目次
平均結婚年齢(初婚)のこれまでの推移 女性の婚姻の最低年齢引き上げは晩婚化に影響するのか 晩婚化している原因とは
  • 女性が社会的に活躍している
  • 社会進出により、昔より経済面が安定した女性も
  • 自分のために時間を使うようになった
現代女性が結婚を意識するタイミングとは
  • 周囲の結婚ラッシュ
  • 交際中の場合1〜2年で検討
  • 妊娠・出産を考え始めた
  • 親族・家族のことを考え始めた
  • ひとり暮らしが寂しくなってきた
「晩婚」と「自分の結婚願望」は別のもの

一般論では「晩婚化」といわれる日本。

なぜ今、日本では晩婚化が進んでいるのでしょうか。世間の結婚年齢をデータで確認しながら、現代人の「結婚観」をひもときます。

平均結婚年齢(初婚)のこれまでの推移

まずは、実際の平均結婚年齢を確認していきましょう。これに関しては、厚生労働省が『夫・妻の平均婚姻年齢の年次推移』というデータを発表しています。

昭和45年では初婚年齢の平均は夫が26.9歳、妻が24.2歳でした。これが平成2年には夫が28.4歳、妻が25.9歳に。さらに平成17年には夫が29.8歳、妻が28歳となりました。

データを見ると、晩婚化は一気に進んでいるのではなくなだらかに推移していることが分かります。このまま時とともにゆるやかに晩婚化が進んでいき、平成30年には夫が31.1歳、妻が29.4歳に。50年近くかけて、男女ともに5年ほど初婚の平均結婚年齢が上がっていることが分かります。

女性の婚姻の最低年齢引き上げは晩婚化に影響するのか

今年4月から民法の一部が改正され、成年年齢がこれまでの20歳から18歳に引き下げられました。これに伴い婚姻年齢が男女ともに18歳からになり、女性は2歳引き上げられることになりました。

この引き上げの主な文脈は晩婚化というよりも、結婚最低年齢に男女差があることがそもそも性別役割分業という意味合いを含んでいるという批判があったことなどが背景にあるようです。

しかし、実際は高校進学者が多くの割合を占めるため、晩婚化に対する影響は大きくはないと考えられます。

晩婚化している原因とは

そもそも、データを見ても初婚平均年齢は夫に比べ、妻が常に2歳程度下回っていることが多いです。そんな中でも女性の晩婚化も進んでいるのにはどんな理由があるのでしょうか。

女性が社会的に活躍している

まず、数十年前と比べて女性の社会進出が進んでいることが挙げられます。世界の中ではジェンダーギャップ指数が低く、女性の社会進出が遅れているとされている日本。
しかし、女性の大学進学率が上がっていることなどから、長く社会人として働く基盤ができている女性が増えていることは影響しているでしょう。

社会進出により、昔より経済面が安定した女性も

社会的に自立している女性が増えたことで、経済面も安定して男性に頼らずとも一人で生きていける女性が増えました。
昔は「女性は家庭に入り、男性に扶養されるもの」というイメージがありましたが、そもそも自分で稼ぐことができれば、金銭的不安を理由に結婚という選択肢を取らなくてもいいと考える女性も増えています。

自分のために時間を使うようになった

これは女性に限らない話ですが、テクノロジーやエンタメ文化の進歩により「一人の時間を楽しめる人が増えた」ことは、日本だけでなく世界の晩婚化に影響しているのではないでしょうか。
スマホ一つあればSNSで他人と繋がれて、家にいてもオンラインゲームや動画配信サービスなど、コスパ良く楽しく過ごせるサービスも増えています。恋愛や結婚をしなくても、ふと寂しさを感じる瞬間というのは昔より減っているのかもしれません。

現代女性が結婚を意識するタイミングとは

現代の女性は「結婚だけでなく、キャリアや自分の人生を追求していい」という考えと、「とはいえ妊娠、いつか妊娠・出産したい」というダブルスタンダードの間で翻弄(ほんろう)されています。「自分は結婚する(しない)だろう」と考えをまとめられている人は少なく、ふとした瞬間に悩んだり、急に結婚を意識したりすることもあるはず。

悩み、迷うのは当たり前のこと。自分だけだと思わず、ここで挙げるタイミングも参考にしてみてください。

周囲の結婚ラッシュ

平均初婚年齢でもある20代後半から30歳、いわゆるアラサーと呼ばれる年齢になると、周囲に結婚ラッシュがやってくる女性も多いもの。自分では「結婚しなくてもいいか」と思っていても、自分とは違う道を選ぼうとしている幸せな友人を見ると、考えが揺らぐこともあります。
周りが結婚していく中で、自分だけができないのかもしれないこと、仲のいい友人たちと環境が離れていくことなどを急に不安に感じることもあるかと思います。

交際中の場合1〜2年で検討

交際している恋人がいる場合、数年で結婚を意識し始めるカップルも多いでしょう。なんとなく「交際の先には結婚がある」と考えている人も多く、特に結婚願望の強い人であれば「婚姻届を提出しないのであれば他の人を探したい」という考えに至ることもあります。
一緒に住んでいたり、長い時間を共に過ごした異性と離れるのは、これまでの生活とはまったく違う人生がやってくるくらい大きな変化かもしれません。

妊娠・出産を考え始めた

やはり妊娠・出産のタイミングを考えて結婚を意識することもあるでしょう。女性の妊娠適齢期は、18〜45歳までといわれています。
選択的シングルマザー制度や卵子凍結などを利用する選択肢もありますが、まだまだ日本では制度が整いきっていないのも事実。やはり、結婚という形で出産をするのが多くの流れではあるため「子どもを持つこと」を目的に結婚を意識する女性もいます。

親族・家族のことを考え始めた

環境によっては「家族のために」と結婚を考える人もいます。家族や親族にせかされて結婚を意識したことがある女性も少なくないのではないでしょうか。
時折「親に孫を見せてあげたいから」という理由で結婚を意識し始めるという女性の意見を耳にすることがあります。結婚や子どもを持つということは家族の話でもあるので、その関係性を懸念する女性も世の中にはいるのです。

1人暮らしが寂しくなってきた

1人暮らしをしている女性の中には、シンプルな寂しさを理由に結婚を意識する人もいます。年齢が上がっていくにつれ、独身の友人が少なくなってくると、なかなか気軽に遊びに誘える人が少なくなったり、昔からの友人とは悩みの内容も変わってきてしまい、交友関係が狭くなってしまったりというのもよくある話です。
いくらエンタメ文化が浸透しても、人肌や優しさが恋しいと思う気持ちも当たり前。1人暮らしが寂しくなったら、誰かとの暮らしや結婚を意識するというのは、ごく自然なことでしょう。

「晩婚」と「自分の結婚願望」は別のもの

世間的に晩婚化が進んでいること自体は事実ですが、皆さんはこのことをどのように受け止めているでしょうか。

「晩婚が多いのなら、まだ結婚のことはあまり意識しなくてもいいや」と考える人もいれば「晩婚化の世の中でも、私は早く結婚したい」と考える人もいるかもしれません。

初婚平均年齢はあくまでデータであり、地域や環境によって結婚ラッシュの時期は大きく変わってくるでしょう。平均年齢より早くても遅くても、あなたが「結婚したい」と思った時期が、あなたにとっての結婚の適齢期なのです。

結婚するかどうか、したいと思うかどうかを今は自分の意思で選択できる時代です。また、晩婚化が進んでいるからこそ、結婚したい人をサポートするサービスや企業も増えています。

婚活の選択肢は増えているので、自分のスピード感や価値観に合った婚活の形を選択してみてくださいね。

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