マッチングアプリは本名を名乗らないのが基本！断り方や教えるタイミングを紹介

マッチングアプリを利用するとき、悩みのタネになりがちなのが「本名を名乗るべきか」という問題です。恋活でも婚活でも、マッチングアプリを利用する人のほとんどがニックネームを使っています。では、本名はいつ知らせるのがベストなのでしょうか？そこで、マッチングアプリで本名を名乗らない人が多い理由から、「本名を教えて」と言われたときの断り方、本名を伝えるタイミング等を、異性間コミュニケーション協会の理事長・佐藤律子さんに伺いました。

ネット上で出会いの場を提供してくれるマッチングアプリ。結婚にこだわらず恋人探しをしたい人が集まるものから、結婚を前提にお相手を探している人が集まるものまで、さまざまなサービスが提供されています。

マッチングアプリでは、ほとんどの人が本名ではなくニックネームを使っています。利用を始めるときに「本名を使うべき？」と悩む必要はありません。

まずは、覚えやすいニックネームを考えて登録してみましょう。

マッチングアプリをニックネームで利用する人が多いのは、なぜなのでしょうか。まずは、本名を名乗らない人が多い理由を整理しました。

知人に知られたくない

マッチングアプリを利用する人が増えたとはいえ、知人や友人に知られるのはなんとなく気まずいという人も多いのではないでしょうか。

本名を使っていると、万が一、知り合いが同じアプリを利用していた場合、見つかる可能性が高くなってしまいます。

SNSで検索されたくない

本名を知られると、FacebookやInstagram、Twitter等のSNSを検索されてしまうことがあります。

SNSのプロフィールや投稿している内容によっては、住んでいる地域や出身校、職業といった個人情報を知られることになるので、やはり会ったことがない人に本名を知られるのは避けたいところです。

思わぬ犯罪に巻き込まれたくない

マッチングアプリで本名を使うことで、SNSの例と同じようにネット上で検索され、個人情報を特定されてしまうリスクがあります。

悪質な勧誘や詐欺、ストーキング等の思わぬ犯罪に巻き込まれてしまう可能性もゼロではないという意識を持ちましょう。

マッチングアプリを使っていて「本名を教えて」と言われても、すぐに教える必要はありません。ここでは、なるべく相手を不快にさせないように断る方法をご紹介します。

「仲良くなってからにしよう」と提案する

本名を聞かれて教えたくないときは、まず、「(本名を教えるのは)もっと仲良くなってからにしませんか？」と提案してみましょう。

「断ったら印象が悪くなるかもしれない」と不安になるかもしれませんが、不安な気持ちをわかってくれる人の方が、よいお付き合いができるはずです。

「まだ教えられない」と軽く流してしまってOKです。

ニックネームを使う

相手が本当に信用できる人なのかどうかがわかるまでは、ニックネームで押し通すのもおすすめです。

「本名は何ていうの？」と聞かれても、「私は○○(ニックネーム)です。好きな呼び方で呼んでください」と伝えることで、本名は教えられないという気持ちを伝えることができます。

スルーする

「本名を教えて」としつこく聞いてきて不安を感じるようであれば、連絡をスルーするかブロックしてしまってもいいでしょう。

多くの人がニックネームでやりとりしているマッチングアプリで、本名をしつこく聞いてくるのは不自然ですし、個人情報を悪用しようとしていると思われても仕方ありません。

悪意がなかったとしても、人が嫌がっていることに気付けない人の可能性が高いので、きっぱり連絡を絶った方が無難です。

マッチングアプリでは本名を使わないほうがよいと言っても、お付き合いを続けるつもりがあるなら、いつか本名を伝えるときがきます。

では、どんなタイミングが本名を伝えるのに適しているのでしょうか？

交際がスタートしたとき

交際をスタートさせるときに本名を教えるというのも、タイミングとしては遅くはありません。

アプリでやりとりを重ね、何度かデートをしてみて、信頼できる人だという確信が持てたら、お付き合いしたいという気持ちとともに、「もしよかったら本名を教え合いませんか？」と聞いてみましょう。

LINEを交換したとき

アプリでのやりとりから一歩進んでデートをすることになったときに、外でも連絡が取りやすいようにと、LINEを交換することも多いようです。

LINEを交換するまでの仲になったということは、お互いに「個人的に連絡を取りたい」と思える関係になったとも考えられます。

お互いの信頼関係をステップアップさせるために、LINEを交換するタイミングも、本名を教え合うのに適したタイミングの一つです。

婚活であれば早めに教える方がよい場合も

本名を伝えることは、「あなたを信頼している」「あなたとの付き合いを真剣に考えている」という気持ちをアピールすることにもつながります。

結婚を前向きに考えてマッチングアプリを利用していて、「この人なら」という人に出会ったのなら、交際を待たずに早めに本名を伝えた方がよい場合もあります。

個人的な連絡先を交換したときや、初デートのときなどに本名を伝えることで、真剣さをアピールしましょう。

本名を伏せてマッチングアプリを利用していても、意外なところから個人情報が特定されて、嫌な思いをしたり思わぬ被害を受けたりしてしまう可能性があります。

最後に、本名や個人情報を守るために気を付けるべきポイントをチェックしておきましょう。

珍しい名前や職業を教える

従事している人が少ない職業に就いていることや、特殊な資格を持っていることを教えてしまうと、勤務先のサイトなどから本名がわかってしまうことがあります。

同じように、フルネームは使っていなくても、珍しい苗字や名前であることがわかると検索のヒントになり得ます。

本名をはじめとする個人情報を守るために、知り合って間もない人には、詳しい職業や珍しい苗字であることは話題にしないようにしましょう。

LINEを交換した

例えば、LINEのニックネームを本名にしていると、LINEを交換した相手は誰でも本名を知ることができます。また、LINEのIDとその他のSNSのIDに同じ名前を使っていたことで、SNSを特定されてしまうケースもあるようです。

LINE交換で本名などを知られないようにするためには、LINEのニックネームを下の名前だけでアルファベットやひらがなにしたり、LINE IDを使った交換以外の方法で交換したりすることなどが挙げられます。

LINE以外では、本名で利用することがルールになっているFacebookにも要注意。Facebook認証を使った他のSNSで本名が表示されるままになっていることも多くあります。

登録したことがあるSNSで表示される名前が本名になっていないか、公開・非公開の範囲は設定できるかなどをよく確認しておく必要があります。

マッチングアプリを利用するときは、会ったことのない人に、詳しい個人情報を知られることがないよう注意した方が安心です。

信頼できるお相手かどうかを慎重に考えて、本名を伝えるタイミングを見極めることを大切にしましょう。

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取材・文／相川聡子

【監修】
佐藤律子(さとうりつこ)さん
一般社団法人異性間コミュニケーション協会理事長、婚活のスペシャリスト。1972年宮城県生まれ。OLからウエディングプランナーへ転職し、仙台初のレストランウエディング事業で驚異的な売り上げを達成。婚活イベント、ウエディング事業を通して1000組以上を結婚に導いた経験から、2016年一般社団法人異性間コミュニケーション協会を設立。認定講師は全国に100名以上在籍。自治体の婚活イベント、企業研修と講師業を中心に活躍している。著書に『ジェンダーレス時代の男の子女の子の育て方』(秀和システム)、『夫を変える！魔法の言い方』(自由国民社)、『理屈で動く男と感情で動く女のもっとわかり合える会話術』『ずるいくらい思いのままに恋が叶う』(ともに、かんき出版)など。『乃木坂工事中』(テレビ東京)、情報番組『グッディ』(フジテレビ系列)など、テレビ番組の監修・出演も多数。