スキンシップの意味や付き合いたてカップルのポイントは？好きなスキンシップも調査

「スキンシップ」とは、辞書によると「肌と肌との触れ合い。また、それによる心の交流」とあります。広義では親が子どもを抱き締めたり、友人同士で肩を抱き合ったり、ペットをなでたり、そして恋人同士で手をつないだりすることもスキンシップといえます。

スキンシップはお互いの体温を感じ合い、心と心がより近くなったような気持ちにさせてくれるものですよね。実際にストレス解消やリラックス効果があり、さらにハグやキスなどのスキンシップでは、「幸せホルモン」とも呼ばれるオキシトシンが脳内から分泌されることで、相手の愛情をより強く感じ、幸福感を得ることができるとされています。

心の距離をぐっと近づけるスキンシップ。ましてや恋人たちがお互いにふれ合いたいと考えるのはごく自然なことです。さて世の恋人たちは、具体的にどのようなスキンシップを好んでいるのでしょう。 「恋人との好きなスキンシップ」として多かった回答TOP５をご紹介します。

女性の好きなスキンシップTOP５（複数回答）

男性の好きなスキンシップTOP５（複数回答）

好きなスキンシップTOP５（男女不問・複数回答）

このデータを見る限り、１位は男女とも「手をつなぐ」でしたが、２位の結果が男女で大きく割れました。女性は親愛の情を示す「ハグ」を多くの人が挙げたのに対し、男性では「キス」が２位となっており、より性的なスキンシップを好んでいる様子がうかがえます。

すでに関係を深めた恋人同士であれば、スキンシップの有無にそう迷うこともないでしょう。しかし付き合いたてのふたりの場合、タイミングやシチュエーション、深度や頻度など、いろいろと悩んでしまうのではないでしょうか。「もし相手が嫌がったらどうしよう」といったネガティブな妄想から、ふれようとした手をつい引っ込めてしまう場合もあるかもしれません。

ここからは、自然な流れでスキンシップができるシチュエーションについてご紹介していきます。

会話の中で軽くボディタッチをしてみる

相手の話を聞いてリアクションをとるときなど、自然な流れでボディタッチをしてみましょう。ふれる場所は二の腕あたりが自然です。またデート中、トイレに立つときに「行ってくるね」と肩にふれたり、「あれ見てみて」と背中に手を置いてみたりするのもおすすめです。友人同士でするスキンシップの延長線上であれば、あまり抵抗を感じず挑戦できそうですね。

飲食店のデートではテーブルを挟んで向き合うとボディタッチが難しくなるので、角を挟んで90度の位置に座る、カウンターで隣り合わせに座るなど、ボディタッチしやすいポジション取りを併せて意識してみましょう。

スキンスップのための「大義名分」をつくる

例えばドライブデートの後に「たくさん運転してくれたから、お礼に」とハンドマッサージをしてあげる、車通りが多い道を歩くときに「危ないよ」と手を引くなど、「ふれるための理由」をつくると自然な流れでスキンシップすることができます。

ほかにも「今何時？」と、相手の腕時計をのぞき込みつつ手や腕にふれたり、相手が手に持っているものを「見せて」と手を重ねたり、あるいは会話の中で「今日は寒いから手が冷たいよ」「寒いけど、手冷えてない？」など、相手に手をさわらせるきっかけを設けるのもいいですね。

回数を増やすことでふれ合うことが日常化し、抵抗感も薄れていくので、よりスキンシップがしやすくなっていくはずです。

軽めのリクエストをしてみる

もう少し関係性が深いふたりであれば、軽めのリクエストをしてみるのもおすすめです。「今日はすごく頑張ったから、頭をなでて褒めてほしいな」「会えなくて寂しかったから、ぎゅっとしてほしいな」など、セクシーな雰囲気になりすぎない範囲で、「ふれてほしい」「ふれたい」理由とセットでリクエストしてみましょう。

物理的にも、心理的にもふたりの距離を自然と近づけてくれるスキンシップ。お互いに親近感を抱くきっかけにもなり、いいことづくめであるような気がします。とはいえ、なかなかスキンシップに踏み切ることのできない“スキンシップ苦手派”がいるのも事実。ではなぜスキンシップができないのか、“苦手派”の心理について考えていきましょう。

コンプレックスがある

「汗っかきだから」「体臭が気になるから」「スタイルに自信がない」など、近距離のコミュニケーションにコンプレックスを持つ人、または過去にスキンシップで「傷つくことを言われた」など自信を損なう経験をした人などは、スキンシップを避ける傾向があります。このタイプは基本的にパーソナルスペースが広めで、自分に自信がない傾向が見られます。

もし相手が自分と距離を保ちたがる傾向が見られる場合は、「近くに座ってもいい？」など声をかけてこちらからきっかけを作りつつ、徐々に距離を縮めていくといいでしょう。

人目が気になる

人前で手をつないだり、くっついて座ったりすることを嫌がる人は、周囲の目を気にしているのかもしれません。自意識の強さから「異性といるときのデレデレした顔を見られるのが恥ずかしい」と思いがちなので、外でスキンシップをするのは難しいかもしれません。

人前で極端にふれることを避けるようなタイプの場合、障壁はあくまで「人目」であるため、ふたりきりのときのスキンシップには抵抗がありません。例えば映画館など、周りの視線が気にならないシチュエーションで手をつないでみたりすることをおすすめします。

異性にふれることに慣れていない

恋愛経験があまりない、異性とコミュニケーションする機会が少ないなどの理由から「異性にどうふれたら良いかわからない」という人もいます。スキンシップをしたい、という気持ちがあっても緊張やためらいが強く、なかなか行動に移せません。

全般的に女性との接触そのものが苦手であるように見える相手には、自分から「◯◯してくれたらうれしい」「◯◯してくれると安心する」など、スキンシップに対してポジティブな思いを伝え、スキンシップに対する相手の緊張を解くことから始めましょう。

ただスキンシップがないからといって、すなわち「相手の愛情がない」ということはありません。愛情表現は大きく３つのタイプにわかれるといわれています。

・形（プレゼントなど）で表現する人
・言葉で表現する人
・スキンシップで表現する人

スキンシップの有無だけにこだわるのではなく、まずは「どんな表現で愛を伝えてくれているのか」をしっかりと見て、相手からの愛をきちんと受け取ることが大切です。

その上で「スキンシップで愛情を表現したい」「相手にもっとスキンシップをしてほしい」という場合は、「自分がどんなスキンシップにどう幸せを感じるか」を素直に相手に伝え、スキンシップに関する認識のギャップを埋めるように心がけましょう。

パートナーからのスキンシップを、世の恋人たちはどうとらえているのでしょう。アンケートの回答結果をご紹介します。

男女とも「うれしい」と答えた人が約８割に及ぶという結果に！「もし相手に嫌がられたら」とスキンシップに自信が持てない人も、この結果を踏まえてぜひチャレンジしてみることをおすすめします。ただしあくまでこれは対象を「恋愛対象として好きな人」に限定したアンケートですので、まずは「ふれられてうれしい」と互いに感じ合えるような関係を築くことが第一歩です。

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取材・文／吉田美奈子

【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異色の職歴を持つ。得意なジャンルはパートナーシップ・人間関係。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。東京・恵比寿にカウンセリングルームを持ち、対面、オンラインでのカウンセリングを行っている。
公式ブログ：https://counseling-sou.com/blog/

【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査日：2022/9/20～2022/9/22
有効回答数：778人※387人（男性）、391人（女性）
（インターネットによる20～30代男性・女性へのアンケート調査　調査機関：マクロミル）