彼女と別れた後の男性心理。つらさへの対処法や復縁のステップ、未練の断ち切り方など

好きな人との別れはつらく寂しいもの。ましてやそれが「大好きな彼女」との別れであれば、まさに今は身を切られるようにつらい状況だと思います。このつらさとどう向き合っていけばいいのか、どのぐらいで立ち直ることができるのか。また立ち直るためにはどのようなアプローチが有効か、などについて心理カウンセラーの竹内えつこさんに話を伺いました。

相手に思いを残したまま別れることになってしまったとき、男性はいったいどんな心理状況に陥りがちなのでしょうか。ここでは例を挙げながら「恋人と別れた直後の男性心理」について分析していきます。

彼女を責める

「別れた現実」がなかなか受け入れられない場合、時に「相手に原因があった」「彼女の方が悪かった」と、彼女を恨み、悪者にすることで自分を保とうとすることがあります。

また失恋でプライドを損なったと感じて、自分のプライドを守るために相手を悪者にするケースも。いずれも非難の矛先を相手に向けることで、傷ついた自分を守ろうとします。

自己否定する

逆に、非難の矛先が自分に向くケースもあります。別れた原因が一方的に自分側にあると感じ、「恋人としての自分が至らなかったから」「あのとき、あんなふうに振る舞えば良かった」など、彼女との関わりを思い返しながら、とことん自己否定してしまいます。

彼女のことを考えてしまう

喪失感を埋めるため、彼女との思い出を反すうし続ける場合もあります。

かつてデートしたスポットや一緒に聞いた音楽、見た映画などを振り返ったり、「今、彼女は何をしているだろう？」と思いをはせたり。中にはSNSで彼女のアカウントを検索して、その行動を把握しようとする人もいます。

復縁の可能性を考える

特に未練が大きい場合は、復縁の可能性を考えることで心を落ち着かせようとするかもしれません。

「彼女は衝動的に別れ話をしたのでは」「冷却期間を置いたら、連絡をくれるかもしれない」「自分を試しているのでは」と考えつつも、プライドが邪魔したり、彼女の機嫌を損なうことが怖かったりして自ら連絡をすることはできません。「どうせ復縁できるに違いない」と、無理をしてでもポジティブに考える場合もあります。

では失恋をしたときに、なかなか立ち直れない理由はどこにあるのでしょうか。ここではその原因となる心理について考察していきます。

自分に自信がなくなってしまった

別れ際に相手から言われた言葉で自信を失うと、次の恋愛に進むことをちゅうちょするようになります。「自分は恋愛に向いていない」「魅力がない」と卑下したり、「またフラれてしまうのでは？」と悲観的に考えたりしてしまいます。

恋人同士が別れるときにどちらかだけが「100％悪い」ということはありません。まず気持ちが落ち着いたらこれまでの交際を客観的に振り返ってみましょう。

もし恋愛を通じて成長した点が一つでもあれば「この恋には実りがあった」と総括することができるはずです。それでも自分に非があると感じるのであれば、次の恋愛からは改善していけばいいのです。

女性や恋愛へネガティブな印象を抱くようになった

相手に浮気をされたり、度を越したワガママぶりで彼女に幻滅してしまったりした経験があると、女性に対するイメージを損ないがちです。

同時に「恋愛すると疲れる」「相手に振り回される」など、恋愛自体にもネガティブな印象を抱き、恋へのモチベーションが下がってしまいます。

まずは彼女と「女性全体」とを同一視するのはやめましょう。人間は一人一人性格が異なります。次に出会う女性とは幸せな恋愛ができるはず、とポジティブに考えるようにしましょう。

別れた彼女に未練がある

別れた彼女に未練があるうちは、なかなか次の恋に進むことができません。特に思い出を美化する傾向のあるタイプは「彼女以上の女性はいない」「あんなに自分を好きになってくれる人はいない」と思い込んでしまい、いつまでも過去の恋愛に執着してしまいます。

もし復縁の可能性を感じているなら玉砕覚悟で行動に移しましょう。もし復縁できなくても「あらためて徹底的に振られる」ことが、次の恋へ進むけじめになるはずです。

別れのつらさは耐え難いもの。できるだけ早くそのつらさから抜け出すにはどうすればいいのでしょうか。ここでは気持ちを切り替えるために有効な方法について考えてきます。

気持ちを言語化する

失恋をしたときは「誰かに自分の気持ちを聞いてもらう」ことで気が楽になります。やるせなさを他人に受け止めてもらうことで、つらさにワンクッション置くことができますし、「話すこと」で今の心情を言語化し、整理することができるので、前に進みやすくなります。

話すことに抵抗がある場合は、ノートに自分の気持ちを書き出すことをおすすめします。

とことん彼女のことを考える

「彼女のこと考えないようにしよう」としても、失恋直後はつい考えてしまうものでしょう。

ではこの際、とことん彼女のことを考えてみましょう。恋しさや悲しみ、つらさにどっぷりと浸り切ることで、冷静さを取り戻し、少しずつ状況を客観視できるようになってきます。

そして気持ちが少し落ち着いたら「なぜこの恋がうまくいかなかったのか」「原因はどこにあったのか」について、自分なりに分析をしてみましょう。その先にきっと納得できる答えが見つかるはずです。

趣味・仕事に打ち込む時間をつくる

「彼女のことを考え過ぎてしまう状況がつらい」という人は、趣味や仕事に打ち込むことを意識してみましょう。何かに没頭している間は、つらい記憶にさいなまれることから逃れることができます。

彼女のことから意識をそらす時間を少しずつ増やすことで、彼女を忘れる時間を早めることができそうです。

筋トレ、スポーツなどで体を動かす

スポーツにはテストステロンやセロトニン、ドーパミンなど「気持ちをポジティブにするホルモン」を活性化する作用があるとされています。

「ネガティブな気持ちから抜け出したい」というときはぜひ、スポーツで体を動かしてみましょう。体を鍛えることで自分への自信を取り戻し、結果を出す達成感も味わえます。

もしどうしても別れを受け入れられない、復縁をしたいと思うのであれば、その可能性にかけてみるのもアリでしょう。次では復縁のためのアプローチを、５つのステップで紹介していきます。

【ステップ１】自分の気持ちを見つめ直す

まずは冷静な視点で「この気持ちは執着ではないか？」「彼女のことを今も本当に好きなのか？」など、自分の気持ちを見つめ直してみましょう。

特に「思い出を美化しがちな傾向がある」という自覚のある人は、周囲の友人に彼女の印象を聞いてみることをおすすめします。第三者の視点を借りることで、客観的に振り返ることができるでしょう。

【ステップ２】別れた原因を考える

なぜ彼女と別れることになったのか、原因を考えてみましょう。仮に復縁しても、同じ理由で別れることになってしまっては復縁のための努力が徒労となってしまいます。

自分で改善できる点があったと思うのであれば、改善のためにどうすればよいかを考えましょう。例えば別れの原因が「コミュニケーション不足」であれば、どうすればその不足を補うことができるか、など原因解消の手段をあらかじめ用意しておくとよいでしょう。

【ステップ３】復縁後のビジョンを描いてみる

彼女と復縁したいと考えるあまり、もしかしたら「彼女と復縁すること」が目的になってしまっているかもしれません。

「もし彼女と復縁できたら、将来的にふたりの関係をどうしたいのか」について今一度考えてみましょう。特に「同棲や結婚への踏ん切りがつかなかった」ことが別れの原因であった場合、あらかじめ将来について真剣に考えておく必要があります。

【ステップ４】しばらく冷却期間を置く

お互いにこれまでの関係を冷静に考えられるようになるまで、まずは一度冷却期間を置きましょう。目安として２～３カ月程度など一定期間を空けると、お互いに新鮮な気持ちで向き合うことができそうです。

その間、趣味や仕事など他のことに打ち込むなど、新しいことにチャレンジしておくと、彼女と再会したときにポジティブな変化を感じてもらえるかもしれません。

【ステップ５】相手に連絡をしてみる

ステップ４まで進んだら、相手に連絡をしてみましょう。共通の友人がいる場合は、事前に相手の状況を確認してもらうのがベスト。そのとき相手に新恋人ができているようであれば、すっぱり諦める潔さも必要です。

仮に復縁の可能性が見えてきた場合でも、始めから「復縁したい」とエンジン全開で迫るのではなく、また相手との関係を一から始めるつもりで関係を築くことを意識しましょう。

別れの理由によっては復縁が難しい場合もあります。焦らず冷静に、復縁できる状況なのかどうかを考えてみましょう。

「未練を断ち切るには次の恋愛を」と言われることもあります。しかし以前の相手に気持ちを残した状態での新たな恋愛は、次の相手を傷つけてしまいますし、ひいては自分自身を傷つけることにもなりかねません。まずは過去の恋を忘れられるまで、じっくりと自分の心を向き合ってみましょう。気持ちの整理がついたら、そろそろ恋活をスタートさせるタイミングです。

もし「次の恋で結婚を」と考えているのであれば、結婚相談所への相談など婚活を始めることを視野に入れるのも一案です。ゼクシィ縁結びエージェントでは、無料カウンセリングを実施中です。婚活を決めていなくても話を聞くことができるので、婚活に興味があれば、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。

取材・文／吉田美奈子

【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異色の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦問題・パートナーシップ。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。
公式ブログ：https://counseling-sou.com/blog/