結婚する平均年齢はいくつ？初婚年齢の違いから読み解く現代の結婚観＜2022＞

「結婚平均年齢（初婚年齢）が上昇している」というのはよく聞かれますが、実際にどのくらい年齢が上がっているのかご存じでしょうか？この記事では、男女の初婚年齢の変化をデータで紹介するとともに、その背景を詳しく解説します。また、自分にとっての「理想的な結婚年齢の目安の立て方」についても、恋愛カウンセラー兼作家としても活躍する鶴岡李咲さんに詳しく聞いてきたので、ぜひ参考にしてみてください。

令和3年に報告された厚生労働省のデータによると、2021年の全国の平均初婚年齢は、男性は「31.0歳」、女性は「29.5歳」という結果でした。

注：各届出年に結婚生活に入ったもの。
表10－２ 都道府県別にみた夫妻の 平均初婚年齢
【引用】厚生労働省：令和３年（2021）人口動態統計月報年計（概数）の概況

詳しくデータを見ると東京（男性：32.2歳 女性：30.5歳）や神奈川（男性：31.6歳 女性：30.0歳）、京都（男性：31.1歳 女性：29.7歳）といった都市部は、全国平均よりも、若干ですが平均初婚年齢が高いことが分かります。
【引用】厚生労働省：令和３年（2021）人口動態統計月報年計（概数）の概況

次に、平均初婚年齢を平成元年（1989年）と2021年で比較してみましょう。男性は「28.5歳→31.0歳」、女性は「25.8歳→29.5歳」と上昇していることが分かります。男性に比べて、女性の初婚平均年齢は約４歳上昇しています。

【引用】内閣府：平均初婚年齢の推移

平均初婚年齢が上がった理由として、恋愛心理カウンセラー兼作家としても活躍する、鶴岡李咲さんにお伺いしたところ、３つの要因があるようです。

１. 価値観が多様化してきた

昨今、インターネットやSNSの発達により、日本だけではなく海外などのさまざまな価値観が手元に届くようになりました。これは結婚観にも大きく影響を与えていて、「いつかは結婚するべき」「結婚は◯歳までにするべき」という、以前まで言われていた価値観に縛られず、結婚に対する選択肢を増やすことになりました。

「結婚しない」「事実婚を選ぶ」「結婚したいタイミングでする」という考え方が広まり、さらに世の中でもその考えに賛同する人も増えたことで、平均年齢も上がっているのだと考えられます。

２. １人でも楽しめる娯楽が増えている

テクノロジーの進歩などにより、娯楽が昔に比べてたくさん増えたのも、平均初婚年齢が上がった理由の１つと考えられます。誰かと一緒に過ごさなくても１人で余暇や人生を楽しめる方法が増えた今の時代では、その生活に慣れているという人も多いのではないでしょうか。そういった人の中には、誰かと恋愛や結婚をおっくうと感じてしまっている人もいるのかもしれません。

３. 女性も働く楽しみを見いだしている

女性の初婚年齢が男性に比べて上昇している理由としては、女性が働く楽しみを見いだしている、という背景も考えられます。これもSNSなどの発達によって女性の生き方の選択肢が広がり、自分でお金を稼いだり、自分がやりたいことをやって生きていくライフスタイルを求めたりする女性が増えてきています。そういった人の中には、まずはビジネスを成功させて、そこから結婚という選択肢を取る人もいますし、自分で稼いで１人で生きていくというスタイルを選ぶ女性も増えています。

ここまで、結婚しないという選択肢を含めて、時代に伴って結婚への価値観や選択肢が変化したことで、初婚年齢が上がっているということを解説してきました。

では、いつかは結婚をしたいと考えている人にとって、目安とすべき結婚年齢はあるのか聞いたところ、「データの年齢はあくまで平均。データに振り回されず、自分なりの理想の結婚年齢を考えていきましょう」と鶴岡さん。ここからは、自分にとって理想的な結婚年齢の目安を立てるヒントを詳しく解説していきます。

１. 結婚に何を求めるのか考える

漠然と「結婚したい」と考えるのではなく、もっと具体的に理由を落としていきましょう。
・なぜ結婚したいのか
・何のために結婚するのか
・結婚して何をしたいのか
・どんな結婚生活を送りたいのか

これらを具体的に考えて書き出すことで、叶えるために必要なこと・行動が分かるだけでなく、理想の結婚を実現するためには、いつまでに結婚した方がいいのかということもおのずと見えてくるはずです。

２. 人生プランを考えてみる

自分が人生でやりたいことを、仕事でもライフイベントでも構わないので、とにかくたくさん書き出しましょう。それを平均寿命から逆算して、やりたいことをやるためには何歳までに何をしたらいいかなどを、大まかでもいいので書いていきます。その中に「結婚」が入っているのであれば、その他のやりたいこととのバランスを見て、「◯歳までには結婚した方がいい」「◯歳で結婚するのが良さそう」という想定をつけることができます。結婚する理想の年齢は一人一人の人生プランによって全く異なってきます。一度自分の人生を逆算して考えてみることが大切です。

３. 子どもが欲しいかどうか、なぜ欲しいのかを考える

「子どもを授かる年齢」を気にして、早く結婚したいと考える人もいます。特に女性の場合、年齢が上がるほど出産へのリスクが高まる可能性もあるため、理想の結婚年齢を考えるには「子どもが欲しいかどうか」、また「何人欲しいか」ということも考えておく必要があります。

その際に「なぜ子どもが欲しいのか」ということも考えておくとよいでしょう。「なんとなくみんな産んでいるから」「子どもを産むのが普通だから」という、自分の意志がない決定だと、理想の結婚年齢を考えるときにブレが出てきてしまいます。

「結婚をする／しない」「事実婚というスタイルを取る」など、結婚以外にもさまざまな選択肢が増え、その選択肢も世の中から徐々に受け入れられるようになってきました。友人や周りの人の結婚話を聞くと、漠然と焦ってしまう人もいるかもしれませんが、大切なのは、自分が人生や結婚に対してどう考えるかを明らかにすることです。

結婚という選択肢が自分にとって大切だと感じる人は、同じく結婚に対して積極的な人と出会える可能性が高い、結婚相談所を利用してみるのも手です。「ゼクシィ縁結びエージェント」は、マッチングコーディネーターと呼ばれるプロが、一人一人の理想とする結婚までの道筋をサポート。カウンセリングでは、あなたの理想の結婚像も相談できます。初回カウンセリングは無料なので、気になる方はぜひ相談してみてくださいね。

取材・文／小森理恵

【監修】
鶴岡李咲さん
恋愛心理カウンセラー。株式会社Cherime代表。自身の恋愛経験を役に立てたいと、恋愛心理カウンセラーとして起業。現在は、ありのままで愛される恋愛ノウハウを４カ月でレクチャーする少人数スクール「Real me」や、永遠に幸せなパートナーシップが築けるようになるスクール「Real Partner」を主宰。主な著書に、『「妄想」を操る女は100％愛される 気になる彼が一生夢中になる“秘密の16時間”』、『「依存型こじらせ女子」だった私が彼から溺愛される女になれた方法』（共に大和出版）、『マッチングアプリで運命も超える理想の彼と結ばれる』（大和書房）がある。

オフィシャルサイト：https://cheri-me.jp/
オフィシャルブログ：https://ameblo.jp/risa-t-0105/

【データ出典】
厚生労働省：令和３年（2021）人口動態統計月報年計（概数）の概況
内閣府：平均初婚年齢の推移