- 貯蓄額が少なめで不安がある場合
- 貯蓄額が多めでアピールしたい場合
- 貯蓄額を公開するメリット
- 貯蓄額を公開するデメリット
- 婚活にかかるお金
- 結婚にかかるお金
婚活にあたり、結婚相談所での貯蓄額(貯金額)の公開は必要なのか、お見合い相手・結婚相手に収入や貯蓄額を聞かれたらどう答えるのかを解説。20代・30代・40代の一般的な貯蓄額や年収、さらに婚活・結婚にかかる費用の目安などについて、婚活事情に詳しいブライダルコンサルタントの江頭美鈴さんに教えてもらいました。
結婚相談所で貯蓄金額の公開は必須なの?
貯蓄額の公開は必須ではなく、個人の自由です。
ただし、結婚相談所に最初に登録する際、資産に関する項目がある場合があります。貯蓄額や土地の所有など個人の財産に関して記載をします。
中には、親所有と明記して記載するケースもあります。これは、主な収入以外にどのような経済的な背景があるのかを結婚相談所が把握することにより、今後の婚活に生かし、将来設計のアドバイスをしたりお相手へのアピールにつなげたりするためのものです。
結婚は、相手の性格やお互いの相性、価値観なども重要な要素ですが、「生きていくこと」は経済と直結しているのもまた事実です。年収は公開しているので、お相手もお見合いをする際の参考にしますが、貯蓄額に関して公開していない場合も、お見合いが成立し交際が進む中で、聞かれることも多いです。
貯蓄額が少なめで不安がある場合
貯蓄の金額が少なめの人は、積極的に公開しないまでも、結婚相談所への入会をきっかけに貯蓄を始めると良いでしょう。今後のライフプランにもつながります。
まずは現在の生活費の見直しを。住宅や公共料金などの固定費や、食費、個人的な趣味などに分類し、具体的な数字を出してみると気づきがあるかもしれません。そして、月々の生活費の1割から2割を目標に貯蓄しましょう。
倹約は大切ですが、バランスが重要です。今だからこそ本気で取り組むべき大切な婚活なのに、必要以上に倹約しすぎると、せっかく相手との交際が進んでも「ケチな人」というマイナスな印象に映る可能性もあります。
かといって毎回デートのたびに高額な食事をすれば良いというものでもなく、工夫が必要です。無理・無駄を見直し、必要なものに関してはお金をかける、といったようにメリハリをつけましょう。
また昨今は副業をする人も多いようです。一つの方法として収入を増やすことを考えても良いかもしれません。
貯蓄があると心の余裕が生まれるので、少なめな人は今からでも取り組みましょう。
貯蓄額が多めでアピールしたい場合
貯蓄額が多めということは、お相手にとっては「安心」「安定」につながるので強みになります。貯蓄額のほか、株や不動産の保有状況も重要。iDeCoやNISAで資産形成をしていると堅実な印象になるでしょう。
現在の年収が比較的少なくても資産を持っている、自分ではないけれど親がアパート経営をしているなどの場合もポイントになるので、公開できる範囲でプロフィールにしっかり記載してアピールしましょう。
お相手に貯金額(貯蓄額)を公開するメリット・デメリット
お相手に貯蓄額を公開するメリット・デメリットにはどんなものがあるのか解説します。
貯蓄額を公開するメリット
公開することで誠実な人という印象を与えることができるでしょう。貯蓄額が多めの場合は、イメージアップや安心材料につながります。
また、お相手の貯蓄額も聞きやすくなり、貯蓄額を理由にお断りする・される可能性がある場合、早めに結論を出すことができます。
貯蓄額を公開するデメリット
お相手が期待する貯蓄額に満たなかった場合、それ以上の交際に進みにくくなることがあります。ただし前述したように、早めに結論を出すことができるというメリットとして捉えることもできます。
20代・30代・40代男女の貯蓄金額はどれくらい?
自分の貯蓄額が少ないのか、多いのかを判断するのは難しいものですが、参考までに、国内の単身者の平均的な金融資産保有額としては、次のようなデータがあります。
●単身者の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
年代 | 平均 | 中央値 |
---|---|---|
20代 | 176万円 | 20万円 |
30代 | 494万円 | 75万円 |
40代 | 657万円 | 53万円 |
※出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査](2022年)
とはいえ、上記はあくまで一つのデータ。婚活をする人にとって理想的な貯蓄額は、年代などによって大きな違いがあり一概には言えません。
ただ、一つの考え方として自分の「年収額」を貯蓄の目標にする方法があります。これは、一人一人年収は違いますが、自分にとって感覚的に理解しやすい金額であることと、実情に合っている無理のない金額だからです。
また、お付き合いをしていく中で、貯蓄について聞かれたときに「年収分くらいは貯めてあります」と言えると、年収は公開しているので、はっきりした金額を言わなくても安心してもらえる利点があります。
聞かれたときに貯金額を言いたくない場合、「それは答えられない」と伝えると印象がマイナスになる可能性がありますが、それも回避できるでしょう。
単身者は、収入の使い道を自分で決められます。20代のうちは社会人としての年数も少ないので貯蓄額が少ない場合が多いですが、これから貯蓄をしていけます。逆に40代ではある程度の貯蓄をしていることが望ましいです。
結婚に向けていくら貯めておけばよい?
結婚に向けてどれくらい貯めておけばよいのでしょうか。婚活、結婚それぞれにかかるお金について解説します。
婚活にかかるお金
・結婚相談所
相談所の特長やコースによってもさまざまですが、入会時費用10万~25万円、月会費5000~3万円、成婚料5万~20万円、そのほかプロフィール写真を撮ったり、お見合いごとの料金がかかるケースもあります。1年間活動したとして、多めに見積もって30万~70万円くらいを考えておくとよいでしょう。
・お見合い・デート
お見合いの回数やデートの内容によって金額の幅があります。月によって異なりますが、1カ月1万~1万3千円くらいは見ておきたいところです。1年で12万~16万円くらいです。
・自己投資
高い服を買う必要はありませんが、毎回同じ服だったりくたびれた服だったりすると、新鮮な印象を保てない場合があります。
清潔感が重要視されるポイントにもなるので、美容院も倹約しすぎないようにしましょう。カットとカラーをする場合、平均して1回に8000~1万円くらいを想定しておきましょう。1年で~4万円くらいです。
入会してから1年で成約することを想定して、結婚相談所にかかるすべての費用も含め試算すると、婚活中にかかるお金は、50万~90万円くらいが目安です。
1年でまとめて考えると金額が大きくて驚くかもしれませんが、結婚相談所の入会時や成婚時以外は、月々での支払いとなります。
婚活していなくても食事をしたり出かけたり、洋服を買ったり、美容院にも行くでしょう。今まで使っていたお金を、婚活を意識した使い方に変えていくという考え方にシフトしましょう。江頭さんによると、実際に「婚活を始めたら、これまで暇つぶしで使ってしまっていた無駄なお金を使わなくなった」という声を聞くこともあるそうです。
また、これらはあくまでも1年の試算なので1年もかからずに成約すれば費用を抑えることができます。その人の活動の仕方で大きく違いが出ますので、婚活は人生の中でも大切な時期と心得、集中して活発に活動することが、費用対効果が高いといえるでしょう。
結婚にかかるお金
・婚約にかかる費用50万~60万円(婚約指輪、結婚指輪、両家へのあいさつ、顔合わせなど)
・結婚式にかかる費用:300万~400万円(ゼクシィ結婚トレンド調査2023によると、挙式、披露宴&パーティの総額は平均327.1万円)
・新婚旅行:60万~80万円(国内外、場所や日数によって違いがあります)
・新生活の初期費用:70万~200万円(住宅費、引っ越し代金、家電・家具など、同居の有無などで大きな開きがあります)
ざっくりと計算して500万~700万円前後となりますが、これらの費用は、人によって違いが出ます。
実際には全額自分たちで用意する人もいれば、親や祖父母がサポートしてくれるケースもあります。また結婚式は、ご祝儀があるので、相殺すると、ここまではかからないのが実情です。
新生活の初期費用も賃貸なのか、同居なのかなど、それぞれの事情で金額は異なります。
貯蓄が少ない=婚活がうまくいかないわけではない!
婚活のお相手選びで大切なのは、性格や価値観などお金に換算できないものですが、安定した収入や貯蓄があれば、お相手にも安定感をアピールすることもできます。
とはいえ、貯蓄額が少ないと婚活がうまくいかないわけではありません。結婚相談所では、料金面での不明点はもちろん、収入や貯蓄額など自身のお金についての悩みについてもコーディネーターに相談できます。
ゼクシィ縁結びエージェントでは無料カウンセリングを実施中。ぜひ気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
取材・文/前川ミチコ
【監修】
江頭美鈴さん
M.E.プロダクション 代表
一般社団法人 エグゼクティブ・イメージコンサルタント 代表理事
東映株式会社の専属女優を経て、アナウンサー・司会等の話す仕事へ転向。NPO法人日本サービスマナー協会認定マナー講師、一般社団法人全日本ブライダル協会ブライダルコンサルタント、全日本ブライダルMCアライアンス所属。ICBインターナショナル認定イメージコンサルタント、NPO法人日本交流分析士協会心理カウンセラーなど。「話し方」「ファッション」「マナー」「心理」の4つの専門スキルを統合した独自カリキュラム、メソッドを開発。現在は、婚活講師、マナー講師、話し方講師をはじめ、企業・団体の人材育成に携わる。
公式サイト:https://me-pro.biz/index.php
【データ出典】
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査](2022年)
・ゼクシィ 結婚トレンド調査2023調べ
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