別れたいけど別れたくない心理・原因とは？悩んだときに確認することを紹介

別れたいけど別れたくない。この矛盾する気持ちにどう向き合ったらいいのかわからず、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。この記事では婚活の専門家である澤口珠子さんの意見を参考に、彼氏や彼女に対して「別れたいけど別れたくない」という気持ちが湧く理由や後悔しない決断の方法を解説します。モヤモヤした気持ちを抱いて悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも「別れたいけど別れたくない」と思ってしまう心理や原因はどこにあるのか、主なものを挙げていきます。もちろん、一つだけでなく複数の心理や原因が絡み合っていることもあります。

まだ好きな部分があるから

別れた方がいいと頭では分かっていても、好きな部分があるとなかなか別れを決められないものです。不満や嫌な部分があるものの「外見が好み」「趣味が合う」など、好きな部分があると別れられない状況に陥ってしまうことはよくあることです。

情があるから

恋愛モードの好きという気持ちはなくなっても、情があるため別れづらくなることもあります。特に付き合いが長いカップルはこの傾向が強いといえるでしょう。

新しい出会いがないと思うから

今の恋人を失ってしまったらもう出会いがないのではないか、このパートナーを失ったら一生独身のままなのではないか、といった不安と恐れが湧き、別れられないと思うケースもあります。

別れた後に後悔しそうだから

別れた後に「やっぱり別れなければよかった」と後悔しそうと思っていると別れづらくなります。後悔する・しないは、実際に別れてみないと分からないのですが、「後悔するかも」という思いにとらわれるといつまでも別れられなくなってしまいます。

職場などが同じで気まずくなるから

職場や学校、サークルなど同じコミュニティーに属していて、別れた後も顔を合わせる可能性が高い人は別れを躊躇する傾向があります。別れた後、気まずい思いをしたくないので付き合い続けてしまうのです。

別れるのが面倒だから

お付き合いは始めるより、別れる方がずっと難しいものです。相手を傷つけるのがかわいそうで踏み切れないとか、別れ話を切り出すのが面倒で先延ばしにしているということもよくあります。同居している場合は、お互いが生活の一部になっているのでなおさら別れるのが面倒だと考えがちです。

自分が我慢すればいいから

相手の性格や行動が嫌になったり、価値感が合わなかったりということが原因で「別れたい」と思っても、自分さえ我慢すればすむことなので「この程度のことで別れたくない」と考え直すケースもあります。とはいえ、我慢はいつまでも続くものではないので、いずれは別れを選ぶ可能性があります。

相手が変わってくれるかもしれないから

相手に不満があり、別れたいと思っていても「この先相手が変わってくれるかも」と期待して関係を続けてしまうケースもあります。ただし、話し合いをするなど何らかのアクションを起こさない限り、相手が変わることはないのが一般的です。

別れたいのに別れられないという状況で迷っているとき、決断のためにすべきことを解説します。

距離をとって冷静になる

別れるかどうか迷ったときに一旦距離を置くことは有効な手段です。離れてみて初めて相手のありがたみや大切さが分かったり、逆にもう自分には必要ない相手だと確信したりといった気付きが生まれます。恋人と一緒にいると別れる・別れないの判断が鈍ってしまうので、距離を置いて冷静になる期間を設けるとよいでしょう。

考えを紙に書き出してみる

別れた方がいい理由、別れない方がいい理由、相手の良いところ、相手の不満なところなどを紙に書き出してみましょう。モヤモヤとしていた心の中が整理でき、自分の本心をはっきりさせる助けになるはずです。

将来一緒にいて幸せになれるか自問する

今は恋人との関係が良好でも、将来結婚を考えられないとか、一生涯のパートナーとは思えないなどの不安要素があれば、別れを選ぶのが賢明かもしれません。相手との幸せな将来が描けるかどうか考えてみてください。

自分の心に素直になる

相手の条件が良い、自分にとってメリットがあるという理由だけで別れるか否かを考えると判断を誤ります。本当に相手のことが好きで一緒にいたいのか、自分の直感や気持ちに素直になることが大事です。

相手が変わらなくても付き合い続けたいか考える

相手に不満がある場合「変わってくれたらいいのに」と思いながら付き合い続けることがありますが、相手は変わらないものだと思ってください。その上で、それでもその相手と付き合い続けたいのかよく考えましょう。

自分の本心と向き合い、よく考えた結果「別れよう」と決断した場合の別れのステップ、切り出し方を紹介します。

別れの準備をしておく

別れを決意したら、相手に別れを覚悟してもらう準備をしましょう。会う頻度を減らしたり、自分からの連絡をやめたりすることが最初のステップ。メールやLINEの返信も最小限にして、別れを匂わせます。仕事や勉強で忙しくなると宣言し、会う機会を減らすのも有効な方法です。ほかにもスキンシップを減らしたり、貸し借りしていたものを整理したりすることで相手に「別れの予感」を察知してもらいます。

別れる場所と時間を選ぶ

別れ話は直接会うか、電話で行うのがベターです。メールやLINEだと「直接話がしたい」と思っている相手にとっては納得できない別れになる可能性があるからです。場所はカフェなど、他の人もいるスペースがおすすめ。感情がたかぶっても他人が周りにいることで自制心が働き、別れ話を穏便に進められます。時間は昼間を選びましょう。夜は気分が落ち込みやすく、深刻になりがちなので避けた方が無難です。

単刀直入に別れを告げる

会う頻度を減らすなど、相手との距離を取ったら「実は話がある」と伝え、直接会うか電話で別れを告げます。このときに大切なのは曖昧なセリフではなく、はっきりと「別れたい」と伝えることです。もし相手が「別れたくない」と言っても「もう愛情がなくなった」「好きな気持ちがなくなった」と自分の意思をきちんと伝えてきっぱりと別れましょう。

よく考えた結果、別れず関係を続けようと決めた場合の恋愛感情の取り戻し方を解説します。一旦別れることを考えた人にとって恋愛感情を取り戻し、関係を立て直すにはそれなりの努力が必要ですが、一つずつ行っていきましょう。

相手の良い面を見る努力をする

付き合いが長いとつい相手のことを当たり前と思いがちですが、相手の性格やあなたへの態度など、良い面にあらためて目を向けましょう。お付き合いを始めた当初、相手のどこに惹かれたのか、どこが好きだったのかを思い出すのも良い方法です。

共通の趣味を見つける

一緒にいても面白くない、飽きてしまったという場合に効くのが共通の趣味です。どちらかの趣味を一緒に始めてもいいですし、ふたりで新しい趣味に挑戦するのもOK。ふたりで過ごす時間を楽しくする工夫は常に必要です。

互いの問題点を出し合って解決する

交際を続けていくと決めたら、相手に対しての不満をきちんと伝え、直してほしいと頼むべきです。そのときに一方通行にならないよう、相手が自分に対して不満に思っていることも聞き出し、真摯（しんし）に受け止め、改善しましょう。お互いの問題点を直していくことは、良い関係を続ける上で大事なステップです。

ふたりで将来のことを話し合う

今後、ふたりの関係をどうやって進めたいのかを話し合うことも重要です。特に結婚を視野に入れている場合は、いつ頃までに結婚するのか、どんな夫婦になりたいかなど、ふたりのゴールを明確にすることによって信頼関係や絆が強くなります。

「別れたいけど別れたくない」という気持ち。矛盾した複雑な心境だけに、すぐに決断ができないのも事実。そんな心理状態のときには答えが出るまで待つのも一つの手段です。ただし、曖昧な気持ちのまま付き合いを続けるのは、自分にも相手にもよくないことは認識しておきましょう。もし、気持ちが決まらないのであれば、期限を決め、それまでに決断できない場合は思い切って別れを選んでもいいかもしれません。「別れたい」と思った時点でいずれ別れる可能性が高い上、悩んでいる間に別の人との出会いのチャンスを逃しているという側面もあるからです。別れを選んで前に進むことも大事な決断といえるでしょう。

もし別れを選択することになったら、ゼクシィ縁結びエージェントで新しい出会いを探すのもおすすめです。婚活のプロであるマッチングコーディネーターがあなたに合った相手探しなど、新しい出会いをサポートしてくれます。まずは気軽に無料カウンセリングを受けてみてはいかがですか？

取材・文／関原のり子

【監修】
澤口珠子さん
婚活コンサルタント　スフィアロココス株式会社代表取締役社長　特定非営利活動法人日本教育福祉振興支援協会少子化対策顧問。理想のパートナーを引き寄せる外見・マインドづくりのプロフェッショナルとして活動中。これまでに1000人以上の女性を女子力アップレッスンでサポート、8000人以上の女性を１対１で婚活コンサルサポートなど数々の取り組みに従事。「婚活」に特化したイメージコンサルタントとして、「マインド」「外見磨き」「コミュニケーション」の３軸で、理想のパートナーを引き寄せるノウハウを伝えている。主な著書に、『はじめての「ネット婚活」幸せになるための最短ルート』（幻冬舎）、『愛もお金も全て手に入る美しく自由な女になる方法』（総合法令）などがある。
公式サイト：https://sawaguchitamako.com/