「両片思い」とは？関係の特徴や両思いになる方法＆片思いにならないための注意点

「両片思い」とは、本当は両思いなのに、お互いに相手の気持ちを知らないため、自分だけの片思いだと思い込んでいる状態です。「両片思い」にあるあるな特徴と両思いに進展させるコツを恋愛コンサルタント・りすこさんに伺いました。「両片思い」なのでは……と思っていても、大人になると、いろいろと考えてしまい、あと一歩を踏み出せないこともあるのではないでしょうか。本記事ではそんなときに「両片思い」なのかを診断し、恋愛を実らせる３つのステップもご紹介します。

「両片思い」とは、お互いがお互いに片思いをしていることをいいます。

実は両思いなのに、告白をしていないから相手の気持ちに気付けず、自分だけが好きだと思い込んでいる状況です。

例えば「話が合って一緒にいると楽しい」「周囲にはカップルだと思われている」などのケースは「両片思い」の可能性が高いといえそうです。

お互いに相手が気になり、好感を持っているのに、なぜ「両片思い」になってしまうのでしょう。りすこさんによるとそれには３つの原因があるそうです。

告白する勇気がない

今はふたりで会えて楽しい時間を過ごせているのに、告白してフラれたらその関係が終わってしまう――それが怖くて行動を起こせないのです。勇気がないことは「両片思い」の大きな原因です。

恋愛に奥手

恋愛経験があまりない場合は、付き合うとはどういうことか、どう行動したらいいかがわからず、関係を進展させられません。特に両思いになったことがないと「両片思い」に陥りやすいです。

大失恋の経験がある

過去に大失恋の経験があり、それが繰り返されるのではという不安から告白せず、あえて「両片思い」のままでいるという場合もあります。恋愛関係になったらいつか終わりが来るから、友人以上恋人未満の今の関係のままでよいと考えてしまうのです。

「両片思い」から抜け出すためには、まず「両片思い」の特徴を知って、今のふたりの状況がそうかどうかを確かめることが必要です。「両片思い」のあるあるベスト５をりすこさんに教えてもらいました。「両片思いかも？」と思っている人は自分と照らし合わせて状況を診断しましょう。

毎日、連絡を取り合っている

ラインや電話で毎日、連絡を取り合っているのは、「両片思い」の典型的な行動パターンです。それも、特別な用事ではなく、たわいないやりとりが多いとしたら、「両片思い」の可能性はぐっと高まります。好きな相手からでなかったら、重要ではないメールは既読スルーしてしまいがち。だから、連絡が途切れないのは「あなたと話がしたい」という相手の気持ちの表れと考えられます。

大勢でいるときよく視線が合う

気になる人がいると、ついその人を目で追っていませんか。大勢がいる中で目が合うのは、お互いに目で追っていたということです。それが繰り返し起きているのはお互いを意識している証拠です。でも、相手を好きな気持ちは伝えていないから、目が合ったとしても、慌てて視線を外してごまかし、近づいてくるようなこともない行動もまた、「両片思い」あるあるです。

ふたりでいると話が途切れない

ふたりで話していると会話が途切れないのも「両片思い」の特徴の一つです。好きな人のことは何でも知りたいし、好きな人には自分のことも知ってほしいと思うから会話が続くのですが、「両片思い」のふたりはそこに気付いていないのです。

周囲からからかわれる

グループや職場の人たちにカップルだと思われてからかわれるのも、「両片思い」のあるあるです。自分たちは気付かなくても、お互いに意識していることは他の人にはわかるものです。周囲の人にそう言われて初めて自覚し、交際に発展したというケースも少なくありません。

３カ月くらいふたりで会っている

偶然や仕事ではなく、誘い合って会う機会が続くのは、お互いを特別な相手と考え始めているからです。３カ月続いているなら「両片思い」の可能性は濃厚です。それは告白のタイミングをつかめなくて、一歩が踏み込めないという状況です。

お互いに好きだと思っていて、もう一歩で恋愛が成就する「両片思い」。両思いになるためには行動あるのみ！でも、告白はハードルが高すぎるという人のために、りすこさんおすすめの３つのステップを紹介します。

自分の今の気持ちを表現する

どのように告白すればいいのかわからないときは、まず「一緒にいると楽しい」「会えると元気が出る」など、自分の今の気持ちを伝えましょう。感じたことをそのまま素直に表せばいいので、難しくありません。告白の前段階として気持ちを口にしてみましょう。

これからどうなりたいかを伝える

告白はまだハードルが高いと思うならば「次はこうなるといいな」と希望を伝えてみてはどうでしょう。「あなたが彼氏（彼女）だったらいいのにな」「付き合ったらうまくいきそう」という表現なら、普段のおしゃべりの中で言えるのでおすすめです。また、相手の告白を引き出すきっかけにもなり得るので、挑戦する価値は大きいです。

勇気を持って告白する

次は、いよいよ告白です。きちんと言葉に出さないと伝わらないことがありますし、ためらっているうちに他の人に取られてしまうかもしれません。本当に相手を好きだと思うなら、後悔しないようにできることは全部するべきです。勇気を出しましょう！

お互いに相手を好きな「両片思い」ですが、気持ちを確かめていないために、両思い目前にして片思いになってしまうこともあります。そうならないように気を付けると良いことを紹介します。

告白を待ち続けない

自分からアクションを起こさずに、告白を待ち続けるのはよくありません。相手に「勇気がない」「決断力がない」と思われ、あなたの魅力が半減してしまいますし、「気持ちがわかりにくい」と引かれてしまうことも起こり得るからです。好きな人には自分から積極的に気持ちを伝えていきましょう。

臆病にならない

恋愛に奥手な人や過去に大きな失恋をした人が陥りがちなのが、恋愛の進展に臆病になることです。相手のサインに気付かないふりをしたり、距離を置いたりすると、相手は嫌われたと勘違いしてしまいます。

長引かせない

進展のないまま会い続けると、相手は「何のために会っているんだろう」「この関係はなんだろう」と考え始めて、不安になることがあります。そんなふうに一度疑問を持ってしまうと好きだという気持ちが冷えていく可能性も考えられます。「両片思い」の状況はなるべく長引かせないようにしましょう。

「両片思い」ということは、お互いを一緒にいると楽しくて居心地のよい相手であると感じているということです。それは恋人や結婚相手としてピッタリな相手とも考えられます。だからこそ、「両片思い」の相手が見せる「好き」のサインを見逃さず、恋愛を成就させましょう。

婚活中にも、お互いに好意を持っていながら気持ちを表せないとか、相手の気持ちが確かめられないということはよくあることです。結婚相談所ならコーディネーターに相談できますし、プロの幅広い視点から相談に乗り、一人一人に合ったアドバイスもしてくれますよ。

取材・文／福原敦子

【監修】
りすこさん
日本心理学会認定心理士／恋愛コンサルタント
82人の男性とデートした経験と、認定心理士の知識を基に、300名以上に恋愛のコンサルタントをしています。フジテレビ『めざまし８』出演。YouTubeは登録者3万1000人達成！
公式サイト：https://risu-ko.com