目次
「別れ方で人の価値がわかります」って本当?その理由は
  • 1.今後はお互いの関係性に影響がないから
  • 2.罪悪感とストレスで、人間力が問われやすい場面だから
  • 3.意思を押し付けて、相手の気持ちを無視してしまいがちな場面だから
  • 4.損得勘定があらわになりやすい場面だから
  • 5.感情的になって価値観が現れやすいから
別れ方の言葉・態度に現れるその人の本性とは?
  • 1.はっきりと「別れたい」と告げる
  • 2.自然消滅、フェードアウトを狙う
  • 3.相手のせいにする
  • 4.相手が別れの言葉を言うように仕向ける
  • 5.別れの理由をわかりやすく伝える
人としての価値が問われるからこそ「やってはいけない別れ方」
  • 1.暴言を吐く
  • 2.相手のせいにする
  • 3.脅す
人としての価値を高めるための「きれいな別れ方」
  • 1.「ありがとう」を伝える
  • 2.幸せを祈る
  • 3.「一番だった」と伝える
別れた後、印象に残るのは別れ際の姿

「別れ方で人の価値がわかる」と言うことがありますが、本当なのでしょうか?別れ方で人の価値がわかると言われる理由や別れる際に出やすい言葉や本性について、心理カウンセラーの沼田みえ子さんに詳しく聞きました。やってはいけない別れ方と、人としての価値を高めるきれいな別れ方もご紹介します。

「別れ方で人の価値がわかります」って本当?その理由は

「別れ方で人の価値がわかります」って本当?その理由は

「別れ方で人の価値がわかる」と言われるのはなぜなのでしょうか?それには5つの理由がありました。

1.今後はお互いの関係性に影響がないから

人と関わるときは、相手にいい印象を持ってもらうため、多かれ少なかれ気遣いをしているものです。優しくしたり、相手の意見を受け入れたり、尽くしたりすることで、良い関係を築こうとします。

ところがもう今後、関わらないであろう人にはこの気遣いが必要ないと感じ、その人の本性が出やすくなります。元々優しく受容力が高いのかどうか、別れ際にはっきり現れます。

2.罪悪感とストレスで、人間力が問われやすい場面だから

別れを切り出す側は、相手を傷つけている感覚を抱きます。「自分は悪いことをしている」「自分は悪い人間だ」という罪悪感は、人が感じたくない感情の最たるものです。

心の余裕がないときには人を思いやることが難しいため、罪悪感に向き合うストレスにさらされながら、どれだけ目の前の人を思いやれるか、人間力が問われます。

3.意思を押し付けて、相手の気持ちを無視してしまいがちな場面だから

片方の「別れたい」気持ちと、もう片方の「別れたくない」気持ちがぶつかり合うのが別れの場面です。

相手に理解してもらえるようにどれだけ努力するのか、はたまた自己中心的にとにかく自分の気持ちを一方的に押し付けるのか、その人の性格が露呈します。

4.損得勘定があらわになりやすい場面だから

別れることで、その人に費やした時間、お金、気持ち、行動のエネルギーを「全部無駄だった」と、感じてしまう人もいます。

人生の全てにおいて「損をしたくない」と思う気持ちが大きいのか、はたまた与える愛情が大きいのか、表面に出やすいのが別れの場面です。

5.感情的になって価値観が現れやすいから

「別れを受け入れてくれない怒り」と「別れたくない悲しみからくる怒り」で、別れの場面では双方感情的になりがちです。

相手のせいにし、相手を全面的に悪者にするのか、自分も悪いところがあったと認めることができるのか、他人軸か自分軸かその人の価値観が現れやすくなります。

別れ方の言葉・態度に現れるその人の本性とは?

別れ方の言葉・態度に現れるその人の本性とは?

別れ際の態度や言葉で、その人の本性がわかります。別れるときの5つのパターンから、本来どんな性格なのか見ていきましょう。

1.はっきりと「別れたい」と告げる

はっきりと「別れたい」と告げる人は、意志が強く、頑固な性格だと言えます。また裏表がなく、白黒はっきりさせたい性格でもあります。

曖昧さを嫌い、自分の気持ちに正直に生きたいと思っている人に多く見られる別れ方です。

2.自然消滅、フェードアウトを狙う

明確に別れを告げずに自然消滅をしようとする人は、無責任で面倒くさいことが苦手な性格であることが多いです。

責められたくない、悪い人になりたくない、面倒なことに巻き込まれたくない、そんな心理を抱いている人に見られる行動です。

3.相手のせいにする

「あなたのそういう態度が私を幻滅させた」「あなたの××なところが気に食わない」と相手のせいにする人は、プライドが高く、自己中心的な性格の人が多いです。

「私は悪くない」という心理が他者攻撃を誘発するのですが、実は他者攻撃をする人は、潜在的に「自分は悪者だ」という罪悪感を抱えていることがほとんどです。

4.相手が別れの言葉を言うように仕向ける

相手にわざと嫌われるような言動や行動をとる人は、相手を傷つけたくない、という心優しい人でもありますが、同時に「自分が悪者になりたくないタイプ」「八方美人タイプ」でもあります。

人に悪く思われたくない他人軸な心理の人に多く見られます。

5.別れの理由をわかりやすく伝える

きちんと理由を説明して理解をしてもらおうとする人は、誠実で自分に素直な人が多く、悪い自分を引き受けられる、自己肯定感の高い人と言えます。

別れを伝えることは相手を傷つけることだと理解しているので、一方的に気持ちを押し付けるのではなく、相手の立場に立てる成熟した心理からくる行動です。

人としての価値が問われるからこそ「やってはいけない別れ方」

人としての価値が問われるからこそ「やってはいけない別れ方」

「別れ方で人の価値がわかる」からこそ、やってはいけない別れ方があります。もしも自分が感情的になりそうだと自覚しているなら、次の3つの別れ方はしないように心に留めておきましょう。

1.暴言を吐く

振られる側は、「自分の存在を否定された」という意識を持つことから怒りを感じやすく、相手に攻撃的な言葉をぶつけたい衝動にかられることも少なくありません。

攻撃的な言葉に対して、つい攻撃的な言葉をかぶせたくなりますが、暴言は吐いた後に罪悪感が残りやすいもの。暴言は吐かないようにしましょう。

2.相手のせいにする

「あなたの●●のせいで、気持ちが冷めた」「あなたの××の行動が許せなかった」と、別れに至った原因を全て相手のせいにしたくなっても、冷静になることが必要です。

自分にも何かしらの改善すべき点はあるはず。自分の至らなかった点に目を向けることで、次の恋愛にうまく生かすことができます。

3.脅す

「別れてくれないならあのこと、みんなに話すよ」などという言葉で相手を脅して無理やり別れようとすると、自己中心的な印象だけでなく相手は恐怖を感じます。

付き合った人を脅すような言葉をかけるのは絶対にやめましょう。

人としての価値を高めるための「きれいな別れ方」

人としての価値を高めるための「きれいな別れ方」

別れる理由はあるとしても、一度お付き合いした相手です。きれいに別れて、お互い爽やかな気持ちで次の道へ進んでいきましょう。

1.「ありがとう」を伝える

たとえ別れることになっても、過去には幸せを感じられた瞬間もあったはずです。

「あなたと過ごした時間はとても素敵な時間だった。どうもありがとう」。そんな感謝の言葉を伝えられたなら、成熟した大人だと認識されることでしょう。

また、感謝することで自分の気持ちの整理がつき、次の恋に向かいやすくなるはずです。

2.幸せを祈る

怒りながら人は誰かの幸せを祈れません。祈るとき心の中は100%の愛で満たされているのです。

「これからもあなたの幸せを祈っているね」。このような言葉をかけられた相手は、愛情を感じることができ、相手に対する印象が大きく上がるはずです。

また、一緒に過ごした相手の幸せを願うことで、別れのつらさから早く立ち直ることができて、自分自身の幸せにもつながることもあるでしょう。

3.「一番だった」と伝える

「一番」という言葉は、心を揺さぶるパワーワードです。

「今までで一番大好きだった人だよ」「今までで一番楽しい時間だった」のように、「一番」を会話の中に入れると、良い印象が今後も相手の心に残りやすいでしょう。

別れた後、印象に残るのは別れ際の姿

別れた後、印象に残るのは別れ際の姿

別れを切り出された側にとって、別れの場面は悲しい思い出になりがちです。また別れを切り出す側にとっても、相手を傷つけてしまう罪悪感で苦しくなることが多いです。

しかし、縁あって一緒に過ごすことができたふたりですから、できるだけ良い思い出として残したいもの。そのためにも、別れを告げる側には「相手をできるだけ思いやる」ことが大切になります。

この恋愛体験を次のパートナーシップに生かすためにも、できるだけマイナスの感情が残らない別れ方ができるように心がけましょう。

もし別れを経て、次の出会いに踏み出そうと思ったら、恋活や婚活を始めるのもおすすめです。ゼクシィ縁結びエージェントでは無料カウンセリングを実施しています。婚活を始めたいと思ったら、活用してみてはいかがでしょうか。

取材・文/竹本紗梨

【監修】
沼田みえ子さん
カウンセリングサービス所属の心理カウンセラー、心理学ワークショップ講師。短大卒業後、JAL国際線CAとして7年乗務。結婚後は、18年間海外駐在妻を経験。長男を香港で、次男をドイツで出産。海外駐在中に夫が他の女性と会っていることを偶然知り、夫婦関係の再構築を模索中に心理学に出会う。結婚前よりもラブラブな夫婦関係を手に入れた経験を多くの人にも生かしてほしいと、浮気問題、失恋、婚活などパートナーシップの問題を中心に8000件を超えるカウンセリングを行ってきた(2024年3月末時点)。自信を失った状態から自己肯定感を高めるカウンセリングにも定評がある。

マッチングコーディネーターが、
一人一人に合った「出会い」をサポート!

受付時間 / 11:00~19:00

記事一覧