- 相手のことが好きすぎるから
- 過去の恋愛の傷が癒えていないから
- 相手の愛情に依存しているから
- 恋愛関係で我慢しているから
- 今の幸せに目を向ける
- 相手の気持ちを聞く
- いいこと日記をつける
- 友人など第三者と話す
- 相手を喜ばせようとしてみる
- 自分の気持ちを伝える
- ただ不安な気持ちだけをぶつける
- 相手の行動を制限して束縛する
- SNSなどをチェックする
- インターネットなどで情報を集める
交際は順調なのに、相手の連絡が遅くなるといったささいなことで「このまま別れてしまうのかも……」と怖くなったり、漠然と不安になったりしてしまうことはありませんか?幸せなはずなのに、なぜそんな気持ちになってしまうのでしょうか。不安や恐れが強くなると、パートナーとの関係性がギクシャクしたり、気持ちをぶつけてうまくいかなくなったりすることがあります。そんな事態を回避するため、不安になる理由を心理カウンセラー桑野 量さんにお聞きしました。回避策とともにお届けします。
「別れるのが怖い」と感じるのはなぜ?
漠然と別れるのが不安と思ってしまう背景には、自分自身の心の状態や過去の恋愛、今の恋人との関係性などさまざまな原因があるようです。思い当たるものがあるかどうか、チェックしてみましょう。
相手のことが好きすぎるから
相手のことが大好きで、大切に思うあまり、もしものことを考えてしまうことがあります。この場合、別の原因が隠れている可能性があります。
特に多いのは自己嫌悪による執着です。自分に自信がないと、「彼を逃したら後がない……」「私を愛してくれるのは彼だけ」などと思ってしまい、それが彼を失うことへの不安へ繋がっていきます。
過去の恋愛の傷が癒えていないから
過去の失恋や恋愛で傷ついた経験を引きずっていると、今の恋愛の幸せをなかなか信じられず、ちょっとしたことで「またつらい思いをするかもしれない」と、別れへの不安に付きまとわれることもあるでしょう。
また、今の恋愛に安心できていることで気持ちが緩み、過去の恋愛中に抑え込んでいた当時の悲しみや不安が溢れてきているというケースもあります。
相手の愛情に依存しているから
自分が愛される側にいて、恋人に甘えて頼ってばかりだと、「いつか愛されなくなるかもしれない」という不安を抱えるようになります。
人は自分自身がやるべきことをやっていないと、「見捨てられるかも」という不安に陥りやすくなるもの。相手の愛情に依存している時、恋人から愛されることばかりに目がむいて、愛することができていません。
愛するのをさぼっていることは、「やるべきことをやっていない」に該当するのです。
恋愛関係で我慢しているから
交際は順調でも、好きだからこそネガティブな気持ちをできるだけ感じないようにして、知らず知らずのうちに我慢しているのかもしれません。
我慢すると、そこから解放されたいという欲求が出てきます。「ずっと一緒にいたい」という気持ちと「我慢から解放されたい」という気持ちの板挟みになり、その葛藤がつらいあまり、「別れたら楽になるのかな……」と、意識するようになることもあります。
「別れるのが怖い」という不安を克服する方法
人は放っておくと自然に不安な方に気持ちが向きがちです。そのため、意識的に安心感を得るために行動することが大切です。その方法をご紹介します。
今の幸せに目を向ける
今の幸せに目を向けるということが、なかなかできないという人も多いでしょう。しかし、良い方法があります。まずは、「うれしい!」「楽しい!」「ありがとう」とポジティブな感情を言葉にして相手に伝えることから始めましょう。この時「なぜそう思ったのか」という理由まで説明します。
簡単な言葉を口にするだけでは気持ちがついていかないことがあるため、理由まで丁寧に説明することがポイントになります。この過程で思考も働いて、頭の中も不安からポジティブな方へと切り替わります。
また、相手に説明することで客観的にふたりの関係性を捉えられるというメリットも生まれます。
相手の気持ちを聞く
不安な時は、自分の話を聞いてもらいたい気持ちが強くなるあまり、相手の話を素直に聞けなくなりがち。自分の気持ちを伝えることも大事ですが、相手の本音がわからなければ、やはり不安であることに変わりありません。
ぜひ落ち着いて、相手の話に耳を傾けてみましょう。相手の本音の中にあなたを思う気持ちを感じられるかもしれません。
いいこと日記をつける
相手にしてもらってうれしかったこと、ふたりで過ごして楽しかったことなど、ささいなことでいいので、文字に残しておきましょう。
思い出しながら書き留める時間、読み返す時間と、何度か反芻(はんすう)されて、愛されていることをより実感できるはず。人は頭の中だけで考えるとどうしても不安に傾きがちですが、いいことを意識して書き留めて思い出そうとすると、ポジティブな方に意識が向くでしょう。
友人など第三者と話す
不安になると自分の考えに固執しがち。すると、相手が安心させるようなことを言ってくれたとしても、信じられなくなってしまいます。
そんな時はいったん客観視することが有効。友人や家族などに話して、状況を第三者目線で見てもらい、アドバイスしてもらうと良いでしょう。
相手を喜ばせようとしてみる
恋人に喜んでもらえることにトライしてみましょう。誰かを喜ばせることで、相手にとって自分は大切な存在だと実感することができます。
注意したいのは、頑張りすぎないこと。義務感や焦りがある中で相手を喜ばせると、せっかく喜ばせようとトライしても、相手が喜ばなかった時に「頑張ったのに……」とマイナスな感情が出てしまいます。
例えば相手が好きな料理を作ってあげるという時も、好きな音楽をかけて楽しみながらやるということを意識してみましょう。
自分の気持ちを伝える
気持ちを聴いてもらえると不安を和らげることができます。その時、ただただ不安であるということを伝えるのではなく、「過去の恋愛でつらい思いをしたことがあったから、連絡が途絶えると不安に感じてしまう」「本当はこうしてほしい」といったように不安の下にある本音を伝えることがポイントです。
やみくもに不安や不満を伝えられると相手はただ負担が大きくなってしまいます。しかし、理由や本音がわかると、相手も対応を考えやすくなります。自分の気持ちを伝える時は、まずは自分の本音に向き合ってみましょう。
別れるのが怖くなった時に避けたい行動
別れ話が出ているわけではないのに「別れが不安」という気持ちから、間違った方向に行動してしまうこともあります。逆効果になるのを避けるために、これだけは避けたほうがいいという行動をまとめました。
ただ不安な気持ちだけをぶつける
自分の気持ちを伝える時、不安だけをぶつけてしまうと相手はダメ出しされている気持ちになってしまいます。そして、無力感から恋愛へのモチベーションを下げてしまう可能性があります。
不安だけでなく「こうだから不安」という理由とあわせて「もっとこうしたい」という具体的な希望を伝えることで、相手もサポートポイントがわかって、よりよい関係を築きやすくなります。
相手の行動を制限して束縛する
「誰と会うか報告して」「すぐに返信して」など、相手を自分の思いのままに行動させることで、一瞬は安心するかもしれません。しかし、相手が無理している場合、我慢の限界がくると恋人と距離を置きたいと考えるようになります。
束縛している側も、自分の言うことは聞いてもらっているはずなのに、相手からの愛情を実感できず、より不安に。その結果、束縛がエスカレートして、悪循環になってしまうこともあるでしょう。
SNSなどをチェックする
不安になると相手の動向や気持ちが知りたくなります。しかし、それが行きすぎるとプチストーカーになることも。
SNSで相手の情報を手に入れることで一時的な安心感を得られますが、「投稿していること以外にも何かあるかもしれない……」と知りたい欲求は収まらなくなり、余計に不安は募っていきます。
SNSでチェックしているだけでは足らず、携帯をチェックしたり、会社の近くまで行ったりとエスカレートしてしまうこともあります。
インターネットなどで情報を集める
恋愛の不安の解決策をネットやSNSで探してしまうという人もいるかもしれません。
解決策だけに意識を向けられればいいのですが、不安がある状態だと「〇〇していたら浮気の可能性あり!」「これは別れの前兆かも!」といったネガティブな情報に目が行きがち。そして、ますます不安が増してしまう結果になってしまいます。
コミュニケーションで別れへの恐れを克服!
よくいわれるように、「パートナーがいることで、喜びは2倍に、悲しみは半分に」なります。私たちは、ネガティブな感情をひとりで抱えていてはどんどん大きくなっていきます。
そして、恋人といえども自分の気持ちを全て理解してもらえるわけではありません。だからこそ、丁寧にお互いの気持ちを表現し、分かち合うことが大切です。
別れる不安は、多くの場合、過去や未来にとらわれて、「今」に向き合えていないから。今に向き合うには、何よりも現在の交際相手とのコミュニケーションが有効です。
我慢していることや過去の恋愛による痛みを抱えているなら、勇気を出して素直に伝えてみましょう。そして、普段からささいなことでもコミュニケーションする習慣を持ちましょう。
我慢せずに付き合える、そして結婚につながるような相手を求めているなら、婚活を始めるのもおすすめです。婚活のプロが、結婚相手との出会いをサポートしてくれるゼクシィ縁結びエージェントでは、婚活に関する無料カウンセリングを実施しています。結婚相談所での婚活に興味があれば、気軽に活用してみてはいかがでしょうか。
取材・文/小松ななえ
【監修】
桑野 量さん
カウンセリングサービス所属の心理カウンセラー。心理学ワークショップの講師も務める。自身も18歳の時にカウンセリングに出会い、カウンセリングサービスの母体である神戸メンタルサービスで学び、2018年から心理カウンセラーとして活動。『楽にシンプルに自分らしく生きる』をテーマに、現在抱えている問題や不安に対し、その人の魅力や才能が輝き出すような提案やサポートを行う。恋愛やビジネスにおける心理学的なアプローチと実践的なアドバイスには定評があり、その人柄を生かした温かく優しいカウンセリングが好評。
オフィシャルブログ:http://blog.livedoor.jp/cs_ryokuwano/
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