目次
「マザコン」とはどんな意味? 「マザコン」と「母親思い」の違いは、その動機にある マザコン男性に多く見られる特徴5選
  • 世話をされることに慣れている
  • 会話が一方通行になりがち
  • 母親と頻繁に連絡を取っている
  • パートナーに意見されるのを好まない
  • 自己中心的に思考し、周りが見えにくい
マザコンになる原因とは?
  • 母親による過干渉または関わりが薄いケース
  • 親の夫婦間のコミュニケーションが少ないケース
  • 母親自身の自己価値が低いケース
彼氏や結婚相手がマザコンの場合どうなる?
  • 母親の自慢話が多くなりがち
  • 母親と彼女・妻を比較する
  • 意見が割れたとき母親の意見を優先する
  • パートナーの行動を管理しがち
  • 家事は「手伝う」というスタンス
マザコン男性の見分け方は?
  • 進路や就職先を母親の意見で決めている
  • 事あるごとに「親のため」「母のため」が口癖
  • 男性の女きょうだいが早くに自立している
マザコン男性とうまく付き合うコツは?

「マザコン」という言葉をよく耳にしますが、その意味を知っていますか?「マザー・コンプレックス」という和製英語の略称で、コンプレックスとは精神医学用語で抑圧されたさまざまな感情の複合体を表しています。一般的に「マザコン」とは、母親に執着し自立できない状態を指しています。男性にも女性にも使われる言葉ですが、この記事では男性にフォーカスしてマザコン男性の特徴や「母親思い」と「マザコン」の違い、交際する際の注意点について恋愛&婚活コンサルタントの松尾知枝さんに聞いてみました。

「マザコン」とはどんな意味?

「マザコン」と「母親思い」の違いは、その動機にある

マザコンとは「マザー・コンプレックス」の略で、大人になっても子どもが母親に依存したり支配されたりして自立できない状態を指しています。常に母親のことを第一に考えて判断・行動するので、交際中の彼女であれば自分が大事にされていないと感じたり、さみしい気持ちになったりするかもしれません。

もちろん親を尊重する気持ちは大切ですが、母親と子との関係がいつまでも子ども時代の影を引きずっていては健全とはいえません。子どもの親離れができておらず、母親も子離れができていない共依存関係にあるといえるでしょう。

一方、「親を大切にしたい」と思う気持ちをすべて「マザコン」と決めつけてしまうのもちょっと違います。男性にはマザコンの傾向が少なからずあるという見方もあるくらい、男性の多くは母親の影響を受けているといえるでしょう。マザコンの度合いが軽度な場合を「健全なマザコン」と呼んでいる人もいます。

「マザコン」と「母親思い」の違いは、その動機にある

では「マザコン」と「母親思い」の違いはどこにあるのでしょうか?実は両者の違いはその動機にあります。どちらも表向きは「母のため」というのが動機や理由になっているように見えますが、実はマザコン男性の動機は別にあって「自分のため」が本当の隠れた動機になっています。

例えば、母親に何か贈り物をする場合、母親思いの男性は「母親に喜んでほしい」という純粋な思いから行動します。一方、マザコン男性は母親を喜ばせることで「母親に認められたい」「母親に愛されたい」といった何らかの見返りを期待しています。

母親の意見に左右されず、自分の考えや意見をもって自立しているかどうかも母親思いとマザコンの大きな違いといえます。マザコン男性にとっては「母親の意見=自分の意見」という大前提が基本にあり、「これは自分の意見」と言いながらも実は母親の思考パターンに色濃く影響されています。

マザコン男性に多く見られる特徴5選

「マザコン」と「母親思い」の違いは、その動機にある

次に、マザコンの男性によく見られる主な特徴を紹介します。

世話をされることに慣れている

一般的にマザコン男性は母親によって手厚く世話をされて育つケースが多く、「家事はすべて母親がやるもの」と思い込んでいる人が多いようです。料理、洗濯、お掃除など一度もやったことがないという男性はマザコンの可能性があるかもしれません。また、世話をしてもらうことに慣れているので、食卓で大皿から料理を取り分けるなどといったちょっとしたことも自分から進んでしようとはせず、「してもらうのが当たり前」と思っている人がほとんどです。

会話が一方通行になりがち

マザコン男性の多くは幼少期から母親に話を聞いてもらうのが日課になっていたので、交際相手にも同じように話を聞いてもらうことを望んでいます。自分の自慢話や日常の不満や愚痴などが多いですが、自分が聞いてもらうのと同じようにパートナーの話も聞きたいと思っているわけではないので、会話が一方通行になりがちといえるでしょう。

母親と頻繁に連絡を取っている

マザコン男性の多くは、恋愛期間中や結婚後も母親と密に連絡を取り合っていることが多いようです。恋愛相手のことをいろいろ相談し、彼女に不満を感じるたびに母親に話を聞いてもらい、意見を求める男性もいます。たとえ心惹かれる女性と出会っても母親の「NO」のひと言で、交際や結婚を断念する人もいます。

パートナーに意見されるのを好まない

仕事の愚痴や悩みに対して、彼女が「こうしたら?」と意見を言うと露骨に不快な表情になるマザコン男性もいます。パートナーに前向きな意見を求めているわけではなく、母親にしてもらったようにただ労わって受け止めてほしいと思っているからです。恋愛相手に母親的な包容力や気配りを求めることもマザコン男性の特徴といえるでしょう。

自己中心的に思考し、周りが見えにくい

例えば、自分の実家にはお土産を買うけれども、妻の実家へのお土産については気が回らないという男性も意外に少なくありません。気持ちがいつも母親に向いているので、母親を喜ばせることはいろいろと思い付いて行動しますが、それ以外の人については思いが及ばなくなってしまうことがあるようです。

マザコンになる原因とは?

一般的に男性がマザコンになる原因として、どのようなケースが考えられるのでしょうか?次に主な理由を紹介します。

母親による過干渉または関わりが薄いケース

母親に過保護に育てられた男性は、進路や就職先なども母親の意見をもとに選んできたので、自分一人では考えたり行動したりすることができにくくなり、マザコンになる確率が高いでしょう。反対に母親が仕事などで忙しく子育てにあまり関わってこなかった場合も、「母に認められたい」「自分を見てほしい」という子どもの思いが強くなりすぎると、マザコンになる可能性があることを覚えておいてください。

親の夫婦間のコミュニケーションが少ないケース

父親が仕事で忙しく不在なことが多い場合、子育てを母親が一人で背負うことになり、母親の興味や愛情が子どもにだけ向けられると、子どもがマザコンになる可能性があります。また親の不仲や対立の中で育った場合、子どもが母親の味方になろうとすることで依存関係が生まれることもあるようです。

母親自身の自己価値が低いケース

母親自身の自己価値や自己肯定感が低く、「周りの人に認めてもらいたい」という強い思いを抱えている場合も、子どもへの関心が非常に高くなる可能性があります。子どもに自分を重ねて理想を追い求め、子どもの勉強や進路に口を出してコントロールしようとする傾向があるからです。

彼氏や結婚相手がマザコンの場合どうなる?

「マザコン」と「母親思い」の違いは、その動機にある

彼氏や夫がマザコンだった場合、考えられる影響や注意すべき点は何でしょうか?いくつか具体例を見ていきましょう。

母親の自慢話が多くなりがち

マザコンの男性は基本的に母親が大好きですので、当然、母親の自慢話も多くなります。交際中の彼女に「どんなお母さん?」と聞かれたら、とても嬉しそうな表情で自分の母親がどんなに素晴らしいかということを次々に話すかもしれません。

母親と彼女・妻を比較する

マザコンの男性は妻や交際相手を母親に重ねて見る傾向があります。例えば家事のレベルについても比較し、母親の家事のやり方を妻に押し付けようとするかもしれません。同じように料理についても「うちの母親の味が一番」と思い込んでいるマザコン男性もいます。その他、いろいろな場面で母親と比較されることが少なくないでしょう。

意見が割れたとき母親の意見を優先する

意見が分かれたとき、常に母親の意見を最優先するのがマザコン男性です。例えば、自分の彼女や妻と母親の意見が食い違うときも、パートナーの意見よりも母親の意見を尊重することで母への愛情を示そうとします。大人になっても母親の支配下にあり、言いなりになっているように見えるので、交際相手や妻はストレスを感じるかもしれません。

パートナーの行動を管理しがち

恋愛相手や妻を自分の目の届く管理下に置いておきたいというのもマザコン男性の特徴です。妻が自分の実家に帰るのは決して喜ばないのに、自分の母親のいる実家にはちょくちょく顔を出すように求めるかもしれません。休日のたびに彼の実家に出掛けるとしたら、女性の方はほっとする時間もなくて疲れてしまうでしょう。

家事は「手伝う」というスタンス

マザコンの男性はパートナーに対しても母親的な包容力や献身的な愛情を求めます。特に、母親が家事や育児をこなし、父親が仕事で忙しい家庭に育った男性は、「女性は仕事より家庭を優先すべき」という考え方をパートナーに求める傾向があります。主体的に家事をすることはなく、あくまでも「手伝う」という補佐的スタンスになりがちです。

マザコン男性の見分け方は?

マザコン男性の見分け方はあるのでしょうか?以下の3つの項目のどれか一つに当てはまる場合、「マザコンかも?」と疑ってみることをおすすめします。そして相手をよく観察してみてください。

進路や就職先を母親の意見で決めている

マザコン男性は人生で選択が必要なとき、母親の意見や希望を最優先します。ですから彼やパートナーに大学や就職先を選んだ理由を聞いてみることをおすすめします。自分自身の思いよりも「母にアドバイスされたので」と親の意見で決めている場合は、マザコンの傾向があるかもしれません。

事あるごとに「親のため」「母のため」が口癖

彼の話の中に「親のため」「母のため」といった言葉が何度も登場し、口癖になっている場合、マザコンの可能性が疑われます。一見、孝行息子であるかのような口癖ですが、実は承認欲求の表れのことが多いので注意が必要です。

男性の女きょうだいが早くに自立している

マザコンの男性に姉や妹がいる場合、母親に自分だけ溺愛されて育っている可能性があります。マザコン男性のいる家庭では、女の姉妹は母親に放置されたり嫌悪されたりなど、極端に差をつけられて育っているケースがあるようです。その場合、姉や妹は早くから自立して家を出ることも少なくありません。

マザコン男性とうまく付き合うコツは?

「マザコン」と「母親思い」の違いは、その動機にある

「男性は総じてマザコンである」という説もあるほど、マザコン傾向のある男性は珍しくありません。軽度の健全なマザコンであれば、いつか母親思い&妻思いのパートナーになれる可能性も秘めています。ではマザコン傾向のある男性とうまく付き合うコツはあるのでしょうか?

一般的にマザコンの男性は人生の選択肢を母親に委ねてきたので、自分では決められない人が多いようです。そこで日常生活の小さな選択場面で、彼が自分で選んで決められるようサポートすることが大切です。

例えば、外食のお店を選ぶときも、「今夜どこにする?」と聞く代わりに、「今夜、雑誌で紹介された〇〇がおいしいイタリアンのお店か、〇〇が名物のフレンチのお店に行ってみたいけど、どう思う?」と相手が答えやすいよう質問の仕方を変えるといいでしょう。

また「あなたの〇〇なところ、お母さんと似てるね」「小さい頃、どんな子どもだったんだろう。今度おかあさんに会ったら聞いてみたいな」などと言って、彼のことをもっと知りたいという気持ちを伝え、さらに彼の母親にも歩み寄るという方法もあります。恋愛や結婚生活においては、ふたりの関係性は普段のコミュニケーションによって常に変化する可能性を秘めています。

自分から歩み寄ってもなお相手が変わらずに自分がつらいと感じるようであれば、無理に相手を変えようとするのをやめて別な人との出会いを求めるのもいいかもしれません。

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取材・文/Jun

【監修】
松尾知枝さん
恋愛&婚活コンサルタント、(株)インプレシャス代表取締役。国際線CAを経て、“合コン総研アナリスト”としてテレビや雑誌に出演。自身の経験と心理学をベースにした自分ブランド構築スクール「Precious 美女塾」を開設。女性の生き方を豊かにする人材開発を行い、全国から受講者が集まるようになり、著書の累計発行部数は10万部以上。セミナー、パーティ開催を通じ、多くの女性に恋愛アドバイス、出会いサポートを行っている。主な著書:『最高の自分で最高の相手をつかまえる!』『1日5分で夢が叶う 日記の魔法』他
公式ブログ:https://ameblo.jp/matsuo-chie/
公式Instagram:https://www.instagram.com/chie_matsuo/

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