婚活中の転職活動は両立できる？どっちが先？どちらも頑張るときの注意点も！

婚活中だけど転職もしたいと考えて、どちらかを優先させた方がいい？同時にできる？と悩んでいる人は少なくないと思います。ここでは、婚活優先と転職優先について、それぞれのメリットと注意点、さらに、両立させる場合に大切なポイントを、多くの人生の悩みに答えてきた心理カウンセラーの服部希美さんに伺いました。これからの人生を左右する大切な選択の参考にしてください。

婚活と転職活動を両立させるのは不可能ではありません。ですが、転職では「今の仕事にストレスを感じているので転職したい」「キャリアアップのために転職したい」など、婚活では「親や家族を安心させたい」「仕事よりプライベートを重視している」など、置かれている状況や目指すことが一人一人違うので、場合によっては両立が大変なことがあることも事実です。

どちらかを優先した場合のメリットと注意点を知った上で、自分は「どちらかに絞った方が頑張れる」のか「両立をした方が頑張れる」のかを見極め、自分に合う方法で頑張ってみると効果が出やすいでしょう。

まず、婚活を優先させた場合のメリットと注意点を紹介します。

メリット／ライフスタイルに合わせた仕事が選べる

結婚が決まっていれば、相手の勤務先や働くスタイルを踏まえて転職活動ができるので、結婚後の生活に合う仕事を探せます。ふたりで話し合って将来設計ができていると、ライフイベントを考えながら、無理なく続けられる仕事を探すことも可能です。

また、勤務地や働き方を相手に合わせられるのは、婚活での条件面で優位なので、出会いのチャンスが広がるというメリットもあります。

メリット／自分の力で良い結果を引き寄せられる

景気や世の中の影響を受けやすい転職活動は、どんなに頑張っても、状況によっては時間がかかり、婚活が思った以上に先延ばしになりかねません。

一方、婚活では、友人の紹介をはじめ結婚相談所やマッチングアプリなどさまざまな方法で出会いのチャンスを得られるので、自分自身の行動で良い結果を引き寄せられるでしょう。

プライベートを早く充実させたい、将来的に家や子どもを持ちたいと考えている場合は、婚活を優先する方がおすすめです。

メリット／転職活動に前向きになれる

選考を勝ち抜く転職活動はエネルギーを使います。

もし転職の理由が仕事上のストレスや悩みなら、気持ちの負担もより大きく、つらくなってしまうかもしれません。そういうときに結婚が先に決まっていれば、相手の存在が支えになり、前向きに転職活動に臨めるようになります。

注意点／転職の選択肢が狭まることがある

すでに結婚が決まっている場合、相手に合わせたいと思うあまり、勤務地や休日、育休などの福利厚生を重視したり、年収にこだわりすぎたりして転職の選択肢を絞ることになるかもしれません。

注意点／相手からの信用を得にくい

転職を考えているけれど次の仕事が見つからない、また、再就職のめどが立たずに無職でいる場合は、相手からの信用が得にくく、婚活がうまくいかないかもしれません。

「社会でうまくやっていける人なのだろうか」「つらいことがあったとき、一緒に頑張れる人なのだろうか」と相手に不安を感じさせてしまうからです。

注意点／相手に経済的なプレッシャーを与える

現代は共働きも多いため、相手も安定した収入や経済力があるものと考える人は少なくありません。

ふたりで話し合って専業主婦、専業主夫になるのならいいのですが、婚活の段階で転職活動中だったり、仕事がなく不安定な状況では、相手に経済的な面でプレッシャーを与えてしまうかもしれません。

次に、転職活動を優先させた場合のメリットと注意点を紹介します。

メリット／婚活に集中できる

転職活動を優先して仕事を決めていれば、心に余裕を持った状態で臨めるので、婚活に集中できます。精神的に落ち着いていると、相手の魅力や長所をしっかりと見極めることもできるでしょう。

メリット／将来設計がしやすくなる

転職が決まり、通勤場所や将来のキャリアプランがある程度定まると、結婚後の暮らし方について相手と擦り合わせをする時に、具体的に相談できるので話がスムーズに進みます。

また、収入がわかっていた方が将来設計もしやすいので、相手に安心してもらえるでしょう。

メリット／前向きな姿勢が好印象をつくる

転職できたという自信や満足感を持っていると、婚活の場でも明るく、堂々と振る舞えるでしょう。

新しい環境で前向きに仕事に取り組む姿は、相手からも魅力的に映ります。もしかしたら、新しい職場で出会いを引き寄せることができるかもしれません。

注意点／婚活への焦りが生まれる

転職活動を始めたからといって、すぐに次の仕事が決まるとは限りません。転職に時間がかかればかかった分だけ、「婚活を始めるのが遅くなってしまう」と、過剰に焦りが募ってしまう場合があります。

また、転職に時間がかかっている間に、婚活へのモチベーションが失われてしまうことも考えられます。

注意点／転職後は余裕がなくなる

転職してしばらくの間は、慣れないことや覚えることが多く、心身共に余裕がなくなりがちです。

婚活をしていても楽しさを感じられなかったり、仕事に気を取られてばかりということも起き得るので、転職を先にした場合は、婚活を始めるのに時間がかかってしまうことがあります。

注意点／相手によっては退職や再転職が必要になる

せっかく転職しても、その後に巡り合った相手の事情によって、仕事を辞めなくてはならない可能性もあります。

例えば、相手の転勤やU・Iターンによる引っ越し、勤務時間や休日など条件が合わなくなることなどで、退職や再転職をしなければならないケースです。

続いて、婚活と転職活動を両立させるときのメリットと注意点を見ていきましょう。

メリット／時間を有効に使える

婚活と転職活動を同時に進める最大のメリットは、時間を有効に使えることです。さらに、プライベートでも仕事でも新しいことに挑戦すると、相乗効果でやる気がアップすることも考えられます。

また、後悔が少ないというメリットもあります。どちらかを優先してうまくいかなかったときに、「婚活を先にすればうまくいったのでは」「仕事を先に決めておけばよかった」など、自分の選択を後悔して落ち込んでしまうことはよくあることです。

その点、「両方頑張ってみる」という覚悟を決めたら、もしうまくいかないことがあっても「両立だから難しいのは当たり前」と冷静に受け止めることができるでしょう。しなかったことの後悔よりダメージは小さいはずです。

注意点／精神的・体力的な負担が大きい

結婚も転職も人生の大きな選択です。決まるのにもそれなりに時間がかかり、思い通りにいかずに難航することもあるでしょう。精神的にも体力的にも大変なことがあるかもしれません。

同時進行の場合は、まず、スケジュールが過密になり、忙しさが増すことが考えられます。さらに、一方がうまくいかなかったときに落ち込んだ気分のまま活動して、もう一方もうまくいかなくなるという恐れもあります。不安やストレスを感じたまま活動して、期間が長引くのも注意すべきことです。

婚活も転職活動も大事なことなので、どちらを優先すべきかを決めるのは誰にとっても難しいことです。できることなら同時に進めて、希望通りの将来を叶えたいと考える人も多いでしょう。

まずは「取りあえずやってみる」というくらいのフットワークで、婚活と転職活動を同時に頑張ってみてはどうでしょう。どちらも中途半端にならないように効率的に活動したり、つらくならないように相談したりアドバイスをもらったりすることで両立の負担感は軽くできるはずです。

効率よく婚活をしたいなら、プロの力を借りるという方法もあります。ゼクシィ縁結びエージェントでは、マッチングコーディネーターが婚活についての相談に乗り、一人一人に合わせたアドバイスをしています。無料カウンセリングも行っているので活用してみてはいかがでしょうか。

取材・文／福原敦子

【監修】
服部希美さん
「カウンセリングサービス」所属心理カウンセラー。セミナー講師。“さびしさを笑顔に変える”をテーマに高い共感力で親身に寄り添い、婚活や30代からの女性の恋愛をサポート。また、「対人関係の改善」「自分の望む人生へのシフトチェンジ」といった相談でも高い支持を得ている。名古屋、東京、オンラインにて相談を受け付けている。
公式サイト：https://www.hattori-nozomi.jp