別れた元カノが忘れられず、つい過去を思い出したり、思いが募って復縁できないかどうか、もんもんとしていませんか？しかし、復縁は簡単にできるものなのでしょうか。そこで、復縁の可能性について、心理カウンセラーの大塚統子さんの監修の下、解説します。復縁できるかどうかは、別れ方、自分や相手の変化、さまざまなものが影響するので、ぜひ冷静にチェックしてみましょう。復縁のための行動を起こす前に気を付けたいこと、見直したいことについてのアドバイスも必見です。

元カノが忘れられないとき、気持ちを整理する５つの方法

心理カウンセラーの大塚さんによると、相談は多いものの、復縁は可能性として高いものではないようです。失恋の苦しさや喪失感で元に戻りたいという思いになる人も多いかもしれませんが、お互いの気持ちや向き合い方、価値観に変化がなければ、元のさやに戻ったとしても、幸せな交際ができるとは限りません。

本当に復縁がしたいのか、今のつらい気持ちに惑わされずに自分の思いをしっかり確認することが先決。まず、気持ちを整理することからスタートしましょう。

ちゃんと失恋を味わう

あまりにもつらいと、現実を受け止めることができず、つい目をそらしてしまうことがあります。すると、昇華されることなく、相手への思いが残ってしまいます。

まずは、元カノとの関係は終わってしまったということをしっかり受け止め、失恋ソングを聴いて涙を流すなどして、失恋したことをじっくり味わいましょう。

好きだった気持ちを認める

別れのつらさには、さまざまな要素が含まれています。その中の一つに、「もう相手を愛することができない」というものがあります。

大切な人を喜ばせたり、愛情を伝えるといったことは、人が本来持っている「愛したい」という欲求の一つです。

失恋で苦しくなると、つい好きという気持ちを封印してしまうことがあります。しかし、気持ちを否定してしまうと、よりつらく、いつまでも心に残ってしまいます。「彼女のこと好きだったんだなあ」と、自分自身の中にあった彼女への愛情をしっかり認めてあげましょう。

うまくいかなかったことを認める

別れるに至るには理由があるはずです。焦って復縁を考える前に、ふたりの間にあった問題やケンカ、合わなかった価値観を振り返り、見直すことも大切です。

起きた事実を改めて受け入れることができたら、別れたことも受け入れやすくなるはずです。その時、「ひどいことをしてしまったなあ」という罪悪感や、「残念だなあ」、「寂しいなあ」という気持ちが湧き上がってきたら、それもしっかり感じましょう。

泣きたくなったら、ぜひ泣いてください。事実も自分の感情も受け入れることで、次の行動が見えてくるでしょう。

未練を手放す

物理的に相手への未練を断ち切る方法も有効です。相手に関する情報や思い出に触れるほど、元カノを思い出す機会はどうしても増えてしまいます。それでは、なかなか気持ちを整理することはできません。

そこで、元カノのSNSのチェックをやめる、連絡を絶つ、思い出につながるものを手放すといったことにチャレンジしてみましょう。

他のことに打ち込む

元カノへの思いで心がいっぱいになっている心の状態を変えるために、何かに打ち込みましょう。仕事や趣味、何か新しい学びにチャレンジしてみるのもいいでしょう。

彼女のことを考える時間を少なくし、別のことに使う時間を増やしてみるのがおすすめです。そうするうちに、気付くと心の中で元カノが占める割合も徐々に減っていくはずです。

元カノと復縁できる可能性が低いパターン

可能性の有無については、元カノの状況や気持ち、そしてあなた自身の変化が影響します。もし復縁したいなら、気持ちを整理した上で、相手の状況に思いをはせつつ、下記のポイントに該当しないか冷静に自分自身を見つめてみましょう。

別れの理由が理解できていない

特に元カノから別れを切り出された場合は、その理由をしっかり理解していることが大切です。なぜなら、復縁の可能性があるとすれば、別れの理由となった原因が改善されたり解消されたりしていることが必要になるからです。

もし元カノがあなたの言動に幻滅していたり、価値観の違いがあったのに歩み寄れていなかった場合は特に、自分自身を振り返り、言動を見直したいものです。

例えば、あなたは愛情表現として、元カノに「怒りっぽいところが、かわいい」などと伝えていたのに対し、彼女は心底いやだと思っていたようなケースでは、相手の受け止め方やお互いの価値観の違いを理解しようとする姿勢が大切です。

愛されることばかり望んで、愛そうとしていない

「あんなことしてくれてうれしかったなあ」「手料理また作ってほしいなあ」などと、もし元カノに“してもらったこと”ばかり思い出してしまうなら、注意が必要です。元カノに依存し、愛されることばかり望んでいる状態だからです。

自分だけが愛情を注ぐような関係では、誰でも寂しく感じるものです。元カノも愛されたかったのかもしれません。

何かしてもらうことばかりではなく、自分が相手に何をしてあげたいか、を考えられないのだとしたら、復縁の可能性は低いでしょう。

元カノに恋人ができた

新しい恋が始まると過去の恋愛への思いも薄れます。特に、元カノから別れを切り出されていたのだとしたら、望みは薄いでしょう。ぜひ彼女の幸せを願って身を引いてあげましょう。

元カノと復縁できる可能性があるパターン

前述した通り、そもそも復縁はとても難しいことです。一度は終わってしまった関係には、それなりの理由があるからです。その中でも可能性があるとしたら、次のようなケースが該当します。

元カノは別れたくないのに、別れた場合

そもそも、こちら側の気持ちや周囲の状況が原因で別れたという場合です。

元カノ側にもあなたを好きという気持ちがあったり、まだ付き合っていたいという気持ちがあったけれど、別れざるを得ないという状況だったなら、今現在恋人や好きな人がいない場合においては、復縁の可能性が考えられるでしょう。

ただし、もし別れ際にひどい言葉を投げかけたり、浮気など傷つけたりするような言動をしていたら、元カノの方で思いを断ち切っている可能性もあるので、復縁は難しくなります。

別れの原因がふたりの関係にない場合

例えばどちらかの仕事が転勤になったり、家族に結婚を反対されたり、環境や周囲の人間関係が原因で、別れることになった場合は、転勤から戻ってきたなど、状況が変わったり整ったりすることで復縁する可能性があるかもしれません。

しかし、周囲の環境が原因だったとしても、ふたりに付き合っていく覚悟があるなら、別れなくて済んだかもしれません。復縁をするなら、お互いに「何があっても向き合っていこう」という覚悟を持つことも必要です。

別れの原因が改善されたり解決された場合

たとえば、同棲中の家事負担が元カノにばかり集中して、それが不満で別れた場合などは、男性側が積極的に家事をするようになれば、元カノは変化を感じるかもしれません。

しかし、本当の別れの原因は家事のことだけではなく、本質的には元カノが「大切にされていなかった」と感じたことにあります。家事をするようになった態度を通して、これまでの元カノが家事を負担してくれたことへの感謝や、元カノを大切にする気持ちが伝われば、復縁が叶うかもしれません。

復縁できる？元カノの気持ちを確認する方法

いくら自分が復縁をしたいからといって、やはり大切なのは相手の気持ちです。すでに恋人はいるか、少しでも自分に気持ちが残っているか、復縁を持ちかけるのだとしたら、しっかり確認してから切り出しましょう。ここでは元カノの気持ちを確認する方法をご紹介します。

共通の友人やSNSから近況を探る

復縁をしたいなら、何よりも相手を尊重する姿勢が大切です。相手の状況に構わず、自分の気持ちを一方的に伝えるなどしたら、余計に気持ちが離れてしまうでしょう。

まずは、元カノにすでに恋人がいるかどうか、共通の友人に聞いてみたり、SNSでリサーチしてみましょう。

連絡して反応を見る

相手の迷惑にならないように注意しながら、SNSなどで連絡を取ってみましょう。

既読スルーされたり、未読が続くか、そっけない感じがするかなど、慎重に反応をチェックしてください。迷惑そうなら、潔く引きましょう。ここで押してしまうと、長い目で見ても復縁の可能性はよりゼロに近くなってしまいます。

もし好意的な印象だったとしても、社交辞令の可能性があります。どんな場合でもしつこくするのは逆効果。連絡の頻度は、相手が２日たってから返信してきたら、同じように２日たってから返信するなどペースを合わせるのがおすすめ。相手にはやりとりするためにそのくらいの時間が必要なのかもしれないからです。

誰であっても、相手が自分のペースや気持ちを尊重してくれたらうれしいものです。そんな喜びを相手に与えたいという気持ちを忘れないでおきましょう。

連絡が取り合えるなら、誘ってみる

もしコンスタントに連絡を取れるようなら、実際に会ってみたり、お出かけに誘ってみたりするのも手です。

もちろん、相手のペースを尊重することには細心の注意が必要。いきなり、一対一だと抵抗があるもしれませんので、最初はグループでのお出かけに誘ってみたり、相手が断りやすいような雰囲気をつくっておくことも考慮しておきましょう。

復縁したいと伝える前に、もう一度確認しておきたいこと

そもそもあなたの復縁したいという思いは、本気なのか、苦しい現状からただ逃げているだけなのか、しっかり検証することが必要です。

いたずらに復縁に向かうことで、お互いがもっと傷ついてしまったり、新しい幸せや成長を逃すこともあるでしょう。ベストな選択をするために、次のようなことを自分に確認してみてください。

寂しさや体の欲求が理由になっていないか

寂しさや、体の欲求を埋めるために、昔なじみだったり、一番手近という理由で「元カノなら……」と淡い期待をしていませんか？

そんな相手を軽んじる思いは伝わってしまうもの。それによって相手を傷つけることにもなりかねませんし、自分自身もむなしい思いをするでしょう。ぜひ自分に「ただ寂しいだけじゃない？」と問いかけてみてください。

元カノが好きか、魅力を感じるか

思い出は美しいといいますが、喪失感から相手を必要以上に美化していませんか？今までの思い出が自分に都合よく上乗せされてしまう可能性があることを知っておきましょう。

ありのままの彼女を本当に魅力的と思えるか、好きだと思えるか、もう一度考えてみましょう。

ふたりでしたいことが思い浮かぶか

もし復縁できたとしたら、どんなことをしたいと思いますか？もし、「またあの料理作ってほしいなあ」といった「してほしい」ことばかり浮かぶようなら、復縁できたとしてもうまくいく可能性は低いでしょう。

復縁がうまくいくには、自分の中に相手を愛そうとする気持ちが必要。「こんなことをしてあげたい」「ふたりであんなことがしたい」そう思えるなら、相手にかける言葉や行動も変化し、以前と違う関係性を育めるかもしれません。

別れの原因を解消する覚悟はあるか

別れの原因についてしっかり理解し、もし自分に非があるのなら、自分自身の考え方や行動を変えていく必要があります。

相手のことを変えることはできません。元カノに変化を求めるのではなく、自分が相手のために変化する覚悟ができているか、しっかり考えてみましょう。

大切なのは、お互いの幸せ

復縁したいと強く願ったとしても、自分の気持ちだけではどうにもなりません。復縁するために、どんなに頑張って変わったとしても、相手にその気がなければ不可能です。

まれに元カノの気持ちが動くこともあるかもしれませんが、復縁できない可能性も少なくありません。それでも、相手を尊重し、自分を見つめて変えていくチャレンジができたなら、自分自身の成長になっているはずです。そして、きっと今後の恋愛に生かすことができるはず。ぜひつらい思いを無駄にせず、自分に向き合ってみてくださいね。

その上でまた新しい恋愛へ進みたいと思ったら、恋活や婚活をするのも手。婚活のプロが、結婚相手との出会いをサポートしてくれるゼクシィ縁結びエージェントでは、婚活に関するカウンセリングを実施中。無料で相談できるので、気軽に問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。

取材・文／小松ななえ

【監修】
大塚統子さん
カウンセリングサービス所属の心理カウンセラー。2009年６月より心理カウンセラー活動を開始。「自分が嫌い」「自分はダメ」「私は愛されない」といった自己否定をはじめ、ネガティブな感情・思考をリニューアルし、「ココロを整える」「自信を取り戻す」「幸せな恋愛関係を築く」「才能を見つける」サポートを得意とする職人カウンセラー。心理学のワークショップの講師も手がける。
公式ブログ：http://blog.livedoor.jp/cs_nori/