- 自分が浮気した場合、復縁は「相手次第」
- 相手が浮気した場合、「相手を許せるかどうか」が鍵
- 自分が浮気した場合
- 相手に浮気された場合
- 自分が浮気した場合
- 相手に浮気された場合
- 浮気の原因改善に向けて努力する
- 信頼関係を築き直す覚悟を持つ
- 浮気した事実を受け入れる
カップルが別れる原因のひとつに「浮気」があります。仮にその後「やっぱり復縁したい」と考えたとき、「自分が浮気してしまったケース」「相手に浮気されたケース」では、取るべき手立てが異なってくるはずです。本記事では、浮気を「自分がしたケース」と「相手にされたケース」に分け、それぞれの復縁の可能性や、復縁をする場合の留意点について、心理カウンセラーの竹内えつこさんと共に考えていきます。
浮気が原因で別れても復縁はできる?
まずは「浮気が原因で別れたカップル」は復縁することができるのでしょうか。ここではその可能性について考えていきます。
自分が浮気した場合、復縁は「相手次第」
「浮気」は相手の信頼を大きく損なう行為です。自分の浮気が原因で別れることになった場合、どれだけ「もう浮気はしない」と訴えても、相手がそれを信用して受け入れない限り、復縁は望めないでしょう。
可能性が残っているとすれば、相手が自分に強い未練を残しているケースです。そこで相手に「二度と浮気はしないだろう」と信じてもらえることができれば、もしかしたら復縁の道が開けるかもしれません。
相手が浮気した場合、「相手を許せるかどうか」が鍵
相手の浮気が原因で別れた場合、復縁は自分が「相手の浮気を許せるかどうか」にかかっています。ただしそのまま復縁した場合、「また浮気されるかもしれない」と常に不信感にさいなまれる可能性があります。
まずは「もう浮気はしないだろう」と相手の改心を認めた上で、「過去の過ちを受け入れられるかどうか」が鍵になってくるでしょう。
ただいくら理屈で納得しても「感情がついていかない」ということはままあること。「ふとした瞬間に、浮気されたことを思い出してしまう」など、苦しい思いをすることを覚悟しなくてはいけません。
浮気が原因で別れた恋人と復縁する際の注意点
復縁に困難が伴うことを踏まえ「それでもやっぱり復縁したい」という場合に、どのような点に気を付けるべきでしょうか。「自分の浮気」「相手の浮気」に分け、それぞれ考えていきます。
自分が浮気した場合
「浮気の原因」と向き合う
「なぜ自分は浮気してしまったのか」という理由を、改めて考える必要があります。
ひと口に「浮気」といっても、その陰にはさまざまな理由が隠れています。その根本原因が解消しない限り、また同じことを繰り返してしまうでしょう。
「相手の不信感」を受け入れる
復縁後、相手から過去の浮気を蒸し返されることがあるかもしれません。いくら「改心したから」「もう浮気は絶対にしないから」と言っても、相手が不信感を払しょくするには、長い時間がかかります。
仮に相手が過去の浮気についてネガティブな言葉を発したり態度を取ったりしても、それを受け止める覚悟が必要です。
長期戦を覚悟する
失った信頼を取り戻すには長い時間がかかります。自分が「もう浮気はしない」と思っていても、相手がそれを100%信じられるようになるまでに、かなりの期間が必要であることを胸に刻みましょう。
もしかしたらそれは、年単位の話になるかもしれません。それでも少しずつ相手の信頼を取り戻せるよう、焦らず関係回復に努める必要があります。
相手に浮気された場合
心の傷は自分でケアを
たとえ相手の浮気を許し、納得して復縁を選んだとしても「浮気された」という心の傷は残り続けます。ふとした瞬間にフラッシュバックし、つらい気持ちがよみがえることもあるでしょう。
そんなときにネガティブな感情を相手にぶつけても、決して気持ちは晴れません。自分の心の傷は自分なりに折り合いをつけ、ケアする必要があります。場合によってはカウンセリングなどを利用するのも一つの手です。
「疑心暗鬼」と折り合いをつける
恋人に浮気された過去が消化できない限り、「また浮気されるかもしれない」という不安は常に付きまといます。
疑心暗鬼に陥るのは仕方のないこと。その状態に折り合いをつけ、不信感と戦い続ける覚悟が求められます。
浮気が原因で別れた恋人とやり直すステップ
では浮気が原因で別れた恋人とやり直すためには、どんな段階を踏むべきでしょうか。ここではそのステップを、ケース別に紹介していきます。
自分が浮気した場合
ステップ1:冷却期間を取る
まずはいったん冷却期間を取りましょう。期間としては1~3カ月程度が目安です。別れた直後はお互い感情的になっているはずなので、一度物理的に距離を取って冷静に「別れ」と向き合いましょう。
ステップ2:浮気の原因を分析し改善する
「自分が浮気に至った原因」を考えてみましょう。おそらくそこには何らかの理由が隠れています。
「恋人に物足りなさを感じていた」「異性に対する自分の価値を確認したかった」「恋人に対抗心を抱いていた」「相手の気持ちを試したかった」「スリルを味わいたかった」……など、その内容は人により異なるはず。場合によっては複数の要素が絡んでいるかもしれません。
原因に応じて改善策を講じることになりますが、もし難しそうであれば、思い当たる理由を一つずつ紙に書き出してみましょう。客観視することで「改善のために何をすべきか」を考えることが容易になります。
ステップ3:連絡をとり相手のリアクションをうかがう
十分に冷却期間を取り、冷静に考えて「それでも復縁したい」という気持ちが変わらなければ、相手と連絡を取ってみましょう。
そこでもし話を聞いてもらえるようであれば「浮気した原因をこう分析し、こんな改善策を講じている」と伝えましょう。
前述したように、一度浮気で失った信頼を回復するには長い時間がかかります。その間「改善」に取り組む姿勢を示し続けることが大切です。
相手に浮気された場合
ステップ1:冷却期間をとる
まずはお互い冷静になるために、1~3カ月ほどの冷却期間を取りましょう。その間「浮気した相手と本当に復縁できるのか」を、じっくり考えましょう。
特に「別れを告げられた方」は、相手に対し執着心を抱くことがあります。もしかしたら「復縁したいのではなく、単に執着している」だけかもしれません。その点をじっくり見極める必要があります。
ステップ2:相手が浮気した原因を考える
相手が浮気をした原因が、自分側にあった可能性についても考えてみましょう。
「なかなか会えずに寂しかった」「デートに物足りなさを感じた」など、場合によっては自分の態度次第で相手の浮気を避けられたかもしれません。
仮に「自分側に原因があった」と感じるのであれば、「解消のために具体的に何をすべきか」についても併せて考えてみましょう。
ステップ3:相手を許す
自分が復縁を望んでいるのであれば、相手に主導権があると言えます。仮に「相手に100%非がある」浮気であっても、復縁を期待するのであれば相手を理解し、許さなくてはいけません。
ステップ4:相手の現状をリサーチする
心の整理がついたら共通の友人や知人を通じて「相手が今、どうしているのか」をリサーチしましょう。
「一度心変わりをした相手」が復縁に応じる可能性は、もしかしたら低いかもしれません。まずは復縁をあきらめることも視野に入れておきましょう。
もし現在相手がフリーで、元恋人からの連絡を迷惑に感じていない様子であれば、少なくとも「今後も親しくすることを嫌がっていない」といえそうです。そこから復縁の可能性を探ってみましょう。
浮気が原因で別れた恋人と復縁するために大切なこと
最終的にふたりで復縁を決めた場合、今後のどんな点に気を付けて交際していくべきでしょうか。ここでは「復縁する際の留意点」を考えていきます。
浮気の原因改善に向けて努力する
「浮気してしまった原因が自分にある」とわかったら、まずは具体的に改善に向け動き出しましょう。そして「改善しようとしている」ことが、相手に伝わるよう努めることが大切です。
例えば「相手の気持ちを試したかった」ことが浮気の理由であったなら「愛情を示してほしい」と素直に伝える、など改善の姿勢を示しつつ「浮気」以外で原因を解消する方法を考えましょう。
浮気された側もまた「相手が浮気をした原因が自分側になかったか」を振り返り、思い当たる原因があるのであれば、改善に努めましょう。仮に「恋人としての物足りなさ」が原因であったと考えるのであれば、何が物足りなかったか、それを埋めるためには何が必要かを見極めましょう。
信頼関係を築き直す覚悟を持つ
一度壊れた信頼を取り戻すのは大変です。信頼関係を一から築き直すべく、相手に対して誠実な態度を心がけましょう。
特に異性の友人とのつきあいはすれ違いを再び生む原因になります。仮にどうしても必要な場合は「関係性を説明する」など、必要なつきあいであることを相手に納得してもらう必要があります。
また浮気された側も、「相手が信頼を取り戻そうとしている」ことを素直に認め、再び信頼できるよう努めましょう。
浮気した事実を受け入れる
「浮気した」という事実を変えることはできません。特に浮気された側は疑心暗鬼に陥り、過去の過ちを何度も蒸し返し、責めたくなるかもしれません。
しかし「復縁をする」と一度決めたのであれば、相手を許し受け入れる必要があります。嫌な記憶がよみがえってもぐっと我慢し、感情を相手にぶつけないようにしましょう。
同時に浮気した側も、相手の心境を考慮し過去をとがめられても神経質な反応をせず「あのときは悪かった」と、受け止めるように心がけましょう。
復縁が本当に幸せへの道なのか考える時間が必要
浮気は「された側」の心に、大きな傷を残します。そのため復縁しても、過去の過ちにとらわれてしまいお互いを傷つけあうケースも少なくありません。「復縁したい」と考えるのであれば、お互いに相手を許容し、乗り越える心構えが求められます。
まずは一度冷静になり、自分の気持ちとしっかり向き合いましょう。そして「復縁したい」という気持ちが「単なる執着心」から生じていないか、復縁することが本当にふたりの幸せなのかを、時間をかけ自問自答することをおすすめします。
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取材・文/吉田美奈子
【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異色の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦問題・パートナーシップ。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。
公式ブログ:https://counseling-sou.com/blog/
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