合コンを成功させるには、入念な準備が欠かせません。次のような流れで準備を進めましょう。

協力者を見つける
巻き込み力が大切です。「こういう合コンをやりたいのだけれど……」と人を集めてくれそうな異性または、異性に知り合いの多い（信頼されている）同性に相談して一緒に取りまとめをしてもらいましょう。

企画の段階から関わっていると幹事意識から参加者を揃えるときも強い味方になってくれることでしょう。

日時を決める
協力者と相談しながら日時を決めましょう。

日程は参加者が選びやすいよう、候補日を３日間くらい挙げます。時間は、平日などは仕事の終わり時間がさまざまなので、できれば19時くらいからが集まりやすいでしょう。

参加メンバー全員がもっと早めに集まれる、休日に開催できるなどの場合は調整します。

参加人数を決める
個人的な合コンは３：３が理想。６人みんなで同じ会話を楽しめる人数です。

２：２だと人数が少ないため緊張しやすく盛り上がりに欠け、一人が席を外すと同性一人が取り残されてしまいます。４：４以上だと端っこ同士は声が届かないこともあり、グループがいくつかに分かれてしまうでしょう。

お店と参加費を決める
十分にリサーチして、みんなが行ってみたくなるお店をピックアップします。お店の候補が出揃ったら、それぞれどのくらいの予算でできるか確認しましょう。

合コンの中でやることを決める
自己紹介の後の会話のテーマを決めておいたり、盛り上がりそうなゲームなどを入れたりしてもいいでしょう。

二次会はどうするか決める
盛り上がった場合にすぐ場所を移せるよう、二次会の提案も用意しておくといいでしょう。

合コン準備２.誘うときのコツ

合コンは参加メンバーが何より大事。一緒に楽しんでくれそうな人を、上手に誘いましょう。

明るく場を楽しんでくれそうな人を誘う

異性がいると急に態度が変わる人、悪気はなくても毒を吐くタイプ、自分だけモテたいタイプ、明るい雰囲気を壊しそうな人などは避け、一緒に楽しんでくれそうな人を誘いましょう。

具体的なイメージを伝えて誘う

誘われた人は、場所・日時・人数のほか、どんな人が集まるのかが気になります。

例えば「魚介のおいしい人気の洋風居酒屋で、３：３で〇日あたりにやろうと思ってる。○○勤務の面白い人も来るよ」などと行きたくなるような具体的な情報を伝えましょう。

●誘い方の例
相手のいいところを褒めて誘う
「○○君（ちゃん）が来てくれたらみんな喜ぶからぜひ参加してほしい」
「○○君（ちゃん）の癒やし系でクッション役になってよ」

など相手のいいところを褒めながら誘うと、自分が参加することで人の役に立てる、という心理が働きます。

参加したい気持ちを促す
「○○君（ちゃん）に紹介したい人が参加するから来て」
「前に興味があるって言ってた△△（職業）の仕事をしてる人が参加するよ」

など相手が魅力に思いそうな内容を添えて誘うと、その内容にメリットが感じられた場合、参加への意欲が増します。

ストレートにお願いする
「一緒に参加してくれたらうれしいよ～、お願い」

などのようにストレートに誘うのもいいでしょう。頼られたことを嬉しく思い、頼みをきいてあげようという気になります。

合コンを前面に出さずに誘う
「友達と最近人気の○○のお店に行こうって話なんだけど一緒に行かない？」
「友達と今度会うんだけど、ちょっとにぎやかに飲みたいから誰か誘って参加してくれない？」

など合コンを前面に出さずに誘う方法もあります。合コンと身構えずにリラックスして参加しやすくなります。

合コン準備３.お店選びのコツ

お店選びも合コンの明暗を分ける大事な要素。楽しく盛り上がるために必要な条件を紹介します。

参加費用は、あまり負担が大きいと参加しにくいし、安すぎると内容に満足できないかもしれません。目安として3000～4000円台なら気楽に参加できるでしょう。たくさん飲みそうなメンバーであれば、少し料金をプラスしても飲み放題コースを選ぶと安心です。

お店の特徴がわかれば納得しやすいので、決めた理由も添えて参加費を伝えましょう。

一つのテーブルに座れる席があるお店

参加人数がひとつのテーブルに座れるお店を選びましょう。

例えば６人集まるのに４人席しかない場合、通路をまたぐと話がしにくいです。隣のグループとの仕切りや個室があるお店もおすすめです。

ほどよくにぎやかなお店

静かにご飯を食べている人がいるお店は周りに気を使います。盛り上がっても大丈夫なお店を選びましょう。

反対に、音楽がガンガンかかっているようなお店も初対面同士で会話をしにくくなるかもしれないので避けましょう。

評判のいいメニューがあるお店

評判のいいメニューがあると、誘うときに「こういう料理が人気らしいよ」などと誘いやすくなります。また写真映えするようなメニューがあるお店も、行ってみたい気持ちが膨らむでしょう。

合コン準備４.身だしなみのコツ

合コンで場違いにならず、好印象を持ってもらえるための身だしなみのコツを解説します。

TPOに合わせる

お店とどんなメンバーかによって、装いを決めましょう。

靴を脱ぐお店では、ミニスカートやロングブーツ、高いヒールなどは不向きです。また、おしゃれな雰囲気のお店で運動用スニーカーやダメージジーンズ、丈の短いパンツなどはそぐわない場合もあります。

かしこまる必要はなく、個性も大切ですが、誰にでも好感を持ってもらいやすいナチュラルな装いがおすすめです。

おしゃれを頑張りすぎない

ブランド品で固めたり、アクセサリーをたくさん着けたり、胸元を開けたりなど、アピールが強すぎると他の参加者が引いてしまうかもしれません。

香水の香りや強さも苦手な人がいるので気を付けましょう。メイクやネイルも控えめにし、頑張りすぎないシンプルなおしゃれで好感度を上げましょう。

清潔感を大切にする

髪の毛から爪の先まで、清潔感が感じられるよう心がけることが大切です。

髪の毛の寝癖や肩のフケ、爪の先の汚れや口臭などにも気を付けましょう。また服のボタンの取れかけ、脇の下の汗染みや袖口の黒ずみなどもないよう、着ていく服はあらかじめ決めてチェックし、手入れをしておきます。

合コンの盛り上げ方１.自己紹介

合コンにおいて、最初の自己紹介は大事。第一印象を大きく左右するだけでなく、その後の合コンの盛り上がりにも影響します。どんなことを心がければよいのか解説します。

明るく元気に話す

どんな異性が好きか質問したときに多く挙げられるのは男女ともに「明るい人」。特に自己紹介は第一印象を左右するので、明るく元気に話すことを心がけましょう。

笑顔を忘れずに

話が上手でなくても大丈夫です。笑顔を忘れず、自分のテンポで趣味や特技などを伝えると、親しみが湧きやすくなるでしょう。

軽い冗談を加えて親しみやすさを出す

「お笑いの○○に似てるってよく言われます」「モデルの△△に似てると思っています」など、他からも突っ込みを入れやすい冗談は親近感を与えられます。

合コンの盛り上げ方２.会話のネタ・質問

会話が盛り上がるかどうかも合コンの成功のカギを握ります。話題に困ったら何を話せばいいのか紹介します。

面白かった話

自分が体験して面白かった話や楽しかったエピソードを話しましょう。政治、宗教、下ネタ、悪口などの話題は人によって受け止め方がさまざまなので避けましょう。

休みの日の過ごし方や趣味の話

それぞれの個性や、相手のライフスタイルが垣間見えるので、お互いを知ることができる話題です。旅行やおすすめ動画、ペットの話などが盛り上がりやすいでしょう。

食についての話

おいしいお店、料理、お酒などについては、幅広く誰でも話ができます。

パン派かお米派か、うどんとおそばではどちらが好きか、自分で作るかどうか、カレーはどんなカレーが好きか、コンビニで最近お気に入りの食べ物など、特別なことではなくても構いません。分け隔てなく誰でも経験がありそうな話題が盛り上がります。

合コンの盛り上げ方３.ゲーム・遊び

特に初対面の人同士が距離を縮めるには、簡単なゲームが効果的なこともあります。気軽にできて盛り上がるゲームを紹介します。

シンプルな質問ゲーム

質問者は順番制で、他の参加者が答えていきます。

質問内容は、「洋画と邦画どちらが好きですか？」などの軽い趣味の話から「初恋はいつでしたか？」「好みのタイプは？」など恋愛に関するものが盛り上がりやすいです。

お絵描きゲーム

幹事がお絵描きのお題と筆記用具をあらかじめ用意しておきます。例えば動物、アニメのキャラクターなどのお題を出し、何も見ずにそれぞれ紙に書き、多数決で一番上手な人を決めます。正解はスマホで確認できます。

絵がうまい人も下手な人も人柄が出て盛り上がります。なお、お店の紙ナプキンを使うのはマナーの面でおすすめできないので自分で用意し、使用後の紙は持ち帰りましょう。

エピソードゲーム

あらかじめいくつかエピソードのタイトルを決めてカード（紙）に書いて準備しておきます。じゃんけんをして、負けた人が１枚引いて書かれているエピソードを話します。

どちらかというと告白系の方が盛り上がります。例えば「今までで一番泣いたエピソードは？」「今だから言える悪いことをしたエピソード」「今までで一番怖い体験」など。小さい頃や学生の頃の話などが出てきて、相手の人となりがわかり盛り上がります。

合コンの盛り上げ方４.二次会

合コンがいい雰囲気で盛り上がった場合の、二次会におすすめの場所を紹介します。

場所選びの際は、一次会で解散はちょっと寂しいけれど、遠方から来ている人や明日の朝のことが気になる人がいるかもしれないことを考えて、駅から近い場所を選びましょう。

また、途中で抜ける人がいても最後がグダグダにならないように、流れ解散ではなく、お開きの時間は前もって決めておいた方が安心感を与えます。

カラオケ

歌を歌うのも聞くのも好きな人が多い場合にはカラオケに行くのもおすすめです。例えば話はあまり上手なタイプではなかったけれど、歌や踊りが上手だったりなど、意外な面を楽しめることもあるかもしれません。

落ち着ける雰囲気のバーやカフェ

一次会がワイワイとにぎやかにお酒を飲む場所だった場合には、二次会では少し落ち着いて話ができる場所に移動してクールダウンするとメリハリがつきます。カップルができやすい雰囲気にもなります。

合コンで気になる人へのアピール方法

合コンでいいなと思う人がいたときに、上手にアピールする方法を紹介します。

アイコンタクトをする

気に入った人のことはつい意識して見てしまいますが、目が合ったらニコッとしましょう。相手もドキッとして、その後何度か目が合うかもしれません。声に出さずに周りにも気付かれずに恋が生まれる可能性もあります。

話にしっかり反応する

いいなと思った人が話しているときは、笑顔で聞いたり相づちを打ったり、時には「それでどうなったの？」と話を促してみるなどしっかりと反応しましょう。

特に相手が冗談を言ったら一緒に笑いましょう。相手も話しやすくなり好感につながるはずです。会話がどんどん弾むでしょう。

相手を褒める

「その時計、素敵ですね、自分で選んだのですか？」「声が好みです」など、いいと思ったら照れずに伝えましょう。会話の中では「優しいんですね」「すごいですね」など、褒めるワードを入れましょう。

認めてくれている、自分に好意を持ってくれていると相手はうれしい気持ちになり、次に発展しやすくなります。

合コンは楽しむ気持ちと参加者への気遣いが大切

合コンを成功させるためのコツをたくさん紹介してきましたが、大切なことは楽しむ気持ちと、参加メンバーへの気遣いを忘れないこと。もし準備に不手際があったとしても、楽しもうという気持ちが伝われば、笑いにつなげることができたり、ちょっとしたハプニングがいい出会いにつながったりするかもしれません。

もし、真剣に結婚につながるような出会いを探しているなら、合コンだけでなく別の婚活方法を検討するのもおすすめです。ゼクシィ縁結びエージェントでは無料カウンセリングを実施中。気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

取材・文／前川ミチコ

【監修】
江頭美鈴さん
M.E.プロダクション代表
一般社団法人エグゼクティブ・イメージコンサルタント代表理事
東映株式会社の専属女優を経て、アナウンサー・司会等の話す仕事へ転向。NPO法人日本サービスマナー協会認定マナー講師、一般社団法人全日本ブライダル協会ブライダルコンサルタント、全日本ブライダルMCアライアンス所属。ICBインターナショナル認定イメージコンサルタント、NPO法人日本交流分析士協会心理カウンセラーなど。「話し方」「ファッション」「マナー」「心理」の４つの専門スキルを統合した独自カリキュラム、メソッドを開発。現在は、婚活講師、マナー講師、話し方講師をはじめ、企業・団体の人材育成に携わる。
公式サイト：https://me-pro.biz/index.php