無償の愛とは、いったいどんなものなのでしょうか?もしあなたに大切な存在がいたり、交際している相手から愛情を注がれていたりしたとき、自分の行動や思いに、「これって無償の愛かも?」と感じることがあったという人もいるかもしれません。恋愛関係にそんな存在があったとしたらとても素敵ですよね。この記事では、「無償の愛」の言葉が持つ意味から、男女のアンケートでわかった、みんながどんなときに「無償の愛」があると感じるか、心理カウンセラー服部希美さんの監修のもとご紹介します。

無償の愛とは?言葉の意味は?

無償の愛とは?本当にある?言葉の意味、相手に見せる行動まで実体験を交えて解説

無償の愛とは、シンプルに表現すると「見返りを求めずに相手のためを思う気持ちや行動」のことを言います。 「無償」とは、見返りや損得がないということ。

ちなみに英語でいうと「unconditional love」。これは直訳すると、「無条件の愛」となります。

皆さんは「無償の愛」というと、どんなことを思い浮かべますか?おそらく、親から子へ注ぐ愛をイメージする人も多いのではないでしょうか?例えば、熱を出した子どもを看病するお母さんは、ひたすら子どもが回復して元気になることだけを考えて向き合いますよね。それによって何か見返りを期待はしません。これはまさに、無償の愛の典型的な例といえます。

では、恋愛においても、「無償の愛」は存在するのでしょうか?男女アンケートの回答から、そのヒントを探っていきましょう。

無償の愛はあると思う人は約54%

無償の愛とは?本当にある?言葉の意味、相手に見せる行動まで実体験を交えて解説


20~40代男女向けのアンケートで、「無償の愛はある」と答えた人は、以下のような結果となりました。

【全体】54.0%
【男性の場合】48.9%
【女性の場合】59.0%


男女共に半数近い方が「無償の愛はある」と答えたこの結果について、どう感じられましたか?意外に多いと思われた方もいるかもしれませんね。「無償の愛」の存在を信じているということは、これまでの人生においても、親や家族などから、感じられた経験があるということなのかもしれません。

恋愛の中で、無償の愛を感じたことのある人は約40%

無償の愛とは?本当にある?言葉の意味、相手に見せる行動まで実体験を交えて解説

「無償の愛」の存在を信じる人は約54%だったのに対し、恋愛で「無償の愛」を実感した人は、少し少なめの結果となりました。

【全体】39.3%
【男性の場合】35.7%
【女性の場合】42.8%


男性より女性の方が多い理由として、女性は感情にフォーカスしがちであり、逆に男性は感情を抑圧する習慣があまりないという、心理的な傾向の違いが影響しているからかもしれません。

恋人やパートナーの「無償の愛」を感じるとき5選

恋愛において無償の愛は、どんなときに感じるものなのでしょうか?アンケートの結果を見てみましょう。

1位 弱っているときに支えてくれたとき(63.2%)
2位 短所やだめなところを受け止めてくれたとき(56.3%)
3位 家族や友人を大切にしてくれたとき(48.3%)
4位 自分を犠牲にして行動してくれたとき(44.3%)
5位 要望に応え続けてくれたとき(31.0%)
※複数回答

男女で大きな違いはありませんでしたが、人はなぜこのような場面で、「無償の愛」を感じるのでしょうか、それぞれ詳しく見ていきましょう。

弱っているときに支えてくれたとき

人は何かに失敗したり疲れたりしたとき、寄り添ってもらったり支えてもらったりすると、とても心強く感じ、前に進むことができるようになるものです。

特に男性は、なかなか人に弱みを見せることを良しとしない人もいて、そういった自分を見られたら、見捨てられるのではないか、見限られるのではないかと思ってしまうことも多いようです。だからこそ、弱っている自分を受け止めてもらうことはとてもありがたいことで、まさに無償の愛と思える行為なのでしょう。

短所やだめなところを受け止めてくれたとき

自分のいいところは、人にも好ましく思われると感じますし、例えば「料理が得意」「よく気が付くところ」といった長所は相手にとってもメリットになる可能性があります。

一方、自分のだめだと思うところは、誰よりもまず自分自身が嫌っていたりするので、他の人にも受け入れられないと思いがちです。さらに、「すぐ落ち込むところ」「片付けが苦手」などといった短所は相手にとって迷惑になる部分でもあるかもしれないのに、そのままでいいと受け入れてくれるのだとしたら、相手の愛を感じずにはいられませんよね。

ちなみに、メリットは「有償」という意味と捉えることもできます。となるとメリットのない部分を愛してくれることを、「無償の愛」と言っていいかもしれません。

家族や友人を大切にしてくれたとき

自分の家族や友人は相手にとっては少し遠い存在であり、親切にしたり、大切にしたりしても直接的なメリットはあまりないはずです。また、恋人の親や友人は自分自身が選んでつながったわけではないため、必ずしも相性がいい相手ではないかもしれません。それにもかかわらず、何かしらの労力をかけて、大切にしてくれるならば、それは自分への愛があるからこそと感じてしまいますよね。

自分を犠牲にして行動してくれたとき

「犠牲」というと、献身的に尽くしてくれたとでもいうような、とてもつらく強い意味に感じてしまいますが、例えば眠いのを我慢して迎えにきてくれたといったことや、忙しい時期なのに仕事を休んでデートの時間をつくってくれた、といったような、犠牲の大小にかかわらず、「私だったらちょっと頑張らないとできないな」と思うようなことを、自分のためにやってくれたことを指しているのでしょう。

要望に応え続けてくれたとき

一度に限らず、ずっと応え続けてくれるというのは、なかなかできるものではありません。難しいことをやってくれるからこそ、そこに「無償の愛」を感じるのかもしれませんね。

どんな感情・行動を無償の愛と言うの?

無償の愛とは?本当にある?言葉の意味、相手に見せる行動まで実体験を交えて解説

例えば、恋人が仕事などで思い悩んでいる様子のときに、「少しでも力になれたらいいな」「元気になってほしいな」と思ったり、コーヒーを入れてあげたり、話を聴いてあげたりしたとします。そのとき、多少なりとも「こんなふうにしたらもっと私のことを好きになってくれるかも」「役に立つと思われるかも」といった「あわよくば……」といった感情が浮かんだり、「ちょっとめんどくさい」と感じてしまったりするかもしれません。

「無償の愛」をとても壮大なものと捉えていると、ちょっとしたネガティブな気持ちが入り込むことで、「これは無償の愛とは言えない」と思ってしまうかもしれません。しかし、もともとの行動は、自分の利益を得るために行ったのではなく、あくまで相手を思っての行動ですから、こういったケースも「無償の愛」と言っていいでしょう、と服部さんは言います。

「お疲れさま」とねぎらいの声掛けをしたり、料理を頑張ってみたり、大小問わずシンプルなことだっていいのです。ポイントは思いや行動の根っこに「相手への気持ち」があるかどうか。そう考えると、私たちの周りには、そして私たち自身の中には、思った以上に「無償の愛」がたくさんあるのかもしれませんね。

あなたの身近にある無償の愛を汲み取って、さらに幸せに!

無償の愛とは?本当にある?言葉の意味、相手に見せる行動まで実体験を交えて解説

自分たちの関係の中にも無償の愛はある、そんなふうに考えるとお互いの絆は深まりますし、余計なことに感情を振り回されることも減るのではないでしょうか。ぜひ相手の行動や自分の行動から「無償の愛」を感じ取ることを試みてほしいのです。「そこにはどんな愛や気持ちが込められているのか」、ぜひそんな優しい視点を持つよう心掛けてみましょう。

もしも、無償の愛を感じるような相手、家族になれる相手を探しているなら、婚活を始めてみるのもおすすめです。ゼクシィ縁結びエージェントでは無料相談を行っているので、ぜひ利用してくださいね。

取材・文/小松ななえ

【監修】
服部希美さん
「カウンセリングサービス」所属心理カウンセラー。セミナー講師。“さびしさを笑顔に変えるカウンセリング”をテーマに高い共感力で親身に添い、婚活や30代女性の恋愛をサポート。「対人関係の改善」「自分の望む人生へのシフトチェンジ」といった相談でも高い支持を得ている。名古屋、東京、オンライン、電話で相談可。
公式サイト:https://www.hattori-nozomi.jp

【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2022/9/20~2022/9/22
有効回答数:778人※387人(男性)、391人(女性)
(インターネットによる20~30代男性・女性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)

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