「几帳面」とは？言葉の意味から几帳面な人の性格や長所・短所を徹底分析！

「几帳面」とはきちんとしている性格の人のことを表すときによく使われる言葉。その言葉の意味、几帳面な人の性格の特徴、長所、短所などについて、心理カウンセラーの竹内えつこさんに伺いました。几帳面さを身につけたいとき、几帳面な人と上手に付き合うときの心得なども教えていただいたので参考にしてください。

「几帳面」とは、細かいところまで行き届き、きちんとしている様子を意味する言葉。「几帳面な性格」「時間を几帳面に守る」などの表現で用いられます。もともとは平安時代に使われた家具の細工のことで、すみずみまで丁寧に細工が施されたことから、このような使い方をされるようになったとされています。

対義語は、ずぼら、大雑把など。注意が細かなところまで行き届かない様子を表現しています。

几帳面な人には、どんな特徴があるのでしょうか。心理カウンセラーの竹内えつこさんに教えてもらいました。

自分のルールがある

自分がすること・物の扱い方に細かいルールがあります。たとえば朝起きたらこれをする、などのルーティーンが決まっていたり、はさみは上から２番目の引き出しにしまうと決まっていたりするので、それを尊重してくれる人の方が上手くいく傾向があります。また、デートのダンドリや交際の進め方にもルールがあり、何回目のデートでこうする、こういう場所で告白する、などと決めている人もいるかもしれません。

身の回りが整理整頓されている

家の中も常に整理整頓されていて、いつ人が訪ねてきても中に入れられる人です。家の中が常に整理整頓されていないと気が済まない、物の位置が決まっていないと気が済まないタイプ。家の中はもちろん、身だしなみにも気を遣っていて、清潔感があり、好印象な人が多いでしょう。

何事も確認する

仕事でもプライベートでも事前リサーチや確認を怠らない人です。たとえばデートでは、あらかじめデートコースを決めたいタイプ。どこに行きたいという希望を事前に聞いて、それをプランに組み込んでくれる人も多いでしょう。旅行などでは特に顕著にその特徴が現れます。何時から何時までどこでランチ、などのように細かくスケジュールを組むのが好きです。

作業が丁寧

細かいところに目が行き届き、あまりミスがないタイプ。何事も確認しながら、最後まで気を抜かず丁寧に進めていくので、特に仕事では信頼されるでしょう。かといって、仕事が早いかどうかは別問題。こだわりすぎて作業スピードが遅いということもあるかもしれません。

真面目

自分で決めたルールをきちんと守り、真面目に生きていて、人からの信頼が厚い人です。身だしなみもきちんとしているので、たとえば親などに紹介しても好印象。娘・息子を任せても大丈夫と思ってもらいやすいタイプです。

「几帳面」という言葉は、きれい好き、きちんとしている、真面目など、良いイメージで使われることが多いですが、それが裏目に出たり、行きすぎて相手にプレッシャーを与えてしまったり、というマイナスに働く面もあるようです。几帳面な人の長所・短所を３つずつ解説します。

【長所１】 約束をちゃんと守る

たとえば待ち合わせでも何時の電車に乗って、何分前に着く、というスケジュールを確認し、余裕をもって到着することを心がけます。デートの内容でも、いつかここに行きたいね、などと会話の中で言ったこともしっかり覚えていて、きちんとかなえようとしてくれるでしょう。

【長所２】 ダンドリをつけるのが得意

何時にここに行って何をして、というのをリサーチするのが好きで得意。デートでも旅行でも、希望の行き先などを伝えておくと、細かいダンドリは決めてくれますし、それが上手くいったことを褒められるととても喜びます。

【長所３】 細かいところまで気を配る

相手のちょっとした変化に気がついたり、相手の表情をと読み取ることが得意です。たとえば髪型が変わったことに気づいて褒めてくれたり、元気がなさそうなときは気遣ってくれたり、寒そうだと思えば上着を貸してくれたりなどの気遣いがよくできる人です。

【短所１】 こだわりが強すぎる

本人に悪気はないのですが、自分のやり方やこだわりを相手にも共有することと求めることがあります。たとえばコーヒーは豆を挽くところからこだわる、など趣味として楽しむだけの人はいいのですが、オーガニックのこの商品がいいと思うからこれにしたほうがいいよ、などと押し付けたりするタイプの場合、短所になります。

【短所２】 臨機応変が苦手

いつものルーティーンがあるので、突発的なアクシデントに上手く対応できなくなることがあります。たとえばデートで行った施設が臨時休業だったとか、相手の体調が悪くなってしまったとか、想定外のことが起きるとパニックになってしまうことも。また、突然のお誘いや予定変更も苦手で、会いたい気持ちはあってもがんばらないと会えないことがあります。

【短所３】 細かすぎる

自分のルールが細かく決まっていて、それを相手にも求めることがあります。たとえばタオルのたたみ方はこう、洗濯物の干し方はこう、と決まっているので、それに合わせてほしいというタイプも。また、合わせることを求めないにしても、たたんだ洗濯物をたたみ直したりするタイプもいます。

行きすぎなければ好印象な「几帳面」な性格。自分もなりたい！と思う場合は次のことから始めてみましょう。

最後まであきらめない

途中で投げ出さず、最後までやり遂げる癖をつけましょう。几帳面でない人は途中で投げ出すことも多いので、たとえば本を最後まで読んでみる、など小さなことからやってみるといいでしょう。仕事で人に助けを求めたいときも、すぐに甘えず自分でまずはやってみるのもオススメ。私生活では、決めたことを継続して習慣にするという意味で植物を育ててみるのもいいでしょう。

確認しながら進め最後に見直す

何かの作業をするとき、確認しながら進めることでミスを防ぐことができます。たとえば料理をつくるとき、ズボラな人は面倒な工程を省いて一緒に炒めちゃえ！みたいなことも多いけれど、あえて一からレシピどおりに作ってみるということをやってみましょう。仕事でメールを送るときも、１行ごとに確認し、最後にもう一度確認するという習慣を身につけるといいでしょう。

事前にスケジュールを考える

たとえば休日をだらだら過ごす癖があるなら、午前中に洗濯、午後はジョギング、などと事前に計画を立てましょう。何時にこれ、など細かいスケジュールはズボラな人には難しいので、午前・午後くらいざっくりと決め、自分で決めたことを自分で遂行できる、という成功体験を積んでいきましょう。

几帳面な人は、相手にも自分と同じくきちんとしてほしいと求めてくることもあります。自分は几帳面ではないのに几帳面さを求められた場合、どうすればいいのでしょうか。

何かを相手のために合わせてあげようとしすぎると、それが犠牲になってしまいます。合わせないと愛されないと思うと、合わせすぎて本当の自分がなくなっていき、つらくなってしまうこともあるでしょう。反対に、合わせてあげたんだから、あなたは私のことをもっと愛してよね、というように取引のようになってしまうことも。

几帳面な人に几帳面さを求められたら、自分は自分のままでいいと思うのと同時に、相手の几帳面さも受け入れてあげるといいでしょう。相手が細かいルールを決めてやっているのは、本人がそうしたくてやっていることなので、それは尊重してあげましょう。

几帳面な人の良いところは、仕事や恋愛・結婚生活などの中で活かすことができるといえそう。好印象で、親受けもいいなど、婚活の中でもアピールポイントにできるので、結婚相談所を介しての婚活にも有利に働くといえそうです。

婚活を始めるときは、自分の性格を客観的に見てもらえる存在も大事。縁結びエージェントでは、自分の性格に合った婚活方法などについても無料カウンセリングで相談することができます。気軽に相談してみましょう。

取材・文／前川ミチコ

【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異例の職歴を持つ。得意なジャンルはパートナーシップ・人間関係。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。東京・恵比寿にカウンセリングルームを持ち、対面、オンラインでのカウンセリングを行っている。
公式ブログ：https://counseling-sou.com/blog/