目次
近年「結婚離れ」が深刻化している?
  • 晩婚化の状況
  • 未婚化の状況
  • 結婚離れの実情
現・独身者は将来結婚したいと考えているのか
  • 20~30代は約半数の人に結婚意思あり
  • 40代はどの意見も同じくらいの割合
  • 50代以降は結婚意思なし率が上昇
積極的に結婚したくない人にはどんな事情があるのか
  • 結婚に縛られず自由でいたい
  • 結婚したいと思える人に巡り合えていない
  • 結婚という形に必要性を感じない
  • 経済力に対する不安がある
  • 家事・育児・介護などを背負いたくない
結婚は人生を豊かにしてくれる!

近年、「結婚離れ」という言葉を聞く機会が増えたのではないでしょうか。「晩婚化」「未婚化」に関するデータを基に、結婚離れの実情を調べてみました。また、現在独身の人は将来結婚したいと考えているのか、結婚願望がない人にはどんな理由があるのかなど、それぞれの事情について恋愛・婚活コンサルタントの菊乃さんに伺いました。

近年「結婚離れ」が深刻化している?

近年「結婚離れ」が深刻化している?

近年、よく耳にするようになった「結婚離れ」。内閣府の「令和4年版 少子化社会対策白書 」の晩婚化、未婚化に関するデータから、結婚離れに繋がる要因を考察してみました。

晩婚化の状況

近年「結婚離れ」が深刻化している?

出典:「 令和4年版 少子化社会対策白書 」(内閣府)

平均初婚年齢を見ると、1975年は夫が27.0歳、妻が24.7歳となっています。それが、2020年には夫が31.0歳、妻が29.4歳となっており、初婚の平均年齢が夫で4歳、妻で4.7歳も上がっていることが分かります。晩婚化が進行しているといえますが、2015年からは夫、妻ともに横ばいになっていることから、第二次ベビーブームの1970年代以降加速していた晩婚化も、2015年以降は鈍化しつつあることが見て取れます

未婚化の状況

近年「結婚離れ」が深刻化している?

出典:「 令和4年版 少子化社会対策白書 」(内閣府)

続いて、50歳時の未婚割合を見ると、1975年は男性が2.1%、女性が4.3%です。それが、2020年には男性が28.8%、女性が17.8%と大幅に上がっています。特に女性は、1995年まではほぼ横ばいであったのが、95年以降急激な上昇が見られます。

結婚離れの実情

2015年以降、晩婚化は鈍化しつつあるとはいえ、1975年の平均初婚年齢と比べると上がっています。また、未婚化についても、50歳時の未婚割合が急激に加速しているのがデータから分かりました。

女性の社会進出が進み、多様性が認められる現代社会では、結婚の必要性や願望など考え方も変わってきています。晩婚化や未婚化の増加が、結婚離れと関係している可能性も少なからずあるのかもしれません。

現・独身者は将来結婚したいと考えているのか

現・独身者は将来結婚したいと考えているのか

内閣府「 男女共同参画白書 令和4年版 」の「今後の結婚願望(独身者)」を基に、20~30代、40代、50代以降の各年代それぞれの独身者の結婚に対する考えを探ってみました。

現・独身者は将来結婚したいと考えているのか

出典:「男女共同参画白書 令和4年版」(内閣府)



20~30代は約半くの人に結婚意思あり

20代の独身者のうち「結婚意思あり」は、女性が約65%、男性が約54%。30代では、男女共に約46%と、結婚意思のある人の割合は下がるものの、独身者の約半数の人が「結婚意思あり」という結果になっています。

また、男女で比べると、「結婚意思あり」の30代独身者は男女で同じ割合ですが、20代は男性より女性の方が結婚意思のある人の割合が多いことも分かりました。

40代はどの意見も同じくらいの割合

40代は男女ともに、「結婚意思あり」「どちらでもいい」「結婚意思なし」がだいたい同じくらいの割合になっています。

40代になると女性の独身者は、「結婚意思あり」がぐっと減っています。そして、40代は男性の方が女性より結婚願望が強いことが分かります。

50代以降は結婚意思なし率が上昇

50代以降になると、男女ともに独身者の「結婚意思あり」の割合は減り、反対に「結婚意思なし」が増えています。

特に女性の独身者に関しては、結婚したくない人の割合が一気には半数以上に上昇しています。50代以降になると、女性の方が「結婚意思なし」の割合が多くなることが分かりました。

積極的に結婚したくない人にはどんな事情があるのか

積極的に結婚したくない人にはどんな事情があるのか

内閣府「 男女共同参画白書 令和4年版 」の「積極的に結婚したいと思わない理由」によると、結婚に前向きになれない理由として多かったのが、以下のような内容でした。

結婚に縛られず自由でいたい

男女ともに多い意見として、「結婚に縛られたくない」「自由でいたい」という理由が挙げられました。自分の時間もお金も自由に使える独身者に対して、結婚すると他人と一緒に生活していくことになります。いろいろな制限があったり、責任が伴うことになったりすることもあるでしょう。自由でいたいという理由から、結婚に前向きになれない人は多いようです。

結婚したいと思える人に巡り合えていない

2番目に多い理由として、男女ともに「結婚したいと思える人に出会えない」という回答も見られました。結婚するということは、これからの人生を一緒に歩んでいくということです。結婚する相手とは、一緒にいて楽というだけでなく、経済的な安定や価値観が合うことなども必要になってきます。一緒に生活して今後の人生を共に歩める人に巡り合えないのは、よくある理由として考えられます。

また、近年は恋人がいない人の割合や、交際経験がない人の割合も増えています。「結婚したい」と思う以前に、「恋愛したい」という人が減っていることも一つの要因になっているのかもしれません。

結婚という形に必要性を感じない

結婚することが当たり前の時代ではなくなってきているので、「絶対に独身でいたい」というわけではないものの、無理をして結婚をするくらいなら独身でいる方がいいと考える人もいるでしょう。

また、一昔前はお見合い文化が盛んだったこともあり、結婚への圧力が強かった時代でした。現代は、結婚に対して周囲からのプレッシャーを感じにくい時代になっていることも考えられます。

経済力に対する不安がある

経済力に自信がないと考えている人も多いようです。挙げられた理由で唯一男性の方が多かったのがこの理由でした。女性の社会進出が進み、共働き世帯も増加していますが、結婚したくない人の中には「自分が家族を養わなければいけない」という考え方の人もいるようです。

家事・育児・介護などを背負いたくない

女性の結婚したくない理由として、「家事・育児・介護を背負いたくない」ということも挙がっています。家事や育児の分担が結婚相手への要望として挙げられることも増えていますが、家事や育児、介護の負担はまだまだ女性の方が多いと考える女性は多いようです。一番多かった「自由でいたい」という理由も、家事や育児、介護に縛られたくないという気持ちの表れかもしれません。

結婚は人生を豊かにしてくれる!

結婚は人生を豊かにしてくれる!

結婚離れについてお伝えしてきましたが、特に若い世代では「結婚意思なし」の割合は多いわけではありません。結婚すれば絶対に幸せになるわけではないですし、結婚することが幸せの証しではないですが、結婚して誰かと一緒に暮らしていくことは人生を豊かにしてくれます。

「結婚したい」「誰かと一緒に人生を歩んでいきたい」と思っている方は、結婚相談所での婚活を考えてみませんか?ゼクシィ縁結びエージェントは、専任のマッチングコーディネーターがアドバイスしてくれるプランもありますので、恋愛経験が少ない方でも安心です。まずは、無料カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

取材・文/坂田圭永

【監修】
菊乃さん
恋愛・婚活コンサルタント。化粧ポーチすら持ち歩いたことがないダメ女から、管理職時代に培った人材育成スキルを活用し、女としてのレベルアップに成功。女磨きと同時に備忘録として始めたブログが、ロジカルで毒舌と人気になり、2011年に恋愛コンサルタントとして独立。主な著書に、『あなたの「そこ」がもったいない。』(すばる舎)、『なぜか愛される女がしている73の習慣』(双葉社)などがある。
公式サイト:https://www.bestpartner-prj.jp/

マッチングコーディネーターが、
一人一人に合った「出会い」をサポート!

受付時間 / 11:00~19:00

記事一覧