- 男性の回答結果
- 女性の回答結果
- 男性にとっての友達以上の境界線
- 女性にとっての友達以上の境界線
- 男女間の友情については相手や恋人の価値観にも配慮を
- 価値観の多様性を認めているかどうか
- 異性を含めた人間関係が充実しているかどうか
- ストレスコントロールができているかどうか
- 接触する回数が増えたとき
- どちらかに変化があったとき
- インパクトのある出来事が起きたとき
友達だと思っていた異性との間で、ふと感じたこれまでと違う思いや相手から自分へ向けられた気持ちの変化に気付いたとき。あなたの恋人が異性の友人と親しくしているのを知ったとき。「男女の友情って本当に成立するのかな」と悩んでしまうことはありませんか?そこで「男女の友情」について、20~40代の男女にアンケートを行いました。その結果とともに、心理カウンセラー浅野寿和さんの人間心理に基づいた解説も要チェックです。
「男女の友情」は成立する?
男女別に「異性との友情は成立すると思いますか?」というアンケートを実施したところ、全体では約半数が「男女の友情は成立する」と思っていることがわかりました。ここからは、男女別の結果をご紹介。また、異性の友達が何人いるか、どこで出会ったかについても聞いてみました。
男性の回答結果
▼「男女の友情は成立する?」男性の回答結果
▼「異性の友達は何人いる?」男性の回答結果
女性の回答結果
▼「男女の友情は成立する?」女性の回答結果
▼「異性の友達は何人いる?」女性の回答結果
まずは、「男女間の友情が成立するか」については、男性は4割、女性は6割がYESと答えており、男女間に少し差がある結果となりました。もし、何か男女間の性質や心理の違いが影響しているとするならば、浅野さんによると「男性の方が一定の年齢までは、性的な欲求が強い傾向があるため異性をその対象として見る可能性が女性より高いかもしれません」とのこと。
ちなみに、実際に異性の友達がいるかどうかという質問について、男女共に約半数は1人以上の異性の友人が「いる」と答えています。これは、「男女間の友情が成立する」と答えた人と同じような結果であり、考えかたと現実の交友関係には大きな乖離は見られませんでした。
異性の友達とどこまでできる?友達以上の境界線は?
次に、異性の友達と接する上で、どこまでコミュニケーションできるのか聞いてみました。男女では、友達以上の境界線に違いはあるのでしょうか?男女別に回答の傾向を見ていきましょう。
男性にとっての友達以上の境界線
▼「異性の友達とできることは?」男性の回答結果
複数人の仲間と一緒に遊びに行く 77.5%
2人で遊びに行く 57.5%
相手の家に行く 32.5%
自宅に呼ぶ 28.8%
一緒に旅行に行く(別室で泊まる) 15.0%
約8割の人は「複数人の仲間と一緒に遊びにいく」はOK。ところが、「2人で遊びにいく」となるといっきに半数に。そこからお互いの距離感が近くなるような行動、特に身体的な接触が近いものほど「友達としてできる」と答える人は少なくなっています。
女性にとっての友達以上の境界線
▼「異性の友達とできることは?」女性の回答結果
・複数人の仲間と一緒に遊びに行く 90.1%
・2人で遊びに行く71.4%
・相手の家に行く35.2%
・自宅に呼ぶ 19.8%
・一緒に旅行に行く(別室で泊まる)27.5%
男性と傾向はあまり変わりませんが、女性の方が「複数の仲間と一緒に遊びに行く」と「2人で遊びに行く」の回答については、大きく上回る結果となり、女性の方が異性の友人とできることのハードルが低いことがわかります。
男女間の友情については相手や恋人の価値観にも配慮を
異性の友達としてできることは、基本的には「同性の友達」とできることと大きくは変わらない内容です。もちろん個人差もありますし、パートナーの有無によっても相手への配慮から境界線は変わるでしょう。
ところで、「自分の境界線と相手の境界線が違うということは、しっかり認識しておきたいものです」と浅野さんは言います。つまり、自分ではOKと思う行動でも、相手や自身のパートナーにとっては友達の境界線を越えた行動として、NGと思われる場合もあるということ。無用なトラブルを避けるためには、相手が「友達の境界線をどのように考えているか」は知っておくと安心ですね。
男女の友情が成立すると思う人・思わない人の心理の違い
ここで気になるのが、「男女の友情が成立すると思う人」と「思わない人」の違いです。浅野さんによると3つのポイントがカギになるようです。
価値観の多様性を認めているかどうか
自分自身の中に多様性を認める価値観がある人は、男女間の友情が成立すると考える傾向があるようです。「多様性を認める価値観」とはどういうことかと言うと、相手を見る上で、「男性か女性か」といった限定された見方だけでなく、「年齢」や「考え方」「経験」……さまざまな基準によって多角的に人を捉えられるということ。
逆に言うと、「男性とはこういうもの、女性とはこういうもの」といったような思い込みの強い人ほど、男女の友情が成立するという発想には至らないとも言えます。
異性を含めた人間関係が充実しているかどうか
異性を含めて友人が多かったり、普段から人間関係が豊かだったりする人は、異性だからという理由ですぐに相手を恋愛対象として見ることは少ない傾向があるため、男女間の友情についても肯定的です。一方で、もともと交友関係が希薄な人、特に異性との接触の機会が少ない人ほど、相手を「男性」「女性」として意識するため、男女間の友情は成立しないと思う傾向が高くなるかもしれません。
ストレスコントロールができているかどうか
ストレスをしっかりコントロールできているかどうかも影響するようです。ストレスを抑圧してしまいコントロールできていない、つまり常に我慢している人は、そのはけ口を必要とします。それがアルコールやギャンブルに向けられることもあれば、性的な欲求として出る場合もありえます。そうなると、異性を性的欲求の対象として見る可能性が高くなります。つまり、ストレスコントロールができる人は男女間の友情が成立すると考え、そうでない人は成立しないと考える可能性が高いでしょう。
友情が恋愛に発展することはある?それはどんなとき?
「男女の友情」が成立している場合、まるで映画や小説の世界のように、そこから恋愛感情へ変化する可能性はあるのでしょうか。浅野さんは、その可能性は「ある」と言います。これまでの関係性を超えて恋愛感情が湧き上がるには、次のようなきっかけがあるようです。
接触する回数が増えたとき
一番多いケースがこちら。人はもともと興味がなかった物事や人物に対しても、複数回会ったり、話したり、接触を繰り返すことで、興味を持つようになる心理現象があります。何度も何度も会ったりコミュニケーションを重ねると、相手をよく知り、次第に印象も良くなっていくこともあるでしょう。それによって、異性として意識する可能性も高まるかもしれません。
どちらかに変化があったとき
人は、社会に出て考え方や価値観が磨かれたり、心や体が成熟したりすることで、より魅力的に変化することもあります。友情を感じていた異性が今までとは違う様子になったとき、これまでにはない感情を覚えたという人もいるのではないでしょうか。
インパクトのある出来事が起きたとき
例えば大切な人が亡くなったり、仕事で大きなミスをしたり、とてもつらい状況に置かれたとき、人の優しさが身にしみますよね。最も寄り添ってくれたのが異性の友人だったら、グッと心に入り込んで意識してしまうこともあるかもしれません。
自分の気持ちも相手の気持ちも尊重するのが大切
男女という枠にとらわれず、人として相手を見ること、関わることはとても素敵なことですよね。一方で、友情関係を築いた異性との間で、どちらかに恋愛感情が生まれたとしても、それも、ぜひ前向きに受け止めたいもの。せっかくの良好な関係性が壊れるのではないか、相手を困らせるのではないかといった感情が湧き上がるかもしれませんが、そんなときは「自分の気持ちも相手の気持ちも、両方尊重する」と決めませんか?
友情も恋愛感情もどちらも同じく尊いものです。そこにある自分や相手の感情をどちらも大切にすることで、きっと、自分らしく、心地いい人間関係を築けるのではないでしょうか。
取材・文/小松ななえ
【監修】
浅野寿和さん
カウンセリングサービス所属の心理カウンセラー。20代に苦難を心理学で乗り越えた経験から、カウンセラーへ転身。年間400件以上の面談カウンセリングを行う現場主義の実践派。「なりたい自分になれる」カウンセリングに定評があり、予約が取りにくい人気カウンセラーとして活躍。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。
オフィシャルサイト:https://www.asanohisao.jp
【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2022/8/10~2022/8/12
有効回答数:163人(男性)162人(女性)
(インターネットによる20~40代向け男女アンケート調査 調査機関:マクロミル)
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