- 相手を失うことへの恐れがあるから
- 気持ちをセーブできなくなる恐れがあるから
- 幸せになるのが怖いから
- 自分に自信がないから
- 自分の理想の愛され方でないと感じるから
- 恋愛にのめり込みやすいタイプ
- ネガティブ思考になりやすいタイプ
- 素直になれないタイプ
- 辛い状態こそ恋愛と考えるタイプ
- 思い込みが激しいタイプ
- 辛い気持ちを書き出す
- 恋愛以外に依存できるものを見つける
- 状況をとことん味わう
- 素直になる練習をする
- 周りや理想と比べるのをやめる
好きな人と結ばれて恋人関係になったのに、相手のことが好きすぎるあまり、不安や不満になってしまうことがあります。幸せなはずなのに、なぜそんな気持ちになってしまうのでしょう。その理由は、人の心は複雑で、過去の出来事や自信のなさが、目の前で起きている事実の見方に影響を及ぼすことがあるからです。この記事では、心理カウンセラーの桑野 量さん監修の下、両思いなのに辛い状態にはどんな心理があり、どう対処すると辛さを緩和できるかを解説していきます。
両思いなのに好きすぎて辛くなる心理的な理由
交際しているはずなのに、相手を好きなあまり苦しくなってしまう状態には、いくつか心理的な背景があるようです。まずは、その心のメカニズムを押さえましょう。
相手を失うことへの恐れがあるから
恋人が心の中の多くを占めるほど存在が大きいと、相手を失ったときに感じる寂しさや苦しさを想像して恐れを感じてしまうことがあります。大好きではまったドラマが最終回を迎えたときや推しが結婚したときなど、「ロス状態」と表現されることがありますが、これに近い状態です。
気持ちをセーブできなくなる恐れがあるから
恋人に会うために予定を変更したり、翌日仕事があっても会いたいと言われれば夜中でも駆け付けたり……。
相手を優先して自分を後回しにすることが多い人は、好きな気持ちから衝動的に動いてしまいます。意識的かどうかに関わらず、衝動的な行動がエスカレートし、自分の思いにセーブが効かなくなってしまうことを恐れていると、辛い気持ちになってしまいます。
幸せになるのが怖いから
人は幸せが大きすぎると思うと、受け取ることに抵抗を感じることがあります。例えば、宝くじで大金が当たったときに、「悪いことが起こるかもしれない」と想像することで、うれしさを抑えるような状態です。
同様に恋愛においても、幸せな気持ちをセーブするために、「あの人は私を好きじゃないんじゃない?」「きっとこの状態はいつかなくなってしまう」など、あえてネガティブな感情を味わうことで、自ら辛くなってしまうということもあります。
自分に自信がないから
自分に自信がなかったり、コンプレックスがあったりすると、恋人からの愛情をなかなか受け取れません。
「私なんかをこんなに愛してくれるなんて……」と、相手の気持ちを信じることができなければ、相手だけでなく自分自身も辛くなるものです。また、相手の気持ちを受け止められない罪悪感が、辛さに輪をかけます。
罪悪感を感じたくないあまり、自分が相手の気持ちを受け取れないことを正当化するために、自分は愛されていないという事実を探して、より苦しくなってしまうこともあります。
自分の理想の愛され方でないと感じるから
恋人の愛し方が自分の理想と違うときに、ネガティブな気持ちを感じる人もいます。不安というよりは、「もっと一緒にいたいのに、相手は仕事で忙しい」「誕生日はこんなことをしてほしかったのに……」などと相手に不満を感じるケースです。
恋人への要求がエスカレートしていくと、さらに不満は膨れ上がります。「こちらはこんなに好きなのに!」とよりネガティブな気持ちになり、そんな自分の感情を苦しく感じてしまうこともあるでしょう。
両思いなのに好きすぎて辛いと感じやすい人の特徴
好きすぎて辛くなるのは、過去の経験やコンプレックスといった心理的な理由だけではなく、そもそもの性格や考え方の傾向も影響しています。次のようなタイプに該当すると、両思いでもネガティブになることが多いかもしれません。
恋愛にのめり込みやすいタイプ
恋愛にのめり込みがちだったり、恋愛に依存しがちだったりすると、つい相手のことばかり考えてしまい、一喜一憂します。恋愛の優先順位が高くなるほど、気持ちだけでなく生活にも影響していきます。
ネガティブ思考になりやすいタイプ
両思いであっても、コミュニケーションのすれ違いはよくあるものです。しかし、マイナス思考が強いと、ちょっとしたすれ違いや行き違いで、「相手に嫌われるかも」などと落ち込んでしまうことが多いでしょう。
ネガティブ思考は癖のようなものなので、癖を改善するには、まずは「またネガティブになっている」と気付くことが第一歩となります。
素直になれないタイプ
好きな気持ちがあっても、素直に表現できない人もいます。
例えば、相手を試すような行動をしてみたり、わざと気持ちとは反対の言葉を言ってしまったり。そんなことが続いてしまうと「せっかく両思いでもいつかは相手が愛想を尽かしてしまうかも」と不安が出てきてしまいます。
辛い状態こそ恋愛と考えるタイプ
ちょっと苦しい、辛いくらいが、「恋愛をしている」と実感できる人、恋愛ドラマでも悲劇が好きなタイプです。
少しでも障害があったほうが、「私は恋に生きているんだ!」と、恋愛へのモチベーションが高まるため、自ら辛い状況を探してしまうのです。
思い込みが激しいタイプ
相手がいくら愛していると言ってくれても、大切にしてくれても、自分が思った通りの言動がなければ信じられないタイプです。
両思いだとわかっていても、いつもどこかで欠乏感を感じてしまいます。周りのカップルと比べてしまったり、自分の理想と比較したりして、ギャップがあると落ち込むことがあるでしょう
好きすぎて辛い・胸が苦しくなるときの対処法
ネガティブになりがちな状態は、ちょっとした心の持ち方や行動によって緩和し、グッと辛さが抑えられることもあります。5つの方法の中から、これならトライできそうと思うものを見つけて、ぜひ試してみてくださいね。
辛い気持ちを書き出す
人は、自分の感情に合致するようなできごとに目を向けがちです。「恋人が本当は私を嫌っているかもしれない」という思いが心の中にあれば、相手の返信がちょっと遅いだけでも、自分を嫌っている証拠として捉えてしまうことがあります。
そんな状態にあると思ったら、客観的に事実だけを見ることが大切です。しかし頭の中だけで考えると、なかなかものごとを冷静に見ることができません。
そんなときは、辛い気持ちを紙に書き出してみましょう。そして、書き出した気持ちと、客観的な事実が合っているかチェックしてみてください。例えば返信が遅いときも、「もしかしたら仕事が忙しかっただけかも」などと、別の可能性を考えられるようになり、心が楽になるでしょう。
恋愛以外に依存できるものを見つける
生活や心の中に恋人の占める割合が増えるほど、相手の言動に一喜一憂し、好きすぎて辛いという思いは強くなっていきます。
仕事、趣味、友人関係など、他にも生きがいや気持ちを向ける先を見つけると、依存先は分散され、恋愛から受ける辛い気持ちも緩和されるでしょう。推し活など自分が心から夢中になれるものを見つけるのもおすすめです。
状況をとことん味わう
映画やドラマのヒロインになったつもりで、辛いと感じる状況を思う存分味わうことで、いつの間にか気持ちが落ち着くことがあります。
逆に、こんな状態はよくないはずだと、無理に気持ちを抑えたり、変えようとしたりすると、別の辛さを感じてしまうかもしれません。
素直になる練習をする
自分に自信がなかったり、過去の恋愛経験で失うことへの恐れがあったりすると、正直な気持ちを伝えることに抵抗が出てしまいます。
お互いの気持ちを伝え合えないと、すれ違いが多くなったり、ぎくしゃくすることになりかねません。そこで、本当はこう思っているということを、少しずつ素直に伝えてみるようにしましょう。
最初から面と向かって伝えるのはなかなかハードルが高いもの。まずは自分の気持ちを書き出してから、メールやLINE、手紙などで伝えることから始めてみましょう。
周りや理想と比べるのをやめる
周囲の人や自分の理想の恋愛と比べて、つい不満を感じてしまうというときは、今の恋愛で満たされていること、幸せを感じていることに目を向けてみましょう。
例えば、ふたりで出かけたときに撮った写真をいつでも見られるようにしておくといったことで、幸せを意識的に実感してみるのもおすすめ。
どうしてもネガティブになってしまうときは、恋人との間でうれしかったことを、日記のように書いてみましょう。書いている時間から、少しずつ幸せを感じることができるようになります。
恋人を信じて、不安や不満を手放して
いくら相手が愛してくれても、それを信じることができなければ、幸せは感じられません。そんなときは、相手に愛を求めるのではなく、自分の中にある不安や恐れを手放す必要があります。
不安や恐れを手放すには勇気がいるかもしれませんが、素直に伝える努力をしたり、自分に向き合ったり、幸せになろうとチャレンジしているあなたの姿は、相手にとっては自分への愛として伝わるはずです。
また、人は信頼されることで応えたくなるもの。あなたが相手やその気持ちを信頼しようとすることで、より深く愛し合える関係へ進化していくでしょう。
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取材・文/小松ななえ
【監修】
桑野 量さん
カウンセリングサービス所属の心理カウンセラー。心理学ワークショップの講師も務める。自身も18歳のときにカウンセリングに出会い、カウンセリングサービスの母体である神戸メンタルサービスで学び、2018年から心理カウンセラーとして活動。『楽にシンプルに自分らしく生きる』をテーマに、現在抱えている問題や不安に対し、その人の魅力や才能が輝き出すような提案やサポートを行う。恋愛やビジネスにおける心理学的なアプローチと実践的なアドバイスには定評があり、その人柄を生かした温かく優しいカウンセリングが好評。
オフィシャルブログ:http://blog.livedoor.jp/cs_ryokuwano/
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