長い片思いをする人の特徴とは？気持ちを実らせる・区切りを付けるためにできること

こんなに長く片思いを続けていいのだろうか……そんなお悩みのある人に向けて、長い片思いからどう脱却するか解説します。20代～40代男女173人に取ったアンケートの中から、長い片思いとはどれくらいの期間を指すのかを紹介。また、長い片思いを続けてしまう心の仕組みを心理カウンセラー服部希美さんの監修の下、紐解いていきます。気持ちに区切りを付けて、新しい恋愛へ進むためのアドバイスも必見です。

Q.片思いの期間はどれくらいですか？

※データ出典：マクロミル

アンケートによると、「片思いの期間」は上のグラフのような結果になりました。最も多いのが１年から２年未満となり、割合的には年単位で片思いをしている人が多くを占めました。

片思いが続いているということは、交際へ進展するための行動をしていなかったり、告白をして相手に断られても諦めきれない状態だったりということ。年齢を重ね、結婚や出産を視野に入れている人にとっては、３年以上進展がないのは、この先の幸せな人生を考えると「長い」と言っていいでしょう。

片思い相手との距離を近づけるために少しずつ関係性をつくっていくとしても、できるだけ１年以内には何らかのアクションを取りましょう。結婚やパートナーシップを望むなら、そこで実らなかった場合は次に目を向ける意識を持つのがおすすめです。

もし、あなたが長く片思いを続けているのだとしたら、何か自分の中に理由があるのかもしれません。その理由に気づくことで、次のステップに進める可能性も。当てはまることがないか、ぜひチェックしてみましょう。

一途

好きな人や物事に対して夢中になり、つい一点集中してしまうという人は、一度誰かを「素敵だな」「好き」と思うと、両思いになることが難しいとわかったとしても、諦めきれずその相手を一途に思い続けてしまうことが多いでしょう。

奥手

片思いが長く続くということは、相手に気持ちを伝えるなど自ら行動ができていないということ。相手の気持ちを考えすぎたり、恥ずかしいという気持ちがあったりして、つい行動が遠慮がちになる奥手な人は、自らアプローチすることに抵抗があるようです。

出会いが少ない

仕事やプライベートの環境が固定されていて、あまり人に出会う機会がない人も、他に選択肢がない分、片思いを諦めにくいでしょう。片思いの相手しかいない状況が続くほど、「この人しかいない」と、どうしても思いが深まります。

自信がない

もし、両思いになってつきあうことになったとしても、うまくやれるか自信がない人は、片思いの状態につい甘んじてしまいがち。

また、自分自身の魅力に自信がないと、現在片思いをしている相手だけでなく、他の人にからも好かれる気がしないため、他の異性に意識を向けることも少なくなります。すると、なかなか現状が変わらず、片思いが長引いてしまうことがあります。

自分のことを大事にしていない

過去の恋愛経験などで自己嫌悪がある人は、無意識のうちに自分は幸せになるのにふさわしくないと思い込んでいることがあります。そのため、片思いしている状態に自ら身を置いていることも考えられるでしょう。

私たちは変化したいという気持ちがありながらも、深層心理には変化を怖がる傾向があります。特に、片思いしている状態が長くなると、その怖さは増していきます。

自分の心がけだけで変化するのは難しいもの。そこで、まずは、自分の本当の気持ちを確認しつつ、言動や環境を変えていくということから着手しましょう。

この恋をどうしたいか改めて自分に問う

前述の通り、長い片思いをしているには理由があります。まずは、あなた自身がなぜ長く片思いの状態でいるのか考えた上で、自分が本当はこの片思いをどうしたいのか、改めて考えてみましょう。

そして、もし本気で実らせたいと思うのなら、そのために自分はどうしたらいいのか、自分に問いかけてみるのがおすすめです。すぐには答えが出なくても、少しずつ「どう実らせるか」という意識に向かっていくはずです。

相手への接し方を変えてみる

相手はあなたの思いに気づいていないかもしれません。また、相手もあなたのことを憎からず思っていても相手がそもそも奥手であれば、あなた自身がアクションしなければ状況は変わりません。

もしあなたがこれまでに誘ったり、気持ちを伝えていなかったのだとしたら、まずは、チャレンジしてみることが大切。誘ったり気持ちを伝えたりしたけれど、反応がなかったという場合は、あなたの気持ちが伝わっていない可能性もあるので、以前よりわかりやすい方法でもう一度チャレンジしてみましょう。

一方、これまで何度もアプローチをし続けているなら、逆に一度自ら距離を取ってみるのも手。長く同じ状態が続いているということは、お互いの中で関係性が膠着（こうちゃく）しているということ。距離感を変えてみることで、お互いを見る目や感情にも何か変化が起きます。

新しいことを始める

自分が変わらなければ状況も変わりません。髪型やファッションなど見た目を変えることでもいいですし、習い事など新しいことを始めて自分磨きをしたりしてもいいでしょう。

何かにチャレンジすることでより魅力的になったあなたに対して、相手の見る目も変わるかもしれません。

片思いを終わらせるのは、期間が長いほどパワーがいるものです。まずは、自分のこれまでの思いを総ざらいしてみるのがポイント。ぜひ腰を据えて向き合ってみてくださいね。

片思いを振り返る

この片思いをして「良かったこと」「うれしかったこと」「悲しかったこと」「寂しかったこと」「今感じていること」を、振り返って書き出してみたり、誰かに話してみましょう。

もし片思いの相手に対して「この人じゃないとだめ」という気持ちがあるのなら、なぜその人にこだわるのか、見つめてみることも大切です。

時間が長く経過していると、過去の思いをけっこう忘れていたりするものです。一度総まとめとして振り返ってみると、「本当はこうしたい」「こうありたい」という自分の思いに気づくきっかけにもなります。

ポイントは、相手を好きになった気持ちを決して否定しないこと。ぜひ受け入れる気持ちで過去の自分の感情を思い出してみましょう。

やれることをやってみる

「片思いをしている間、やりたいと思ったけどできなかったこと」＝やり残しがあると、どんなに諦めようと決めても、「もしかしたら、あのときああしていれば……」などと、その思いに引きずられてしまうことがあります。

区切りを付けるためにも、好きだった気持ちを思い切って伝えてみるのがおすすめです。

多様な恋愛の価値観に触れる

長く片思いが続いているということは、恋愛への価値観にも変化がなくなっていることが多いもの。そこで、他の恋愛や交際のスタイル、異性のタイプに目を向けてみるのもいいでしょう。

「こんな付き合い方もあるんだ」「幸せそうでいいな」「こんな人もいるんだ」。そんな思いが、恋愛への価値観に新たな風を吹き込み、今の感情を整理するきっかけになります。

誰かを長く思ってきた時間は、今のあなたの一部ともいえます。それだけ誰かを好きでい続けた自分の愛する力を信じて、次のステップや新しい恋愛へ進んでいきましょう。気持ちの整理をしつつ、この片思いを自分にとってどういう存在にしていくのか、ぜひ前向きに捉えてみてくださいね。

長い片思い終止符を打つ気持ちが芽生えたら、恋活や婚活をするのも一案です。婚活のプロが、結婚相手との出会いをサポートしてくれるゼクシィ縁結びエージェントでは、無料カウンセリングを実施しています。入会を決めていなくても相談できるので、気軽に活用してみてはいかがでしょうか。

取材・文／小松ななえ

【監修】
服部希美さん
「カウンセリングサービス」所属心理カウンセラー。セミナー講師。“さびしさを笑顔に変えるカウンセリング”をテーマに高い共感力で親身に添い、婚活や30代女性の恋愛をサポート。「対人関係の改善」「自分の望む人生へのシフトチェンジ」といった相談でも高い支持を得ている。名古屋、東京、オンライン、電話で相談可。
公式サイト：https://www.hattori-nozomi.jp

【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間：2024/6/12～2024/6/13
有効回答数：173人
（インターネットによる20～40代男女向けアンケート調査 調査機関：マクロミル）