都合のいい女とは？本命との違いや男性心理を態度で見分ける方法などを解説！

「彼にとって私は本命？それとも都合のいい女？」恋愛において、女性が好きな人に対してそんな不安を感じてしまうことがあるかもしれません。相手との関係を見極めるためには、自分の行動をチェックすることが大切です。「都合のいい女」になりやすい人の特徴について、「都合のいい女」と本命との違い、男性が「都合のいい女」にとりがちな態度、「都合のいい女」が本命に変わることはあるのかなどについて、恋愛＆婚活コンサルタントの松尾知枝さんにお話を伺いました。

彼との関係にモヤモヤを感じるとき、「私ってただの都合のいい女なの？」と悩んでしまうことがあるかもしれません。それでは男性にとって「都合のいい女」とはいったいどういう女性なのでしょうか？

20～40代の男性を対象に「どんな女性を“都合のいい女“だと思いますか？」（複数回答可）という質問をしたところ、以下のような結果となりました。

「自分の都合に合わせてくれる」45.4％、「付き合わなくても体を許してくれる」38.7％、「自分のわがままをなんでも聞いてくれる」34.4％、「すぐに連絡がつきいつでも会える」33.1％という４項目を選んだ人が上位を占め、次いで「すぐにお金を出してくれる」27.6％、「約束を求めない」22.7％、「浮気をしても許してくれる」22.1％、「プライベートを詮索してこない」20.2％という回答が続くという結果になっています。

つまり男性にとって「都合のいい女」とは、「いつでも好きな時に会えて、何でもわがままを聞いてくれる女性」「束縛しないので軽い気持ちで付き合える女性」というイメージがあるようです。例えば、予定が入っているときでも、好きな人ができると女友達との約束は二の次になってしまう女性や、彼に嫌われるのが怖いので何でも合わせてしまう女性は、男性にとっては「扱いやすい女性」と受け取られることも多いでしょう。

つまらない話も相づちを打ちながら聞く、彼に「ビールでいい？」と聞かれたら、本当はビールが苦手でも「はい」と答えてしまうなどという声も聞かれます。つまり自分の好みや意見を主張しないのが「都合のいい女」の特徴といえるでしょう。

アンケート調査で「“都合のいい女“が周囲にいたことはありますか？」という質問をしてみました。

63.8％の人が「都合のいい女が周囲にいたことはない」と答え、22.1％の人が「わからない」と回答。「都合のいい女が周囲にいたことがある」と答えた人はわずか14.1％という結果になっています。

自分ではそのつもりはなくても、男性から「都合のいい女」と見られてしまうこともあるようです。彼との関係を見直したいときは、自分の行動や振る舞いの中に「都合のいい女」的な要素がないかどうかを振り返ってセルフチェックすることをおすすめします。

「都合のいい女」と「本命」の違いはどこにあるのでしょうか？具体的な例をいくつか挙げてみました。

本命なら、家族や友人に紹介したいと思う

結婚を意識した真剣な関係なら、家族や友人に紹介することで自分の交友関係を知ってもらい、家族とも仲良くなってほしいと思うでしょう。一方、軽い気持ちのお付き合いならば、家族や友人はおろか、自分の日常の行動圏内や行きつけのお店に連れていくことにも抵抗を感じるかもしれません。

本命なら、記念日や特別な日を祝いたい

大切な人との記念日やお互いの誕生日、クリスマスなど特別な日を一緒に過ごしてお祝いしたいと思うのが自然です。彼があなたとの記念日や誕生日を忘れて、クリスマスに誘いの声が掛からない場合は、彼が真剣に自分とのことを考えているのか確かめてみる必要があります。

本命なら、長い時間一緒に過ごしたいと思う

本当に大切に思う相手なら「この人と一緒に長い時間過ごしたい」という気持ちになるでしょう。反対に、デートの時間はいつも比較的短めという場合は、「都合のいい女」と見られている可能性がありそうです。

自分の都合で気軽に呼び出す

いつでもどんなときでも「YES」と言ってくれる女性に対して、男性は「自分の都合でいつでも誘うことができる相手」と思い込んでしまう可能性があります。デートに急に誘ってきたり、反対に「都合が悪くなった」とドタキャンしたりすることもあるかもしれません。

デートは夜が中心。屋内で短時間が多い

アンケートにもあったように体の関係が主な目的ならば、デートは夜、屋内で短時間になる傾向があるでしょう。夜のデートでも一緒に夕食を食べておしゃべりを楽しむことができればいいですが、ホテルや自宅で会い、「もう遅いから」とすぐにお別れするというパターンの場合は「都合のいい女」と思われている可能性が高いです。

次のデートの約束をしない

あなたが次のデートの提案をしても、「その日は忙しいから会えない」などと何かと理由をつけて約束しないことも多いでしょう。男性にとって「都合のいい女」は本命ではないので、当然、デートの優先順位もかなり低いからです。もしかしたら、本命の女性に断られたときや、時間を持て余しているときだけ誘う相手と思われているかもしれません。

容姿や外見を褒めることが多い

松尾さんが過去に相談を受けたケースから、体の関係に興味があるときに男性は女性の容姿やお洒落なところを褒める傾向があるのだそうです。あなたの内面的な魅力よりも外見的なことについて何度も褒められたときには、相手が自分に体の関係を期待していて、「“都合のいい女”予備軍として見られているかも？」と疑ってみることも大切です。

お金に関してルーズな面を見せる

個人差はありますが、金銭面での負担を女性に負わせることもあります。例えば女性が代金を立て替えたとしても、「後で返すね」と言ったまま返ってこないという例もあるかもしれません。「都合のいい女」が何も言わないのをいいことに、同じようなことが何度も繰り返され、いつの間にか男性がお金を出してもらうことに慣れてしまうというケースもあるようです。

「都合のいい女」になりがちなタイプの人にはどういう共通点があるのでしょうか？いくつかの特徴を挙げてみました。

世話好きで自分からいろいろ動いてしまう

言葉にしなくても、相手が欲するものや必要なものが何となく分かってしまう女性は、頼まれる前に相手のためにいろいろしてあげたくなるはずです。相手を喜ばせることが好きな人やサービス精神のある人は、つい先走って行動してしまい、「都合のいい女」と思われてしまうかもしれませんので注意が必要です。

自分の意見を主張せず相手の言いなりになる

嫌われることを怖れるあまりに相手が言うことすべてに「YES」と言ってしまう女性や、自分の好き嫌いをはっきり言うことができない女性は、「何でも自分の思い通りになる都合のいい女」と男性から見られてしまうこともあります。常に異性を必要とする恋愛体質や恋愛至上主義の女性にもその傾向がありますので、気をつけて自分の言動をふりかえってみましょう。

相手のすべてを許し、受け入れようとする

例えば彼が浮気をしたとしても、「一番彼が心を許しているのは私。だから正直に話してくれたのね」と解釈して許してしまう女性もいます。彼のすべての言動や行動を理解して受け入れようとする母親のような女性も、お相手の男性次第では「都合のいい女」として利用されてしまう可能性もあるでしょう。

お金を出すことにためらいがない

一緒に食事に行ったり、飲みに出掛けたりしたときに、つい相手の懐事情を心配して自分で全額、または大半を支払ってしまう女性も、「都合のいい女」と思われてしまう可能性が高いです。お金を出すことにあまり抵抗のない人やおごるのが好きな人、気前のいい女性は、いつの間にか「都合のいい女」になっている可能性があるかもしれません。

「いつか本気に……」と期待してしまう

自分の意に添わないことを求められても、「これを我慢したらいつか私を本気で好きになってもらえる」という期待があるために嫌な顔をすることができない女性もいます。付き合ってもいないのに肉体関係を許してしまうこともその一つです。自己犠牲的精神のある女性も、男性にとって「都合のいい女」になる可能性があるといえるでしょう。

ふたりの関係について聞くことができない

彼との関係についてモヤモヤは感じているけれど、「自分たちの関係って恋人なの？友達なの？」と口に出して聞くことができない人もいます。「相手に嫌われるのが怖い」「相手が離れていくのが怖い」などという理由から、割り切れない気持ちを抱えたまま関係を続けてしまうケースも少なくありません。

「都合のいい女」をやめたいなら、どんなふうに行動を変えればよいでしょうか？具体的な例を紹介します。

気が乗らない提案に対して「No」と言う

相手から誘われたとしても気が進まないときには、さらりと断ることが大切です。とはいえ、今まで断ることをしてこなかった人にとって、かなりハードルが高く感じられるかもしれません。そんなときは「エッ？」と驚いた声や表情を試してみてください。その反応だけで、相手にあなたの戸惑いやためらい、「No」の気持ちを伝えることができるはずです。

自分の好きなものやしたいことを伝える

いつも彼の言いなりでは本当のあなたを知ってもらうことができません。あなたが本当に彼としたいと思うことや好きなものを伝えることが大切です。夜のデートが中心だった人は、ランチデートなど日中の時間帯に彼を誘うのもおすすめです。それに対して彼が引くようならば、ふたりの関係を見直すのもいいでしょう。

自分自身をもてなすつもりで過ごす

「都合のいい女」は恋愛相手に奉仕することで自分の価値を感じて安心する傾向があり、自分自身に優しくするのが苦手な人が多いようです。「都合のいい女」から抜け出すためには、自分自身を楽しませる方法を学ぶことが大切です。

週末に美味しいものを食べたり、女友達と大好きな場所に出掛けたりするのもおすすめです。例えば、絵が好きな人は美術館巡りなど自分の趣味を広げるのもステキですね。同じ趣味を持つ仲間との新しい出会いが生まれる可能性もありますし、彼に対して「都合のいい女」として振る舞ってしまう自分を変えたいと思うようになるかもしれません。

アンケート調査で「“都合のいい女“から本命になることはあり得ると思いますか？」という質問をしてみました。

「どちらとも言えない」と答えた人が45.4％と半数近くを占め、「都合のいい女から本命になることはあり得ない」と答えた人が30.1％、「本命になりうることはあり得る」と答えた人が24.5％という結果になっています。本命になり得ると考える人が４人に１人程度だとしても、「どちらとも言えない」と答えた人が半数近くいるので、そこに大逆転のチャンスがあると考えていいでしょう。

「都合のいい女」の特徴である優しくて思いやりがあるところや奉仕・自己犠牲の精神は、裏を返せば個人としての魅力でもあるからです。彼との関係に悩んでいるなら、自分の行動を意識的に変えてみましょう。もし、自分の行動を変えても彼の態度が変わらず不安な関係を抜け出せないなら、彼に固執せずに新しい出会いを求めることをおすすめします。

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取材・文／Jun

【監修】
松尾知枝さん
恋愛＆婚活コンサルタント、（株）インプレシャス代表取締役。国際線CAを経て、“合コン総研アナリスト”としてテレビや雑誌に出演。自身の経験と心理学をベースにした自分ブランド構築スクール「Precious　美女塾」を開設。女性の生き方を豊かにする人材開発を行い、全国から受講者が集まるようになり、著書の累計発行部数は10万部以上。セミナー、パーティ開催を通じ、多くの女性に恋愛アドバイス、出会いサポートを行っている。主な著書：『最高の自分で最高の相手をつかまえる！』
「『1日5分で夢が叶う 日記の魔法』他
公式ブログ：https://ameblo.jp/matsuo-chie/
公式Instagram：https://www.instagram.com/chie_matsuo/

【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間：2022/8/10～2022/8/12
有効回答数：163人（男性）162人（女性）
（インターネットによる20～40代向け男女アンケート調査　調査機関：マクロミル）