- 1.つり橋効果
- 2.ランチョンテクニック
- 3.ダブルバインド
- 4.フット・イン・ザ・ドア
- 5.ゲインロス
- 6.ミラーリング
- 7.好意の返報性
- 8.スリーセット理論
気になる異性と出会ったら、誰しもできるだけ距離を縮め、恋愛関係を発展させたいと考えるものです。一方で上手に距離を縮める方法がわからない、恋愛においてどのようにコミュニケーションをとったらいいのか不安という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなときに役立つのが、恋愛心理学です。恋愛心理学にはさまざまな実験を経て実証された法則や理論が多くあり、気になる異性との関係をうまく構築する助けになるでしょう。
この記事では、恋愛心理学の概要や、恋愛心理学を知るメリット、その活用方法について解説します。
まずは知っておきたい恋愛における男女差
恋愛心理学について考える前に、まずは恋愛における男女の差について確認します。男女の考え方の違いについて注目することで、恋愛心理学をより有効的に活用できるでしょう。
婚活に対する考え方や悩みの調査から、「結婚相手を選ぶ一番の決め手は何ですか?」という質問に対して、男性は「見た目・顔(27.1%)」「優しい(18.6%)」「価値観の一致(16.9%)」がトップ3となっています。一方、女性は「価値観の一致(29.3%)」「リラックスできる(22.0%)」と続き、「優しい」「尊敬できる」が同じ割合(12.2%)となっています。
※ゼクシィ縁結びエージェント『婚活に対する考え方・お悩みアンケート』回答数259名(2021年2月調べ)
男性は見た目を、女性は相手の内面を重視する傾向がありますが、「価値観の一致」を重視する点では男女共通しています。お互いの価値観を上手に共有するためには、異性との接し方やコミュニケーションを工夫して、自分の印象や考えをうまく伝えていく必要があります。ここでは恋愛心理学をどのように活用できるか、考えていきましょう。
恋愛をするときに恋愛心理学は使える?
恋愛心理学とは、恋愛面に特化したコミュニケーション上の心理学のことです。人は無意識のうちに相手に好意を寄せたり、好感を持ったりしますが、恋愛心理学ではこの「無意識」が何なのか細かく分析します。そのため、恋愛心理学を学べば「人がどうして人のことを好きになるのか」についてのメカニズムがよくわかるでしょう。
恋愛心理学と聞くと「信ぴょう性はあるのか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、恋愛心理学で紹介されているものは実験を行い、実証されたものも多くあります。きちんと実証され、根拠が示されている心理学を用いれば、異性との関係構築をスムーズに進める助けとなり得ます。先ほど説明した通り、男女によって恋愛観は異なりますが、心理学は男女共通で活用できるでしょう。
恋愛に使える恋愛心理学8選
恋愛心理学を押さえておくことで、意中の相手にうまくアプローチすることができるでしょう。「自分の感情を伝えることが苦手」「恋愛の駆け引きがわからない」という方は、ぜひ活用してみてください。それでは、ここから8つの恋愛心理学をシーン別にご紹介します。
まずは、異性をデートに誘う前に知っておきたい恋愛心理学です。デートスポットやデートの内容を考えるときに役立つでしょう。
1.つり橋効果
胸がドキドキする状況で出会った人に対して恋愛感情を抱きやすくなる心理効果のこと。名前のもとになった実験では、普通の橋を渡った男女より、高くて揺れが激しいつり橋を渡った男女の方が恋愛感情を抱きやすいことが証明されています。有名な心理効果なだけに、「不安や恐怖を一緒に体験すると相手のことを好きになる効果」と思われがちですが、実際は「心拍数が一緒に上昇すると相手のことを好きになる効果」です。
そのため、一緒にホラー映画を見ることやジェットコースターに乗ることだけでなく、スポーツやゲームをすることでも同様の効果が得られることもあります。また、アルコールを摂取すると心拍数が上昇するので、一緒にお酒を飲みに行っても「つり橋効果」は起こり得ます。
ただし、つり橋効果はあくまで一過性のもの。目の前のドキドキする状況を恋愛のドキドキと錯覚しているだけなので、あくまで関係構築のきっかけとして捉えておくと良いでしょう。大事なのはその後のアプローチです。
2.ランチョンテクニック
心地よい空間でおいしい食事を一緒にすることで、相手に好印象を与える心理テクニックのことです。食事は睡眠と同じく、人間に欠かせない生理的な行為です。そのため、まずお互いにリラックスできるという利点があります。さらに、おいしい食事をしていると神経が食事に集中するため、相手は自分の話を受け入れやすくなります。デートの際は、事前にお店の雰囲気や料理の味を下調べしておきましょう。
続いて、実際に異性をデートに誘う際に意識したい恋愛心理学です。
3.ダブルバインド
あらかじめ誘導したい行動を前提とした選択肢を相手に示し、相手に選択の自由を与えさせない心理テクニックのことです。
例えば、気になる異性に「今度デートに行かない?」と誘うと、相手はデートに「行く」「行かない」の2つの選択肢の中から答えを選ぶでしょう。しかし「遊園地と水族館、どっちにデートに行く?」と聞けば、相手は「遊園地に行く」「水族館に行く」の2つの選択肢の中から答えを選ぶことになります。この場合、相手がどちらを選んだとしても「デートに行く」という目標は達成できます。これがダブルバインドのテクニックです。
通常の誘い方では「デートに行かない」と断られる選択肢を相手に与えていますが、ダブルバインドを使った誘い方では「デートに行かない」という選択肢を相手に与えていません。デートに行く前提で、どこに行くか聞いているのです。ダブルバインドを応用すると「ランチとディナーどっちがいい?」「今度の土日どっちが空いてる?」など、さまざまなデートの誘い方をすることができます。
4.フット・イン・ザ・ドア
小さな要求を承諾してもらい、少しずつ段階を踏んで大きな要求も承諾してもらえるようにする心理学のことです。
例えば、気になる異性を最初からディナーに誘うと、場合によっては夜のデートに抵抗を示されるかもしれません。これを防ぐ手立てとして、まずはランチから誘い、何度かランチデートを重ねた上でディナーに誘うことが考えられます。
すぐにいろんな要求をしてしまうと、相手は拒絶反応を起こします。休日のデートや旅行など、大きな要求を承諾してほしい場合は相手が抵抗を感じにくい小さな要求から始めることが大切です。
最後に、異性とのデート中や会話の中で意識したい恋愛心理学をご紹介します。
5.ゲインロス
最初にマイナスの印象を持った上で後からプラス面を知ると実際の印象より良い印象を受ける効果のこと。つまり、「ギャップ」によって、より魅力的に感じられるということ。言葉のもとになったゲインは「利益(プラス面)」を、ロスは「損失(マイナス面)」のことを指します。
人には誰でもプラス面とマイナス面があるものです。しかし、2つの面を見せる順番によって、相手に与える印象は大きく異なります。例えば、合コンや婚活パーティなどで初対面の異性に会うと、よく見られたい一心で自分の良い面ばかり見せてしまいがちです。しかし、先にプラス面だけを見せてしまうと、後で自分のマイナス面が相手に伝わった際、相手に大きな失望を与えてしまう可能性もあります。最初にマイナス面を見てもらい、その後で自分のプラス面をアピールした方が好印象を与えられるケースもあるでしょう。
そのため、初対面の相手の前では頑張りすぎず、自然体でいることも一つのポイントかもしれません。普段真面目に見られる人は会話の中で冗談を交えてみたり、普段フォーマルな格好が多い人はカジュアルな格好にしてみたりすることで、ゲインロスの効果を狙えます。ただし、印象のギャップが大きすぎると「うそをついていたのかな」「自分を演出しようとしているのかな」と思われ、信用をなくす可能性も考えられるため、注意しておきましょう。
6.ミラーリング
ミラーリングとは、相手の行動や言動を鏡のようにまねること。このミラーリングを行うと、相手に親近感や好意を抱かせることができます。これは「自分と共通点が多い相手に安心感を覚える」という人の心理を用いた心理テクニックです。
ポイントは、髪を触るしぐさや腕を組むしぐさなど、「相手が自分で意識していない行動をまねする」ことです。また、メールでよく使う絵文字や、話す際によく用いるフレーズなどもまねして使うと良いでしょう。さらに効果を得たい場合は、飲物を飲むタイミングを合わせたり、相手と同じ歩幅で歩いたりすることで効果が期待できます。ただしミラーリングは、相手にまねをしていることが伝わると逆に印象を下げてしまう可能性があります。注意して行いましょう。
7.好意の返報性
人は誰でも良いことをしてもらうと、お返しをしたくなるものです。例えば、誰かにプレゼントをもらったら何かお返しをしたくなるのではないでしょうか。このことを心理学では「返報性の原理」と呼びます。
この原理は恋愛においても応用できます。人は好意を伝えられると相手に好意を返したくなる心理が働くのです。これを「好意の返報性」と言います。気になる異性がいれば、自分が相手に好意があることを行動や言動で積極的に伝えるようにしましょう。告白までしなくとも、笑顔を増やしたり積極的に話し掛けたりと、できることを続けましょう。
8.スリーセット理論
人は第一印象で抱いた相手へのイメージを変えられません。これを「初頭効果」と言います。2回目に会った時には再評価を行い、3回目に会った時にその再評価した印象を固定してしまいます。
このように、出会ってから3回目までに印象を決定し、その印象を固定してしまう心理法則を「スリーセット理論」と呼びます。異性と会うときはスリーセット理論を意識し、最初の3回に注意を払いましょう。その際、清潔感のある身だしなみを心掛けることは何より重要です。細かいところまで気を配っておくと、その後も良い印象をキープできるでしょう。
以上のように恋愛心理学を状況別で使い分けることで、好意を持っている相手により良い印象を与えたり、相手との距離を近づけられるかもしれません。
恋愛心理学をうまく使って、好きな人との関係を発展させよう
「人はなぜ人を好きになるのか」について昔からさまざまな学者が研究し続けてきた恋愛心理学には、恋愛に役立つノウハウがたくさんあります。それらは実験によって実証されているため、うまく活用すれば意中の相手との関係を発展させられる効果も期待できます。
心理学は「人の気持ちをコントロールするものだから嫌だ」と敬遠される方もいらっしゃるかもしれませんが、それはあくまでイメージに過ぎません。実際の恋愛心理学はお互いより良い関係を構築するために必要なものです。活用できそうなものを見つけて、ぜひ実行してみてください。
また、恋愛心理学を活用するには、まずは好きな人と出会うことが先決です。自分と合う異性と出会いたい、良い人がいてもなかなか上手に恋愛交際を進められないという人は、真剣な恋愛や結婚のプロに相談してみてはいかがでしょうか。リクルート運営・ゼクシィがプロデュースする結婚相談所「ゼクシィ縁結びエージェント」なら、活動開始からパートナーシップ成立(成婚)までマッチングコーディネーターがサポートします。デートの服装や場所、気になる異性の誘い方など、一人一人のお悩みによって何でも相談でき、安心して婚活を行うことができます。まずは無料カウンセリングにて、これまでの恋愛観や結婚観、希望条件などのヒアリングをもとに、あなたにぴったりなお相手像やこれからの婚活プランをご提案いたします。
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