目次
恋愛依存症とは? 恋愛依存症の特徴
  • 生活の中心が恋愛になってしまう
  • ネガティブな思い込みをする
  • 恋人の行動を制限したり束縛したりする
  • 恋愛相手に尽くしてしまう
  • 「自分軸」を見失いやすい
恋愛依存症になりやすい人の特徴と原因
  • 自信がない
  • 親からの愛情を感じられなかった
  • 恋愛で深く傷ついた経験がある
恋愛依存症を克服する方法は?
  • 自己肯定感を高める
  • 一人の時間を楽しむ
  • 恋愛相手以外に関わる人を増やす
恋愛依存症から抜け出したいなら、自分の価値を認めること

恋愛に依存してしまう「恋愛依存症」。人によっては日常生活にも影響が出てしまいます。そこで心理カウンセラーの大塚統子さんに、恋愛依存症に陥りやすい人の特徴や原因を聞きました。恋愛に依存するのがつらい、やめたいと思った時に、克服する方法も解説します。

恋愛依存症とは?

恋愛依存症とは?

恋愛依存症とは、恋愛そのものに執着して、「恋愛なしにはいられない」と依存している状態を指します。正式な病名ではありませんが、恋愛にのめり込むあまりに、日常生活に支障が出ることもあります。

恋愛依存症の特徴

恋愛依存症の特徴

恋愛依存症の人に多く見られる5つの特徴について解説します。

生活の中心が恋愛になってしまう

仕事や友達付き合いよりも、恋愛相手を優先しがちです。

恋人を大切にするのはよくあることですが、恋愛依存症になると、デートの誘いがあるかもしれないからと友達との予定を入れられない、仕事中も恋愛のことばかり考えて集中できないなど、生活に影響する状況になっています。

ネガティブな思い込みをする

思い込みに支配されやすく、ちょっとしたことですぐ不安になる特徴があります。

例えば、恋人のLINEの返信が遅いだけで、「嫌われてしまった」「浮気している?」と根拠のない思いにとらわれてしまいます。ネガティブな想像をまるで本当のことのように思い込んでしまい、人から「そんなことないよ」と言われたとしても、自分の想像の方を信じてしまうのです。

恋人の行動を制限したり束縛したりする

不安な気持ちが強いため、相手を疑って行動を制限し、予定も細かく把握したがり束縛してしまいます。

また、相手の行動に対して、「これはどういうこと?」と問い詰めて、けんかに発展してしまうことも多いです。

恋愛相手に尽くしてしまう

自分の時間やお金、労力を犠牲にして、恋愛相手に尽くしてしまいがちです。

恋愛相手からの無茶な要求にも応じてしまい、疲れていても無理をして、嫌でも断れない人も少なくありません。「尽くさないと振られてしまう」という恐怖心があるのかもしれません。

「自分軸」を見失いやすい

恋愛相手が変わると服装やメイクを大きく変えるなど、相手の好みに自分を合わせていく傾向があります。

その人との恋愛を続けるためには何でもしようと、相手の言うことが正しいと思って行動してしまいます。恋愛相手が認めてくれることで、ようやく自分には価値があると思えるのです。

恋愛依存症になりやすい人の特徴と原因

恋愛依存症になりやすい人の特徴と原因

自信がない

自分に自信がないため、「嫌われるのが怖い」と思いがちです。別れを切り出されることを恐れて、関係を維持するために相手にとっていい人でいようとします。無理して頑張って尽くすなど、相手に合わせる行動をとってしまいます。

恋愛相手がいることで自分には価値があると感じられるため、「自分を好きでいてくれる人がいる」「自分を認めてくれる人がいる」と感じられる恋愛に執着してしまうのです。

また、「相手のことを理解できるのは自分だけ」と、相手にとって唯一の理解者だと思うことで、自分の存在意義を見いだすというケースもあります。そのため、その恋愛から離れられないという恋愛依存を起こしています。

親からの愛情を感じられなかった

親との関係で、我慢することが多かった、愛されていると感じにくかった、肯定されることが少なかった、褒められることが少なかったというケースの場合、親に与えてほしかったものを恋愛相手に求めることがあります。

愛情を与えてくれる恋人に依存しやすく、「唯一、本音が言えるのは彼/彼女だけ」「自分が素でいられるのは彼/彼女の前だけ」と思うこともあります。親の分の愛情も恋愛相手に求めてしまうため、相手にとっては気持ちを重く感じてしまい、恋愛が失敗につながってしまうこともあります。

愛されたい気持ちが強すぎると、相手に求めることが多くなってしまい、思い通りに愛してもらえないという不平不満を感じやすくなるのです。

恋愛で深く傷ついた経験がある

かつての失恋で傷ついている人は、「もうあんな思いはしたくない」と考えます。また傷つかないため、お別れをしないために、この恋愛関係を維持しようと執着します。本当に幸せではなくても、自分が我慢すればいいと思い、恋愛を手放すことがなかなかできません。

以前の恋愛で傷ついた理由が癒やされていないと、「また起こるのではないか」と考えてしまいがちです。今の恋人がどんなに愛してくれたとしても、過去の経験からくる「恋人は浮気するもの」となどという思い込みを自分が手放さなければ、解決が難しいです。

恋愛依存症を克服する方法は?

恋愛依存症を克服する方法は?

自己肯定感を高める

自分を肯定することに取り組むと、人からの評価に左右されにくくなります。相手に合わせるのではなく、自分で決めるという自分軸が手に入るため、相手に振り回される恋愛ではなくなります。

また、自己肯定していくことで自分が好きになり、「きっと私は嫌われる」というようなネガティブな思い込みも手放しやすくなっていきます。自分のいいところをノートに書き出してみたり、友人に聞いたりして、自分のことを認めていきましょう。

特に、尽くしすぎるタイプの人は、「嫌なことは断ってもいい、しなくていい」と言い聞かせて、自分を大切にしていくことが大事です。

一人の時間を楽しむ

寂しさを誰かに埋めてもらうのではなく、自分の機嫌を自分で取れるようにすることが大切です。

そのためには、「自分が好きだと感じること」や「楽しい、面白いとポジティブな感情を感じるもの」は何なのかを探して、興味があることを一つ一つやってみるとよいでしょう。集中できることに打ち込むことで、恋愛以外で自分の心を満たす方法が持てるようになります。

恋愛相手以外に関わる人を増やす

「この人しかいない!」と一点集中してしまうと、恋愛に限らずどんな人間関係でも問題が起きやすくなります。友達や同僚など、少しずつ本音を話せる人や、自分の素を出せる人など、信頼して話ができる相手を増やしていくとよいでしょう。

恋愛依存症になっている時は、「この恋を失ったら自分の人生に価値がない」など極端なことを考えて、本人もつらい状況です。しかし、自分のことを大切に思ってくれている人が他にもいると気が付けると、恋愛相手しか見えなかった世界とは違った景色が見えるはずです。

恋愛依存症から抜け出したいなら、自分の価値を認めること

恋愛依存症から抜け出したいなら、自分の価値を認めること

恋愛依存症が苦しくて、「やめたい」と考えているなら、まずは自分の価値を認めてみませんか。無理して恋愛相手に合わせたり、尽くしたりしなくても、誰でも人は愛される価値がある存在です。

また、誰かに幸せにしてもらおうとすると、思い通りにならなくて苦しい気持ちが残ってしまいます。「自分で幸せになる力」を、もう一度取り戻しましょう。ひとりの時間を楽しめるようになれば、恋人とふたりで過ごす時間をもっと幸せなものにできます。

恋愛依存症を克服し、また自然と恋愛をしてみたいな、という気持ちになったら、新たな気持ちで恋活や婚活を始めてみるのも良いかもしれません。ゼクシィ縁結びエージェントでは、婚活のプロであるマッチングコーディネーターが寄り添って、相談に乗ってくれる無料カウンセリングも実施しています。結婚につながるような出会いを探したいなら、利用してみてはいかがでしょう。

取材・文/竹本紗梨

【監修】
大塚統子さん
「カウンセリングサービス」所属の心理カウンセラー、自己嫌悪セラピスト。
自己否定(「自分が嫌い」「自分はダメ」など)やネガティブな感情・思考をリニューアルし、自信や才能・魅力へと変換していくサポートを行う。東京・仙台・オンラインで面談カウンセリングと心理学ワークショップを開催。「私は愛されない」という誤解を手放し、自分らしく愛し合える恋愛スタイルへの気づきと癒しを提供している。
公式サイト:https://otsukanoriko.blog.jp/
Twitter:https://twitter.com/cs_nori

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