「恋愛恐怖症」とは何か。恋愛が怖い人に多い特徴・原因から克服方法まで徹底解説！

恋愛恐怖症にはどんな特徴があるのでしょうか？恋愛に興味がないだけ、必要性を感じないだけ、などの場合もありますが、男性に不信感を抱いていたり、過去の経験がトラウマになっていたら、それは恋愛恐怖症かもしれません。自分に自信がない、誰かを好きになるなんて無理と諦めずに、少しだけ自分や相手と向き合ってみてはいかがでしょうか。心理カウンセラーの服部希美さんに、恋愛が怖い人に多い特徴や原因、克服方法まで教えていただいたので、ぜひ参考にしてみてください。

恋愛恐怖症とは、人の集まる場所やコミュニケーションへの恐怖を主症状とする社交不安障害（社会恐怖、対人恐怖症）などのように医学的や心理学的に定義されているものではなく、恋愛に対して恐れを抱いている心理状態のことをいいます。

一般的に、恋愛や異性に対して何らかの恐れがあり積極的なアプローチができない状態のことを「恋愛恐怖症」ということが多いようです。

恋愛恐怖症には、どうような特徴あるのでしょうか。何を恐れているかは人それぞれですが、特に多くみられる特徴をまとめました。

恋愛に対して否定的

何らかの理由で恋愛に対して良いイメージが持てず、「恋愛なんてくだらない」「恋愛にメリットを感じられない」と考えてしまう人も多いようです。単に恋愛に興味がないのではなく、恋愛自体を否定してしまいます。

恋愛対象にされると逃げたくなる

性的に見られることに嫌悪感を抱き、恋愛対象として見られると途端に避けたくなるという人もいます。

恋愛をしている自分を認められない

好きな人の言動の一つ一つに舞い上がってしまう自分に恥ずかしさを感じ、「柄じゃない」「みっともない」などと自分自身に嫌悪感を抱くこともあります。

異性のイメージが悪い

「自分に近づいてくる異性は体目当てに違いない」「男は浮気するもの」「女は面倒くさい」など、異性に対するイメージが悪いため、恋愛に恐れを抱いてしまう人もいます。

本気の恋愛ができない

「本気で好きにならなければ、フラれるつらさを感じなくて済む」という気持ちから相手に向き合うことができず、体だけの関係や遊びの関係ばかりを繰り返してしまう、というケースもあります。

原因としては、過去につらい恋愛を経験したため、「もう二度とつらく悲しい思いをしたくない」「これ以上傷つきたくない」という気持ちになり、恋愛に対して臆病になっていることが多いでしょう。恋愛に限らず何らかの異性とのトラブルが原因で、全ての異性に対して恐れや嫌悪感が強くなってしまうこともあります。

また、両親の離婚や不仲、恋愛トラブルを見て育った人の中には結婚や恋愛に対して失望していることも多く、「あんなにつらい思いをしてまで恋愛したくない」と、恋愛に対して嫌悪感を抱いてしまいます。

このように過去の経験がトラウマになっているケースが多いのですが、「自分に自信がない」という理由が原因になっている場合もあります。自分に自信がなく劣等感が強い人ほど恋愛で本当の自分を見せることが怖いものです。親しくなってくると「素の自分を見られてしまう」という恐怖から、連絡を絶ったり急に冷たくなったりと、これ以上の進展を避けてしまいます。

どの場合でも、本当に恋愛をしたくないと心をシャットダウンしているときよりも、心のどこかで「本当は誰かを本気で好きになりたい」「深い仲になりたい」と感じているときほど、恐れを強く感じるようです。

もし、「自分は恋愛恐怖症かもしれない」という心当たりがあり、それを克服したいのなら、次の方法を試してみてください。

“今の自分”を受け止める

恋愛恐怖症で悩んでいる人の多くは、「恋愛できない自分はダメだ」と自分を責めて「恋愛できる自分にならなきゃ」とプレッシャーをかけすぎています。でも、恋愛に恐れを感じるには理由があるはずですし、恋愛をしたいという前向きな気持ちがあるからこそ恐れが強くなっているのです。

まずはそんな自分に、「よくやってきたよね」「怖いのも無理はないよね」「ゆっくりと取り組んでいこうね」など、優しい声をかけてあげることからスタートしてみてください。今の自分を丸ごと受け止めてあげることで、心に余裕ができ、恐れが減ってくることも多いです。

幸せな恋愛をしている人の話を聞く

恋愛に対する恐れが強くなっているときは恋愛や異性のネガティブな面ばかりを見ていることが多いのですが、世の中には幸せな恋愛を楽しんでいる人もたくさんいます。うらやましいなと思う夫婦やカップルに、「恋愛をしてどんなことが良かったのか」「パートナーのどういったところが好きなのか」「どういうときに幸せを感じるのか」などを聞き、恋愛に対するイメージをポジティブなものに変えていきましょう。

過去の失恋の傷を癒やす

「浮気をされた経験から人を信じられなくなってしまった」「大好きな人にフラれてしまった」という、恋愛で傷ついた経験や異性から心ない扱いを受けたなどの経験から、自信をなくしていたり心が傷ついたままになっていると、前向きに恋愛を考えることが難しくなります。

心のケアをするために、今感じている恐れや悲しみなどを思うままに紙に書き出して向き合ったり、傷ついてしまった自分に優しい言葉をかけて自信を回復させましょう。

異性とのコミュニケーションに慣れていく

異性に対する苦手意識が強く遠ざけてしまっている場合は、まずは異性と話すことに慣れていくことから始めてみるといいかもしれません。会話をすることに抵抗があれば職場の人や店員さんに、にっこり笑ってあいさつをすることから始めてみましょう。自分から関わりにいくことで恐れを減らすことができますし、異性に慣れていくことで心に余裕ができてくるはずです。

恋愛ができないと言っても、「恋愛の優先順位が低い」「今は仕事に集中したい」など、恋愛に興味がないだけの場合や、長い期間好きな相手がいなかったために「恋ってどうやってするんだっけ？」と、人を好きになる感覚が鈍くなっているだけの場合もあります。

恋愛できない＝恋愛恐怖症と決めつけずに、自分がどういう心境なのかを考えてみるといいですね。

恋愛恐怖症は必ずしも克服しなければならないことではありませんが、もし今の自分を変えて恋愛に向き合ってみたいなら、できることから少しずつ意識や行動を変えることが大切です。

「結婚につながる真剣な恋愛をしてみたい」という気持ちになったら、マッチングコーディネーターに相談しながら婚活ができる結婚相談所の利用もおすすめです。ゼクシィ縁結びエージェントでは、無料カウンセリングを実施しているので、一度プロに相談してみてはいかがでしょうか。

取材・文／仲西なほ子

【監修】
服部希美さん
「カウンセリングサービス」所属心理カウンセラー。セミナー講師。“さびしさを笑顔に変えるカウンセリング”をテーマに高い共感力で親身に寄り添い、婚活や30代女性の恋愛をサポート。「対人関係の改善」「自分の望む人生へのシフトチェンジ」といった相談でも高い支持を得ている。
公式サイト：https://www.hattori-nozomi.jp