彼氏との上手な別れ方！やってはいけない別れ方ともめる言い方を紹介

彼氏との別れを決意するのはつらいことです。しかし、相手との価値観のズレを感じたり、一緒にいる将来が思い描けなくなったりした場合、いずれ別れを選択することになります。一度は好きだった相手だからこそできるだけ傷つけず、円満に別れたいですよね。この記事では、彼氏と別れる際の心構えや準備、上手に別れるためのノウハウを婚活の専門家である澤口珠子さんの意見を参考に解説します。

彼氏との別れを決意しても、いざ別れを切り出そうと思うと躊躇してしまう人もいるでしょう。そんなとき、どんな心理が働いているのか、どんな状況なのか解説します。多くの場合、下記のいずれか、もしくは複数に当てはまり、別れられないというのが実情です。まずは「別れたいと思っているのに、どうして別れられないのか」を自己分析し、理由を突き止めましょう。理由がわかれば対処法もおのずと見つかります。

情がある

愛は冷めているのに、情があって惰性で関係を続けているケース。好きではないものの、いなくなると寂しいという気持ちがあります。別れたい理由が自分の中ではっきりしていないと情にほだされてずるずると付き合い続けることになってしまいます。

彼を傷つけたくない

自分は冷めているのに相手がそうでない場合、別れ話で相手を傷つけることになってしまうのでなかなか踏み切れません。彼を傷つけたくないという思いから別れを先延ばしにしている状態です。

恋人がいない状況になるのが怖い

恋人がいる状況に慣れているため、彼から離れてひとりになるのが怖いという気持ちがあり、別れられないケースです。「この人を失ったらもう彼氏ができないのでは」「別れた後、また新たな出会いを探すのは大変そう」など、将来を不安視して別れを迷っている状況といえます。

彼がモラハラ、ストーカー気質

別れ話で彼ともめてしまうことが怖いケース。別れ話をすると言いくるめられたり、反論されたりする可能性を恐れている心理状態です。もしくは別れを切り出しても彼が別れてくれず、束縛される恐れがあるので別れられないという人もいます。

別れても「彼女と付き合えてよかった」など、いい女と思われるような上手な別れ方とはどんなものでしょうか。別れ話がすんなり進むことはなかなかないことですが、下記の3点を心掛けるだけで、彼氏も「いい人だったという印象を残したい」という気持ちになり、きれいに別れられる可能性が上がります。

感謝の言葉を伝えて別れる

別れ話をする際に「今までありがとう」と相手への感謝を伝えることで、あなたと付き合えてよかったと思わせることができます。また、感謝の言葉で別れのショックが和らげられ、別れ話を進めやすくなります。

彼に対しての不満や愚痴を言わない

相手に不満があって別れる人がやりがちなのが、別れ話の際に不満や愚痴を言うこと。別れ話のときに不満や愚痴を伝えても彼にはやり直すチャンスがありません。本当に改善してほしいと思っているのであれば、別れを決断する前の交際中に伝えるべきです。別れ話の段階では相手への不満は胸の内にしまっておきましょう。

直接会って伝える

メールやLINE、電話ですまさず、必ず顔を見て伝えることで誠意を見せましょう。会わずに別れ話をされると、相手が納得できずにこじれたり、もめたりする可能性が高くなってしまいます。付き合いの期間が長いのであればなおさらです。

もめがちな「やってはいけない」別れ方があります。基本的には、自分が同じことをされて納得できないと思う別れ方はすべきではありません。「別れるときは相手に敬意を払い、直接会って感謝の気持ちと共に誠意を見せることが大切」と澤口さん。別れはつらいものですが、真剣に話すことで相手も理解してくれる可能性が高くなります。以下の5つはもめやすい別れ方の代表例です。

はっきり別れを伝えず、自然消滅させようとする

自然消滅では、相手はあなたへの感情を整理するのに時間がかかり、不信感や不安な気持ちを持ちます。別れを告げずにフェードアウトするのは、一見気が楽な方法に見えますが、いつまでもはっきりしない期間が続くのでお互いのためにもよくありません。

相手への不満や嫌いなところを感情的に伝える

別れるタイミングでこれまで溜めていた相手への不満や嫌いなところを吐き出すのは、賢い別れ方ではありません。別れ話の時ではなく、もっと早く言ってほしかったと不快な気持ちにさせる可能性もありますし、別れる時にこのようなことを伝えても互いに何のメリットもないのです。

急に連絡先をブロック、音信不通にする

別れ話をせずにいきなりブロックすると、相手は何が起こっているのかわからず、逆に執拗（しつよう）に連絡されたり、待ち伏せされたりなど執着される恐れもあります。

他に好きな人がいることを伝える

プライドが高い男性は、その男性に負けたことに傷つきます。「どんな男性なのか」と詮索されてもめやすくなってしまう恐れも。別れる前に他の人に心変わりしてしまったとしても、そのことは伏せて別れ話を進めましょう。

別れ話をしつつ、復縁の可能性をにおわせる

情が残っている、相手を傷つけたくないという気持ちから「またいつか仲良くなれるかもね」など、含みを持たせた発言をする人もいますが、これはタブー。相手に期待を持たせ、勘違いさせてしまいます。別れを決断したなら、心を強く持ってはっきり別れの言葉を伝えましょう。

別れの際に言ってはいけない、言ってしまうと別れ話がこじれる可能性のある言葉があります。相手のプライドを傷つけたり、別れの理由をうやむやにしたりといった言動や切り出し方は避けるべきです。

付き合わなければよかった

相手との交際、ふたりで過ごした時間自体を否定するような発言はNG。思い出はきれいに取っておきたいものです。もし、時間をムダにしたと思ったとしても、言うべきではありません。

他に好きな人ができた

自分と交際している間に他の人と浮気をしていたと思われてしまう上、彼の嫉妬心をあおる言葉です。事実だとしても言わずにおいて、あくまで彼と別れた後に好きな人ができたということにしておきましょう。

こういうところが嫌いだった

相手への不満は別れを決断する前に伝えるもの。別れ話で伝えても彼は何もできないので意味がありません。もし、不満があれば交際中に伝えるようにし、別れを決断したのであればわざわざ言うのはやめましょう。

あなたにはもっといい人がいる

「他にいい人がいる」という理由での別れ話には納得することはできないでしょう。本当は自分が別れたいのに、彼にふさわしい人がいるという「置き換え」の話法はごまかしている印象を与えるので避けましょう。

周囲の人に別れた方がいいと言われた

友達や親など、他人を巻き込むのはNG。自分の意思ではなく、他人に言われたという説明では相手を納得させることは不可能です。自分の気持ち以外を理由にしたいのであれば、仕事やキャリアなどにするのがベターです。

澤口さんによると、別れを切り出すときに一番大切なのは、事前準備。別れ話をいきなり切り出すとこじれやすいので、切り出す前の段階から徐々に別れを感じさせることが重要なステップになります。別れ話をした際に相手から「別れ話をされるのは時間の問題だと思っていた」と言われるぐらい、別れをにおわせておくことがもめない別れのための大事なポイントです。
少しずつ距離を置いて別れを覚悟してもらうように仕向け、最終的に彼から「最近どうしたの？」と聞かれたときがスムーズに別れやすいタイミングなのです。

本当に別れたいのか、気持ちを整理する

別れた後に後悔しないよう、別れ話をする前に自分の本心に向き合う時間を持ちましょう。ケンカをして一時的な感情で別れようと思っているとか、コミュニケーション不足ですれ違っているだけかもしれません。よく考えて、それでも別れを決意したら途中で決心が揺らぐこともなくなります。

会う頻度、連絡の頻度を減らす

別れを決めたらデートや連絡の頻度を減らしていきます。デートも極力断り、LINEの返信も最低限の言葉やスタンプだけにするなどして、気持ちが冷めていることを暗に伝えます。これによって相手が何となく別れを察するようになるでしょう。

スキンシップをなくす

別れたいと思ったらスキンシップ自体が苦痛になるはずです。スキンシップを拒否したり、はぐらかしたりしていれば相手が別れを察する可能性も高くなります。

相手のテンションを下げる

彼好みのファッションや髪型をやめたり、彼を喜ばせるためにやっていたことをやめたりすることで、相手のテンションを下げるという作戦もあります。

貸し借りの整理を進める

相手の家に置いてあるもの、貸している、借りているものなどがあったら早めに整理します。別れた後にやろうとするとすごく手間と時間がかかり、双方にとって負担。「返してもらわず捨ててくれたらいい」というものであれば構いませんが、それ以外のものはさりげなく引き上げたり返したりしておきましょう。

別れ話を切り出したタイミングで、相手が泣いたり、別れたくないと食い下がってきたりすることは、起こりうることです。いざというときに毅然（きぜん）とした態度が取れるよう、頭の中に対処法を入れておきましょう。 澤口珠子さんによると、別れ話をするタイミングや場所は、昼間で周りに人がいる場所がベターとのこと。夜や車内、どちらかの家などふたりきりの空間は別れ話がこじれたときに、彼が感情的になってしまう恐れも。お互いが落ち着いて話せるようにカフェなどの公の場を選ぶようにしましょう。

相手が泣いたり、怒ったりした場合

相手の言い分や感情を受け止め、相手が冷静になるのを待ちます。ただし、慰めたり、相手の提案に譲歩したりしてはいけません。相手の感情に引っ張られないように気を付け、「別れたい」という意志は曲げずに伝えましょう。

相手が立ち去った場合

追いかけず、そのまま放置してよいです。別れたい気持ちは伝え済みなので、わざわざ連絡する必要もありません。

別れたくないと言われた場合

相手の言い分をきちんと聞いた後、改めて自分は別れたいと言い切り、言い訳などは聞き流しましょう。それでも納得できないと言われた場合は、いったん切り上げ、考える時間を与えます。ただし、別れ話のために何度も会うことは相手に「別れなくてもいいのかな」という期待を持たせてしまうので、話し合いの場は多くても2回までにとどめましょう。

別れた方がいいと思いつつも、彼を傷つけたくない、言い出しづらいなどの気持ちから、どうすればいいのかと悩むのは誰にでも起こることです。別れた後、「自分が後悔してしまうかも」「もう一度誰かを好きになれるだろうか」などと考えて不安になることもあるでしょう。大切なのは自分の本心と向き合い、じっくり考えること。その結果「やっぱりお別れしよう」と決めたら、誠意を持って別れ話をするのが相手に対しての礼儀です。
きちんとお別れし、恋愛に対する気持ちが前向きになったら、新たな恋を探してみてはいかがでしょうか。ゼクシィ縁結びエージェントでは、コーディネーターからのアドバイスを受けながら婚活ができるので、今まで付き合った人とは違うタイプの人に出会えるかもしれません。無料カウンセリングも実施していますので、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

取材・文／関原のり子

【監修】
澤口珠子さん
婚活コンサルタント　スフィアロココス株式会社代表取締役社長　特定非営利活動法人日本教育福祉振興支援協会少子化対策顧問。理想のパートナーを引き寄せる外見・マインドづくりのプロフェッショナルとして活動中。これまでに1000人以上の女性を女子力アップレッスンでサポート、8000人以上の女性を１対１で婚活コンサルサポートなど数々の取り組みに従事。「婚活」に特化したイメージコンサルタントとして、「マインド」「外見磨き」「コミュニケーション」の３軸で、理想のパートナーを引き寄せるノウハウを伝えている。主な著書に、『はじめての「ネット婚活」幸せになるための最短ルート』（幻冬舎）、『愛もお金も全て手に入る美しく自由な女になる方法』（総合法令）などがある。
公式サイト：https://sawaguchitamako.com/