簡単には受け入れられないほどのつらさです。

心の傷を癒やすには時間がかかりますし、いくつかステップを踏む必要があります。まずは、失恋の心の痛みを癒やすためにしたいことを見ていきましょう。

状況を受け入れる時間をつくる

人はあまりにつらいと、なかったことにしようとしたり、つい見ないようにしてしまうときがあります。しかし、失恋を受け入れず回避してしまうと、つらい心の状態は長く続いてしまいます。まずは、失恋した事実を、現実味が帯びる状態になるまで受け入れることが先決です。

受け入れるには、物理的に時間をつくることが必要です。自分の感情と向き合う、ボーっとした状態で感情を見つめる、大切な人に聞いてもらうなど、人によって受け止め方はさまざまですが、まずは現状について、時間をかけて向き合ってみましょう。

感情をしっかり感じる

悲しさ、怒り、つらさ、ネガティブな感情はできるだけ味わいたくないものですが、感情というものは、感じ切ると浄化するといわれます。失恋した直後は、さまざまな感情が渦巻き、まさにぐちゃぐちゃとしたカオスな状態です。

込み上げてきた感情があれば、けして否定はせずに、「そうだよね」「そう思うのも当たり前」と自分自身で寄り添ってあげましょう。優しく受け止めてくれる存在がいるなら、その人に聞いてもらうのもおすすめです。

自分自身でなかなか感情を感じるのが難しいという人は、映画を観たり、音楽を聞いたりして、涙を流したり、悲しい気持ちを味わったりするのもいいでしょう。必ずしも失恋から受けた感情ではなくても、近い感情を味わうことで、痛みが和らぐこともあるのです。

自分の欲求を満たし、いたわる

どうしても感情を感じることに抵抗があるという人は、欲求を満たすことで間接的に感情を癒やすことができます。欲求は体からのシグナルですが、体は心と繋がっています。体に何か症状が出たり、いつもと違う欲求が出てくるのは、心が訴えているからとも考えられます。

食べたいものを食べさせてあげる、寝たいだけ寝かせてあげる、行きたい所に行かせてあげる。自分の欲求にとことん素直になり、ぜひ満たしてあげてください。欲求が満たされると、心も少しずつ力を取り戻し、余裕が出てくるはずです。

失恋した後にやってはいけないこと

失恋した後にやってはいけないこと

失恋のあまりのつらさについ感情的になったり、自虐的になったりして、さらに自分を追い詰めるという人もいるかもしれません。まずは、失恋が癒えるには時間が必要だということを理解しましょう。

ここでは、心の傷が深くならないために、避けた方がよいことをご紹介します。

感情を相手にぶつける

突然別れを告げられたら、あまりの悲しみやショックから、「言わしてもらうけど、こっちだって我慢してきた!」などと、相手を責めるような暴言や取り返しのつかない言葉を吐き出してしまうことがあるかもしれません。

しかし、一時の感情を相手にぶつけることで、さらに憎しみ合ったり、関係性を悪化させたりして、あなた自身の心の傷を深くしてしまうこともあります。

自暴自棄になってしまうのは仕方がないことですが、感情のままに言葉を吐き出さず、一度冷静になってから相手と対峙するようにしましょう。

自分を痛めつける

失恋を癒やすには、欲求を満たすことが大切だと前述しましたが、注意したいのは、心の痛みを紛らわすためのフェイクな欲求です。例えば、ハードワークをして感情を感じないようにする、お酒に溺れる、面倒だからお風呂に入らないといったようなこと。

体や心にとって毒になるようなことというのは、自分を責めることやセルフネグレクトになります。すると心はますます力を失っていきます。自分自身の欲求を満たす際は、体や心にとって優しい方法を選びましょう。

次の恋人を早く見つけようとする

次の恋愛に進むこと自体は決して悪いことではありませんが、今のつらさを忘れるために、新しい恋愛をすることはおすすめしません。

心が十分癒えていないまま、振り返ることもなく恋愛をしてしまうと、失恋相手と同じような人を選んだり、同じような恋愛パターンを繰り返したり、ということになりがちです。

周囲の意見に流される

「落ち込んでばかりもいられないよ」「あんなやつ別れて正解だよ」などと、周囲はあなたを励ますために、さまざまな意見やアドバイスを言ってくることもあるでしょう。

また、世の中にあふれる情報を見て、「早く立ち直らないといけない」「こんなことを思ってはいけない」と、自分の気持ちを置き去りにしてしまうことがあるかもしれません。

感情はまずは受け入れることによって、癒やされ始めるものです。人にはそれぞれペースがあり、癒やされるための正解があるわけではありません。まずは、周囲の意見や情報は参考程度に、自分の心に素直になることを大切にしてください。

失恋から立ち直る方法

失恋から立ち直る方法

失恋によるショックを癒やし、心が少しずつ回復し始めたら、前に進むことに目を向けてみましょう。

失恋を冷静に振り返ってみることから、ちょっと体を動かすようなことまで、失恋から立ち直るためにおすすめの方法をご紹介。今の自分にもできるかもしれないという方法を、焦らず自分のペースで取り入れてくださいね。

恋愛のやり残しがないか振り返る

失恋をした時というのは、相手を失った喪失感や愛されなくなった悲しみといったものだけが、つらさの原因となるわけではありません。

「本当はこう言いたかったのに、相手を誤解させてしまったままかもしれない」「もっとこんなことをしてあげたかったのに」といった、やり残しによる後悔が深く残り、それがつらさへと繋がっているということもあります。

例えば、一度も相手に「大好き!」と素直に言えていなかったなと思うなら、相手の状態にもよりますが、場合によって伝えてみることで何か状況が変化するかもしれません。もしくは、伝えることで心が軽くなるかもしれません。

相手の心を変えるためにというよりも、心を整理するためにも、一度、失った恋について、自分がやりたかったこと、伝えたかったことにやり残しがないか、棚卸しをしてみましょう。

自分の幸せの定義を確認する

好きな人を失った喪失感から、「自分にはこの人しかいない」などと、ついその相手に執着してしまうこともあります。執着していると、たとえ交際中は、つらい思いをしていたり、あまり幸せではなかったとしても、その事実に盲目的になってしまうこともあります。

一度、自分が恋愛によってどんな幸せを得たいのか、改めて考えてみましょう。執着によって見えていなかった過去の事実を見て、現状から抜け出し、幸せな道へ進むきっかけになるかもしれません。

失恋後に幸せになった人の話を聞く

少し気持ちが落ち着いてきたら、失恋でつらい思いをしたけれど、今は大好きなパートナーと幸せな交際をしていたり、結婚したという人のお話しを聞いてみましょう。身近な人の話を聞くだけでなく、インターネットやSNS上での発言を聞いたり読んだりするだけでも充分です。

そのエピソードは、自分自身の未来に希望を持たせるきっかけになる可能性も。少しでも気持ちが前向きになれるような情報に触れることも、立ち直るために大切なことです。

物を新調する、新しいことを始める

心を切り換えていくということは、意志の力だけでは難しいものです。そんな時におすすめなのが、財布や洋服などの古い持ち物を捨てて、新しい物を購入してみるということ。また、ずっとやってみたかった習い事を始めたり、行ってみたかった場所へ行ってみたり、模様替えをしてみたりしてもいいでしょう。

これらは、いわば“切り替えの儀式”。物理的な方法を取り入れることで、心の変化をサポートするのです。人は新しいものや新しいことによって、気分がかなり変わることもあります。ぜひ気軽に試してみましょう。

体を動かす

失恋でショック状態の時は、感情も内へ内へと沈みがちです。こもってしまった感情を発散することで、ふと心が軽くなったりするもの。心と体は繋がっていますので、体を動かしてみることで、意外に心まで晴れることも多いのです。

体を動かせば、意識が体に向くことで、頭の中でぐるぐるしていた思考も止まります。特に自分を責めるような思考をしてしまう人は、ウォーキングや好きなスポーツで体を動かしてみてはいかがでしょう。

空を見上げる

悩んでいる時、私たちの視線は下を向きがちです。そして、下を向いていると、気持ちは沈みがちです。つらいなあと思う時ほど、意識して空を見上げてみましょう。

ちょっとしたことでも、心には変化が生まれます。小さなことでも、少しずつ自分の心が楽になることを取り入れることで、着実に立ち直っていくはずです。

誰かを好きになった自分を認めて、失恋を乗り越えよう

誰かを好きになった自分を認めて、失恋を乗り越えよう

恋愛中は時に感情的になったり、素直になれなかったりすることがあるものです。失恋するとそんな過去の自分を責めて後悔してしまうこともあるかもしれません。しかし、多くの場合、私たちはその時の自分ができるベストを選択し、行っているはずです。

失恋がつらいということは、それだけその人を好きになり、幸せにしたいと思ったからこそ。そんな自分の思いを決して否定せず、ぜひ認めてあげましょう。そうすることで、この恋愛が無駄ではなかったと思えるようになり、次の恋愛へと進めるはずです。

失恋の痛みが癒えてきて、新しい恋を始めたくなったら、恋活や婚活をするのもおすすめです。婚活のプロが、結婚相手との出会いをサポートしてくれるゼクシィ縁結びエージェントでは、婚活に関するカウンセリングを実施中。無料で相談できるので、気軽に問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。

取材・文/小松ななえ

【監修】
服部希美さん
「カウンセリングサービス」所属心理カウンセラー。セミナー講師。“さびしさを笑顔に変えるカウンセリング”をテーマに高い共感力で親身に寄り添い、婚活や30代女性の恋愛をサポート。「対人関係の改善」「自分の望む人生へのシフトチェンジ」といった相談でも高い支持を得ている。名古屋、東京、オンライン、電話で相談可。
公式サイト:https://www.hattori-nozomi.jp

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