- 恋愛相手に理想や憧れを見る
- 普段感情を抑えている場合、瞬間的に恋に落ちやすくなる
- 視覚が優位に働いている
- 過去の好きな人を思い起こしている
- ポイント1.自分の気持ちを確かめる
- ポイント2.接点を持つ
- ポイント3.相手の情報を得る
出会ったばかりなのに、気になって仕方ない人がいる、もしかして一目惚(ぼ)れ?それとも、ただ、「いいな」って思っただけなのかな?そんな気持ちになったことはありませんか?一目惚れが果たして恋愛関係、はたまた結婚にまで発展する可能性はあるのかも気になるところですよね。そこで、心理カウンセラーの池尾昌紀さんに、一目惚れに働く心理から、アプローチする上で気を付けたいポイントまで伺いました。
一目惚れしたことがある人は男性約60%、女性約40%
※出典:マクロミルアンケート
※出典:マクロミルアンケート
20~40代の男女415人に行ったアンケートによると、一目惚れの経験があったと答えた人は約半数。男女別に見ると、男性の方が約20%多い結果となりました。
また、どんなシチュエーションで、どんな人に一目惚れをしたのかを聞いてみたところ、次のようなコメントがありました。
「アルバイト先で笑顔が素敵で気さくな人だった」(26歳/男性)
「小学校の時の爽やかなイケメンに」(22歳/女性)
「中学生時代にクラスの中では静かな女の子に、新しいクラスで会った瞬間、一目惚れしました。美人で、どこか他の人と違うような雰囲気をしていて、たまに見る笑顔がとても素敵な女性でした」(38歳/男性)
「高校生の時、サッカー部のキャプテンが雨の中、泥だらけになって練習している姿を見て」(29歳/女性)
「学生の時、バイト先だったコンビニのお客様で、近くの学校に通う学生でした。いつもギターを持っていて、めがねで背が高く、頭の良さそうな人でした」(32歳/女性)
「合コンで出会った人。スタイルが良く、キレイめな服を着こなしていた」(34歳/男性)
街中や電車内、職場、バイト先、カフェ、合コンや婚活パーティといった声もありましたが、圧倒的に多かったのが、学校やバイト先といった「学生時代」にあったというケースです。
また、相手については、「好みのタイプ」「キレイ」「イケメン」「スタイルがいい」といった、容姿についてのコメントが多いことも特徴でした。
一目惚れするときの心理とは?
では、一目惚れとはいったいどんな心理が働いたり、影響したりしているのでしょうか?アンケート結果を踏まえつつ、心理カウンセラー池尾さんに聞いてみました。
恋愛相手に理想や憧れを見る
精神的に未熟な若い時期や恋愛経験が少ない人の場合、恋愛対象となる異性に対して、自分の理想や憧れといった感情を抱きがち。
相手が本当はどういった人か知ることをせずに、見た印象だけで自分の理想を重ねてしまい相手を好きになってしまうケースが多いようです。アンケートで学生時代の一目惚れエピソードが多かったことも、この心理が影響していると考えられます。
普段感情を抑えている場合、瞬間的に恋に落ちやすくなる
仕事に没頭しているなど、感情的にならないようにしている人は、気持ちを押さえつけている分、その反動のように、恋をしたとき、火が付いたように燃え上がる可能性があります。
特に男性は感情を抑えるタイプが多い傾向があり、実際にアンケートでも女性より男性の方が、一目惚れ経験が多い結果となりました。
視覚が優位に働いている
視覚優位とは、好みを左右するのが、目で見てわかる情報からの影響が大きいケースです。つまり「見た目重視」であること。これも男性に多い傾向であり、そこには、子孫を残すために子どもをたくさん産める女性を視覚的に探す、という本能が働いているのではないかといった説もあるようです。
一方、思春期においても「見た目」を非常に重視します。この時期は心も体も成長し、その急激に変化する自分を嫌悪するという心理が働きます。そのため、より完璧な見た目であることにこだわるようになり、その影響として恋愛対象にも「容姿の美しさ」を求めるようになるのだそう。
過去の好きな人を思い起こしている
心理学では、第一印象の良しあしは、自分が過去に出会った人に抱いた感情が影響している場合があると言われています。
一目惚れにおいても、過去の恋愛が影響しているケースがあります。例えば以前好きだった人とどこか面影が似ていたり、雰囲気が近かったりといったポジティブなものもあれば、忘れられない元彼への執着といった思いまで、一目惚れした相手に重ねている可能性もあるようです。
一目惚れするとどうなる?
一目惚れしたとき、私たちの中ではいったいどういった感覚になるのでしょうか。
人が恋愛感情を抱く時、脳科学的にはドーパミンが出ると言われますが、心理学的には、恋愛初期にある「ドキドキ」する感覚や、対象が気になって仕方なくなってしまう状態です。
それが一目惚れの場合、「その人のことを知らないのに、なぜ気になってしまうんだろう」と、自分の心に理由を求めてしまうことにより、相手を思うことが何度も反すうされます。それによって、恋する気持ちもどんどん強化される一方、答えは出ないため、最終的に「ビビッときた」「これは運命の出会いに違いない」と思い込むケースもあります。
思い込みは一目惚れのネガティブな部分と言えるかもしれませんが、池尾さんによると、ポジティブな面もあるとのこと。
一目惚れをするときは、基本、相手に対する情報量が少ない分、視覚をはじめとする自分の感覚や感性だけで相手を見ているとも言えます。
相手のどんなところに自分が引かれているかにフォーカスしたり、深掘りしてみると、自分が恋愛に対して、人間として、どんなことに価値を感じているかがわかります。
また、一目惚れした相手に過去の恋人への感情を重ねている場合、自分の中の未完了の気持ちや向き合うべき感情にも気づくことがあるかもしれません。つまり、一目惚れは自分を知るきっかけになるのです。
一目惚れ相手へアプローチする前に気を付けたい、3つのポイント
アンケートによると、一目惚れをしてすぐにアプローチした人が男性だと約62%、女性だと約55%。さらに、アプローチの結果、交際することになった人は男性約61%、女性約40%という結果に。なかなか高い成功率のように感じる人も多いのではないでしょうか。
では、一目惚れしたらすぐに告白やアプローチをしてもいいのでしょうか?
まず、大前提として思い込みで急いでアプローチすることはせず、相手の気持ちはもちろん、例えば仕事が忙しいといった状況に対しても思いやる必要があります。また、私たちは「どんな人かよく知らない人」を警戒するのが自然な心理です。そのため、自分のことを少しでも知ってもらっている方が、相手の警戒心も緩み、アプローチした時に成功する可能性も高まるかもしれません。
以上のことから、一目惚れの場合は、少しずつ、スローステップでアプローチしていくのがおすすめです。
ポイント1.自分の気持ちを確かめる
相手に対してアプローチをする前に、最初に自分の気持ちをしっかり確認しておく必要があります。
おすすめは、まずは信頼できる友人に一目惚れしたことを打ち明けてみること。話すことで自分の気持ちに対して客観的になることができます。また、友人とアプローチをするための対策を立てたり、協力を得たりすることもできるでしょう。
もう一つ、自分の気持ちを確かめるのに有効なのが、意中の男性や女性と一緒にいるシーンをイメージしてみること。ポイントはデートなどの特別なシチュエーションではなく、結婚後の平日の平凡なシーンです。そのとき、どんな感情を感じるか、ごくありきたりな状況でも幸せを感じられるか、一度じっくり向き合ってみましょう。
ポイント2.接点を持つ
一目惚れした人と知り合いでない場合は、相手と何かしらの接点を持つことがマスト。例えば職場や学校など、同じコミュニティにいる場合は、共通の友人などを介し、まずは知り合いになり、そこから少しずつ会話する機会を持っていくのがおすすめ。できればグループで遊びに行けるような関係になれたらベストです。
電車の中などで、コミュニティなど共通の接点がないところで一目惚れしたようなケースでは、友人とふたりで「ファンなんです」「よくこの電車乗られてますよね」など、ライトに声をかけてみるのも一つの手。一対一で声をかけるよりも、複数からの方が相手の警戒心が下がる可能性があるからです。
ポイント3.相手の情報を得る
相手に気持ちを伝える前にやっておきたいのが、一目惚れした人がどんな人かしっかり情報を集め、相手を知ること。趣味や交友関係、そもそもパートナーの有無まで知っておくと、アプローチしてもいいのかどうか、会話のきっかけになる共通の話題などを得ることができます。
もし、意中の人と友人関係にまで発展しているなら、相手がどんな価値観を持っているのかを知っておきたいもの。なぜなら、パートナーとして交際したり結婚したりすると、共感できる価値観を持っていることが大切になるからです。
価値観を知る上でおすすめの手段は、映画やドラマの好き・嫌いを聞いてみること。さらにどんな点に感動したか、違和感があったかまでシェアし合うと、お互いの感覚がよりわかるようになるでしょう。
恋の始まり方は一つじゃない!
一目惚れは場合によっては独りよがりな恋になってしまうこともあります。だからこそ、相手に惹かれる自分の気持ちと相手を尊重する気持ちのバランスを取りたいもの。
また、自分にとってどんなパートナーシップが幸せなのか、しっかりビジョンを描いておくことが大切です。すると一目惚れした相手と付き合うことに固執しすぎることなく、相手にアプローチすべきかどうか、自分にとっても相手にとってもベストな選択ができるはずです。
パートナーシップにとって大切なのは、付き合っていく上でお互いを高め合い、コミュニケーションを取れる関係性を築くこと。それができるなら、恋の入口は一目惚れでもお見合いなどのスタイルでも、きっとうまくいくはずです。
幸せなパートナーシップを築ける相手を探しているなら、恋活や婚活を始めてみてはいかがでしょう?ゼクシィ縁結びエージェントでは、前向きに婚活を検討している人をサポート。無料カウンセリングも実施していますので、気軽に問い合わせを。
取材・文/小松ななえ
【監修】
池尾昌紀さん
心理カウンセラー歴20年以上。名古屋を中心に東京、大阪、福岡、オンラインでカウンセリングを行い臨床件数は5000件を超える。男女関係の修復、離婚危機、浮気、セックスレスといったパートナーシップをはじめ、やりたいこと探しや自己実現まで幅広いテーマを手掛ける。カウンセラー養成スクール講師として講座、ワークショップを多数開催。数十名~100名規模のグループセラピーをリードするトレーナーでもある。人の価値を見極める優しさと鋭い洞察力、人生に変化をもたらす具体的な提案には定評があり、個性的でユニークな人柄が「どんなことでも安心して話ができる」と多くの人気を集める。同じくカウンセラーである池尾千里さんとの夫婦カウンセリングも好評。
公式ブログ:https://ikeomasanori.blog.jp/archives/52321178.html
【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2023/3/15~2023/3/16
有効回答数:415人※男性216人、女性199人
(インターネットによる20~40代向け男女アンケート調査 調査機関:マクロミル)
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