「好き避け」とは、本当は好きなのにそっけない態度を取って相手を避けてしまうことです。例えば好きな人の前だと何も言えなくなったり、恥ずかしくて無視したり冷ややかな態度を取ったりした経験はありませんか。そのような気持ちと裏腹の態度や行動を取ってしまうのは「好き避け」のよくあるパターンです。

恋愛の始まりにはしばしば見られることなのですが、相手がそうした行動を取ったとき「好き避け」なのか、本当に自分に興味がないのかがわかりにくいという問題が起こります。相手がどちらなのか、愛の成就のためにしっかり見極めたいポイントですね。

「好き避け男子」の特徴

服部さんによると、好きな人にそっけない態度を取ってしまう「好き避け男子」には6つの特徴があるそうです。

みんなといるとそっけない

ふたりでいるときは楽しそうに話してくれるのに、周りに人がいるとそっけない態度を取ってくることは「好き避け男子」にとても多い特徴といってもいいでしょう。みんなに自分の好きな人を知られたり、冷やかされることが苦手な恥ずかしがり屋タイプに見られる特徴です。

ふたりきりになるとぎこちない

上記とは逆に、みんなといると普通に話してくれるのに、ふたりになると急にぎこちなくなって、目が泳いだり言葉が少なくなったりする人もいます。好きな人を意識するあまり、どのように接していいかわからなくなり固まってしまうようです。

自分にだけ意地悪をする

気持ちと裏腹の行動を取ってしまう「好き避け男子」の中には、そっけないどころか、他の女性にはしないような意地悪をしたり、からかったりする人もいます。好きな女の子に意地悪をするという、少年期の男の子の行動と同じです。

プレゼントなどを喜ばない

誕生日や記念日などにプレゼントを渡してもあまりうれしそうな顔を見せず、「おめでとう」や「よかったね」と声を掛けたときにも、そっけない言葉しか返ってこないことがあります。本当はうれしいのに、その気持ちが伝わってしまうのが恥ずかしくて感情を抑えるのは、「好き避け男子」あるあるです。

ある日突然、そっけなくなる

良い関係を築いていたと思ったのに、ある日を境に急に相手の態度が変わって、距離を置かれたり、話しが続かなくなったりします。「好き避け男子」は相手を好きだと自覚すると、どう接していいかわからなくなってしまい、そういった行動を取るようです。

LINEなどの返信が遅い

LINEやメールへの返信に時間がかかったり、すぐに会話を終わらせたり、時には既読無視をすることがあるのも「好き避け男子」ならではの行動と言えるようです。嫌われたくないという思いが強すぎて、返信一つに時間がかかってしまうのでしょう。

「好き避け男子」の心理

相手のことが好きなのに、どうしてその気持ちを素直に表さずに、そっけない態度を取ってしまうのでしょう。「好き避け」の行動や態度の奥に潜む心理を服部さんに聞きました。「好き避け男子」の理解に役立ててください。

恥ずかしがり屋

好き避け男子には恥ずかしがり屋が多い傾向があります。好きな気持ちを手に悟られたり、周囲の人に感づかれたりするのが恥ずかしいあまり、好きな気持ちを隠したり、ちゃかしてごまかしたりするようです。

自分に自信がない

自分に自信がないから、相手に嫌われたときにダメージが少なく済むように防衛の心理が働いて、相手に興味がないふりをする人が少なくありません。

恋愛に慣れていない

これまであまり恋愛経験がない奥手の人は、好きな気持ちをどのように表したらいいのか、どんな風に動いたらいいのかがわからずに、相手を避けてしまうことがあるようです。

「好き避け男子」の見極め方

気になる相手が自分を避けているように感じるとき、好き避けなのか、嫌われているのかがわからずに悩んでしまうことはありませんか。好きだからそっけないのか、興味がないからそっけないのかを見極めるポイントを紹介します。

ボディタッチを嫌がるか

ふたりの距離が縮まってボディタッチしたときに、相手がさっと引いたり嫌がるそぶりを見せたら、「好き避け」ではなく、親しくなろうと思っていない可能性が高いです。驚いたり戸惑ったりするだけなら「好き避け」の行動と考えてよさそうです。

自分と他の女性で態度が違うか

大勢でいるときに、他の女性とはおしゃべりで盛り上がっているのに、自分には話しかけてくれない、目が合ってもそらされるなど、自分にだけそっけないのは「好き避け」の可能性が大きいと言えます。好きだから特別視して、他の女性とは違う行動を取ってしまうのです。

さりげなく助けてくれるか

目立つような行動はしないものの、こちらが困っているときにさりげなく助けてくれたり、見守ってくれたりするのは「好き避け男子」の特徴の一つです。直接的ではない、控えめな愛情表現をする人が「好き避け男子」には多いようです。

「好き避け男子」の攻略法

気になる相手が好き避け男子だったら、どのように接してアプローチしていけばいいのか、好き避け男子の心理に基づいて服部さんにアドバイスしてもらいました。

LINEやメールを小まめに送る

周囲の視線を気にせずに、自分たちのペースで距離を縮められるLINEやメールは、好き避け男子攻略に有効な手段です。このときに自分の性格や趣味などを示して「私はこういう人です」と先に自己開示をすると、相手の警戒心を和らげ、「好き避け」を乗り越えるのにつながります。

彼の言動で傷つかない

「好き避け男子」を誘って断られたり、そっけない態度を取られても、気にしないようにしましょう。慎重で恋愛にも奥手な人が多いので、相手を信頼するまでに時間がかかるからです。諦めずに様子を見ながら何度か誘ってみましょう。

軽いデートから始める

「好き避け男子」は自分に自信のない人が多いため、ささいなことでも好きな人の期待に応えられないと感じると身を引いてしまいます。デートやLINEのやりとりは、例えばランチのデートや何気ない問いかけのような軽いものから始めて段階を踏んで積み重ねていきましょう。

相手を褒め続ける

小さなことをさらっと褒めることを小まめに続けて、「好き避け男子」が「自分にはそんなにいいところがあるのか」と自信を持てるようにしていくのも効果的です。同時に、「恋愛対象としてあなたのことが好き」とわかりやすく伝えていくと、相手は本心を表現しやすくなります。

「好き避け男子」とうまくいかなかったら……

気になる相手が「好き避け男子」とわかったら、LINEのやりとりなどに気を配って、ゆっくりと関係を築いていきましょう。少し時間がかかり、戸惑うこともあるかもしれませんが、相手の特徴を考えて焦らずに進めていきましょう。
それでも、「この好き避け男子と恋はしない」と思ったら、新しい出会いを探すのも一つの手です。そのときには結婚相談所を利用するのもおすすめです。ゼクシィ縁結びエージェントでは、マッチングコーディネーターがプロの幅広い視点から相談に乗り、一人ひとりに合ったアドバイスをしてくれます。まずは無料カウンセリングを活用して、新しい出会いへの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか？

取材・文／福原敦子

【監修】
服部希美さん
「カウンセリングサービス」所属心理カウンセラー。セミナー講師。“さびしさを笑顔に変える”をテーマに高い共感力で親身に寄り添い、婚活や30代からの女性の恋愛をサポート。また、「対人関係の改善」「自分の望む人生へのシフトチェンジ」といった相談でも高い支持を得ている。名古屋、東京、オンラインにて相談を受け付けている。
公式サイト：https://www.hattori-nozomi.jp