- 劣等感
- 無価値感
- 自己肯定感の低さ
- 恋人が他の人と仲良くしているのを見た時
- 仕事や趣味、友人などを優先された時
- 過去の恋人の話を聞いた時
- 周りの人から評価されていることへの嫉妬
- 成功していることへの嫉妬
- 容姿、学歴、職場、環境などへの嫉妬
「嫉妬」とは、他人が自分より優れている、恵まれていると感じたときに生じるねたみやそねみなどのネガティブな感情のことです。人間関係や恋愛において嫉妬してしまう原因や対処法について、心理カウンセラーの竹内えつこさんに伺いました。
嫉妬してしまうのはなぜ?心理的な3つの原因
嫉妬してしまう心理的な原因は、主に3つあるといわれています。
劣等感
相手と自分を比べて、「自分は劣っている」と感じると、相手に対して嫉妬の感情を抱きます。また必要以上に相手を上に見ている時にも嫉妬を感じます。
無価値感
「自分には価値がない」と思い込んでいる時に、相手の中に価値を見つけると嫉妬を感じます。自分の中にある価値に目を向けず、周りばかりを見ている状態です。
自己肯定感の低さ
自己肯定感が低い時、周りに対して嫉妬を感じます。ありのままの自分を認められていないので、周りの人と自分を比べたり、周りの評価を気にしすぎたりします。
「あまり嫉妬しない」という人は、劣等感がなかったり、自分の価値を認められていたり、自己肯定感が高い傾向があります。
【状況別】恋愛で嫉妬してしまうときの対処法
恋愛における「嫉妬」は、相手が自分以外の人に関心を寄せていると感じた時に出てくるネガティブな感情です。嫉妬の中には、恐れ・不安・悲しみ・怒りなどが含まれる場合もあります。恋愛で嫉妬を感じる3つのケースを例に、気持ちの切り替え方や対処法を紹介します。
恋人が他の人と仲良くしているのを見た時
恋人が他の人と仲良くしているのを見ると、嫉妬を感じることがあります。同時に「もしかしたらこの人のことを好きになってしまうのではないか?」という恐れや不安を感じることもあるでしょう。これは自分が恋人から愛されている、大切にされているという自信がないため、嫉妬心が出てきてしまうのです。
嫉妬していることを恋人に伝えることで、最初は「焼きもちを焼いてくれて嬉しい」と思われるかもしれませんが、あまりに続くと「重たい」と思われてしまう可能性も……。
「自分は恋人からいかに愛されているか?」「大切にされているか?」を改めて考えてみましょう。相手からの愛を受け取ることで恐れや不安が減り、嫉妬の感情も収まるでしょう。
自分が相手から愛されている自信があり、「すごく大切にされている」と感じていたら、他の人と仲良くしているところを見ても、「仲がいいんだな」と思うだけで、嫉妬心が生まれることはありません。
仕事や趣味、友人などを優先された時
「相手のことを独占したい!」と思っているのに相手が自分以外の人や事を優先した時にも、嫉妬心を感じます。
恋愛中は、「自分だけを見てほしい」という気持ちが大きくなるものですが、行きすぎると相手への束縛につながってしまいます。嫉妬心以外に怒りを感じるようであれば、もしかしたら自分と相手の心の距離が近すぎるのかもしれません。
「自分は自分、相手は相手」と相手と自分の間に線引きをすることで、相手の気持ちを尊重できるようになります。「自分は自分だけで幸せ」「相手は相手だけで幸せ」を基本に、「ふたりだともっと幸せ」と考えられるように気持ちを切り替えてみましょう。
自分が恋人を最優先して、「自分はあなたを一番にしているのに、何でしてくれないの?」と思ってしまう時は、自分がそうしたいだけで、相手には相手の生活や付き合い方があるのだと考えて。
過去の恋人の話を聞いた時
相手から過去の恋人の話を聞いた時に、嫉妬を感じることもあるでしょう。これは自分と昔の恋人を比べて、「自分の方が劣っているかもしれない」と感じるからです。
過去の恋人はあくまでも「過去」の人です。過去ばかりに目を向けるのではなく「今」に目を向ける意識を持ちましょう。
今、恋人と付き合っているのは「過去の恋人」ではなく「今のあなた」です。「今」の自分が選ばれていることに自信を持ちましょう。
また、自分の魅力や価値をあらためて認めることで、今の自分にもっと自信が持てるようになり、過去の恋人と自分を比べて嫉妬することはなくなってきます。嫉妬をきっかけに、自分の魅力や価値をあらためて受け取っていきましょう。
【状況別】仕事や友人関係で嫉妬してしまうときの対処法
次に、仕事や友人関係で嫉妬してしまう理由と対処法について、3つの状況別に解説します。
心理学では、「嫉妬」という感情は自分と全く関係ない、興味がないものや要素に対しては生まれないといわれています。つまり自分が全く持っていないもの・要素に対しては嫉妬することはないのです。
自分が何に嫉妬しているのかを知ることで、自分が本来持っている「価値」や「魅力」、「自分が欲しいもの」「自分の夢」を知ることができるといえます。嫉妬心を無理に抑え込むのではなく、嫉妬心をきっかけに、自分が持っているものや欲しいものを自覚することで、考え方を変えていきましょう。
周りの人から評価されていることへの嫉妬
自分の中にも同じように周りから評価される部分があるとしたら、それはどこなのか?と考えることで、自分の伸ばすべき部分が分かってきます。
もしかしたら、周りからの評価を自分が受け取れていないだけなのかもしれません。この場合は、相手への嫉妬を通じて自分の価値をあらためて受け取るきっかけにできます。
成功していることへの嫉妬
人は全く手が届かない人に対しては嫉妬を感じることはありません。年収数十億円の人に対して嫉妬を覚える人はほとんどいないですよね。成功している相手に対して嫉妬を感じたということは、潜在意識では「自分も同じように成功できる」ということを知っているということなのです。
同じように成功することが自分の夢なのではなく、「成功を通じて得られるもの」を求めているということもあります。自分が本当に望んでいるものは何なのか、自分の胸に問いかけてみましょう。
容姿、学歴、職場、環境などへの嫉妬
相手と全く同じになることはできませんが、自分が求めているものが何なのかを嫉妬を通じて知ることができます。また、相手と同じ状態になったら「どんな感情を得られるのか?」を考えることで、自分が欲しいものが見つかります。
例えば、モデルや女優に嫉妬してしまうという人は、モデルや女優の容姿だけでなく「周りからの賞賛」「大切に扱われる」「自分の才能を使って仕事をしている」ということにも嫉妬しているのかもしれません。
ただ、嫉妬して悔しい、ねたましいと感じているだけでは、そのパワーは自分の中にこもっているだけです。自分が何をうらやんでいるのか、どうなりたいと思っているのかを考えることで、努力する方向が見えてきます。
嫉妬するのをやめたい!感情をコントロールするコツ
「嫉妬」という感情は、一般的には感じたくないものとされています。しかし、自分が何に嫉妬しているのかを知ることで、自分の望みや進みたい方向性、自分が何と向き合うべきなのか?という問題が分かってきます。
また、「嫉妬」を自分の中にため込まず第三者に話すことで、「嫉妬」を新たな視点で考えられて、気持ちを整理することができます。
「自分は◯◯さんに、嫉妬しています」「自分は◯◯さんの△△がうらやましいです」と、嫉妬を認めて言葉に出すだけでも、嫉妬の苦しさを少し手放すことができます。友達や職場関係の人と話し合える関係なら直接、「◯◯さんの△△なところがうらやましいと思っている」と話してみる方法もあります。たいていの場合は、「私も□□さんの、こんなところがいいと思っていたよ」と返ってきて新たな発見があるでしょう。
恋愛において「嫉妬」を感じたということは、ふたりの関係を見つめ直す必要があるのかもしれません。相手に自分の要望を押し付けたり感情をぶつけたりするのではなく、まずは、「嫉妬」が生まれた原因の不安な気持ちを相手にシェアすることから始めていきましょう。
仕事関係や友達など、人が持っているものをうらやましく感じたときは、嫉妬をエネルギーにして、やりたい方向に向かうチャンスでもあります。「自分も出世したい!」と仕事をすごく頑張る、「私も幸せな結婚をしたい!」と婚活を始めてみる。そのように、嫉妬を原動力に前向きなエネルギーに変えていくのもいいですね。
嫉妬をきっかけに新しい恋を探したい、などの自分の望みを見つけたなら、恋活や婚活などの前向きな行動を起こすのも一案です。もし、婚活をはじめたいなら、ゼクシィ縁結びエージェントの無料カウンセリングを活用してみてはいかがでしょうか。入会を決めていなくても、婚活の進め方などを相談することができますよ。
取材・文/竹本紗梨
【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異例の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦問題・パートナーシップ。東京・恵比寿にカウンセリングルームを持ち、対面、オンラインでのカウンセリングを行っている。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。
公式ブログ:https://counseling-sou.com/blog/
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