カップルの「別れる前兆」とは？彼氏・彼女が見せる別れのサインへの対処法

いつもと違う彼氏や彼女の態度に、もしかして別れの前兆？と不安に感じたことはありませんか。ここでは、デート中やLINEなど恋人の行動から別れの前兆を見極める方法や別れの回避策を、心理カウンセラー・服部希美さんに伺いました。併せて、もし別れるとなった場合の未練の残らない別れへの向き合い方も紹介します。別れについて考えることは、後ろ向きになることではなく、ふたりのこれからの関係をより良くするのに役立ちます。ぜひ参考にしてください。

交際している人と別れたいと思うと、その気持ちはさまざまな行動に表れます。また、気付かなかっただけで、実は別れの前兆だったという場合もあるかもしれません。

ここでは典型的な５つのパターンを紹介するので、もし恋人の言動がいつもと違ってきたと思うようならチェックしてみてください。

LINEや通話などの連絡が減る

付き合い始めの頃は毎日のようにきていた連絡が、関係が落ち着くにつれ徐々に減ってくるのは普通のことです。

一方、LINEを送っても既読スルーが続いたり、折り返しの連絡がこなかったり、明らかに連絡が減ってきているときには、連絡を取りたくない何かしらの理由、つまり別れたいという気持ちがあると考えられます。

次のデートの約束をしなくなる

好きな人にはいつでも会いたいと思うものだから、早く次のデートを決めて、相手の予定を押さえておきたいと思うのが一般的です。

仕事の繁忙期などの事情がないのに、なかなか次のデートの予定を立てようとしないなら、別れの前兆かもしれません。

恋人にしばしば否定的な意見を言う

恋人同士とはいえ、価値観や意見が合わないことがあるのは普通です。

ですが、事あるごとに「それは違うと思う」「普通はこうするもの」など否定的な言葉ばかりが出てくる場合は、遠回しに今の状況への不満を訴えていることが少なくないようです。

会っている時に素っ気なくなった

デートの時に会話が弾まなかったり、一緒にいるのにスマホばかり見ていたり、こちらに興味がないように感じるときは心が離れてしまっている状態かもしれません。

仕事などが忙しくて余裕がないと言う

仕事などが忙しく疲れたときに、大好きな人に会ってパワーをもらいたい、声を聞いて癒やされたいと思ったことはありませんか。

それなのに、デートに誘う頻度が少なくなったり、連絡の間隔が空いたりした理由を仕事のせいにばかりするようになったら、それは別れの前兆の可能性が高そうです。

相手の態度や行動に違和感があり、別れの前兆かもしれないと思っても、そのまますぐに別れに直結するとは限りません。別れを回避したいと思うなら、次に紹介する方法を参考にして行動を起こしてみましょう。

自分はどうしたいのかを考える

別れの前兆を感じたところから巻き返すには、それなりのエネルギーが必要です。本当にその人が好きか、この先もその人とやっていきたいのかを考えて、「交際を続ける」という方向性をしっかりと持つことが別れを回避するための第一歩です。

相手の気持ちに耳を傾ける

優しい人ほど相手に気を使ってしまう傾向があります。恋人との関係に不満を感じても、何も言わずに我慢しているうちに不満がどんどん大きくなって、修復が難しくなることも少なくありません。

別れを回避するには、相手の本当の気持ちを聞く時間をつくって、理解することが大切です。

「私はあなたのことが大好きだし、あなたをもっとよく知って、いい関係を築いていきたいと思っている。だから、もしあなたが我慢をしていたり、無理をしていることがあったらえてほしい」と尋ねましょう。併せて「気付かないうちに傷つけたり、負担を与えていたらごめん」という気持ちを伝えることも忘れずに。

相手はすぐに本音を話してくれないかもしれませんが、何度か繰り返してコツコツと自分の気持ちを伝えましょう。お互いのホンネを話し合うことができるようになると、別れの原因の解消につながります。

彼氏や彼女を疑い過ぎない

相手の言動に不安を感じた時、「もしかすると、相手は自分のことが嫌いになったのかも」「他に好きな人ができたのかも」と過敏になり過ぎると、気持ちが空回りして、余計に関係が冷め切ってしまうことになりかねません。

感情的になり過ぎないで、まずは冷静になることが大事です。

純粋に楽しめるデートを企画する

普段のデートとは違う場所に出掛けたり、ちょっと贅沢な旅館やホテルに泊まったり、ふたりが楽しく過ごせそうなデートプランを企画してみましょう。

相手任せにせずに「相手を楽しませてあげよう！」「とにかく一緒に楽しもう！」という気持ちでデートすると、もし相手の中に不安や不満があっても気持ちが晴れるはずです。

残念なことですが、状況によっては別れた方がふたりの将来にとってプラスになるケースもあります。カップルとして今は別れた方がいいのはどのような場合なのか、自分と相手、両方の立場から考えてみます。

このまま一緒にいても幸せになれないと感じた場合

今は相手のことが好きで一緒にいたいと思っていても、「遠距離恋愛がまだまだ続く」「相手の仕事や家族に不安がある」などの理由で、将来的に自分の望む関係にはなれないと思ったり、相手を苦しませてしまうだけかもしれないと感じたりした時は、お互いが幸せになる選択肢として別れを考えるタイミングかもしれません。

心を閉ざされてしまった場合

一度、心を閉ざしてしまった相手の心を開くことはとても難しいことです。

いくら連絡をしても反応がない、取り付く島がないような状況で、こちらから働きかけ続けるとよけいに関係がこじれてしまうかもしれません。これ以上悪化させないために別れを選択した方がいいケースもあります。

別れるという選択をした時には、別れた後に後悔したり、再会した時に気まずい思いをしないような行動をしましょう。きちんと別れと向き合って、未練や恨みを残さない別れ方ができれば、新しいスタートもスムーズに切れるはずです。

自分の気持ちを整理する

別れを切り出す前に、ふたりの関係を振り返り、自分なりに整理しましょう。おすすめの整理の方法は、誰にも出さない手紙を書いてみることです。

恨みつらみが出てきても構わないので、まずは、相手に対して言いたいことをすべて出し切ることが大切です。気持ちが整理できれば、すっきりとして前向きになれるからです。

相手に感謝する

「こんな人とは別れて正解だったのだ」と、相手を嫌いになることで気持ちの整理をつけたくなりますが、それは逆効果かもしれません。

付き合った期間は、自分が好きになった人との大切な時間だったはず。その間には嬉しかったことやありがたかったこと、大切な思い出もあったでしょう。

「別れることになったけれど、あの人と一緒に過ごせて幸せだった」と振り返られるようになると、卒業という形で前向きに関係を終わらせることができるようになるでしょう。

将来について考える

実は、別れを考えている時は、自分が本当はどんなパートナーシップを望んでいるかを見つめ直す良い機会でもあります。

過去を振り返るのではなく、自分はどんなことに幸せを感じるのか、どんな人とどのような将来を歩んでいきたいのかを考えると、別れは次へのステップと思えるようになります。

自分の気持ちをきちんと伝える

自分なりに気持ちの整理がついたら、その気持ちを相手にきちんと伝えましょう。

うやむやのまま終わらせるとモヤモヤが残るだけです。自分の本音を伝えることができると、一回りも二回りも成長でき、新たなステージに進めるでしょう。

誰にとっても別れる経験はつらいことです。けれど、別れの前兆に気付かないふりをして時間を過ごしてしまうのではなく、きちんと自分と相手に向き合って、より良い道を目指して歩いていきましょう。人生はこの先も続いていくのですから。

もし次の出会いを考えるなら、恋活や婚活を始めるという方法もあります。ゼクシィ縁結びエージェントでは、マッチングコーディネーターが婚活についての相談に乗り、一人一人に合わせたアドバイスをしています。無料カウンセリングも行っているので活用してみてはいかがでしょう。

取材・文／福原敦子

【監修】
服部希美さん
「カウンセリングサービス」所属心理カウンセラー。セミナー講師。“さびしさを笑顔に変える”をテーマに高い共感力で親身に寄り添い、婚活や30代からの女性の恋愛をサポート。また、「対人関係の改善」「自分の望む人生へのシフトチェンジ」といった相談でも高い支持を得ている。名古屋、東京、オンラインにて相談を受け付けている。
公式サイト：https://www.hattori-nozomi.jp