婚活で同時進行の交際は必要？メリットや注意点、婚活中の人へのアンケート結果も紹介

婚活において同時交際をすべきかどうか迷っている人へ、同時交際とはそもそもどういうものなのでしょうか？この記事では実際に婚活中の人に同時進行について質問したアンケート結果を紹介します。同時進行の意味やメリット、同時進行の交際をするに当たってのアドバイスや注意点などを恋愛・婚活コンサルタントの菊乃さんに聞いてみました。

婚活における同時進行の交際とは、結婚を意識したお相手に出会う前の段階として、いわゆる仮の交際期間中に複数の人と同時期にお見合いをしたりデートしたりすることをいいます。

例えば、婚活アプリを利用する場合、１週間以上メッセージのやりとりが続く相手が見つかるケースはほんのわずかといわれています。ですから、同時に何人かとやりとりをしなければ、デートのお相手がゼロになってしまうでしょう。また婚活において、たった一人の交際相手から断られたら落ち込んでしまい、しばらく立ち直れない可能性があります。以上のような理由から、効率よく婚活を進めるためにも、同時進行の交際が一般的に推奨されています。

結婚相談所を通した婚活の場合は、お見合いの後に「仮交際」と「真剣交際」という段階があります。仮交際とはいろいろな人と会ってデートをする段階で、「真剣交際」とはその中から相手を一人に絞ってお付き合いをすることです。

つまり「仮交際」中は相手を一人に絞る必要がなく、誰かとデートしながら新規のお見合いを申し込むことができます。そして真剣交際に入ると結婚を意識した１対１のお付き合いに移行します。真剣交際に進む際に同時並行していた他の相手はすべて断り、結婚相談所の検索画面からあなたとお相手のプロフィールが消え、お見合いの新規申し込みもできなくなります。

婚活の同時進行について、20～40代の婚活男女を対象に行われたアンケート調査の結果を紹介します。「同時進行に抵抗がありますか？」という質問に対して半数以上の人が「どちらとも言えない」と答え、３人に１人が「抵抗がある」と答えています。一方、「抵抗がない」と答えた人は１割程度となっており、婚活における同時進行を一般的なことと考える人はまだまだ少ないことを表しています。

それでは実際に婚活中に同時交際していた人は多いのでしょうか？アンケート調査では、14％の人が「同時交際をしていた」と答え、「同時交際していない」と答えた人の方が圧倒的に多い結果になっています。

理由としては、「同時交際に対して罪悪感がある」という声や「複数の人と同時期にデートすることが不純な気がする」「同時交際した方がいいのは分かるけれど、気持ちがついていかない」などという声が挙げられます。

真面目な人ほど同時進行の交際に抵抗があるかもしれませんが、同時交際中のお相手はあなたのことを「可もなく不可もなく」とか、「悪い人ではなさそうだから会ってみよう」と軽い程度にしか思っていない可能性もあります。だからこそ、お互いの関係を育てていけるかどうかを判断するために会うのが仮交際期間なのです。

婚活では仮交際中のお相手を「友達以上恋人未満」と特別視しないことが大切です。当然、同時交際に罪悪感を持つ必要もまったくありません。

では婚活中に同時交際している人は、いったい何人くらいの相手がいるのでしょうか？アンケートで婚活中に最大何人と同時進行していたのかを尋ねてみました。

８割近い人が婚活中に２～３人と同時進行の交際をしていたことが分かります。さらに４～５人と同時交際をしていた人が２割強を占めています。

アンケート結果とも重なりますが、同時交際の人数は３人程度がおすすめです。人数が多くなりすぎると、次に会う予定がずっと先になってしまい、相手に「この人は私のことを真剣に考えていないかも？」と不安を抱かせる可能性があります。「他にも仮交際中の相手がいるのだろうな」とお相手に感じさせない程度で、同時交際の人数をある程度維持することがポイントです。

婚活において複数の相手と同時進行で交際することにはどんな良い点があるのでしょうか？具体的なメリットを紹介します。

効率よく婚活が進められる

初めから一人に絞って何度か会った末にお相手から断られたら、交際相手がゼロになってしまい、また一からお見合い相手探しが必要になります。仮交際中は同時交際を前提として会っているのに、「私にはあなただけです」という雰囲気を漂わせていたら、お相手に「重すぎる」と受け取られて断られる可能性もあります。モチベーションを保った状態で効率よく婚活を進めるためには、同時進行が不可欠といえるでしょう。

異性と話す経験値が高まる

お見合いは、数を重ねれば重ねるほど異性と話す経験値が上がります。「異性と話すのは苦手」と思っている人はなおさら複数の人と同時交際することが大切です。お見合いやデートの回数を重ねるごとに異性との会話がよりスムーズにできるようになり、苦手意識も薄くなっていくはずです。

心に余裕を持って婚活ができる

たった一人の仮交際中の相手から最終的に断られたら、真面目な人ほど心が折れる可能性があります。複数の人と同時交際しているなら、「婚活には、断るのも断られるのも付きもの。別の人との出会いがある」と受け止められ、心に余裕のある理想的な状態で婚活に臨むことができるでしょう。

次に婚活で同時進行の交際をする際に、気を付けたいことや注意点を紹介します。

ストレスになる可能性も

例えば、週に５日働きながら婚活をしている人にとって、休日がお見合いや仮交際相手とのデートですべて埋まってしまったら、自分の時間がなくなりストレスを感じるかもしれません。婚活においては自分のための時間も確保しながら、計画的に予定を組むことがポイントです。

時間調整が難しくなりがち

お見合いの所要時間は１時間程度ですが、２回目以降の仮交際中は、より長い時間を一緒に過ごすことになります。とはいえ、お食事デートの２時間程度では相手のことを深く知ることは難しいので、半日から一日デートをするようおすすめします。

同時交際の人数が多すぎると、長時間のデートを入れることがスケジュール的に厳しくなるかもしれませんので注意が必要です。無理なく婚活の同時交際ができるよう自分にちょうどいい人数帯を見極めることが大切です。

デートの間隔を空けすぎないこと

仮交際相手とのデートの間隔を空けすぎると、お相手から「自分は優先順位が低い？」と誤解されてしまいがちです。例えば、１カ月以上も空けてしまったら、その間にお相手は別のお相手を見つけているかもしれません。婚活ではお相手も同時進行でデートをしている可能性があることを忘れないでください。毎週会ってくれる人の方が、お相手との距離を縮めて関係が進展する可能性が高いです。

次のデートの予定は、仮交際のお相手の希望も聞きながら２週間以内に入れるのが理想的です。

過剰な期待を手放すこと

「婚活すれば、すぐに理想の相手が見つかる」と期待しすぎると、いざうまくいかなかったときに「こんなはずではなかった」と思ってしまうかもしれません。まずは異性との交際経験を積むつもりで婚活に臨み、過剰な期待を手放してみましょう。いろいろな人との出会いを楽しみながら、婚活を進めていけるのが理想的です。

同時進行の人数を話題にしないこと

仮交際中は同時交際のお相手が複数人いるのが当たり前ですが、だからといって「何人と同時交際中ですか？」と聞くのはマナー違反です。お相手が正直に「〇人」と答えたとしてもモヤモヤが残るでしょうし、人によっては不快な気持ちになるかもしれません。

理想的な婚活においては同時進行で交際することがおすすめですが、「絶対に同時進行しないといけない！」と自分に負荷を掛けすぎるとかえって疲れてしまいます。あくまでも自分のペースで無理のないよう同時交際を進めることがポイントです。

ゼクシィ縁結びエージェントでは、同時進行に関するさまざまな疑問やわだかまりをマッチングコーディネーターに相談しながら婚活を進めることができます。また婚活を始める前の不安などについても気軽に質問できますので、婚活に興味のある方には、無料カウンセリングを受けてみることをおすすめします。

取材・文／Jun

【監修】
菊乃さん
恋愛・婚活コンサルタント。マンツーマン相談の他、大手結婚相談所や行政機関で婚活セミナー講師を行う。 29歳まで手抜きを個性と取り違えたダメ女だったが、低レベルからの女磨き・婚活をつづったブログが「分かりやすい」と話題を呼び、2011年から恋愛・婚活コンサルタントとして活動。相談者の約４割は一度も交際経験がない女性。
著書に『あなたの「そこ」がもったいない。』（すばる舎）、『なぜか愛される女がしている73の習慣』（双葉社）など。
公式サイト：https://www.bestpartner-prj.jp/
Twitter：@koakumamt
恋愛・婚活コンサルタント菊乃Blog：http://ameblo.jp/koakuma-mt/

【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間：2022/7/20～2022/7/22
有効回答数：110人（男性）、110人（女性）
（インターネットによる20～40代向け男女アンケート調査　調査機関：マクロミル）