恋人と別れた方が良い？別れるメリットや迷った時の確認方法を解説

「この恋愛は、きちんと終わらせた方が良いのだろうか。それとも、このままがいい？」などと、恋人と別れるべきか悩んでいる方へ、恋愛問題に強い心理カウンセラーの竹内えつこさんにお話を伺いました。恋人と別れたいけれど悩んでしまう理由を挙げ、別れるメリット・デメリットを解説します。別れ方として自然消滅や相手と距離をとるのはどうかについても説明し、別れた方がいいか迷ったときに確認すべきことや上手に別れる方法をアドバイスしますので、参考にしてください。

恋人と別れるべきか悩んでしまうのは、なぜでしょうか？理由を説明します。

付き合った期間が長いから

交際期間が長いと、「こんなに長く付き合ったんだから」「いろいろな問題を乗り越えたのに……」などと、二人の歴史を振り返ると別れるのがもったいないと感じるかもしれません。また、新しく出会って人とイチから関係を築くのが面倒だと思う人もいるでしょう。

次に恋人ができるか分からないから

次に恋人ができるか不安になると、別れるかどうか悩んでしまうかもしれません。「どうしても別れたい！」という決定的な理由がなかったり、今、他に好きな人がいなかったりする場合は、「このままでいいかも」「このまま付き合っていた方が楽だな」と思う可能性があります。

相手または相手の状況が変わるかもしれないと思うから

自分は結婚を望んでいるけれど相手に結婚願望がない、結婚した後のビジョンが違う、相手に何らかの問題があるなど、相手の状況で別れを選択しようとしている場合、心情的には相手のことが好きなので、「もしかしたら変わってくれるかもしれない」と期待してしまい、別れるべきかどうか悩んでしまうでしょう。

きちんと別れることでどんな良い点があるのでしょうか？メリットを解説します。

次の恋に向けて前向きになれる

相手ときちんと別れることで、次の恋に進むための準備ができます。「あの恋は終わったのだから、次に進もう！」と前向きな気持ちになれるでしょう。

学びを次に生かせる

今の恋をきちんと終わらせることで、その恋で何を学んだのか、何を改善すべきなのかなどを振り返ることができます。一つの恋を終わらせることで、その恋で得た学びを次の恋愛に生かすことができるでしょう。

誠実な人を引き寄せる

「今の恋人と別れずに次の恋の相手を探すのはどうかな？」という考えも浮かぶかもしれませんが、今の相手にも、次の相手に対しても誠実な行為とはいえません。自分がそうされたら嫌なことは相手にはしないことが大切です。今の相手に対して誠実な態度で別れを告げることで、誠実な次の相手を引き寄せることができるはずです。

別れることの良くない点はどんなことでしょうか？デメリットを解説します。

さみしくなる

毎日連絡をしていたり、休日を一緒に過ごしていたりする相手が急にいなくなるので、心にぽっかり穴が開いたようなさみしさを感じるでしょう。「もう楽しかった日は戻ってこないのかな……」「あんなに仲が良かったのに……」と過去を懐かしく思い出してしまうかもしれません。恋人とよく行ったお店や思い出の場所などを通ると、悲しくなることもあるはずです。

恋人と共有していたことができなくなる

ふたりの共通の話題、趣味、食事の嗜好（しこう）など、今まで楽しさや喜びを共有していた相手がいなくなるので、これからは他の相手を探すか一人で楽しまなくてはならなくなります。別れたばかりの時期は、休日を一人で過ごすことにもなかなか慣れないかもしれません。

次の恋ができるか不安になる

次の恋ができるかどうか不安になることもあるでしょう。「付き合ってもどうせまたいつか別れてしまうのでは？」と考え、一人でいるとネガティブ思考になってしまうかもしれません。

別れを告げずに自然消滅する形は相手に対して失礼なので、基本はなしだと考えましょう。

別れたいと思っている側が相手と直接会うのが気まずかったり、面倒くさかったりして自然消滅を選ぶというケースは多くありますが、自分が逆の立場になったらどうでしょうか？きっと嫌な気持ちになるはずです。
SNSのメッセージの未読・既読スルーからの自然消滅という話をカウンセリングの場でもよく耳にしますが、そうされた相手はいつ恋が終わったのか分からず、次に進もうにもなかなか進む気持ちになれずに、かなり大きく傷つきます。

別れることになったとはいえ、縁あってお付き合いした相手です。ピンチのときや最後のときにその人の本性が現れるという見方もあります。別れる最後のときまで相手を大切にして誠意を持って接するように心がけましょう。

別れたい相手と少し距離を置くのは一案として、ありと考えていいでしょう。ただし、「少し距離を置いて気持ちを確かめたい」などと必ず相手に伝えることが前提です。距離を置きたいと思った理由や、距離を置く間に自分が考えたいこと、逆に相手に考えてほしいこと、そして距離を置く期間なども伝えておくようおすすめします。

距離を置くこと自体を相手に伝えなかったり、期間を伝えなかったりするのは自然消滅と同じで、相手に対して不誠実な対応だと覚えておいてください。

別れるべきか迷ったときに確認すべきことはあるのでしょうか？判断の決め手となることを紹介します。

相手と一緒にいるときの感情を振り返る

相手と一緒にいるときの自分の感情を振り返ってみましょう。楽しいか、幸せを感じたか、苦しい気持ちを感じていなかったか、何か我慢したり無理をしたりしていなかったか、不満を感じていなかったか、自然体でいられたかなど、自分の気持ちをチェックしてみましょう。重苦しい気持ちになったら、別れるタイミングかもしれません。

将来を考えられるか

ふたりの明るい未来をイメージしたり、想像したりできるでしょうか？楽しそうな未来が想像できるのなら、別れるタイミングではないのかもしれません。逆に楽しい未来が想像できない場合は、そろそろ別れる時期と考えてもいいでしょう。

相手の絶対的な味方でいられるか

相手を信頼し、相手の絶対的な味方でいられるかどうか、自分の胸に聞いてみましょう。相手が落ち込んだときや窮地に陥ったとき、「この人を助けたい！」と思えないようなら、その関係は終わりにした方が良さそうです。

恋人との関係をこじらせずに上手に別れる方法を紹介します。

考える期間をとる

別れたいと思ったときに衝動的に別れることはおすすめしません。一瞬の感情に流されずに、自分の中で考えるための期間をとりましょう。その間にふたりの関係が改善できないかどうか、このまま別れた方がいいのかなど考えてみると良いと思います。

相手に自分の気持ちを素直に話す

別れたいと思ったら、なぜそう思ったのか素直な気持ちを相手に伝えてみましょう。きちんと言葉で伝えなければ分からないということも意外と多くあります。自分の気持ちを相手に伝えることで、前向きな話し合いの機会を持つことができるかもしれません。

執着しない

「やっぱり……」「でも……」と気持ちが揺れ動いたり、思い悩んだりするうちは、まだ別れるべきではないかもしれません。そして、いったん別れを決めたのなら、「もう執着しない」と決めることも大切です。執着を手放して「次に進もう！」と決めることができたなら、別れる準備は整っています。

誰しも別れるときには必ず執着心が出てきます。執着心は「別れよう」という気持ちを揺さぶるので、そうした自分の気持ちの動きに折り合いをつけることが大切です。別れは勢いでするものではありません。自分の気持ちを整理して、「別れよう」とスッキリ前向きな気持ちになれてからがベストだと思います。

また、せっかくご縁があってお付き合いした相手なので、別れるそのときまで相手に対して誠実に接することができるといいでしょう。悩んだままずるずる付き合い続けるよりも、自分のためにも相手のためにもキッパリ別れることもときには大切です。

今の恋を手放して次の出会いに進みたくなったら、恋活または婚活をするのもいいでしょう。婚活のプロのアドバイスを受けられる結婚相談所もステキな出会いを運んでくれるかもしれません。ゼクシィ縁結びエージェントでは無料カウンセリングを受けることができますので、一度体験してみてはいかがでしょうか。

取材・文／Jun

【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異色の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦関係・パートナーシップ。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。東京・恵比寿にカウンセリングルームを持ち、対面、オンラインでのカウンセリングを行っている。
公式ブログ：https://counseling-sou.com/blog/