別れる覚悟が持てないあなたへ！答えの出し方、別れた方がいい相手の特徴を紹介

付き合っている相手と別れる覚悟は簡単にできるものではありません。好きな気持ちが残っているのに別れを決めるのはつらいことです。別れという大きな選択をどのように決心すればいいのか、別れるべきパートナーの特徴、別れる覚悟を固める方法などについて心理カウンセラー竹内えつこさんの意見をもとに解説します。好きだけど別れる勇気が欲しいと思っている人は参考にしてください。

付き合っている相手と別れる覚悟・勇気が持てない理由にはどんなものがあるのでしょうか。主なものを解説します。

好きなところや情があるから

別れたいけど、まだ好きだという気持ちがあるとなかなか決断ができないものです。別れたいと思う相手でも、付き合っているなら好きなところもあるし、情も移っているでしょう。「浮気はするけど、普段は優しくしてくれる」など、決定的な欠点があっても好きな部分があると別れる決心ができないことがあります。

別れてから後悔しそうだから

別れてからやっぱり忘れられない、好きな気持ちが消えない、寂しくてたまらないなど、後悔するかもと思うと別れが怖くなってしまい、別れを決断できない状態になります。

同居しているから

パートナーと同居している場合、新しく家を探して引っ越す手間や費用を考えると別れがおっくうになってしまいます。さらに経済的に相手に頼っている場合、「ひとりで暮らしていけるだろうか？」という不安から別れに踏み切れないケースもあります。

ひとりになるのが怖いから

恋人と別れてフリーになるのが怖いという人もいるでしょう。誰かと一緒にいることで安心するタイプだと、恋人がいない状況が受け入れがたく、「とりあえず付き合っている状態」をキープしようとします。

もう恋人ができないと思うから

この人を手放したらもう恋人ができないのではないか、と考えてしまうと別れる覚悟が鈍ってしまいます。初めて付き合った相手や久しぶりにできた恋人との別れ、自分の年齢が若くないと思っている人は、その思いが強くなる傾向があります。

これ以上条件の良い人は現れないと思うから

容姿、年齢、職業、収入など条件的には希望通りの相手だと、これ以上条件の良い人は今後現れないのでは？と考え、手放すのが惜しいと思うこともあるでしょう。

相手が変わってくれるかもしれないから

問題や関係に障害があっても「変わってくれるかも」「直してくれるかも」と思い、ずるずる付き合いを続ける人もいます。例えば「結婚願望はないと言っているけど、いつかは気が変わるかも」と期待している状態です。

別れる覚悟や勇気がなくても、別れるべきパートナーは次の通りです。該当するのであればいくら好きな相手であっても別れを選択すべきです。

浮気性

一度でも浮気をされたら傷つき、相手を信頼できなくなるはずです。何かあるたびに浮気を疑うような関係はおすすめできません。もちろん既婚者や他にパートナーがいる人もすぐに別れるべきです。

信頼できない

嘘をつく、言い逃れをする、責任のない行動をするといった信頼できない人は別れて正解です。相手のことを大切に思っていればこのような行動はしません。

DVをする

DV（ドメスティック・バイオレンス）は配偶者や恋人から受ける暴力を意味する言葉です。殴る、蹴るといった身体的暴力はもちろん、怒鳴る、無視をする、侮辱する、行動を制約するなどの精神的な暴力もDVに当たります。DVは男女共に当てはまります。暴力的な行動で恐怖や不安を感じたことが一度でもあれば、その相手からはすぐに離れましょう。

金銭感覚が異なる

金遣いが荒く大きな借金を抱えている、もしくは極端な倹約家で一緒にいて窮屈な思いをしてしまうなど、金銭感覚が大きくずれる相手とはうまくいきません。いずれはもめ事に発展してしまうでしょう。

定職に就かない

正当な理由がないのに就職しても長く続かず、すぐに辞めてしまう人とは、将来結婚生活を送るのが難しいケースもあります。自分が養う覚悟がある場合を除いて、距離を置いた方がいい相手です。

相手のことが好きだけど、別れを決断した方がいい状況もあります。主なものを紹介します。

価値観が違う

相手との価値観が違う場合はいつか破綻する可能性が高いでしょう。特に金銭面、結婚観、家族との付き合い方の価値観のずれは、いずれ大きな問題に発展する可能性大。早めに別れた方がお互いのためです。

精神的につらい

一緒にいると疲れてしまう、相手の顔色ばかり気になって気が休まらないなど、精神的につらい場合は、健全な関係ではないということ。相手がモラハラをしている可能性も高く、カップルなのに上下関係ができている状況が考えられます。

我慢ばかりしている

相手の都合ばかり優先され、自分が我慢している状況が続いている場合も別れるべきです。「自分が我慢すればいい」という思考がある時点でいびつな関係です。

将来のビジョンが違う

結婚願望の有無、子どもが欲しいか欲しくないかなど、将来希望するビジョンが異なると、遅かれ早かれ別れが訪れます。特に結婚したい人が結婚する気がない人と付き合っているのは時間がもったいない状況です。交際してしばらくたったら将来のことを話す機会を設け、お互いの希望する将来を確認し合うのは重要なステップです。

お付き合いしているパートナーと別れるべきかどうか判断できない場合、次のステップで考えてみてください。

1.なぜ「別れるべき？」と思うのか考える

まずは、なぜ「別れるべき？」と思ってしまうのか、何に不満を感じているのかじっくり考えましょう。ここではっきりと別れの理由が浮かぶのであれば、気持ちが固まっている証拠。あとは勇気を持って別れを切り出すだけです。
ただし、明確な理由がなく、なんとなく「別れた方がいいのかな？」と思うのであれば、相手に多くを望み過ぎていることや、単に刺激を求めていることが原因かもしれません。

2.ふたりの関係を自問自答する

次のステップは、ふたりの関係に向き合うことです。次の3つの質問を自問自答してみてください。一つでも「NO」であれば、別れを選ぶのに十分な理由だといえます。

・将来が明るいか
パートナーと一緒にいる将来が明るいのか、そもそもパートナーと一緒の将来を思い描けるのかで判断しましょう。遠い将来ではなく、5年後など少し先の将来を思い描き、ふたりが幸せなのか考えましょう。

・問題が起きたとき一緒に乗り越えようと思えるか
何か問題が起こったときに一緒に解決しよう、協力し合おう、相手を支えてあげようと思えますか？また、相手も一緒に乗り越えてくれるか考えてみてください。

・互いを尊重しているか
特に自分が大切にされているか、優しくされているか、問いかけてみてください。相手の顔色をうかがいながら過ごしている、不満があっても我慢する癖がついている場合は尊重されているとはいえません。

ステップ1で別れる理由が思いつかない場合、ステップ2で「NO」が一つも当てはまらない場合は、すぐに別れるという判断をせず、パートナーと話し合うべきです。きちんと話し合いに応じ、解決策を一緒に考えてくれる相手であれば、関係を再構築する価値があるでしょう。

考えた結果、別れを選んだ方が幸せになれると思えたら、覚悟を固めましょう。別れを決意する方法を紹介します。

新しい出会いがあると信じる

パートナーと別れることで、新しい出会いがあると信じましょう。今のパートナーとずるずる付き合っている間は、新しい出会いはありません。幸せな恋愛をしたいのであれば、一刻も早く別れて次の出会いを探すべきです。

5年後の自分を想像する

今の状況のまま、5年たっている自分を想像してみましょう。時間は貴重です。このまま年を取るのはイヤだという気持ちが起これば、別れの決心がつくでしょう。

本音を言ってくれる人に相談する

本気で心配してくれる家族や友人に相談するのも手です。第三者であれば、状況を冷静に判断し、別れをすすめてくれるでしょう。

相手が幸せになれると考える

「私がいないと相手がかわいそう」と思うと別れの覚悟ができないケースも。自分がいなくても相手が幸せになれると思えば、別れる覚悟ができます。

別れた方がいいと思う相手でも、好きな部分があったり、相手への情が残っていたりするとなかなか決断できないものです。でも、自分がどんな人生を送りたいのかを考えれば、おのずと覚悟が固まるはずです。一つの恋愛を終わらせることで、次の出会いが訪れるもの。未来の自分のために今決断し、幸せになるための一歩を踏み出しましょう。

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取材・文／関原のり子

【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異色の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦問題、パートナーシップ。多角的な視野と論理的なアドバイスだけでなく、潜在意識にアプローチするヒプノセラピーを取り入れた提案型カウンセリングも実施。悩みを持つ多くの人から支持されている。
公式ブログ：https://counseling-sou.com/blog/