目次
【DATA】メール・LINEでの別れ話、あり?なし?
  • Q.恋人との別れ話をメール・LINEで終わらせるのは「あり」だと思いますか?
円満に別れ話をするためのポイント
  • 別れの理由をきちんと伝える
  • 相手だけのせいにしない
  • 曖昧な言葉を使わない
  • 相手を無視しない
  • 感謝の気持ちを伝える
メール・LINEで別れ話を「する」場合の例文と注意点
  • 一方的にならないようにする
  • 理由や自分の意思をきちんと伝える
  • 文字で伝えることの理由を添える
  • I(アイ)メッセージで本音を伝える
  • 送るタイミングに配慮する
メール・LINEで別れ話を「された」場合の返信例と注意点
  • 相手の気持ちを一度受け止めてみる
  • 感情的にならない
  • 直接会って話したいときはその気持ちを伝える
  • どうしても別れたくない場合
  • 別れを受け入れ、感謝の言葉を伝える
別れ話では相手への感謝の気持ちや配慮を忘れずに

恋人と別れたい時、メール・LINEで伝えるのはありなのか、男性・女性それぞれのデータを紹介。さらに口頭ではなく文章で別れ話をする時の言葉、される場合の返信例など、最後に相手に直接会わずに円満に別れ話をする時のポイントについて、婚活事情に詳しいブライダルコンサルタントの江頭美鈴さんに教えてもらいました。

【DATA】メール・LINEでの別れ話、あり?なし?

Q.恋人との別れ話をメール・LINEで終わらせるのは「あり」だと思いますか?

Q.恋人との別れ話をメール・LINEで終わらせるのは「あり」だと思いますか? 男性

※データ出典:マクロミル

Q.恋人との別れ話をメール・LINEで終わらせるのは「あり」だと思いますか? 女性

※データ出典:マクロミル

20~40代男女206人へのアンケートによると、恋人との別れ話をメール・LINEでするのは「あり」だと思う人が51%、「なし」だと思う人が49%と、全体ではほぼ半々という結果になりました。

ところが、これを男女別に見ると、上のグラフのようにはっきりとした男女の違いが。男性は「なし」だと思う人がやや多く、女性は「あり」だと思う人がやや多い傾向があるようです。

さらに、メール・LINEでの別れ話は「あり」か「なし」か、なぜそう思うのか理由を聞いたところ、次のようなコメントが集まりました。

●「あり」だと思う理由
「会おうが会うまいが、相手の別れたい気持ちは変わらないので会っても無駄」(女性/27歳)

「もし相手が暴力的な人だったら、自分の身を守るために会わないと思う」(女性/48歳)

「直接会って話すと、お互い感情的になってしまうこともあり得るから」(男性/26歳)

●「なし」だと思う理由
「顔を見て話をしないと、相手が実際にどう思っているのかわからないから」(女性/29歳)

「後々面倒くさいことになる可能性が高いから、会って話したい」(男性/46歳)

「会って話さないのは一方的。言う側からすれば楽で無責任だと思う」(女性/38歳)

円満に別れ話をするためのポイント

円満に別れ話をするためのポイント

別れ話を円満に終わらせるために、別れを切り出す方が気を付けたいポイントを解説します。

別れの理由をきちんと伝える

別れたいと思う理由をきちんと伝えないままだと、相手も「どうして?」「わからない」と釈然とせず、納得できません。理由を知りたい相手だったら、とても苦しいことでしょう。

別れを決めた後に、いちいち理由を掘り返すのも面倒だったり、言いにくかったりすることもあります。しかしお互いに気持ちを切り替えて次のステップへ進むためにも、別れの理由はきちんと伝えた方が良いでしょう。

相手だけのせいにしない

相手への不満が積み重なったなど、別れたい原因は相手にある可能性もあります。嫌いになって、早く別れたいと思うケースであっても、相手の欠点ばかりを責めるような別れは自分にとってもマイナスです。

恋愛は受け止め方によって自分を大きく成長させてくれます。自分にも非はなかったか、俯瞰(ふかん)して見ることも大切です。

曖昧な言葉を使わない

別れるかどうか迷っている段階なら、距離をとるなどして気持ちの変化を見るのも良いですが、別れることを決めたのならば、きちんと「別れたいと思っている」と伝えましょう。

「別れよう」と言いたいのに、「最近けんかが多いから少し距離をとろう」などの曖昧な表現を使うと、かえってトラブルのもとになることも。自分は別れたつもりでも、相手はそのように受け止めていないこともあり得ます。

相手を無視しない

相手からのメール・LINEに返事をしない、電話に出ないなど、突然連絡を絶つことは避けましょう。相手は意味がわからず混乱し、心配するはずです。

ふたりがお付き合いをしたということは、最後までふたりに責任があります。一度は愛した人なので、誠実さを持って別れられるよう心掛けましょう。

感謝の気持ちを伝える

別々の道に進む結果になったとしても、縁あって巡り合い、大切な存在だった相手。嬉しかったことや楽しかったこともたくさんあったことでしょう。その時間は、かけがえのない宝物です。

仮につらい思い出であっても、自分の気付きや成長につながっています。素直な気持ちで感謝の気持ちを伝えられたら、とても素晴らしいことです。

メール・LINEで別れ話を「する」場合の例文と注意点

メール・LINEで別れ話を「する」場合の例文と注意点

メール・LINEで別れ話を「自分からする」場合の例文と、注意点を解説します。

一方的にならないようにする

例:「本気で別れたいと思っています。最近はお互いを思いやることも、優しい気持ちになれることも少なくなったって感じる。そう気付き始めたときに、話し合う時間をつくる必要があったかもしれないね。どちらが悪いとかではなく、少しずつズレが出てきて、いつの間にか信頼関係も薄れてきたのかも……」

ついつい相手を一方的に責めたくなりますが、別れを考えるようになるには、どこかで歯車がかみ合わなくなってきたのでしょう。

出会った頃やお付き合いを始めた頃は、「この人しかいない」とお互いに思っていたはず。一方的になりやすいメール・LINEだからこそ、相手も「そうだったな」と思えるような伝え方が大切です。

理由や自分の意思をきちんと伝える

例:「なかなか一緒にいる時間をつくれないことが心苦しいです。記念日を大切にする○○(相手の名前)の希望も叶えてあげられず、悲しい気持ちにさせてしまっていたと反省しています。今後のことを考えると、今はもっと仕事や勉強に集中して、目標に向かって挑戦しなければならない時期なんだと思う。自分勝手なのはわかっているけれど、これ以上付き合っていくのは、難しいと感じています」

捉え方によっては、相手が「面倒くさい」「自分には重すぎる」と感じるような場合でも、マイナスな言い方ではなく、自分はどうしたいのか、なぜそのように感じるのかなどを、内観してみましょう。

本来の理由や自分の意思が見えてきたら、その気持ちをしっかり伝えることで、自分の生き方を理解してもらうのも一つの方法です。

文字で伝えることの理由を添える

例:「本当は会って話さなければ……と思うんだけど、心の整理をしながら、文字で伝えた方が、正直な気持ちになれそうです」

こんな話をメールやLINEで?と思う相手の気持ちに寄り添うことも大切です。

また、真剣な話なので絵文字やスタンプは使わないようにしましょう。軽い印象を与えたり、真意が伝わりにくくなったりするかもしれません。いつもより、少し丁寧な言い回しで、きちんと伝えたい気持ちを表しましょう。

I(アイ)メッセージで本音を伝える

例:「あのとき私(僕)は本当に心が折れました。とてもさみしくつらい出来事でした。今はひとりになりたいと思っています」

注意点:I(アイ)メッセージとは、自分を主語にして気持ちを伝える方法です。

相手が主語のYou(ユー)メッセージでは「なんで(あなたは)そうしたの?」「(あなたは)どういうつもり?」と批判的な言い回しになりがちですが、I(アイ)メッセージでは相手を責めずに、正直に感じた気持ちがダイレクトに伝わります。

送るタイミングに配慮する

例:「こんばんは。明日は仕事、休みですね。1週間お疲れさまでした。今夜は、とても言いにくいことを伝えなければなりません。私(僕)たちは婚活アプリで知り合い、初めてリアルに会ったときから意気投合しました。いつも楽しい時間をありがとう。すごく波長が合うのだけれど、「結婚」となると、またちょっと考え方を変える必要があるのかなって最近感じています」

お付き合いをしてきた中で、相手の生活パターンはよくわかっているはず。仕事が大変なときや、何らかの理由で心に余裕がなさそうなときに別れ話は控えましょう。

また時間的にも、朝の通勤途中に送られてきたら、相手は一日中、気持ちが憂鬱(ゆううつ)になってしまうかもしれません。受け取る側の立場に配慮してメッセージを送りましょう。

メール・LINEで別れ話を「された」場合の返信例と注意点

メール・LINEで別れ話を「された」場合の返信例と注意点

メール・LINEで別れ話を「相手からされた」場合の返信例と、注意点を解説します。

相手の気持ちを一度受け止めてみる

例:「正直な気持ちを伝えてくれてありがとう。きっと今日までいろいろ悩んだり考えたりしたんだよね。こんなこと言わせてしまってごめんね。急なことで、何と答えたらいいのかわからないけれど、自分なりに考えてみるね。少しだけ時間をください」

一度相手の気持ちを受け止めて、改めてふたりのことを見つめ直してみましょう。

精神的に大人の対応ができたならば、この後どういう方向にいっても必ず糧となり、自分自身を成長させてくれるはず。心の整理をする時間をもらいましょう。

感情的にならない

例:「いっぱいけんかもしたし、言い合いもしたね。本音でぶつかり合えたなんて、自分にとっては、いままでなかった経験です。冷静に考えてみると、出会えたことすら奇跡なのに、いつの間にか、当たり前に感じてしまっていました」

別れを切り出されると、ショックから感情が先走ってしまうこともあるでしょう。その気持ちを整理せずに、「いきなりなんだよ」「むかつく」など、感情的に返事をすると、楽しかった思い出さえも、苦い思い出になってしまうかもしれません。

感情は感情として、いったん置いて、今後自分はどのようにしていきたいかを考えましょう。そして、返事を送る前に一度スマホのメモ機能などを利用して、下書きをしてみるのも良いでしょう。

直接会って話したいときはその気持ちを伝える

例:「正直びっくりしています。自分が甘えすぎていたのかもしれない。そんなに傷つけていたなんて、言われるまでわからなかった……本当にごめんなさい。もし可能なら、直接会って話ができたらありがたいです。きちんと謝りたいです」

相手は会いたくないかもしれません。無理強いすることなく、誠意を持って伝えましょう。直接会うのが難しい場合には、電話で話すことを提案してみましょう。

どうしても別れたくない場合

例:「傷つけてしまい、本当にごめんなさい。本当に自分が悪いことはわかっています。どんなに謝っても済むとは思っていないけど、生まれ変わった気持ちでやり直したい。信じてほしい。一度だけチャンスをください」

状況にもよりますが、どうしても別れたくない場合は、相手が別れたいと思っている原因をクリアしていく必要があります。

その覚悟を短くわかりやすい言葉で、素直にストレートに伝えることがとても大切です。本心から伝えれば、相手の心を動かすことができるでしょう。

別れを受け入れ、感謝の言葉を伝える

例:「なんとなく最近の様子から、別れる日も近いのかな……とちょっと思ってました。○○(相手の名前)が考えて出した結論なんだから、その気持ちを尊重します。一緒に出かけたり、おいしいものを食べに行ったり、本当に楽しかったです。○○のいない生活なんて想像できないけど、これまで一緒にいてくれてありがとう。感謝の気持ちでいっぱいです」

なんとなく気付いていた別れの予感。言いたいこともあるでしょうが、恨みつらみより、良かったことや楽しかったことを思い出し、感謝の気持ちを伝えましょう。逆にあっさり受け止められると、相手の方に未練が残るものです。

お互いに惹かれ合って一緒に過ごした日々は、素敵な思い出として昇華し、これからのお互いの明るい未来を後押ししてくれることでしょう。

別れ話では相手への感謝の気持ちや配慮を忘れずに

別れ話では相手への感謝の気持ちや配慮を忘れずに

別れ話をメール・LINEですることについては賛否が分かれますが、大切なことは、切り出す方も告げられた方も相手への感謝の気持ちや配慮を忘れないこと。それが別れ話によるトラブルを防ぎ、お互いの成長につながると言えそうです。

もし、別れ話を経て新しい出会いを探したいなら、恋活・婚活を始めるのもおすすめ。終わった恋愛での失敗から学んだことを生かし、より自分に合った相手探しができるでしょう。

結婚相談所なら、婚活を進める上で直面した悩みや不安をコーディネーターに相談できるのもメリットの一つ。ゼクシィ縁結びエージェントでは無料カウンセリングを実施中です。ぜひ気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

取材・文/前川ミチコ

【監修】
江頭美鈴さん
M.E.プロダクション 代表
一般社団法人 エグゼクティブ・イメージコンサルタント 代表理事
東映株式会社の専属女優を経て、アナウンサー・司会等の話す仕事へ転向。NPO法人日本サービスマナー協会認定マナー講師、一般社団法人全日本ブライダル協会ブライダルコンサルタント、全日本ブライダルMCアライアンス所属。ICBインターナショナル認定イメージコンサルタント、NPO法人日本交流分析士協会心理カウンセラーなど。「話し方」「ファッション」「マナー」「心理」の4つの専門スキルを統合した独自カリキュラム、メソッドを開発。現在は、婚活講師、マナー講師、話し方講師をはじめ、企業・団体の人材育成に携わる。
公式サイト:https://me-pro.biz/index.php

【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2024/6/12~2024/6/13
有効回答数:206人(男性103人、女性103人)
(インターネットによる20~40代男女向けアンケート調査 調査機関:マクロミル)

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