片思いとは？自分が片思いしているのか確かめる方法、片想いとの違い、両片思いも解説

「片思いとはどんな状態？」「気になる人がいるけど、これって片思いなのかな？」などと悩む人もいるでしょう。この記事では片思いの種類をはじめ、自分が片思いをしているのか確認する方法や両片思いについて心理カウンセラーの竹内えつこさんの意見を参考に解説します。自分が片思いをしているのかわからないという人は参考にしてください。

片思いとは、相手を一方的に恋い慕うこと、一方だけから思い慕うことを指す言葉です。
かたおもいには「片思い」と「片想い」という2つの漢字の表記がありますが、どちらも同じ意味とされています。ところが、「思」と「想」では漢字の持つニュアンスがやや異なり、「思」は自分の頭の中で感じるものに使い、「想」は対象になるものを思い浮かべるときに使います。なので、恋愛においては「想」の漢字の方がふさわしいのかもしれません。
ただし、「想」は常用漢字ではないので、公的な場面では「片思い」を使い、プライベートな文章などには「片思い」「片想い」どちらでも好きな文字を使うとよいでしょう。

一口に片思いといっても種類はさまざまです。自分がどの片思いに当てはまるのか確認してみましょう。

告白せずに片思い

多くの場合、告白せずに相手を思い続けている片思いに当てはまるでしょう。相手から告白されるといったラッキーなケースを除き、相手に思いを告げない限り、片思いは続きます。

振られたけど片思い

好きな相手に告白し、振られたけどまだ好きという片思いもあります。好きになった相手を簡単に忘れることができる人などいません。好きな気持ちは無理になくそうとはせず、次の恋が訪れるのを待ちましょう。

別れた相手に片思い

元カレや元カノなど別れた相手を思い続ける人もいます。振られた場合だけでなく、自分から振った場合でも相手への恋心が残ることがあります。

恋人や配偶者がいる人に片思い

恋人や配偶者など、すでに特定のパートナーがいる人に思いを寄せている片思いもあります。既婚者の場合は潔く諦めるべきで、恋愛が成就する可能性は低いでしょう。

現実的ではない人に片思い

好きな相手がアイドルやスポーツ選手といった有名人、会ったことのない相手とのネット恋愛といった現実的ではない片思いもあります。最初はただのファンだったり、遊びだったりしても本気で好きになってしまうと、基本的には報われない片思いになってしまいます。

前の章で片思いの種類を紹介しましたが、単なる片思いではなく、両片思いという状態もあります。どのようなものか解説します。

両片思いの定義

両片思いとはお互いが片思いをしていると思っている状態。本当は両思いなのに、どちらも好意を伝えないので相手の気持ちを知らない状況です。

両片思いの特徴

両片思いの特徴として、主なものを紹介します。自分がもしかして「両片思いかな？」と思うのであれば、下記の内容が当てはまるかチェックしてください。当てはまる数が多ければ多いほど、可能性が高くなります。

・よく目が合う
・気が付くと一緒にいる、一緒にいることが普通
・LINEや電話で小まめにやりとりしている
・周りに「付き合ってるの？」と聞かれる
・プライベートや深い内容の話ができる
・スキンシップが頻繁にある

両片思いから両思いになる方法

お互いに好意を抱いているのに、歩み寄ることなく終わってしまう残念なケースは意外に多いものです。せっかく思い合っているのに成就しないまま終わってしまうのはもったいないこと。両片思いから両思いになる方法を紹介します。

自分から告白する
片思いを突破して両思いになるには告白するしかありません。「両片思いかも？」と感じているのであれば、勇気を出しやすいはず。告白して関係を進めましょう。

デートに誘う
それまで一緒に出かけたことがあったとしても、改めて「デート」という言葉を使って誘います。待ち合わせをし、夜景が見えるレストランなどに出かけると相手も恋愛モードだと気付くはずです。何度かデートに応じてくれるようであれば、告白しましょう。

好きアピールをする
告白する勇気もデートに誘う勇気もない場合、せめて相手に好意を表しましょう。その場合、友達としてではなく異性として好きだということを強調します。「〇〇さんと付き合ったら幸せだろうな」「〇〇さんのこと、好きになりそう」「〇〇さんと一緒にいたいな」などのセリフを伝えます。ほかにも、一緒にいるときには笑顔を多く見せたり、相手の小さな変化を見逃さずに褒めたりすることでふたりの距離は縮まります。

恋愛に関する話をする
「恋人はいる？」「恋人が欲しい？」など、恋愛トークを振って様子を見るのも手です。もし、相手が「恋人はいないけど、欲しいと思う」というニュアンスの答えを返したら、思い切って「私たちってどういう関係だと思う？」と、ふたりの関係について質問するのもありです。告白ぐらいのインパクトがある質問なので、ふたりの関係に何らかの変化が起こせるでしょう。

相手のことが気になっているけれど、これが片思いなのか、本当に好きなのか分からないときに確認する方法を紹介します。次の項目に当てはまるかどうか見てみましょう。1つでも当てはまれば片想いをしている可能性があり、その数が多いほど可能性が濃厚になります。

相手のことばかり考えている

気が付くと相手のことばかり考えているのは、その人に好意を抱いている証拠です。普通、理由がない限り、好きでもない人のことを思い浮かべることはありません。「今何しているのかな」「次はいつ会えるのかな」など、相手のことを考える時間が多いなら、片思いをしているといえるでしょう。

LINEが来ると嬉しい

相手からLINEが来るだけで内容を見る前でも嬉しくなったり、ときめいたりするのは、好きだからです。また、相手にLINEを送って返信が遅いと気になって仕方ない、ソワソワしてしまうのも相手のことを好きである可能性大です。

話すときドキドキする

何げない日常会話なのに話しかけられてドキドキする、または自分から話しかけるときにドキドキしてうまく声をかけられないのであれば、相手を意識しているということです。

相手のことをつい見てしまう

自分でも知らないうちに相手のことを目で追っているのであれば、片思いしている可能性が高いです。

相手に触れたいと思う

体に触れたい、くっつきたい、手を繋ぎたい、ハグしたいなどの欲求は好きな相手に抱く自然な感情。触れたいと思うならその人に好意を持っているサインです。

そっけなくされると悲しい

そっけなくされると悲しく、寂しい気持ちになるのは相手に好意があるからです。他の人に同じことをされても何とも思わないのに、その相手にされると悲しい気持ちになるのであれば、相手からの好意を期待している証拠です。

相手が誰かと付き合うのはイヤだと思う

もし、その相手に恋人ができたらと想像してみてください。嫉妬や悲しい気持ちが湧くのであれば「他の人に取られたくない」と思っているから。独占欲は恋の典型的な感情です。

相手と自分が付き合うことを想像する

「ふたりが付き合ったら？」と想像するのは片思い特有の行動。手を繋ぐ、一緒に出かける、キスをするといった場面を自然に思い浮かべてしまうのであれば恋をしている状態でしょう。

今の状態が片思いなのかどうか、わからなくなったら自分の気持ちに正直に向き合ってみましょう。「片思いをしている」と認めることで次のステップに進むことができるもの。片思いも立派な恋愛です。恋をしていれば、気持ちがウキウキし、仕事や自分磨きのモチベーションも上がります。誰かを好きになるのは素晴らしいことなので、片思いをポジティブにとらえて思い切り楽しみましょう。

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取材・文／関原のり子

【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異色の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦問題、パートナーシップ。多角的な視野と論理的なアドバイスだけでなく、潜在意識にアプローチするヒプノセラピーを取り入れた提案型カウンセリングも実施。悩みを持つ多くの人から支持されている。
公式ブログ：https://counseling-sou.com/blog/