どんなに仲の良いカップルでも、絶対に別れないという保証はありません。別れを決意することは、どんなカップルにもあり得ることです。では、どんなときに別れる決意をするのでしょうか。そして、別れたくても決意できないのはどんなときなのでしょうか。別れを決意できない人が別れるか否かを判断するためチェック項目を、心理カウンセラーの服部希美さんに伺いました。

別れる決意をした瞬間はいつ？

一般的に「別れたい」と思うのはどんなときなのでしょうか。別れる決意をした瞬間として挙げられるものを紹介します。

恋人に浮気をされた

恋人の浮気はショックが大きく、相手を信じることが難しくなってしまうでしょう。「浮気をされたことが許せない」「これから信頼していくことができない」と感じたときに、別れを考える人は多いです。

価値観の不一致が大きい

仕事や恋愛など、価値観の不一致が大きいとストレスがたまってしまいます。相手とこれからも一緒にいる上で、価値観を擦り合わせたりすることができるだろうかと考えたときに、難しいと感じてしまうと別れを決意する人は多いかもしれません。

お金の使い方に不満がある

価値観の違いの中でも、金銭的な部分は今後の生活にも大きく関わってきます。お金にルーズな人とは将来設計を立てにくく、信頼関係も築きにくいと感じてしまうものです。お金の使い方や使い道に疑問を感じて別れを考える人は少なくありません。

将来が見えない

恋人との交際期間が長くなってくると、いずれ結婚を考えるようになります。恋人と交際を続けていく上で、「恋愛としては楽しいけれど、結婚相手として考えると無理かもしれない」と感じたとき、別れを決意する人はいるでしょう。

不満が限界に達してしまった

相手に合わせたり、相手の意見を受け入れたりする傾向が強い人は、無意識に不満をため込んでしまいがちです。小さな不満が積み重なり、我慢の限界に達したときに、別れを考えることもあり得ます。

別れる決意ができないのはどんなとき？

反対に、恋人に何か思うことがあっても、別れる決意ができないときはどんなときなのでしょうか。気持ちが揺らいでしまう理由として考えられることを挙げていきます。

楽しかった記憶を思い出してしまった

どんなに許せないことがあったとしても、好きになって付き合おうと思った相手です。楽しかったことや好きな部分がゼロになることはありません。楽しかった記憶や好きだった気持ちを思い出したとき、「本当にこの人と別れてよいのだろうか」と気持ちが揺らぐことは多いです。

相手に別れたくないと言われた

いくら別れを考えているとはいえ、恋人のことを傷つけたくはないと感じている人は多いものです。別れ話をしたときに泣かれたり、すがられてしまったりすると、同情心から「別れられない」と考えてしまうことはあります。

別れた後に次の相手を見つける自信がない

別れたいと思っていても、自分に自信がなかったり、今の恋人が一般的に好条件といわれる相手だったりすると、なかなか別れる決心がつかない場合があります。恋人と別れたとしても、「また誰かに好きになってもらえるだろうか」「今の恋人以上の人が現れるだろうか」と不安を感じてしまい、別れを決断できないことが考えられます。

別れる決意ができない人がすべきこと

別れたい気持ちがあるのにずるずると交際関係を続けてしまうのは、お互いにとって良いことではありません。別れたい気持ちがあるのであれば早めに決断しましょう。別れる決心がつかない人はどうすべきなのかを紹介します。

自分の気持ちと向き合う

別れようと思った理由はもちろん、相手と付き合おうと思ったきっかけや楽しかった思い出など、付き合い始めたときまでさかのぼって今までのことを振り返ってみましょう。何度も自分の気持ちと向き合うことで、本心も見えてくるはずです。自分の中で納得することができると、自然と別れる決意はできるでしょう。

友人に背中を押してもらう

ずるずると付き合いを続けてしまいそうな場合は、友人に恋人と別れることを宣言し、背中を押してもらうのも一つの手です。第三者に協力してもらう場合は、別れ話をする前に恋人に伝わったりすると別れがこじれる可能性があるので、信頼できる友人を選ぶことが大切です。

自分が選択したこととして捉える

別れの理由を相手のせいにしてしまうと、楽しかった記憶がよみがえったり、相手の良いところを思い出したりすることで心が揺らぎやすいです。「別れることを選択したのは自分である」という認識を持ちましょう。自分が選んだことだからと納得することで、別れる覚悟ができて決断しやすくなります。

本当に別れるべきか迷ったときのチェックリスト

自分の気持ちと向き合ってもはっきりと判断ができない場合は、どうすればよいのでしょうか。別れるか迷ったときにチェックすべきことを紹介します。

相手と話し合える関係であるか

仲の良い関係でも、気持ちが擦れ違ったり意見が違ったりすることはあるものです。そんなときにきちんと話し合える相手であれば、さらに絆を深めていくことができるでしょう。感情的になりすぎて話し合いにならなかったり、相手が逃げてしまったりする場合は、別れを考えた方がよいかもしれません。

相手から大切にされていると思えるか

相手の言動を振り返り、大切にされているかをチェックするのは判断材料になります。お互いに尊重し合えているか、相手から大切にされていると思えるかを確認してみましょう。相手からの愛情を感じなければ、このまま付き合っていても、また別れを考えるタイミングが来るかもしれません。

自分の意見を伝えたことで相手に変化があるか

相手に不満に感じていることを伝えていないのであれば、「これはやめてほしい」「こうしてほしい」と言葉でしっかりと伝えてみましょう。そして、相手に変化が見られるのか、様子を見てみてください。全く変化がなかったり、相手に変わる気がない様子が見られたりするようであれば、別れる原因の一つとして考えてもよいでしょう。

家族に紹介ができるか

自分の家族に恋人を紹介できるかを具体的にイメージしてみましょう。迷っているのであれば、自分のことを大切に思っている家族が、「この相手やこの状況を喜んでくれるだろうか」と考えてみるのも一つの方法です。

求めている条件に合っているか

今後も付き合っていこうと思うのであれば、自分が求めている将来像に近づけそうか、条件を出して考えてみましょう。例えば、自分は子どもを望んでいるのに恋人はそうではない場合、将来のことを考えて別れを決めることも一つの選択です。自分が求めている将来像を書き出してみて、このまま付き合うのか、別れるのかを整理してみましょう。

別れた方が人生うまくいくかも！？

恋人とすっきり別れた方がうまくいくという可能性もあります。別れることでもたらされるメリットをご紹介します。

自分ひとりの時間が増える

恋人と別れると自分ひとりの時間が増えます。自分を立て直したり、新しいものに目が向くようになったりすることで、前向きな気持ちになれることも多いでしょう。

自分の本当に欲しいものに気付くことができる

悩みに悩んで別れを決める過程において、自分にとって譲れない価値観や恋愛観に気付くことも少なくありません。次の恋愛では、自分の譲れないものを大切にしてくれる相手を見つけやすくもなるはずです。

新しい恋が始められる

別れることで新しい恋が始められることは大きいです。きちんと関係を終わらせることができれば、お互いに胸を張って、次に進んでいくことができます。しっかりと前を向いていくことで、過去の恋愛に感謝ができるときも来るかもしれません。

別れることが良い選択になることもある！

別れる決意ができない人は、今回紹介した別れる決意ができない人がすべきことや、別れるべきか迷ったらチェックしたいことを確認してみてください。同じことでずっと悩んでいたり、付き合っていることでネガティブな状態になっていたりするなら、別れを考えた方がお互いにとって良いことかもしれません。

婚活中も、相手をお断りする決意をしなければいけないこともあるでしょう。本当にお断りしていいのか、他に自分に合った人は見つかるのかなど、悩んだり迷ったりすることも多いはずです。ゼクシィ縁結びエージェントは、専任のマッチングコーディネーターが付くプランもありますので、何かあったら相談することができます。縁結びエージェントでの婚活が気になる方は、まずは無料カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

取材・文／坂田圭永

【監修】
服部希美さん
「カウンセリングサービス」所属心理カウンセラー。セミナー講師。“さびしさを笑顔に変えるカウンセリング”をテーマに高い共感力で親身に寄り添い、婚活や 30 代女性の恋愛をサポート。「対人関係の改善」「自分の望む人生へのシフトチェンジ」といった相談でも高い支持を得ている。
公式サイト：https://www.hattori-nozomi.jp