片思いがつらくて、気持ちがもやもやしたり、落ち込んだり。好きな人のことを諦めた方がいいのか、それとも頑張って思い続けた方がいいのか……。考えても答えが出ず、悩んでいる人も多いと思います。この記事では、片思いがつらい理由やその対処法、両思いになるためにやるべきこと、そして片思いの恋を諦める方法などを、恋愛・婚活の専門家であるJURIさんの意見を参考に解説します。つらい片思いを乗り越えるための参考にしてくださいね。

片思いがつらいのはなぜ？その原因は

まず、片思いがつらいのはなぜなのか、まず、その原因を考えてみましょう。主なものはこちらの5つです。

相手の気持ちがわからないから

片思いのときは、相手が自分のことをどう思っているのかわからないものです。しかし、相手の気持ちがわからなくても恋している状態が楽しく、ウキウキしている人がいるのも事実。つらい気持ちになってしまうのは、潜在的に「どうせうまくいかないだろう」というネガティブな思いがあり、悪い憶測をしている状態だからです。

相手の反応がないから

メールやLINEを送っても、返信がなかったり、返信があっても素っ気ない返信だったり。そんなとき「相手は自分が好きじゃないんだ」と思い込み、つらくなることもあります。自分の期待通りの反応が得られないとつらくなりますが、その期待値は人によってバラバラ。過剰な期待をし、期待通りではない反応だとつらくなるケースもあります。

相手に好きな人、恋人がいるから

相手に好きな人がいる、もしくはすでにパートナーがいる場合は叶わない恋なのでつらい気持ちになります。相手に配偶者や恋人がいるのであれば嫉妬心が芽生えてしまったり、思いを告げることを躊躇したりという状況になります。恋愛が成就する可能性が低く、諦めざるを得ないので、つらくなってしまうのです。

恋愛以外に意識が向かなくなってしまうから

片思い中には相手のことで頭の中がいっぱいになって、他のことが手につかなくなってしまうのもつらくなる原因です。楽しいことでなく、ネガティブなことを考えて思い悩みがちな人にとっては、恋愛のことを考えている時間自体もつらくなってしまいます。

今の関係を壊したくないから

相手が友人や職場の同僚などの場合、好意を表したり、告白したりすることで気まずくなり、今の関係が壊れてしまうのではないかと考えることもつらくなる理由でしょう。行動を起こさないと関係は変わらないものの、それを躊躇している状況なので、もやもやしてしまいます。

片思いがつらいときの対処法

片思いがつらいとき、どのようにしてそのつらさから抜け出せばよいでしょうか。片思いのつらさは、相手が自分の思いに応えてくれないから起こる感情です。相手の気持ちはコントロールできないので、自分の考え方や行動を変えるほかありません。下記に挙げる方法を一つ、もしくは複数を組み合わせ、つらさを和らげてみてください。

相手と適度な距離を置く

片思いがつらいとき、相手と適度な距離を取るのは自分の気持ちを整理する上でも有効な手段です。例えば相手のSNSを常にチェックしたり、LINEやメールがきていないか何度も確認したりといった状況なら、いったんそれらの行動をストップします。自分が冷静になれるまでできるだけ相手との接点を持たないようにしましょう。
最も良くないのは「つらい」「悪い方向にばかり考える」という状況のときに相手と連絡を取ること。まずは冷静になって自分の気持ちを整えましょう。

自分にとって楽しいことを探す

相手との恋愛以外で、自分が楽しいと思えることに取り組みましょう。片思いの恋以外で自分がしたいと思っていたことをする、行きたいと思っていたところに行くなど何でも構いません。自分が夢中になれるものを探してみてください。

予定を埋めて忙しくする

片思いがつらい、相手のことばかり考えてしまうという状況は、それだけ時間が余っているからです。もっと自分のことで忙しくしてください。趣味でも仕事でもいいので自分のやりたいこと、やるべきことを行えば片思いの相手を考える時間が少なくなり、つらい思いも減っていきます。

人に話を聞いてもらう

友人や知人などに話を聞いてもらうのも効果的です。人に向かってつらい気持ちを吐き出すことで気が楽になります。また、ひとりで考え込むと「事実」と「頭でつくりあげたネガティブな妄想」が混ざってしまい、落ち込むことも多いのですが、他人と話すことで整理され、「よく考えたら思い込みだった」と気付くこともあります。

つらい片思いから両思いになる6つのステップ

片思いから両思いになるのには、王道のステップを踏むことが最も効率的です。6つのステップを順に進めていきましょう。

1.自分磨きをする

どんな自分なら相手が好きになってくれるのかを考え、足りない部分を補う努力をします。外見も内面も同時に磨くことで、今の片思いが実らなくても、次の恋愛がうまくいく確率がぐんと上がります。

2.コミュニケーションを取る

片思いの相手と両思いになりたいのであれば、何らかの方法でコミュニケーションを取るべきです。直接会える相手ならまずは挨拶や日常の会話から、会えない相手ならメールやLINEを送ること。行動を起こすことで両思いになれる確率が高まります。

3.相手の興味のある話題を振る

コミュニケーションが取れる状況になったら相手の興味のあることを聞き出し、それを話題にします。趣味や仕事などのほか、好きなアーティスト、好きな食べ物など、相手が話したくなる話題を振って一緒に盛り上がることが仲良くなるための大事なステップです。

4.相手が来てくれそうなお誘いをする

会話やLINEで盛り上がったら次は、実際に誘ってみます。相手が好きそうな映画、イベント、好きなジャンルのレストランなどのほか、軽くお茶だけの誘いでも構いません。相手が興味を持ってくれそうなものや、気軽に来てくれそうなお出掛けに誘いましょう。

5.ふたりきりで会う回数を増やす

ふたりきりで会う回数を増やしていきます。あまり間を空けずに会ってくれるのであれば脈ありです。会っているときは、相手の興味のある話題を振り、楽しそうに振る舞うことが大切です。

6.思い切って告白する

ふたりきりで3〜4回会うことができたら、思い切って告白しましょう。もし残念な結果に終わったとしても、片思いを諦めて次の恋愛に進めますし、告白できたという行動力は今後の恋愛に良い影響を及ぼすでしょう。

好きだけど、諦めた方がいい片思いとは

頑張ってもいい片思いがあれば、諦めた方がいい片思いもあります。次に挙げる4つのパターンは、早めに諦めて次の恋愛に目を向けた方がよいケースです。

相手にパートナーがいる

配偶者や恋人がいる場合は、きっぱりと諦めましょう。思い続け、先に進んでしまうと不倫や浮気相手になってしまうケースもあるので、パートナーの存在がわかった段階ですぐに諦めるべきです。

返信がない、遅い

連絡しても返信がない、返信が遅いなどの場合は、あなたに興味がない状態です。1〜2通返信がない程度であれば相手が忙しかったり、まめなタイプではなかったりということも考えられますが、返信がない、もしくは返信がとても遅い状態がしばらく続いているようであれば、残念ながら相手はあなたに興味を持っていません。

忙しいアピールをされる

会おうと誘っても「忙しい」「仕事が落ち着いたら」など、仕事を理由に断られたり、先延ばしされたりするのはあなたへの関心が薄い証拠。理由は何であれ、会ってくれないというのが答えです。大切な試験の前や長期出張などではない限り「忙しい」を理由にする人は諦めましょう。

自分に興味を示してくれない

相手をデートに誘ったり、頻繁にLINEやメールをしたりという、好意を表した行動を起こしても反応がない場合、残念ながらあなたへの関心が低い状態です。他にもっとふさわしい人がいると考え、諦めましょう。

つらい片思いを諦める４つの方法

がんばっても恋が成就しそうにない、相手や自分の立場、事情などで諦めないといけないなど、つらい状況の片思いを断ち切り、諦める方法はこちらです。

相手のことを冷静に見直す

相手をちゃんと見て「私は本当にこの人のことが好きなのか」と冷静になることが、つらい片思いを諦めるための第一歩。相手が言ったこと、実行したことの事実のみを挙げて、できればノートなどに書き出してみましょう。箇条書きにした内容を客観的に見ると、「優しくされていない」「大切にされていない」と気付くはずです。

新しい出会いを探す

相手のことを好きでいる状態はそのままで、別の出会いも積極的に探します。紹介してもらったり、出会いの場に出かけたりしてみましょう。今まで一人の人に執着していた状態をやめて広く人を見るだけで、ときめくことが起こったり、新しい恋へのモチベーションがアップしたりと、気分が上向きになります。

趣味や推し活に気持ちを向ける

自分がしたいことを考えて、趣味や推し活、仕事、資格取得などに気持ちを向けてみましょう。つらい片思いを一瞬でも忘れられるのはもちろん、趣味や仕事にはまればポジティブな気持ちになれる上、それらの活動を通じて新しい出会いが見つかる可能性もあります。

告白してきっぱり諦める

ダメ元で相手に告白し、きっぱり諦める方法もあります。荒療治ですが、淡い期待が消えて諦めがつくので効果的な手段といえます。

JURIさんによると、つらい片思いをしている人は、まずは冷静に相手を見直すことが大切とのこと。人を好きになるとき、相手を100％知ってから好きになる人はいません。ほんの少しの事実に自分の妄想をプラスして好きになることがほとんどだと思います。自分がつくりあげた理想像に恋をしているだけで、実際の相手とは違うのです。だとしたら、うまくいかず、つらい片思いに執着するのは時間もエネルギーももったいないことではありませんか？

片思いは期限を決め、期限内に結論が出ない場合は諦めるのが賢明です。期限の目安は3カ月。3カ月の間に関係が進まないようであればすっぱり諦めましょう。

片思いがつらいときはいったん離れてみるのが大事！

片思いがつらいと思ったとき、大切なのは相手のことを考えるのではなく「自分」がどんな恋愛をしたいかを考えること。ネガティブな発想ばかりで頭がいっぱいになるなら、いったんその思いは置いておきましょう。片思いは「諦めよう、忘れよう」と思うと、かえって相手に執着してしまう場合もあるので、無理に諦めようとせず、趣味に没頭したり、友達と旅行に行ったりなどして気を逸らすのがおすすめです。忙しくしていると、ネガティブな考えに支配されたり、落ち込んだりする時間が少なくなり、いつの間にか片思いのことが頭から消えているという状態になるものです。
もし、つらい片思いから抜け出したいと思ったら、婚活で新しい恋を始めるも有効な方法です。ゼクシィ縁結びエージェントでは、婚活のプロであるマッチングコーディネーターが出会いから交際までサポートするので、途中でつらくなったり、迷ったりしても適切なアドバイスがもらえます。無料カウンセリングも行なっているのでぜひ気軽に相談してみてはいかがでしょうか？

取材・文／関原のり子

【監修】
JURIさん
2011年に恋愛・婚活セミナー講師として開業し、結婚相談所のカウンセラー、恋愛アカデミーのセミナー講師として活躍、延べ1万人以上を担当。担当した会員は100％お見合いに至り、60％という高確率で交際から半年以内で成婚に結び付けたという実績を誇る。現在は「願いを叶える恋愛・婚活コーチ」として脳科学、心理学、メンタルトレーニングの観点から情報を発信。インスタグラム、YouTube、LINEなどを通じ、恋愛や結婚の成功方法を伝えている。著書に『次・また会いたい人』『彼女が欲しい方必見！必勝☆モテる出会いの技術』
Instagram：https://www.instagram.com/juriarimat/?hl=ja/