目次
失恋・振られるのが怖い人の心理
  • 失恋や離別経験から、恋愛を遠ざけたいという思いがある
  • 身近な人の失恋を見た経験から、恋愛に臆病になっている
  • 好かれる自信がない
  • 周りの評価を気にしすぎている
「失恋が怖くて恋愛できない」を克服する方法
  • 「怖い」という気持ちをそのまま受け止める
  • 過去の失恋の痛みを癒やす
  • 人のいいところを見つけて褒める
  • 失恋した人や失敗した人の幸せを祈る
好きな人に振られるのが怖い時のアプローチのコツ
  • 小さな接点をつくっていく
  • 自意識よりも相手への気持ちに重きを置く
  • 信頼できる人に相談し、応援してもらう
怖さを乗り越え、真実のパートナーシップを手に入れて

過去につらい失恋をしていたり、傷ついた経験があったりして、誰かを好きになったり、交際したりすることに、不安や怖さを感じてしまう……。そんな思いを少しでも変えて、恋愛に前向きになるための秘訣を心理カウンセラー・帆南尚美さんの監修の下、解説します。なぜ「怖い」と思うのか、まずはその心理を押さえ、具体的な克服方法にトライしてみてくださいね。

失恋・振られるのが怖い人の心理

失恋・振られるのが怖い人の心理

「失恋が怖い」という感情の下には、過去の経験が影響していたり、現在持っている自己認識や考え方が原因になっていたりすることもあるようです。それによって次のような心理状態になるようです。

失恋や離別経験から、恋愛を遠ざけたいという思いがある

大好きな人との別れは日常に支障をきたすほどつらいものです。失恋や振られるのが怖いという人は、過去の失恋の痛みがまだ残っているのかもしれません。

また、失恋の経験がなくても、親子関係など大切な人との離別経験があったり、拒絶されたような過去があると、失恋と同じように、「あんな思いはもうしたくない」という気持ちになり、自分を守る意識が働きます。

身近な人の失恋を見た経験から、恋愛に臆病になっている

例えば親友やきょうだいなど、自分にとって身近な人が失恋や離別によって悲しみにうちひしがれている様子を見たり聞いたりすると、失恋によってどれほど苦しむか、目の当たりにすることになります。

すると、自分が経験していなかったとしても、失恋への怖さが芽生え、恋愛に臆病になってしまいます。

好かれる自信がない

自信がなくて自分自身には魅力がないと思っていると、相手からも同じように思われているのではないかと感じてしまいます。過去の失恋や離別経験で傷つき、「自分には相手に愛される魅力がないんだ」などと自己嫌悪している場合も同様です。

私たちの心は、自分が感じることを、さまざまなものの見方に投影すると言われていて、それは自分が周囲からどう見られているか感じることにも影響を与えるからです。自分をいいものだとは思えないときは、「この人にとって自分はふさわしくない」などと感じ、相手に好意を表現することはおろか、近づくことにも抵抗を感じてしまうこともあるでしょう。

周りの評価を気にしすぎている

つい人からの評価を気にしすぎるという心理的な傾向があると、失恋を怖いと感じてしまいます。

周囲からどう見られているか気になる人は、例えば教育熱心な親に育てられた優等生タイプなどで、人より劣っていたり、低く評価されたりすることに怖れを抱えています。

すると、失恋を「相手からNGを突き付けられていること」や「負け」と捉えてしまい、極端に「恥ずかしい」「情けない」こととして、なんとしても避けたいと思ってしまうのです。

「失恋が怖くて恋愛できない」を克服する方法

「失恋が怖くて恋愛できない」を克服する方法

失恋が怖いけれど、心のどこかで恋愛をしたいと思っているなら、ぜひ克服することにチャレンジしてみましょう。心の持ち方やつらさを癒やすために効果的な方法を紹介します。

「怖い」という気持ちをそのまま受け止める

最初にトライしたいのは、今自分が感じている「失恋が怖い」という感情をそのまま受け止めることです。

「自分はなんでこんなに憶病なんだろう」、「怖いと思っているから恋愛ができない」などと、どこかに自分を否定する気持ちはありませんか?

いったん、「今自分は恋愛するのが怖いんだなあ」と受け止めてあげることで、感情はホッと安心し、満たされていきます。自分を否定してしまう自分さえも、ただただそのまま「今の自分はこう思っているんだ」と受け止めてあげてください。きっと心がスーッと楽になるでしょう。

過去の失恋の痛みを癒やす

過去の失恋の痛みが残っている場合は、まずはその感情を手放すのが先決です。そのために有効なのが、誰かに話して受け止めてもらうこと。または、その感情を感じ尽くすということです。

感情を感じ尽くすのは少々難しく、時にカウンセラーなど専門家の力も必要になりますが、誰かに聞いてもらうことは比較的容易にできるのではないでしょうか。ぜひ、親友や家族など信頼できる人に「話を聞いてほしい」と伝え、ただただ聞いてもらいましょう。

また、失恋した直後は悲しみに満ちていても、時間が経つと相手への怒りを感じるようになることがあります。恨んだり怒ったりしていると、深層心理では、「人を恨むような自分は幸せになるのにふさわしくない」と自分を見るようになってしまいます。それが、無意識のうちに恋愛を遠ざけてしまいます。

もし次の恋愛を望む気持ちがあるなら、自分の感情を受け止めた後は、自信を持って恋愛に臨むためにも、相手の幸せを願うことにチャレンジしてみましょう。

人のいいところを見つけて褒める

自信がなくて失恋が怖い場合は、人のいいところに目を向けてみましょう。自信がないのは、いいところがないからではなく、自分自身の長所に目を向けられていないということ。しかし、自信を持つために、自分のいいところを見ようとしてもなかなか難しいのが現実です。そんなときにお勧めなのが、人のいいところを見つけることです。

前述の通り、私たちには、感じたことをさまざまな物の見方に反映する「投影」という心の働きがあります。これを利用して、人のいいところを見つけようとする心の在り方が、自分のいいところを見つけやすくしてくれるのです。自分のいいところを見つけると自ずと自信も湧いてくるでしょう。

失恋した人や失敗した人の幸せを祈る

周囲の評価を気にしすぎて失恋が怖い人は、もし振られた人や何かで失敗した人を見たときに、その人が「幸せになりますように」と願ってみてください。友人など身近な人に限らず、たまたま見たドラマの登場人物やネットで見かけた人も対象です。

人の目を気にしすぎると、振られた自分を「ダメな人」「魅力がない人」と烙印を押してしまうことがあります。自分に向けた感情は周囲にも向けてしまうのが人の心理。自分以外の人が振られた場合にも、同様の烙印を押してしまう可能性があります。

逆説的に言えば、人の幸せを願うことで、自分が万一振られたとしても周囲の人は自分の幸せを願ってくれているという思いになりやすくなります。すると失恋の怖さが軽減されるでしょう。

好きな人に振られるのが怖い時のアプローチのコツ

好きな人に振られるのが怖い時のアプローチのコツ

振られるのが怖いという気持ちを乗り越えてアプローチしようとしたなら、できるだけ自分に負荷をかけすぎずにチャレンジしたいもの。そこで、不安な中でも心理的抵抗を抑えながらアプロ―チできるポイントを紹介します。

小さな接点をつくっていく

怖いという感情があるときは、いきなり恋愛モードで相手と向き合うのはとてもハードルが高いものです。

恋愛も人間関係の一つ。まずは、人としての関係性を築いていきましょう。毎日「おはよう」とあいさつしてみるだけでもOK。少しずつ小さな接点を重ねていくことからスタートしましょう。

自意識よりも相手への気持ちに重きを置く

誰か気になる人ができると、不安や自己嫌悪する気持ちが浮上してくることがあります。「好きになってもらえるかな……」「自分はあまり魅力的ではないかも……」などと、相手にどう思われるか、自分自身に気持ちの矢印が向きがちです。

そんなときは、自分ではなく相手に意識を向けて、視点を変えることが必要です。相手の素敵なところに目を向けると、自分の深層心理にある愛したい欲求にも触れて、気持ちはおのずとポジティブになっていきます。

信頼できる人に相談し、応援してもらう

失恋が怖いという感情はひとりで抱える必要はありません。もし気になる人ができたら、信頼できる人に話して、「怖い」という気持ちも含めて受け止め、そして応援してもらいましょう。後押ししてくれる存在がいると、安心感の中できっと勇気を持てるはずです。

怖さを乗り越え、真実のパートナーシップを手に入れて

怖さを乗り越え、真実のパートナーシップを手に入れて

「失恋が怖い」と思うのはしかたのないことです。過去の失恋による痛みがある場合や、自己嫌悪があったりすると、異性を苦手に感じ、なかなか自分から人を好きになるマインドにはなりにくいのです。

失恋はどうしてもネガティブな経験と捉えがちですが、相手との関係性が本物かどうか見極めることができる経験ともいえます。そして、怖さを乗り越え、好きな人に向き合ったり、愛そうとしたりチャレンジすることで、きっと今よりも魅力的なあなたになるはず。自分にとってかけがえのない運命のパートナーとの出会いや幸せなパートナーシップのために、ぜひ一歩ずつチャレンジしてみてくださいね。

少しずつ怖さを克服し勇気を取り戻したら、真実のパートナーとの出会いに目を向けるタイミングかもしれません。婚活のプロが結婚へとつながる出会いをサポートしてくれる、ゼクシィ縁結びエージェントでは無料カウンセリングを実施しています。もし婚活に興味があれば、気軽に問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。

取材・文/小松ななえ

【監修】
帆南尚美さん
カウンセリングサービス所属・心理カウンセラー
大学卒業後30年間、外資系IT企業に勤務。40代後半になって本格的に自分の心と向き合い始め、心理カウンセラーに転身。仕事は好きだが対人関係や恋愛・夫婦関係がうまくいかない、などの問題を精力的にサポート。男性/女性心理、対人心理の分析により、対処法を一緒に考えていくカウンセリングスタイル。「前向きになれる」「自分の成長が実感できる」などの声が多数。心理学を身近なシチュエーションでわかりやすく解説する講座や講演も多くの支持を得ている。
公式ブログ:https://honaminaomi.blog.jp/

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