「付き合うのが面倒くさい」と思う男女の心理・特徴、対処法を紹介

恋愛に気持ちが向かない。時間をかけたくない。そんな「付き合うのが面倒くさい」と感じてしまう男女の気持ちや特徴を、心理カウンセラーの竹内えつこさんに解説してもらいました。また恋人がほしい、恋愛したいと思えるようになる対処法もご紹介します。

どんな時に「人と付き合うのは面倒くさい」と思ってしまうのでしょうか。面倒だと感じるのには、6つのタイミングがあるそうです。

１．仕事が忙しい時

仕事が忙しくてそれ以外のことを考える余裕がない時は、恋愛を煩わしく感じてしまいます。仕事で疲れていて休日はゆっくり休みたい時も、デートしたりするのは面倒くさいと感じます。また資格の勉強やキャリアアップを目指している時は、それ以外のことに労力を使いたくないと思ってしまいます。

２．趣味などでプライベートが忙しい時

休日が趣味の予定でほとんど埋まっていると、趣味だけでプライベートが充実しているので恋愛をしたいという気持ちになれず、誰かと付き合うのが面倒だと感じます。また誰かと付き合ってしまうと、自分の趣味に口出しされるかもしれないと考えてしまいます。

３．友達と楽しく遊んでいる時

友達と遊んでいる方が気を使わずリラックスできるし楽しいと思う時は、恋人という存在をそこまで必要としていません。誰かと付き合うと、余計な気を使わなくてはいけなくなるからと、「付き合うのは面倒くさい」と感じてしまいます。

４．自分のペースで過ごしたい時

誰かと付き合うことで、今の自分の生活リズムが崩れることを嫌だと感じます。毎日のルーティンが決まっているタイプの人は、特に自分のペースを乱されたくないので、誰かと付き合うことを想像すると面倒だと強く思うようです。

５．恋愛でストレスを感じたくない時

過去の恋愛で精神的に不安定になって、つらい思いを経験したことがある人は、「次の恋愛でもまた同じ思いを繰り返すかもしれない」と想像してしまいがちです。誰かと付き合うことに対してポジティブな気持ちになれません。「人と付き合うのは面倒だ」と思い込むことで、同じようなつらい思いをすることを無意識に回避しています。

６．過去の恋愛を思い出した時

過去の恋愛の経験を思い出したり、周りの友人から苦労話を聞いたりした時に、「恋愛は面倒くさい」「恋愛は大変だ」という悪いイメージが浮かんできます。誰かと付き合うと面倒なことになるからと、「嫌な思いをするくらいなら誰とも付き合いたくない」と、恋愛を避けるようになります。

以前は恋人がいたり、恋愛に積極的だったりした人もいるはずです。「付き合うのが面倒」と感じるようになるきっかけは、以下のようなパターンが考えられます。過去の恋愛にトラウマがあるケースが多く考えられます。

恋愛で傷ついた経験がある

過去の恋愛で傷ついた経験があると「また同じように傷つきたくない」と思ってしまい、再び恋愛をすることが怖くなります。そのため、「恋愛は面倒くさい」と自分に言い訳をして、誰かと付き合うことを避けるようになります。

過去の恋愛で相手に振り回された

過去の恋愛で、相手に振り回されたり、合わせすぎたりした経験があると、「恋愛＝相手に振り回されて疲れる」というイメージになってしまい、積極的に誰かと付き合いたいと思うことができません。相手に振り回されるよりも、一人で自分のペースを守る生活の方が心地よいと感じるようになります。

過去の恋愛で相手からの束縛がキツかった

過去の恋愛で相手からの束縛がキツかった場合、「次に付き合った人も同じように束縛してくるに違いない」と思って、恋愛を避けるようになります。また、趣味が充実していて、友人が多い人の場合、相手から束縛されることで自分の世界が狭まることを嫌がります。

過去の恋愛で友達が減ってしまった

恋愛中に恋人を優先しすぎて友達が減ってしまった経験がある人は、今は友達との時間を大切にしています。また恋愛することで友達が減ることを恐れていて、誰かと付き合うことを面倒くさいと感じてしまいます。

恋愛よりも優先したいことや心配事がある

自分や親、家族の健康問題や、ペットを大事にしているなど、恋愛より大切なことがあると、人と付き合うのが面倒に感じてしまいます。

男女別に、「付き合うのが面倒くさい」と感じている人の特徴を見ていきましょう。まずは男性からです。

仕事が忙しい

男性は複数のことを一度にこなすよりも、シングルタスクで一つのことに集中するタイプの人が多いといわれていて、仕事に集中している時はそれ以外のことを考えられません。仕事にやりがいを感じている時は、恋愛が面倒だと感じてしまいがちです。

男友達と一緒にいる方が気楽

男友達と集まる機会が多い人や男性が多く集まる趣味を持っている人は、そもそも異性と関わる機会が少ないので恋愛から遠ざかります。恋愛をすることへのハードルが高くなり、付き合うことが面倒だと感じてしまいます。

女性に対するイメージが悪い

母親が過干渉だったり、姉妹との関係が悪かったりした人は、女性へのあまり良くないイメージを持っていることがあります。「付き合うと母親や姉妹みたいに口うるさくなるんだろうな」「女の人は姉のように気が強いのかな」などと考えてしまい、女性と付き合うことが面倒だと感じます。

束縛されたくない

毎日のルーティンがあって、自分一人の時間を大切にしている人は、恋愛に時間を取られたくないと考えてしまいます。誰かと付き合うことで束縛されて、自分一人の時間に入り込まれたくないと思ってしまいます。自分一人の時間と恋愛を、両立できるかどうか自信がない人もいるでしょう。

趣味にお金がかかる

趣味を持っている人には、デートにお金を割くより趣味にお金を注ぎ込みたいと考えるタイプの人もいます。お金がかかる趣味を持っている人も同様です。誰かと付き合うよりも、趣味の優先順位が高いのです。

たくさんの女性とデートしたい

今は誰か特定の一人と付き合うのではなく、たくさんの女性とデートしたいと考えている人は、きちんと付き合うこと自体を避けようとします。また、結婚願望がない人は付き合うことで結婚を迫られたりしたくないので、カジュアルな関係を望みます。

それでは「付き合うのが面倒くさい」と感じている女性の特徴も見てみましょう。

趣味や推し活などでプライベートが充実している

趣味や推し活などでプライベートが充実していると、恋愛にそこまで興味が持てません。誰かと付き合うと趣味について文句を言われてしまうかもしれないので、付き合うことを面倒だと感じます。

一人でいる方が気楽

休日は、家で一人きりで過ごすのが好き、一人旅が趣味、一人でも外食できる、一人で外出して遊ぶ時間が好きなど、一人が好きなタイプは誰かと付き合うことが面倒だと思ってしまいます。異性に限らず誰かと一緒にいる自分をあまり想像できず、人付き合いは煩わしいものだと考えているので自然と恋愛から遠ざかります。

恋人がいない女友達が多い

周りに彼氏がいない女友達が多い人は、恋愛から遠ざかりがちです。自分だけ彼氏をつくると気まずいと考えている人や、女子会など女友達との付き合いの方が楽しいと感じている人がいます。

女性らしさを求められたくない

恋人から女性らしさを求められることにストレスを感じるタイプです。デートのためにおしゃれするのが面倒くさい！休日はラフな格好でのんびりしたい！と考えている人も誰かと付き合うことを面倒だと感じます。恋人から女性らしいファッションを求められて、自分のファッションができないことにストレスを感じる人もいます。

仕事に集中したい

キャリアアップを目指して資格の勉強をするなど、今は仕事に集中したい！と考えている人は付き合うことが面倒だと感じてしまいます。自分の目標を達成するまでは、恋愛のことは考えられないという人もいます。

恋愛の優先順位が低い

仕事、趣味、友人、家族、ペットなど、恋愛よりも優先順位が高いものがたくさんある人は、自然と恋愛の優先順位が下がります。そもそも恋愛に対するモチベーションが低いので、誰かと付き合うことを面倒だと感じてしまいます。これは女性に限ったことではなく、男性でも恋愛の優先順位が低い人がいます。

自立的

自立的でしっかりしている女性は、男性と付き合っても相手を頼りないと感じ、自分がリードしなければいけないと思ってしまいます。恋愛すると自分が頑張らなければいけないと考えてしまうので、誰かと付き合うことを面倒だと思いがちです。

今までと行動範囲を変えてみる

普段とは違うルートで帰ってみるなど、いつもと行動する範囲を変えてみましょう。自分一人の生活で完結して、毎日のルーティンが出来上がっている人は、普段と違った行動をすることでいろいろな発見があるはずです。自分の世界を広げるところから始めてみるとよいでしょう。

異性の友達をつくる

最初から付き合うことを考えるのではなく、まずは異性の友人をつくるところから始めてみましょう。興味を持っていろいろな人と関わっていくうちに、さまざまな人の魅力に気付き、人といることが楽しくなってくるかもしれません。

新しいコミュニティーに参加してみる

趣味やサークルなど新しいコミュニティーに参加して、今までとは違った業種やタイプの人たちと交流してみましょう。刺激を受けて視野が広がることで、意識が変わってきます。

過去の恋愛を振り返る

過去の恋愛が原因で付き合うのが面倒だと感じている人は、過去の恋愛を振り返ってみましょう。なぜ付き合うことが面倒だと感じるのか？その理由を考えてみましょう。自分一人では過去の恋愛と向き合うのが難しい場合は、カウンセリングなどを利用してみるのがお勧めです。

良いパートナーシップを築いている友人の話を聞く

恋愛に対して悪いイメージを持っている人は、周りで良いパートナーシップを築いている友人の話を聞いてみましょう。恋愛に対するポジティブな話を聞くうちに、自分も「誰かと付き合ってみたい」と思えるかもしれません。

また誰かとお付き合いしたいと思った時、どのようにすれば恋愛を楽しめるでしょうか。7つのコツをご紹介します。

１．お互いを尊重する

どちらか一方の考えを押し付けるのではなく、お互いの意見を尊重するようにしましょう。意見の違いがある時は、お互いの妥協点を見つけられるように話し合うことで、良い関係を築くことができます。

２．自分軸を持つ

嫌われるのが怖くて相手の顔色ばかりうかがっていると、相手の感情や言動に振り回されることになります。自分は自分、相手は相手です。自分軸をしっかり持ちましょう。

３．我慢しない

相手に不満があったら、我慢せずに伝えるようにしましょう。ずっと我慢し爆発してしまうよりも不満を小出しにしていくことが、良い関係を長続きさせるためには大切です。

４．自然体を心がける

付き合い始めは相手に良いところを見せたいと思って頑張ってしまいますが、無理しすぎるといつか疲れてしまいますし、自分を偽っても長続きしません。自然体でいるように心がけましょう。

５．気持ちを素直に伝える

愛情や感謝など、自分の気持ちを素直に伝えるようにしましょう。ケンカしてしまった時も「ごめんなさい」が素直に言える関係になれると素敵ですね。

６．恋愛だけに集中しない

趣味や一人の時間も大切にするようにしましょう。お互いの世界を持っていることで今まで知らなかった違う世界のことを知るきっかけができますし、一人の時間がガス抜きになることもあります。

７．相手の好きなことや趣味に興味を持ってみる

ふたりの時間を楽しむためには、相手の好きなことや趣味を知ろうとすることも大切です。恋人が自分の好きなことに興味を持ってくれたら嬉しいですよね。

人と付き合うと自分のペースを崩されたり、相手に気を使わなければいけなかったりと面倒な部分もありますが、それ以上に得られるものもあります。大切な人と過ごす幸せな時間など、一人では経験できないことがたくさんあります。心を通わせて信頼できる相手がいることは素晴らしいことです。人生を歩む上で、パートナーの存在が生きる励みになることもあります。面倒だと思っていても、誰かと付き合ってみたいと心のどこかで感じているなら、思い切って一歩踏み出してみましょう！
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取材・文／竹本紗梨

【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異例の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦問題・パートナーシップ。東京・恵比寿にカウンセリングルームを持ち、対面、オンラインでのカウンセリングを行っている。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。
公式ブログ：https://counseling-sou.com/blog/