結婚相手の貯金額が気になる！貯金額を聞くタイミングや知っておきたいお金のポイント

結婚相手の貯金額が気になるけれど、どんなふうに聞いたらよいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は、結婚相手の貯金額が気になる理由から、貯金額を聞いてもよいタイミング、貯金以外に押さえておきたいお金のポイントまでを、婚活にも詳しい異性間コミュニケーション協会の理事長である佐藤律子さんに伺いました。

結婚式をはじめ、新婚旅行や新生活の準備など、結婚するときにはある程度まとまったお金が必要になります。結婚したあとの生活にも、当然、生活費が必要ですから、結婚を前向きに考えてお付き合いしているお相手の経済状況が気になるのは自然なことです。

中には、結婚資金としてどれくらい用意があるのか、お互いの貯金額を知りたいと考える人も多くいます。

ただし、「独身時代の貯金は個人のもの」「資金は結婚が決まってからふたりで貯めよう」と考える人もいますから、貯金額を把握することにこだわりすぎず、お金のことをきちんと話し合える人かどうかを見極めることも大切です。

結婚相手の貯金額が気になる人や、聞いたほうがよいのか迷っている人は、まず、結婚相手の貯金額が気になる理由を整理してみましょう。

将来の生活が不安

お互いにある程度の貯金がないと将来の生活に不安を感じてしまいがちです。また、貯金をしていないと、お金を計画的に使えない人という印象を与えてしまうことがあります。

生活費をはじめ、子どもを望んでいれば出産・育児にかかるお金や教育費まで、結婚生活にはお金の計画が欠かせません。

将来の生活に不安を感じてしまうことも、どれくらい貯金があるのか知りたいと思う理由の一つです。

相手の金銭感覚を知りたいから

貯金をしているかどうかは、お互いの金銭感覚を知るきっかけにもなります。

収入に対して、どんなことにどれだけお金をかけるのか、どのくらい貯金をしたいと考えているのか。金銭感覚が近い人の方が、結婚生活もイメージしやすくなります。

結婚資金が欲しいから

結婚式や新生活の準備など、結婚生活が始まる前には、まとまった出費がつきものです。ある程度の貯金がないと、イメージ通りにいかないこともあります。

結婚資金としてどのくらい用意があるのかと考えると、貯金について聞きたくなるのも当然です。

自分に貯金がないから

自分に貯金がないと、お相手がどのくらいお金を持っているのか気になるものです。お相手の貯金を頼るばかりの考え方になっていないか、振り返ってみてもよいかもしれません。

結婚を考えるとき、お金についても話し合えるのが理想的ですが、貯金に限らずお金に関することはデリケートな話題ですから配慮が必要です。

なるべく自然に貯金について切り出すには、どんなタイミングで聞くのがよいのでしょうか？

出会ってすぐには聞かないようにする

出会ってすぐに「いくらくらい貯金していますか？」などと聞くのはマナー違反です。「なんて失礼な人だ」と思われても仕方ありません。

お金のことよりも、まずは結婚相手として性格や考え方が合うかどうかを考えて、コミュニケーションできるように心がけましょう。

結婚を意識し始めてから聞く

相手の貯金額を聞くなら、ふたりの仲が深まって「お互いが結婚を意識し、具体的に将来の話をするようになった」「結婚する意思を確かめ合った」というタイミングで聞くのがよいでしょう。

結婚生活のイメージを話し合うときに、お金についても話し合えると安心です。

結婚資金や結婚生活を考えるなら、貯金の額だけでなく、押さえておきたいお金のポイントがあります。安心して結婚へ進めるように、チェックしてみてください。

現在や将来の収入の仕事

貯金の額は、お相手の金銭感覚や経済状況を知るための一つの目安でしかありません。生活のためには、安定した収入があるか、これからもその収入は得られそうかどうかも確認しておきたいポイントです。

まずは、現在どのように生活しているのかの、また就いている職種やその仕事を続けている期間などを聞いてみましょう。

浪費・ギャンブルはしないか

無計画に大金を使う人や、ギャンブルが趣味という人は、安定した生活を送るパートナーとして選ぶには不安が残ります。

浪費家かどうか、ギャンブルをするかどうかも、見極めておきたいポイントです。

借金がないか

安定した収入があっても、多額の返済があっては経済的に余裕がなくなってしまうこともありえます。ローンをいくつも組んでいるという場合も要注意。

結婚を決める前に、借金やローンがあるかどうかも把握できると安心です。

結婚そのものや結婚後の生活を考えると、お相手の経済状況が気になるのは自然な心理です。しかし、よりよい結婚生活にしたいなら、貯金額を把握することよりも、お互いにお金の話ができる関係を築くことのほうが大切です。

お金の不安も話し合って解決できる信頼関係を築けるよう、コミュニケーションを重ねてみてください。

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取材・文／相川聡子

【監修】
佐藤律子(さとうりつこ)さん
一般社団法人異性間コミュニケーション協会理事長、婚活のスペシャリスト。1972年宮城県生まれ。OLからウエディングプランナーへ転職し、仙台初のレストランウエディング事業で驚異的な売上げを達成。婚活イベント、ウエディング事業を通して1,000組以上を結婚に導いた経験から、2016年一般社団法人異性間コミュニケーション協会を設立。認定講師は全国に100名以上在籍。自治体の婚活イベント、企業研修と講師業を中心に活躍している。著書に『ジェンダーレス時代の男の子女の子の育て方』(秀和システム)、『夫を変える！魔法の言い方』(自由国民社)、『理屈で動く男と感情で動く女のもっとわかり合える会話術』『ずるいくらい思いのままに恋が叶う』(ともに、かんき出版)など。『乃木坂工事中』(テレビ東京)、情報番組『グッディ』(フジテレビ系列)など、テレビ番組の監修・出演も多数。