目次
結婚前に同棲するカップルは何割?その理由は?
  • 結婚が決まる前から一緒に住んでいるカップルが約半数
  • 結婚前に同棲する理由は?
結婚前に同棲するメリット
  • お互いの価値観を確かめられる
  • お金を貯めやすくなる
  • パートナーと一緒にいる時間が増える
  • 結婚生活のシミュレーションができる
結婚前に同棲するデメリット
  • お金のことで意見が食い違う可能性がある
  • 結婚まで時間がかかってしまう
  • プライベートな時間が減る
プライベートな時間が減る
  • 両家の親にはあいさつをしておく方がよい
  • 同棲の期間を決めておく
  • お金の分担を決めておく
  • 家でのルールを決めておく
結婚前の同棲を、結婚生活へのよい準備にしよう!

結婚前に一緒に暮らそうと考え始めたものの、それが結婚生活にとってプラスになるかどうか迷っているという人も多いのではないでしょうか。結婚前に同棲を始めるなら、お互いの結婚生活に対するイメージや考えをよく話し合うことが大切です。結婚前の同棲について、そのメリットやデメリット、結婚前に同棲を始める時に気を付けたいことなどを、異性間コミュニケーションの専門家である佐藤律子さんに伺いました。お互い納得して同棲を始めるためにも、ぜひ参考にしてください。

結婚前に同棲するカップルは何割?その理由は?

結婚前に同棲するカップルは何割?その理由は?

実際に、結婚する前に同棲するカップルはどのくらいいるのでしょうか。理由と併せて見ていきましょう。

結婚が決まる前から一緒に住んでいるカップルが約半数

『ゼクシィ結婚トレンド調査2022』によると「一緒に住み始めたタイミング」は以下のような結果になりました。

「結婚が決まる前」…44.1%
「結婚が決まった後から挙式、披露宴・ウエディングパーティまでの間」…46.7%
「挙式、披露宴・ウエディングパーティの後」…6.5%
「一緒に住んでいない」…1.6%
「無回答」…1.1%

出典:「ゼクシィ結婚トレンド調査2022(全国推計値)」(リクルート ブライダル総研)

44.1%と半数に近いカップルが結婚前から一緒に住んでいるということは、結婚が決まる前からの同棲は珍しいものではなくりつつあると言ってもいいのかもしれません。

結婚前に同棲する理由は?

結婚する前に同棲することを決めた理由について聞いたアンケートでは、以下のような回答が集まりました。

「結婚前により深くパートナーを理解したかったから」…43.1%
「長い時間一緒に過ごしたかったから」…37.5%
「仕事・転勤などの緊急事情があったから」…8.3%
「お金を節約したかったから」…7.0%
「その他」…4.1%

出典:マクロミル「ご自身に関するアンケート」

結婚前に同棲する理由は「結婚前により深くパートナーを理解したかったから」という人が最も多く、結婚を見据えて同棲を決めるカップルが多いことがうかがえます。

次いで多かったのは「長い時間一緒に過ごしたかったから」という声で、他には、転勤などの仕事の都合や節約になるからと同棲を決める人もいました。恋人同士であれば、楽しいデートの時間はあっという間です。デートを重ねて仲良くなっていくうちに「もっと一緒に長くいたい」と感じるのは自然の流れでしょう。また、それぞれの家庭の事情や仕事の事情、その変化のタイミングでも、同棲開始のきっかけがつかみやすいようです。

結婚前に同棲するメリット

結婚前に同棲するメリット

結婚を見据えて同棲を始めるカップルが多いことがわかりましたが、実際のところ、同棲することで結婚生活はよりよいものになるのでしょうか。

ここでは、結婚前に同棲することのメリットについて考えてみましょう。

お互いの価値観を確かめられる

金銭感覚やどんな生活を送りたいかなど、一緒に住むからこそ見えてくる価値観を確認できることは、同棲の大きなメリットの1つです。

一緒に生活する中で価値観の違いを感じたら、譲れることと譲れないことをきちんと話し合いましょう。できるだけ意見を擦り合わせておくことで、結婚生活での行き違いを減らすことができるはずです。

お金を貯めやすくなる

それぞれ一人暮らしをするよりも一緒に暮らして生活費を出し合う方が、家賃や光熱費、食費などの負担を軽くすることができます。経済的に余裕が生まれれば、貯金蓄もしやすくなるでしょう。

結婚式や新居の購入などを考えるならできるだけ金銭的に余裕を持ちたいところですし、単純に節約になるからと同棲を始める人もいます。

パートナーと一緒にいる時間が増える

仕事などでお互い忙しくても、同じ家に暮らしていれば一緒にいられる時間が増えます。

単純に「好きだから一緒にいたい」と思う気持ちを満たしたり、一緒に暮らしているという安心感を得られたりすることも、同棲のメリットです。

結婚生活のシミュレーションができる

結婚前に同棲することで、結婚生活のシミュレーションができるのもメリットといえるでしょう。

どんなに好きな相手でも一緒に暮らしていれば、思い通りにならないことが出てきます。同棲を通して、生活リズムや金銭感覚、結婚後の生活に対するイメージなどが合っているかどうか考えてみてください。

結婚前に同棲するデメリット

結婚前に同棲するデメリット

では、反対に結婚生活にマイナスの影響を与えかねない、デメリットとなりうるのはどんなことでしょうか。

お金のことで意見が食い違う可能性がある

同棲すると、家賃や食費、水道や光熱費、通信費などの全ての生活費をふたりで分担することになります。そのため同棲開始時にふたりで折半するのか、項目ごとにどちらが支払うようにするか、収入が多い方が負担を多めにするかなどのルールを細かく決めておかないと、後々トラブルになる可能性があります。

結婚まで時間がかかってしまう

一緒に暮らしていることで安心してしまったり、価値観の違いを埋められなかったりすることで、結婚に踏み切れず、結婚までに時間がかかってしまうことがあります。

プライベートな時間が減る

一緒に暮らす人ができると、ひとりの時間が減ったと感じることがあります。一人暮らしが長い場合など、プライベートな時間が減ることにストレスを感じる場合もあると頭に入れておきましょう。

結婚前の同棲で気を付けたいポイント

結婚前の同棲で気を付けたいポイント

最後に、結婚を見据えて同棲を始める時に、気を付けたいポイントをご紹介します。

両家の親にはあいさつをしておく方がよい

結婚を前提としていても、していなくても、一緒に住むなら、両家の親にはあいさつをしておいた方がよいでしょう。
お互いの顔や人物像を少しでも知ってもらった方が安心ですし、後々結婚するときにもスムーズに話を進めることができます。

同棲の期間を決めておく

期間を決めずにいて同棲が長引いてしまうと、どうしても将来に対して不安な気持ちが出てきますし、結婚に対する気持ちが薄れてしまうこともあります。

同棲を始める前に、「同棲は○年以内」などと期間を決めておくことも大切です。

お金の分担を決めておく

もう一つ、できれば同棲を始める前に決めておきたいのは、お金の分担の仕方です。

どちらがどこまで負担するのか、結婚生活のイメージを擦り合わせるためにも、あいまいにせずにはっきりさせておくことで、将来的にも意見の食い違いを防ぐことができます。

どちらかの負担が重くなりすぎないよう、お互いの収入に見合った分担になるよう話し合っておきましょう。

家でのルールを決めておく

食事の用意から洗濯、掃除など、どちらか一方の負担が重くなると不満が出やすくなります。お金のことと同様に、家事の分担も事前に決めておきたいポイントです。

他にも、お互いの一人部屋は必要か、朝食は一緒に食べるのか、帰宅が遅れるときに連絡するかどうかなど、お互い気持ち良く生活していくために必要なルールを検討し、早い段階で決めておきましょう。

一度決めたルールも、生活していくうえで違和感があれば柔軟に改善していくことも大切です。

結婚前の同棲を、結婚生活へのよい準備にしよう!

結婚前の同棲を、結婚生活へのよい準備にしよう!

結婚前の同棲について、メリットやデメリット、気を付けたいポイントなどをご紹介しました。

お互いに好意を持って交際しているパートナーでも、一緒に暮らすことになれば価値観の違いを感じることや、思い通りにならないことが出てくるのは当たり前です。特に結婚を前提に同棲を始めるのであれば、事前にお金や家事の分担を決めておきたいところですし、同棲後もどうすればお互い気持ち良く生活できるのか、よく話し合う必要があります。

同棲が結婚生活の良い準備になるよう、パートナーとのコミュニケーションを大切にしてください。

取材・文/相川聡子

【監修】
佐藤律子さん
一般社団法人異性間コミュニケーション協会理事長、婚活のスペシャリスト。1972年宮城県生まれ。OLからウエディングプランナーへ転職し、仙台初のレストランウエディング事業で驚異的な売上げを達成。婚活イベント、ウエディング事業を通して1,000組以上を結婚に導いた経験から、2016年一般社団法人異性間コミュニケーション協会を設立。認定講師は全国に100名以上在籍。自治体の婚活イベント、企業研修と講師業を中心に活躍している。著書に『ジェンダーレス時代の男の子女の子の育て方』(秀和システム)、『夫を変える!魔法の言い方』(自由国民社)、『理屈で動く男と感情で動く女のもっとわかり合える会話術』『ずるいくらい思いのままに恋が叶う』(ともに、かんき出版)など。『乃木坂工事中』(テレビ東京)、情報番組『グッディ』(フジテレビ系列)など、テレビ番組の監修・出演も多数。

【データ出典】
「ゼクシィ結婚トレンド調査2022(全国推計値)」
(調査機関:リクルート ブライダル総研)

「ご自身に関するアンケート」
調査期間:2022/9/20~2022/9/22
有効回答数:166人
(インターネットによる20~40代男性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)

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