- 彼女の優しさや気遣いが忘れられないから
- 上手に愛せなかった自分自身への無力感があるから
- 自分の器の小ささへの嘆きがあるから
- 振られて傷つけられたことへの恨みがあるから
- 別れが突然だったから
- 彼女を失った喪失感が大きいから
- 相性が良かったなど、肉体への執着があるから
- うぶでピュアなタイプ
- 真面目で我慢強いタイプ
- 自分の話をしたがらないタイプ
- 恋愛相手を束縛するタイプ
- 男としての自信がないタイプ
恋愛関係において、傷つけたり、振ったり振られたり、別れを経験することで、時間がたっても恋人だった女性を忘れられない男性は多いようです。そこで心理カウンセラー浅野さんに、そんな男性のタイプはもちろん、未練を断ち切る方法まで解説していただきました。
元カノを忘れられないという男性は50%
※出典:マクロミルアンケート
20代~40代の男性に聞いたアンケートによると、「元カノを忘れられない」と答えた人はちょうど半数という結果になりました。カウンセリングの場で多くの男性の相談にも乗ってきた浅野さんによると、「ほとんどの男性は元カノを忘れるということはないでしょう。ただ、“未練が残る”という意味では、アンケートの半数は妥当な回答と言えます」。
ただし、感情的になることをよしとしない男性も多く、実際“元カノを忘れられない”と素直に言えていない男性はもっといる可能性も高いとのこと。そんな男性心理を詳しく見ていきましょう。
元カノが忘れられない理由やその男性の心理とは
彼女の優しさや気遣いが忘れられないから
彼女が自分のためにしてくれたやさしさや気遣いを思い出して、彼女という素晴らしい存在を忘れられないという心理です。これは、彼女がやってくれたことに対して、自分も彼女の気持ちに応えたり、何かしてあげたりすることができなかったのではないかという後悔を伴うものです。
未練とまではいかなくても、「やっぱり彼女が良かった」と元カノと他の女性を比べてしまい、半年から数年は引きずる男性もいるようです。
上手に愛せなかった自分自身への無力感があるから
人は大好きな人の役に立ちたいと思うもの。例えば、元カノが問題を抱えていたり、コンプレックスが強かったりした場合、そんな彼女を助けたいと頑張る男性だったとします。結果的に助けられずに別れてしまうと、彼女の悩みを解決できなかった無力感にさいなまれ、それが元カノへ強い思いを残すことになってしまいます。
「相手を助けたい」という思いが強い男性の傾向として、相手が求めるやり方ではなく、「自分のやり方で」助けたいと思いがちです。しかし、独りよがりなやり方では、結局相手の気持ちに寄り添い、悩みを解決するまでに至らないことも多いでしょう。男性本人は、「なぜ、彼女を助けられなかったのだろう」と、理由がわからずさらに苦しんでしまうようです。
自分の器の小ささへの嘆きがあるから
前述の無力感がある場合は、「彼女にもっと何かしてあげたかった」という相手を思う気持ちがベースにありますが、こちらは、相手への思いよりも自分自身を責める思いがベースにあります。
相手の気持ちを受け止めきれずに振ってしまった場合、「男として何か自分に足りないものがあったのではないか」と、自分の器の小ささを嘆く男性がいます。後悔している間は、元カノのことを考えてしまい、何度も反すうすることで忘れられなくなってしまいます。
振られて傷つけられたことへの恨みがあるから
恋愛経験の少ない男性や純粋で初心(うぶ)な男性が振られてしまった場合、元カノに対する思いが純粋であり、かつ失恋で傷ついた経験が少ないだけに、その痛みをとても強く感じます。傷の回復に時間がかかることで、元カノへの思いも長く残ってしまうようです。
別れが突然だったから
まれに、前触れなく、突然別れを切り出すという女性がいます。あまりの唐突さに男性はしばらく引きずってしまいます。
こういった女性は男性への理想や期待が非常に高く、気持ちを隠している自分までも見抜いてほしいと期待するため、交際相手に本当の気持ちを悟られないように完璧にふるまいます。このような女性の気持ちに男性側が気づくのは至難の業。男性は気付けなかった自分自身を責めないようにしましょう。
彼女を失った喪失感が大きいから
男性も成熟すると人の思いや愛情を理解し、しっかりと受け止められるようになります。
例えば、長く連れ添ったパートナーとの突然の別れが来たとき、その彼女の言動に込められた愛を理解できるからこそ、大きな喪失感を感じてしまいます。すると、その愛を裏切るように感じてしまい、新しい恋愛ができなくなってしまいます。
相性が良かったなど、肉体への執着があるから
セックスや体の相性が良かった、満足度が高かった場合に、忘れられなくなっているケースです。これは、肉体への執着とも言え、心理学の一つの考え方では、母性や母の愛を求めている心理が背景にあるとされます。恋愛経験の少ないうぶな男性や一途な男性、若い男性に多い傾向です。
なぜ忘れられないか本人は理由がわからないことも多く、その感情が、もんもんとしたり、イライラする形であふれ出て、元カノに対する怒りを感じる人もいるようです。
元カノが忘れられない男性の特徴
うぶでピュアなタイプ
恋愛に一途で純粋だったり、恋愛経験の少ない男性は、失恋への耐性がないため元カノを長く引きずってしまう傾向が高くなります。
真面目で我慢強いタイプ
男性の中でも特に我慢強く、日頃から感情を表に出さないタイプの人です。感情はしっかり感じたり、表現したりしなければ、なかなか消化することができません。抑え込むと、心の深いところに押し込められ、心が苦しいままです。
我慢強い男性は好きという気持ちも、別れた後の寂しさや悲しさもあまり表に出しません。するとさまざまな感情が心に残ったままとなり、苦しさは続いてしまいます。浅野さんによると、過去の恋人を忘れられない男性の特徴として、最も多いパターンと言えるそうです。
自分の話をしたがらないタイプ
人は寂しさ、悲しみなど苦しい感情を誰かに知ってもらうことで、「自分をわかってくれている人がいる」という安心感を得ることができます。親しい友人などに話を聴いてもらうことで、心の傷は癒やされていきます。
そのため、普段から人に自分の話をあまりしたがらない人は、自分だけで気持ちを整理することになり、立ち直るまで時間がかかってしまいます。
恋愛相手を束縛するタイプ
恋愛の傾向として、「僕のことだけ見ていてほしい」などと束縛が強い男性は、相手への執着心が強い傾向があるため、元カノをずっと思い続けてしまうことが多いようです。
男としての自信がないタイプ
男性として自信を持てない人は、また自分に彼女ができるとはなかなか思えないため、「この人しかいなかった」と元カノへ執着してしまうケースがあります。
また、男性としての自信がない人の中には、幼少時から父親との関わりが薄かったり、いざという時助けてくれなかったりという経験をしている方も少なくないようです。そのため、男としてどう女性と関わればいいか、自分が目指すべき男性像は何かかがわからず、恋愛に自信を持てなくなるということもあるようです。
元カノへの未練を断ち切る方法
未練を感じている自分を恥ずかしがらず、素直に認める
最初に取り組みたいのは、「元カノが忘れられないこと」「未練を感じていること」を否定しないこと。否定してしまうと、未練を持つことを禁止してしまいます。
感情は禁止するとかえって膨れ上がってしまうという性質があるため、ますます元カノへの思いが大きくなってしまう可能性が高いのです。
元カノを忘れないことをかっこ悪いと思う男性もいるかもしれませんが、本気で元カノの幸せや喜ぶ姿を願ったのであれば、そんな自分をぜひ誇りにしてほしいものです。
悲しさや寂しさを味わう
失恋を癒やすために大事なプロセスは、「ちゃんと悲しむこと」。感情は感じることで消化されていきます。
「今、自分は悲しいんだな」「寂しい」としっかり感じることを重ねることで、気持ちは癒やされ、元カノとの別れを受け入れることができます。
SNSなどで彼女の動向を追いかけない
彼女を思い出してついついSNSなどで元カノの動向を見てしまう人もいるのではないでしょうか。
一瞬は失恋の痛みを忘れることができても、何度も彼女の姿を見ることで別れたという事実を引きずってしまうことになります。そのため、もうこれ以上は見ないと決めることが必要です。
信頼できる人に話を聞いてもらう
前述の通り、別れた事実や自分の悲しみを誰かが知っているだけで、安心感を得ることができます。すると失恋の痛みを癒やされるスピードは速くなります。
気持ちをわかってくれる人や信頼できる存在に、「今こんな状況なんだ」「彼女が忘れられない」と素直な気持ちを伝えみるといいでしょう。
自分を俯瞰(ふかん)してみる
感情をなかなか受け入れられない、悲しくても泣けないという男性も多いもの。人に話すのがどうしても難しいという人もいるかもしれません。
そんな人におすすめしたいのは、自分の状況を俯瞰や背後から見るイメージで、客観視してみることです。客観的に見ることで、彼女と別れたという状況や自分の気持ちを徐々に受け入れられるようになります。
彼女の幸せを願う
少し気持ちが楽になってくると自然に元カノへの感謝が出てくるかもしれません。「ありがとう」は関係を完了させることができる感情です。
まだ、そんな心境になれないという人も、元カノを受け入れるのに最も効果のある方法は、「(自分がしてあげられなかったとしても)彼女の幸せを本気で願うこと」。とても難しいことですが、そうすることで、自分自身を肯定的に受け止めることができるようになり、その感情が痛みを越えていきます。
率先して行動する
最後は、包容力を育むことで男性としての自信を着ける行動です。男性の包容力は、率先して行動することで育つと言います。仕事などで「それは自分がやります!」とリーダーシップを持って意欲的に取り組んでみましょう。
包容力は「自分に任せてください」と受け止める力。育むことで、たとえ元カノとの別れが辛くても、また、未来の恋人を受け止める意欲と自信を得ることができ、次の恋愛へ向かう意欲も湧いてくるでしょう。
今を受け入れて、次なる恋へ!
「『あのコが大好きだった』と言える男性は実はモテるんです。女性は、『全然平気』『別に大したことじゃないし』と強がる男性よりも、未練を持つほど彼女を思える男性を『こんなふうに恋人を一生懸命思ってくれる人なんだ』と好意的に見ているようです。(ただし、いつまでも未練タラタラだと『今は誰も幸せにする気はなさそう』と思われてしまいますが……)」と浅野さん。
元カノを忘れられないのは決して恥ずかしいことではありません。元カノを忘れられない自分を責めず、ぜひ認めてあげませんか?今の気持ちを受け入れ、新しい恋愛へ向かうことを応援しています!
出会いを見つけるために恋活や婚活を始めるのもおすすめ。ゼクシィ縁結びエージェントでは無料カウンセリングも行っているので、気軽に問い合わせしてみてくださいね。
取材・文/小松ななえ
【監修】
浅野寿和さん
カウンセリングサービス所属の心理カウンセラー。20代に苦難を心理学で乗り越えた経験から、カウンセラーへ転身。年間400件以上の面談カウンセリングを行う現場主義の実践派。「なりたい自分になれる」カウンセリングに定評があり、予約が取りにくい人気カウンセラーとして活躍。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
オフィシャルサイト:https://www.asanohisao.jp
【データ出典】
調査期間:2022/12/14~2022/12/16
有効回答数:219人(男性)
(インターネットによる20~40代向け男女アンケート調査 調査機関:マクロミル)
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